ドコモから2019年春モデルとして一般向けに発売されたシャープの人気携帯電話 AQUOSケータイ SH-02Lの派生モデルとして、法人需要向けにカメラレス・タフ仕様・セキュリティ強化をした「SH-03L」が2019年7月5日より発売されます。
ドコモの法人ケータイ・法人スマホは法人専用に販売しているというわけではなく、一般ユーザーが通常のプランのまま機種変更することも出来ます。通常モデルのSH-02Lのほうが機能的には豊富ですが、SH-03Lのほうが少し価格が安く、2019年7月1日時点でドコモガラケー最安モデルとなりますので、SH-02LとSH-03Lの機能と価格を比べて選ぶことが可能です。
法人向けケータイSH-03Lの仕様
個人向けケータイと法人向けケータイの一番の違いは、カメラ非搭載である点です。
2019年時点で一般向けに販売されているスマホはデジカメ顔負けの高性能カメラが搭載されていたり、手のひらに収まるほど小さなサイズであることから、企業秘密・社外秘情報を扱うエリアで利用すると盗撮・企業スパイを疑われてしまうかもしれません。ビジネスの場では一般的にそのようなエリアに入る前にはスマホ・携帯電話の「携帯」を禁止される・電源オフをお願いされることが多いですが、個人として(会社から支給されるモデルという意味ではなく)カメラが必要ないケータイが欲しいという場合もあるでしょう。
通常モデルのシャープ携帯には、もちろんカメラが付いています。
(左 旧モデルのSH-01J, 右 現行のSH-02L)
一般生活の中で「携帯カメラの使用禁止」という場所はあったとしても、使わなければいいだけの話ですが、カメラレスにすることで通常モデルのSH-02Lより価格が安くなります(詳しい料金比較は下記で解説しています)。
通常モデルSH-02Lのカメラは800万画素であり、シャープのシーン判定機能なども使えるため、古いガラケーに比べればそれなりに綺麗な写真は撮れますが、最新の高性能カメラを搭載したスマホとは比べ物になりません。
ドコモのケータイを本当の意味で「電話」としてしか必要としていない、スマホとの二台持ちで使うため携帯電話側にはカメラは要らないというのであれば、少しでも安い法人ケータイ SH-03Lを個人が買うメリットはあります。
SH-03Lは法人用のセキュリティ対策として、「機能制限ツール」と「データ暗号化」などにも対応しています。
「機能制限ツール」の利用は法人向けであるため個人で使うことはあまり無いと思われますが、携帯の特定の機能・アプリなどを複数台一括で管理・制限設定が出来るツールを無償で使うことが出来ます。
一括制限で使えなくする事ができる例としては、以下のようなものがあります。
・Wi-Fi接続利用の制限
・カメラ利用の制限
・アプリ利用/インストールのホワイトリスト・ブラックリスト制限
・業務用アプリの一括配布
・位置情報の取得
(制限できる機能は端末・バージョンによって異なるため、詳しくはドコモの法人営業にお問い合わせください)
これらの機能は、やはり個人で使う場合にはあまり用途がないかもしれませんが、法人用として複数台購入する場合には設定・管理が楽になります。
SH-02LとSH-03Lのスペック比較
法人モデルのSH-03Lは通常モデルSH-02Lをベースに作られているため、ほとんどの項目に違いはありませんが、一応各機能の比較を一覧にしてみました。
カメラを非搭載にすることで物理的にも全く同一というわけではありません。
項目 | 法人モデル SH-03L |
通常モデル SH-02L |
カラーバリエーション | ブラック | ブラック ゴールド ピンク |
サイズ | 縦:115 mm 横:51 mm 厚さ:17.2mm |
左同 |
本体重量 | 124グラム | 125グラム |
電池容量 | 1680 mAh (取り外し可) |
左同 |
連続待ち受け | LTE:500時間 3G:610時間 GSM:520時間 |
左同 |
USB | micro-B | 左同 |
ディスプレイ | 3.4インチTFT サブ:0.9インチ |
左同 |
防水・防塵 | IPX5/8 IP5X |
左同 |
MIL規格 | 8項目準拠 | 左同 |
カメラ | 非搭載 | 800万画素 |
おさいふケータイ | 対応 | 左同 |
赤外線通信 | 対応 | 左同 |
ワンセグ | 非対応 | 左同 |
ドコモ法人ケータイ SH-03Lのカラーはブラックのみです。
ゴールド・ピンクが欲しい場合は通常モデルのSH-02Lを選んで下さい。
SH-03LとSH-02Lの料金比較
SH-03Lを個人で買う一番のメリットはやはり「安さ」です。
通常モデルのSH-02Lより、SH-03Lのほうが少し安く買うことが出来ます。
ドコモでは2019年6月より月々サポートや一括値引きなどが適用できなくなりましたので、ユーザーの負担は上記のSH-03L 27,000円・SH-02L 28,800円という価格がそのままの機種負担となります。
1,800円という違いに、「1800円ならカメラ付きのほうがいい」と感じるか「どうせ使わないカメラを無くして1800円でも良いから節約しよう」と考えるかは、人それぞれでしょう。
なお、利用できる料金プランは個人の場合SH-03LもSH-02Lも全く同じです。法人ケータイを買っても個人名義で契約している場合は法人価格・法人割引などは適用されませんのでご注意下さい。法人として契約したい場合は「ドコモ-法人契約をお考えの方へ」に記載されている窓口より法人営業訪問以来、法人窓口での手続きを行って下さい。
個人として法人ケータイ SH-03Lへ機種変更する場合は、通常通りドコモの公式ウェブサイトから注文が出来ます。
☆「ドコモオンラインショップ- SH-03Lの価格・在庫をみる」
SH-03Lの購入手続きの方法は、通常のガラケーを買う場合と同じ注文方法となっています。ウェブ注文だと事務手数料・頭金・配送料もすべて無料(2500円以上の場合)です。詳しい手続方法・必要な書類等は下記ページを参照下さい。
ドコモSH-02L,SH-03Lで契約できる最新のドコモ料金(ケータイプラン)の維持費・基本料金に含まれるサービス内容については下記ページで詳しく解説しています(Xiケータイ用の旧プランから機種変更する場合は、プラン変更をせずに買うことも可能)。
参照:(新料金プラン対応)ドコモガラケー2019年最新機種シャープSH-02Lの機種変更料金・維持費シミュレーション