iPhoneを買い替えたいけれど最新モデルの値段が高すぎて、「もう新機能や高性能は要らないから安いiPhoneを出せ/指紋認証センサー付きモデルを出せ」というユーザーは、型落ちモデルの安くなったiPhoneの白ロム機種変更(契約を伴わない、本体のみの買い替え)に挑戦しましょう。
本ページでは毎年何十台も白ロムで機種変更をし続ける管理人が、iPhoneの白ロム価格相場と機種変更のやり方・注意点などを解説します。
2021年9月24日に発売された最新モデル iPhone 13シリーズでは、大容量・高性能モデルを携帯ショップで買おうとすると20万円を大きく超えるモデルすら登場しており、庶民が買える端末ではなくなってきています。
一方で、iPhoneを使う大きな魅力である一つとして、ソフトウェアのアップデートが長く提供されるため多少古いモデル・型落ちモデルであっても最新のシステムを利用できるというメリットがあります。
2021年の最新アップデート(iOS)は、なんと2015年発売のiPhone 6sシリーズも対象・利用可能です。
もちろん新型のiPhoneであればカメラがより綺麗に撮れるようになっていたり、処理性能が向上していたりするものの、同じiOS15にアップデート出来るモデルであれば基本的なアプリ・サービスは同じものが使えます。
どうしても新しいiPhoneでないと利用できない機能が使いたい(例えばiPhone12Proシリーズから対応した「3D LiDARスキャナ」など)ユーザーはお金をためて最新モデルを買うほうが満足度は高いかもしれません。しかし、基本性能が十分な廉価モデル iPhone SE2(2020年型)や指紋認証センサー搭載最終型となったiPhone 8(2017年型)などがいま、お買い得になっています。
白ロム購入で節約出来るお金のイメージ
最新のiPhoneを買う場合に比べて、型落ちモデルの白ロム・中古品をどれくらい安く買うことが出来るのか、2021年10月時点の価格相場で比較してみましょう。
auショップのiPhoneであれば、最新のiPhone 13シリーズで最も安い iPhone 13 mini 128GBモデルでも機種変更だと101,070円です。一番安いモデルでさえ10万円を超えてしまうのです。
しかし、型落ちモデルを選ぶことで機種変更負担額をもっともっと減らすことが出来ます。
iPhoneの場合は新しい機種ほど値段が高く、旧型ほど安く買えます。予算と目的に合わせてiPhoneの年代とグレードを選んでください。
モデル/価格例* | 未使用/新品白ロム | Aランク | Bランク | Cランク |
iPhone 13 Pro 256GB | (参考)au価格 156,995円 |
— | — | — |
iPhone 12 mini 64GB (2020) |
71,082円 | 69,102円 | 57,002円 | — |
iPhone SE2 (2020) |
34,200円 | 33,300円 | 30,975円 | — |
iPhone 11 64GB | — | 50,598円 | 48,068円 | — |
iPhone 8 64GB | — | 16,211円 | 15,400円 | 15,300円 |
iPhone 7 32GB | — | 11,657円 | 10,209円 | — |
*価格・ランクは「ゲオオンラインストア」の通常価格から抜粋・推算されるおよその相場から。白ロム価格は個体によって販売価格が変わるため、実際に上記の価格で買えるという意味ではありません。
古いモデルになると未使用品・新品の白ロム(本体のみ)は出回りにくくなるため、白ロム・未使用品は逆に割高になることがあります。比較的新しいモデル(今ならiPhone SE2/iPhone12シリーズ)ならば、未使用品でもお得な在庫が出回ることがあります。
なお、利用する携帯回線(通信ネットワーク)と販売元のキャリア(白ロムの本体がどこの携帯会社で販売されていたか)によって、SIMロック解除をしないと使えない場合があります。購入時にSIMロック解除が必要なモデルかどうか、SIMロック解除が可能かどうかをよく確認してください(在庫を探すときに「SIMロック解除済み」などのキーワードで探すことが出来ます)。
売れている中古のスマホは?
