2019年7月19日、ドコモの新料金プラン(ギガホ/ギガライトなど)の提供開始後初となるドコモガラケー 富士通 arrowsケータイ F-03Lが発売日を迎えます(法人仕様モデル SH-03Lを除く)。
かつてドコモからはたくさんの富士通製ガラケーが発売されてきましたが、らくらくホンを除く一般ユーザー向けの富士通製ケータイ機種としては4年ぶり・Xi/spモードケータイとしては初投入となる国産ケータイ へ機種変更を検討しているユーザーもいらっしゃることでしょう。
2019年6月以降、ドコモの旧プランを契約しているユーザーは機種変更時にそのまま旧プランを維持することも出来ますが、通常はスマホ↔ケータイの買い替えを行う場合にはプラン変更をする利用者がほとんどのはずです。
arrowsケータイ F-03Lにドコモの既存ユーザーが機種変更する場合、スマホプランを使っているユーザーがケータイプランに変える場合・あるいはその逆で旧ケータイ向けプランを使っているユーザーがスマホプランに変更する場合の心配事として、よくある質問の「月の途中で機種変更(プラン変更)をすると料金はどうなるのか」を新料金プラン・旧プランが絡むいくつかのケースを例に挙げて解説します。
ケース1:プラン変更を行わない場合(プランを維持)
すでにドコモのスマホ回線・ケータイ回線を契約しており、機種変更時にプランを変更せずに端末だけを購入することが出来ます。
プラン変更せずにスマホ・携帯の取替が可能なのは、ギガホ/ギガライトプランを契約中のスマホ → Xiケータイへ機種変更(スマホ契約時のプランを維持)する場合です。
ドコモの新料金プラン「ギガホ/ギガライト」は一般的にスマートフォン向けユーザーを想定した料金セットとなっていますが、F-03LのようなXiケータイ機種でも利用が可能です。
ドコモの新料金プラン「ケータイプラン」は基本通信容量が100MB(0.1GB)までと少ないため、テザリング機能などを使う・スマホでたくさんネットを使いたい場合にはギガホ・ギガライトで契約することも可能であり、全く同じ料金プランになっています。
ギガホ・ギガライトプランを維持したままケータイ機種に機種変更する場合の料金は、変更が無いため日割りや二重課金になることはありません。プランの利用状況・契約期間はスマホ利用時→ケータイ利用時で引き継がれます。
”プランが変わっていないのだから当たり前” のようにも感じますが、かつては「カケホーダイ/カケホーダイライト/シンプルプラン」の基本料金がスマホ用とケータイ用で異なっていたため、月途中のプラン変更に関わる要件が以前とは変わっています。
関連記事:ドコモ回線運用 シンプルプランの契約区分と指定外デバイス料金発生条件について
ただ・・・普通スマホからドコモのケータイ機種に買い替える場合、月額1200円となった安い料金プランに魅力を感じて機種変更すると思いますので、ギガホ/ギガライトプランを維持したいというケースは稀かもしれません。
ケース2:スマホから「ケータイプラン」に機種変更する場合
続いて、ドコモの新料金プラン(ギガホ・ギガライト)を契約中のユーザーがドコモガラケーに機種変更する場合に新料金プラン「ケータイプラン」に変更する場合について解説します。
ドコモの新しいケータイプランは月々1,200円から維持できる格安プランとなっています。
ギガホ/ギガライトプランから月の途中でケータイ機種に機種変更およびケータイプランへの申込みをした場合の料金請求は、「機種変更をした当月はスマホプランの料金、翌月からケータイプランの請求」になります。
このパターンであれば差額が請求される・料金が二重に請求される・日割りされるといったことはありません。
例えば、ギガライトプランを契約中の回線で7月19日にarrowsケータイ F-03Lへ機種変更を申込むと、以下のようにケータイプランの適用開始日は「2019年8月1日から開始」と明記されます。
つまり、月の途中でスマホからガラケーに機種変更しても、プラン自体はすぐに変わらず、翌月からプランだけが変わり、当月中はスマホプランが維持されるということです。
ここで、月が変わるまで新しい携帯を使えないわけではなく、機種変更によってすぐにガラケー機種を使い始める場合にも、スマホプランのサービス内容のままケータイ機種で通話やネット利用が可能な状態になります(プラン変更予約によって、翌月から自動でプランが切り替わります)。もちろん、機種変更前に使っていたスマホにSIMカードを挿したままなら、そのままスマホで使えます(指定外デバイス料金の追加料金は新料金プランでは掛かりません(ドコモサポートに確認済み)。
ケース3. 旧ケータイプランからスマホに機種変更する場合
