格安スマホサービス最大手 IIJmioの2024年3月新サービスに勝ち目があるのかどうか、契約するメリットを検討してみましょう。
ドコモとauのスマホ回線を利用した低価格プランを提供するシェアNo.1(2024年2月時点)サービス IIJmioは、従来のデータ容量2GB~20GBまでのプランに加えて、2024年3月1日より30GB/40GB/50GBの大容量コースを追加します。
一方、2024年時点でたくさんのスマホ通信を使いたいユーザーにとっては「無制限プラン(ギガ使い放題)」がすでに常識のものになってきており、特に楽天モバイルが提供する「最強プラン」が文字通り最強に安いため、IIJmioの新しい大容量プランと競合することになりそうです。
楽天モバイルとIIJmioでは利用しているネットワークが違いますので利用するスマホ/iPhoneの対応周波数や”繋がりやすさ”などの根本的な違いはあるにしても、「大容量通信で安い」といえば楽天モバイルが強い状態です。
そこであえて楽天の使い放題ではなくIIJmioを選ぶ価値があるのかどうか、IIJmioのメリットをチェックしてから契約しましょう。
IIJmioと楽天のプラン料金比較
2024年2月時点(3月提供予定含む)におけるIIJmioと楽天モバイルの料金体系(音声機能付きプラン)は以下のようになっています。
データ容量 | IIJmio | 楽天モバイル |
2GB | 850円 | 1,078円 |
3GB | 990円 | |
5GB | 2,178円 | |
10GB | 1,500円 | |
15GB | 1,800円 | |
20GB | 2,000円 | |
30GB | 2,700円 | 無制限~ 3,278円 |
40GB | 3,300円 | |
50GB | 3,900円 | |
~無制限 | +1GBあたり220円 |
*ユニバーサル料金等を含まない基本料金のみの比較。楽天の無制限通信は楽天自社回線エリアでの利用時。詳しくは公式HP参照。
IIJmioの料金プランは定額制であるのに対して、楽天モバイルは使わなければ料金が自動で安くなる変動制を採用しているという違いがあります。
小容量しか使わないというユーザーであればIIJmioのほうが安心して使えるというメリットが大きいものの、大容量プランを使うユーザーにとってはやはり楽天モバイルプランのほうが気兼ねなくスマホを使いまくれるでしょう。
さらに楽天モバイルの場合は専用アプリ(Link)を使うことで、通話も無料です。
一方で、楽天モバイルには無いサービスとしてIIJmioのギガプランには「データシェア」機能があります。
家族で、あるいは1人で複数のスマホやタブレットを利用している場合、大容量プラン+低容量プランを組み合わせて使うことで、家族全体での通信費を効率よく安く・便利に使うことが出来る場合もありえます。この使い方は楽天(最強プラン)では出来ませんので、IIJを選ぶメリットになりえます。
IIJmioはスマホ値引き/初期値引きが魅力
大容量プラン基本料金部分だけを比べてしまうとIIJmioに勝ち目はなさそうですが、IIJmioを契約する魅力は他の部分にもあります。
IIJmioではほぼ常設として、他社からの乗り換え時にSIMフリースマホが一括110円~から買える特価セールを実施しています。
2024年2月時点で、楽天モバイルではここまで安いスマホは販売していません(楽天モバイルでいま最も安いスマホは26,400円+最大13,000ポイント還元のもの)。
IIJmioのスマホ値引きは1IDにつき1年に1回利用できますので、毎年他社から乗り換え/転出を定期的に行うユーザーだけがトクをします。
また、IIJmioでは基本料金の値引きキャンペーン・ネットセット割引もあります。
2024年3月1日より、大容量プラン開始記念として最大3ヶ月間基本料金が半額になります。半額時であれば、楽天モバイルの無制限利用時よりかなり安くなりますので、3ヶ月だけなら使う価値があります。
さらに別途「mio割」として、IIJのひかりインターネットを契約していれば月額660円の値引きがあります。IIJのネットサービスを契約しているのなら、IIJの大容量プランも比較的安く維持可能です。
楽天モバイルの通信が入らないエリア/届きにくい場所で生活しているのなら、au/ドコモ網でつながるIIJを選ぶという考え方もあります。
☆「IIJmio 公式サイトで最新情報・キャンペーン情報をみる」
各キャンペーン情報は記事執筆時点のものです。内容は変更されることがあるため、必ずIIJmio公式サイトで正しい情報をご確認下さい。
ただ、楽天モバイルの人口カバー率はすでに十分拡大しており、繋がらないエリアはどんどん減っているはずです。割引も同じように楽天ひかりにもセット値引き・キャンペーンはありますので、インターネット回線も合わせて変更するのであれば楽天モバイルのほうがやはり有利になる可能性は高いでしょう。