携帯電話・スマホを専門に扱うフリマサイト「中古スマホ・白ロム専門サイト/ムスビー」が公開しているデータでは、2021年9月時点の売れ筋モデルランキングは以下のとおりです。
売れ筋なのは、4年前に発売されたiPhone 8です。Androidのスマートフォンだと4年落ちではサポートも打ち切られてくるモデルがほとんどですが、iPhoneならまだまだ現役で人気が続く水準です。
2位は今、お得感が急上昇中のiPhone SE2(第二世代、2020年型)となっています。
2021年の狙い目はiPhone SE2の新品白ロム
「中古・白ロムのiPhoneがお得と言われても、どれを買っていいのか分からない」という場合、2021年10月時点で最も性能と価格のバランスが良いのはiPhone SE2(第二世代、2020年)です。最新モデルのiPhone 13Proシリーズを1個買う予算があれば、家族分のiPhone(4台くらい)を全部新品に買い換えることが出来るほど安くなっています。
iPhone SE2の魅力は、
・マスクをしていても生体認証可能な指紋センサー付きホームボタン
・2019年型高性能モデルiPhone 11 Proと同じA13チップ搭載
・nano SIM+eSIMのデュアルSIM対応モデル
・圧倒的に白ロムが安い、投げ売り機種
”もうちょっと予算は出せるからカメラ性能が良いものを”と考えるなら、値下げされたiPhone 12 miniもお買い得です。
iPhone 12 miniはiPhone SE2よりさらに一回り小さく、軽いiPhoneです。カメラはデュアルレンズで夜景モードにも対応しているため、iPhone SE2よりもカメラ性能は格段に上です。
特に注目したいのは、iPhone SE2はeSIMに対応している点です。
eSIMに対応したiPhoneがあれば、2021年時点で携帯会社が対応し始めたeSIMによる即日オンライン契約・手続きが利用できます。
eSIMはドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの各社(およびサブキャリア・新料金プランブランドやMVNOでも一部可能)で利用できるようになっています。
iPhone本体を白ロムで安く機種変更することに成功したら、次は料金プランもオンラインで手続き出来るeSIM対応サービスに乗り換えて、月々のスマホ料金も安くすることも出来ます。
関連記事:eSIM対応iPhoneやPixelスマホで楽天モバイル0円維持+IIJ新プランデュアル契約が最強 eSIM料金4GB660円
iPhone SE2のアップルストア定価は49,800円です(2021年10月11日時点)。しかし、2021年10月時点でiPhone SE2の白ロムは新品・未使用品が大量に市場に流通しており、新品で3万円台前半が相場です。中古品ならもっと安い在庫が見つかることもあります。
☆「イオシス iPhone SE(第二世代)在庫」/”イオシス”は全国に店舗を持ち、購入後の店舗独自保証がある安心ショップです
白ロムを購入できるショップは多数あるため、購入したいモデルによってお店を使い分けましょう。
ショップ名 | 取り扱い商品 | おすすめポイント |
---|---|---|
楽天モバイル 楽天市場店![]() | 楽天モバイルのスマホ単品販売 | 最新のiPhoneもポイント付きで買えます |
ゲオモバイル 楽天市場店![]() | 白ロム | 全国のゲオ在庫が買える |
イオシス![]() | 中古白ロム各種、中古業務用パソコンなど | 新旧モデルが多彩の入荷し、ビジネス向けモデルの扱いも多い |
中古白ロム各種、中古パソコンなど | 中古コーナーに大量に白ロムが入荷します。古めの機種が非常に安く出ていることもあり、穴場です | |
expansys![]() | SIMフリースマートフォン | 海外スマホの輸入代理店。 |
Etoren![]() | SIMフリースマートフォン | 海外スマホの輸入代理店。日本向けに関税込で表記されるので、価格が判りやすい。日本に物流センターがあるのもポイント |
eBay | 海外オークションサイト | 海外モデルの直輸入が可能。英語での取引に慣れれば、あらゆるものを安く買えます |
Apple store | Apple製品 | SIMフリーのiPhoneやiPad,関連アクセサリーが買えます |
ゲオオンラインストア![]() | 白ロム・ゲーム各種 | ゲオの公式通販サイト |
ソニーストア | SIMフリーのXperia | 公式ストアの保証がつけられます |
白ロム各種 | Tポイントが貰えるので店頭よりお得なことも | |
Huawei 楽天市場公式ショップ![]() | 楽天モバイル系SIMフリースマホ | ファーウェイが運営する公式ショップ。回線無しでも買えます |
iPhone 8のau認定中古品が550円で買える
