2021年4月22日より発売される2021年春夏モデルスマートフォン 「Galaxy S21」・「Galaxy S21+」を購入予定のユーザーは留意してください。
2021年モデルとなるGalaxy S21シリーズは、auとドコモからGalaxy S21、auのみからGalaxy S21+が発売されます。旧モデルから大幅に変更されたデザインと新SoC「Qualcomm Snapdragon 888」を搭載したハイエンドモデルとして注目を集めています。
しかし、Galaxy S21の電池持ちに関しては、どうやら旧モデルより大幅に消耗が増えてしまっているようです。
Galaxy S21は電池持ち悪いかも… 使える時間3割以上短く
Galaxyのホームページでは「1日中途切れることのないバッテリー」として紹介されているGalaxy S21のバッテリーは4000mAh。6インチ級のディスプレイを採用したスマートフォンとしては標準的な大きさとなっています。
Galaxy S21の電池容量は、1世代前のモデルGalaxy S20と全く同じです。
しかし、auが公表した「電池もち時間」がGalaxy S21では極端に短くなっていることが判りました。
以下はauによるGalaxyスマートフォンの電池持ち時間テスト結果*です。
機種名 | 5Gエリア 電池持ち時間 |
4Gエリア 電池持ち時間 |
Galaxy S21(SCG09) | 85時間 | 90時間 |
Galaxy S21+(SCG10) | 100時間 | 100時間 |
Galaxy A32(SCG08) | 145時間 | 150時間 |
Galaxy A51(SCG07) | 140時間 | 145時間 |
Galaxy Note 20 Ultra(SCG06) | 115時間 | 115時間 |
Galaxy S20(SCG01) | 125時間 | 130時間 |
Galaxy S20+(SCG02) | 130時間 | 145時間 |
Galaxy S20 Ultra(SCG03) | 145時間 | 150時間 |
*auが想定する、一般的なスマートフォン利用状況における利用時間の目安。使い方・電波状況などによって実際の利用可能は変動します。
このように、2021年春夏モデルのGalaxy S21/Galaxy S21+だけ、他のシリーズに比べて利用可能時間が短くなってしまっています。
Galaxy S20 約125時間→ S21 約85時間
Galaxy S20+ 約130時間→ S21 約100時間
一般的に「5Gスマホ(5Gエリアでの利用)は電池持ちが悪くなる」ことはあります。しかし、電池容量も同じ・5G通信の規格も同じGalaxy S21とGalaxy S20で30%以上も電池持ち時間が減っている部分が気になります。
電池持ちに関して大きく影響を与えていると推測されるGalaxy S20とGalaxy S21の違いは、ディスプレイの変更とCPU(SoC)の変更が挙げられます。
Galaxy S21ではディスプレイパネルがフラットに変更され、解像度も異なります。
解像度は3,200×1,440(Quad HD+)から2,400×1,080(FHD+)へ劣化しているため、電池持ちは向上しても良いくらいですが、auによるテスト結果は上記のとおり。
もう一つ電池消耗を大きく左右する要因になることがある、CPU(SoC)の変更の影響が大きいのかもしれません。
Galaxy S21シリーズには「Qualcomm Snapdragon 888」が搭載され、旧モデルに比べてCPU/GPU共にスペックアップをしています。
高い処理性能を発揮するために電池消耗が早くなっているとすれば、auの電池持ちテスト結果も納得出来ます。
実際、スマホの連続待受時間(静止した状態での最大利用時間)であれば、Galaxy S21とGalaxy S20および旧シリーズに大きな差はありません。
Galaxy Sシリーズ | 連続待受可能時間 |
Galaxy S21 | 430時間 |
Galaxy S21+ | 520時間 |
Galaxy 20 | 410時間 |
Galaxy S20+ | 470時間 |
(auモデル、日本国内での利用時)
このことからも、Galaxy S21シリーズは実際にスマホを操作する時間・使う時間が多いユーザーには、電池持ちが悪くなったと感じられる可能性が高いでしょう。ただし、スマートフォンの電池消耗状況は使い方やスマホ本体の物理的な仕様のみではなく、ソフトウェアやアプリのバージョン・相性などでも変動するため、ソフトの更新等で電池持ちが良くなることも(逆に悪くなることも)ありえます。
電池持ちを重視するユーザーは他のGalaxyシリーズ・電池持ち最強と言われるAQUOS senseシリーズなどへの機種変更も検討することをオススメします。
関連記事:2021年モデルGalaxy S21は安いか 型落ちGalaxy S20との違い・スペック・価格比較
格安で電池持ち重視の5Gスマホ AQUOS sense5G
「Galaxy S21の電池持ちが悪いなら機種変更はナシかな・・・」と感じたユーザーは、電池持ち重視でスマホを選ぶのならば2021年2月に発売されたシャープの電池持ち重視機種 AQUOS sense 5Gへの買い替えをオススメします。
auによる電池持ちテストの結果では、Galaxy S21に比べてAQUOS sense5Gは2倍電池が長持ちです。
Galaxy S21の5Gエリア利用時間(約85時間)に対して、AQUOS sense5G SHG03は約165時間(4Gエリアは180時間)を誇ります。「1週間使えるスマホ」としてAQUOS senseシリーズは絶大な人気を誇っています。
SHG03スマートフォン本体の価格もGalaxy S21の半額以下となっており、10万円を軽く超えるGalaxy S21を高いと感じた場合には、AQUOS sense5Gへの機種変更も検討してみてください。