割引規制でスマホが安く買えなくなった日本の携帯ショップで「安くなくても売れる機種」の実態が反映されているデータが出たと言えそうです。
NTTドコモは2024年1月10日、ドコモの公式サイト上で2023年12月27日に施行された電気通信事業法の新しいガイドラインに則した、いわゆる「白ロム割規制」が発動した後の集計期間(2024年1月1日~2024年1月7日)における売れ筋ランキングを公開しています。
ドコモでは2023年12月27日以降、ほとんどのスマホ・iPhoneの値引きを廃止しました。auやソフトバンクでは規制に対する新しい値引きやキャンペーンを即座に開始したのに対して、”割引なし”の状態でどのような機種が選ばれるのか、興味深いデータを見ることが出来ます。
2024年1月1週目 ドコモで売れているiPhone/スマホ
集計期間2024年1月1日~2024年1月7日のドコモで実際に売れている機種を反映したランキングは以下のとおりです。
2024年初週のランキング1位はApple iPhone 15 128GBになりました。iPhone 15は2023年9月発売の最新モデルであり、同シリーズでは一番安い128GBモデルはどこのショップでも売れ筋です。
一方で、ソフトバンクの場合ならiPhone 14の月額1円販売を継続しているため、おそらくiPhone 15よりiPhone14のほうが人気です。値段が安ければiPhone 14を選びたいユーザーが多いものの、安く買えないドコモでは「せっかくなら最新型」という判断をするユーザーが多かったのかもしれません。
第2位もiPhone 15の容量256GBモデルがランクインしています。第3位にはトップ5で唯一Androidスマートフォンとして人気があるシャープ AQUOS sense8 (SH-54D)が継続して売れています。
AQUOS sense8は割引規制前から割引は特に設定されていません。しかし、その性能の高さ・バランスの良さは非常に評価が高く、2023年12月の月間ランキングでもAndroid機種としては1番売れているほどの人気です。iPhone 15に比べて半額以下という安さも人気の理由でしょう。
続きを読む → AQUOS sense8 SH-54D実機レビュー・評価
第4位・5位は2023年最新モデルの iPhone 15 Proシリーズが選ばれました。
iPhone 15 Proは無印シリーズと共通のUSB-C導入だけでなく、新しいチタニウム素材のボディ、アクションボタンによる機能ショートカットなどの変更があったため、引き続き高い人気が継続しています。Proシリーズを選ぶユーザーはiPhoneを使い慣れた人が多いため、128GBより256GBモデルのほうが売れています。
6位以下のランキングでは、
6位:iPhone 14 128GB
7位:home 5G HR02
8位:Xperia 10 V
9位:iPhone SE (第3世代) 64GB
10位:Galaxy A54
などが入っています。iPhone 14 128GB・iPhone SE3は”比較的安い”ことから選ばれる傾向にあります。Xperia 10 V/Galaxy A54もハイエンドではなくミドルレンジのスマホです。
割引規制の影響で1位から10位までのトップテンに、”ハイエンドAndroidスマホ”が一台もランクイン出来ない状況になりました。割引がまだあった2023年12月にはXperia 5 IV/Galaxy S23なども売れていましたが、白ロム割規制の影響が直撃した形です。
今後もドコモが割引や値下げをしない場合、ドコモでハイエンドモデルのAndroidスマートフォンを購入するのは厳しい状況が続くでしょう。
ソース:NTTドコモ- 売れ筋ランキング
性能が高いスマホが欲しいなら、今はソフトバンクやauに乗り換え割引を使えば引き続き特価で買える最新モデルを安く入手出来ます。
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