”単品購入”という意味で白ロムによる機種変更節約では無くなってしまうのですが、品質が高い中古のiPhone8を少しでも安く手に入れたいのなら、KDDIが公式に販売しているau Certifiedという、整備品iPhoneを買う方法もあります。
au CertifiedのiPhoneは、2021年10月時点ではUQモバイル(auのサブブランド)の公式ストアで販売されています。
モデル | 価格* |
iPhone 8 64GB | 一括550円 |
iPhone XS Max | 64GB 一括37,760円 256GB 一括41,360円 |
iPhone XS | 64GB 一括23,360円 256GB 一括26,960円 |
iPhone XR | 64GB 一括18,320円 128GB 一括22,640円 |
*価格は2021年10月11日時点、他社からの乗り換え時の販売価格。UQでは本体単品での販売は行われていません。
auの認定中古品は購入後から30日間の無償交換保証がついています。普通の白ロムショップで買うのが心配という方は、UQにMNP時する際には安いau Certified在庫をチェックしてみてください(在庫限りで販売終了となる可能性があります)
中古のiPhone・白ロムを買うときに気をつけたいこと
携帯ショップでiPhoneを機種変更する場合とは異なり、中古品・白ロム状態のiPhoneやスマートフォンを買うときにはいくつか注意しなければならない点があります。
まず第一に、商品の傷や汚れ・塗装剥げ・画面割れなどの「中古のランク」です。
どんなに安くてもボロボロの状態になったiPhoneは使いたくないという人もいるでしょう。逆に多少傷がある程度なら気にしないので安く買いたい!という人もいますので、傷や汚れの状態と価格のバランスを見極めることが重要です。
一般的に白ロム業界では未使用品→新品同様(新品ではないが状態が良い)→美品→良品→中古~ジャンク品などというランクを付けることが一般的です。
一般社団法人「リユースモバイルジャパン」による中古携帯の格付けは以下のようなガイドラインが提案されています。
外装評価/ 評価基準
S 未使用品
(新品同様の状態)
A 目立つ傷がなく非常にきれいな状態
(液晶への傷がなく外装の傷・汚れが微細)
B 細かな傷・薄いかすり傷があり、使用感がある状態
(液晶に薄い傷や、外装に微細な傷・汚れ等が多少見受けられる)
C 目立つ傷や擦り傷等があり、明らかな使用感がある状態
(液晶に目立つ傷、複数の傷がある。全体的に傷・汚れ・塗装剥がれが目立つ)
J 目に見えてダメージがあり、激しい損傷または破損している状態
(液晶を含め全般に傷や打痕や割れ等がある)
-ソース https://rm-j.jp/
大手の白ロム・中古iPhoneは上記のようなランク付によって在庫を分類していますが、当然ながら中古状態のiPhoneは個々で傷の大きさや深さ、数などが変わるため、実物(または写真)を見て判断することが必要です。
ゲオモバイルの場合、オンラインで中古iPhoneの個別写真が見られるようになっています。
(CランクのiPhone画像。ボディ下に傷が確認出来る)
傷の位置よっては利用に差し支えない・ケースやバンパーで覆ってしまえば目立たないこともあるため、ランクの低いiPhoneがお買い得になっていることもあります。
また、中古・白ロムを購入するショップごとに保証の内容やサポートが異なります。オークションやフリマアプリでiPhone・白ロムを購入する事もできますが、端末代金未払いによる利用停止(赤ロム化)や盗品などを掴まされないように注意が必要なこともあります。
iPhoneの白ロム機種変更はとても簡単
AppleのiPhoneから白ロム(中古)のiPhoneへ交換することは非常に簡単です。
iPhone同士で機種変更する場合、新しいiPhoneを起動した際に近くに元のiPhoneがあると「クイックスタート」という方法で古いiPhoneのデータ・設定を新しいiPhoneに移動させることが出来ます。
この機能が使えるのはiOS 12.4以降のモデルであるため、現行のiPhoneならほぼすべての機種で使えると言っても過言では有りません。
クイックスタートを始めるには、Bluetoothをオンにした状態で使用中のiPhone側に表示されるモザイクのようなアニメーションをカメラで読み取ることでスタートします(詳しい手順はアップルサポート「https://support.apple.com/ja-jp/HT210216」を参照)。
また、iOS同士ではiCouldを利用してバックアップ・データの転送も出来ますので、携帯ショップでの機種変更しかやったことのないユーザーでも比較的簡単に新しいiPhoneを使い始めることが出来るでしょう(個別アプリの引き継ぎなどは個別に操作が必要なこともあります)。