「ケース2」の場合とは逆方向で、すでにXiケータイを2019年5月末まで提供されていた「カケホーダイ&パケあえる」系のプランで利用していた回線から、スマホ購入時に新料金プランに変えた場合には、また状況が違ってきます。
Xiケータイ用のプランとして、例えば「シンプルプラン(ケータイ)+ケータイパック」を利用しているユーザーが、月の途中でスマホ購入と同時に新料金プランのギガホ/ギガライトへ変更すると、すぐにスマホプランに切り替わります。
この場合、ケータイパックで利用中だった月の途中までの通話料金・パケット料金は変更後のギガホ/ギガライトのプラン内容に遡って1ヶ月分の料金が再計算されます。つまり、月途中でケータイ→スマホへ取替&プラン変更をする場合には二重請求・日割りにはならず、変更後のスマホプランの料金だけが掛かります。
ここでさらに通話オプション(5分間のかけ放題・24時間かけ放題)のオプションをケータイでは契約しておらず(シンプルプランでの利用)、スマホプランで即時追加した場合には、月の途中までの利用をやはり遡って通話料金が再計算されます。ケータイプランで使っていたデータ容量(パケット使用量)も、そのまま引き継がれます。
このようなプラン変更に関わる料金請求の仕様は、ドコモの料金プラン提供条件書に書かれています。
お申込み後から即時適用する場合、「音声基本プラン」「データ基本プラン」「FOMA総合/データプラン」「Xi総合/データプラン」から 「ギガホ 」「ギガライト 」「ケータイプラン」への変更、「キッズケータイプラス」から「キッズケータイプラン」への変更の場合のみ当月1日に遡って変更後の 料金プランを契約していたとみなし、月額料金を再 計算します(ご利用済みのデータ利用量は、変更後の料金プランにて再計算します)。 その他の場合において即時適用を行うと、月額 料金は二重課金となります
ケース1-3に該当しない ”その他の場合” もあり、月額料金が二重で掛かってしまうこともあります。
契約種別のプラン変更タイミング仕様リスト
2019年6月27日時点における、各種契約の変更時にプランが適用されるタイミングは以下のようになっています。
例えば、FOMAガラケーの古い総合プランからスマホ機種・Xiケータイプランへ変更する場合にも「即時適用」であることが判ります。
ソース:https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/support/utilization/notice/document/charge_plan.pdf
このリストからも分かるように、基本的にはケータイ↔スマホプランへの変更で機種変更であれば「遡って計算」または「翌月から適用」を選ぶことで二重課金にならないように作られています。ただし、プラン変更の種別・タイミングによっては即時適用によってプラン変更前後両方の料金が必要になるケースがあることも理解しておく必要があります。
ドコモの2019年版料金プランは以前に比べてシンプルにはなりましたが、機種変更・プラン変更時には気をつけたほうが良いこと・請求の仕組みを理解して安心して機種変更が出来るよう、事前に勉強しておくことも大切かもしれません。
*本ページの解説は2019年7月時点でサポートに確認した情報および2019年6月27日更新の提供条件書を参照しています。条件やルールが変わることもありますので、特殊なプラン変更をする場合・よくわからない場合は必ず各自で最新情報を公式サイトで確認してから申し込みをしてください。
不明な点はオンラインチャットで即時解決
自分の回線契約・プラン状態で機種変更をするとどうなるのか、上記の解説や提供条件書を見てもよく解らなかったという方は、ドコモが提供しているウェブチャットを使うことで、すぐにサポートが解決してくれます。
スマホやパソコンで「ドコモ公式オンラインショップ」を開くと、上記のように【チャットで質問する】というアイコンが出てきますので、クリックすると文字によるチャットを始められます(利用料などは掛かりません)。
オンラインチャットは年中無休・朝9時~夜24時まで稼働しています(メンテナンス時を除く)。個人の契約状況を参照しなければ答えられない内容以外なら、スマホ機種に関すること・契約方法に関すること・料金に関すること・キャンペーンに関することなど、ほぼなんでも答えてくれます。
ドコモショップが終わった遅い時間でもオンラインショップならサポートを受けながら機種変更がすぐに出来ますので、新料金プランの変更についてわからないことがあれば一度試してみることをおすすめします。
☆「ドコモ公式:ドコモオンラインショップチャットサポートについて/使い方ガイド」(9-24時営業)