2020年4月に新発売となった最新のiPhone SE(第2世代、2020年)では、新しくeSIM荷対応するようになり、楽天モバイル(MNOサービス)およびIIJmioのeSIMプランで利用可能であることが確認されました(楽天モバイルでの接続は非公式。詳しくはiPhone SE2接続テスト結果を参照)。
同じく2020年4月からサービスが始まったばかりの楽天モバイルでiPhone SE2を使ってみたいというユーザーも多いと思いますが、2020年4月末時点において楽天モバイルの自社回線に繋がるエリアはまだ限定的であり、多くの場所ではパートナー回線(KDDI)での接続できるエリアとなっています。
楽天モバイルでは、楽天モバイルの自社回線エリアでの通信は使い放題となりますが、パートナーエリアでの利用は1ヶ月に5GBまでの制限があり、多くのエリアのユーザーにとってまだ「無制限」とは言い難い状態です。
楽天モバイルで「UN-LIMIT」な通信を楽しむためには楽天モバイルの自社回線バンド・周波数帯で繋がる必要があります。
楽天モバイルの自社回線は「1.7GHz帯」(あるいは1.8GHzと表記されることも)として申請された、Band 3を利用しており、パートナーエリアのau回線では異なるバンドを掴みます(多いのはB18)。
楽天モバイルでUN-LIMITな状態になっているのかどうか確認する方法として、iPhoneのテストモードを利用する方法が知られています。実際にiPhone SE2でどのように使うのか、試してみました。
*2020年4月25日時点ではiPhone SE(第2世代)を含む、すべてのiPhoneは楽天モバイルの動作保証外です。以下のテストモードでの表示結果を含め、楽天モバイルで使えることを保証するものではありませんのでご了承下さい。
iPhone SE2でテストモードへ入る方法
iPhoneでは共通してテストモードに入る事ができる隠しコマンドがあります。隠しコマンドは(おそらく)すべてのiPhoneで共通となっていますが、表示されるテストモードの内容がiOSのバージョンによって異なります。
ここではiPhone SE(第2世代)、最新バージョン「iOS13.4.1」の状態で確認しています。
*やり方はとてもカンタンですが、テストモードの表示は通常の利用方法ではありませんので自己責任にてお試し下さい。
まず、iPhoneの電話アプリを開きます。
続いてキーパッドで「*3001#12345#*」と入力し、通話ボタンを押します(どこにも繋がらないので、通話料金は掛かりません)。
これでテストモードに入りました。
「Main Menu」が表示されますので、「LTE」を選択します。
続いて表示されたメニューの一覧から「Serving Cell Info」を選びます。
この画面にて「freq_band_ind」(古いiOSだとFreq Band Indicatorと表示される項目)が現在繋がっているバンドということになります(上記はワイモバイルのSIMを挿している状態です)。
iPhone SE2(モデルA2296)は、端末の仕様としては以下のバンドに接続可能です。
FDD‑LTE(バンド1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、17、18、19、20、21、25、26、28、29、30、32、66)
TD‑LTE(バンド34、38、39、40、41、42、46、48)
CDMA EV‑DO Rev. A(800、1,900MHz)
UMTS/HSPA+/DC‑HSDPA(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
GSM/EDGE(850、900、1,800、1,900MHz)
今後楽天モバイルの自社回線エリアが広がってくれば都心部以外でも接続バンドを気にせず使えるようになる日がくるかもしれませんが、現状では「iPhoneがどのバンドに繋がっているのか」が使い放題か5GB制限に掛かるのか重要になってきますので、気になる方は試してみてみましょう。
楽天モバイルの自社回線の通信エリアは、楽天モバイルの公式ホームページで公開されています。エリアは今後どんどん広がっていく見込みです。
なお、iPhone(iOS)向けには配信されていない、Android用のmy楽天モバイルアプリを使えば、カンタンにデータ通信残量を確認できます。
楽天モバイルの自社回線エリアに常時接続できない方で通信制限が気になる場合は、しばらくiPhone SE2ではなく自社回線に対応したAndroid端末での運用も検討したほうが良いかもしれません。
楽天モバイルはSIMカードのみ、eSIMカードでの契約も可能です。前述の通り「すべてのiPhone(iPhone SE2を含む)は保証対象外」ということを前提としても、先着300万名まで無料の状態なら、5GBまでの制限が掛かったところでお得には変わりありません。