ソフトバンクには独自のプリペイドカードとして「ソフトバンクカード」(以降SBカードと書きます)というサービスを提供しています。このSBカードなのですが、同系列であるヤフーのクレジットカード「Yahoo! JAPANカード」(ヤフーカード)と特典が被っている箇所があるな~と思いまして、この2枚はどう違うのか、どう使い分けると賢いのかを考えてみたいと思います。
SBカードもヤフーカードもTポイント提携サイトで使えます
SBカードとヤフーカードは、実際の使い道は非常によく似ています。
まずSBカードですが、こちらは全国のVisa加盟店、世界で約3800万のショップで利用が可能です。コンビニやスーパーなど、日常生活の中でも多くの店舗で利用が可能です(利用できるサービス・出来ないサービス一覧はこちら)。Tポイントの提携ショップで利用するとポイントの付与率が高くなります(最大3倍)。
一方、ヤフーカードは普通に「クレジットカード」ですので、クレカ支払いが使えるお買物方法ならほぼ何にでも使えます。利用できるお店・サービスの数で比べるのならヤフーカードのほうが確実に有利です。
SBカードは「プリペイド」、ヤフーカードは「クレジットカード」である
プリペイドは「前払い」、クレジットカードは「後払い」ですので、この2枚を使った支払いには原理的に根本から違います。クレジットカードのシステムをイチから説明することはしませんが、プリペイドカードである「SBカード」を作るためには審査が不要です。ソフトバンク携帯のユーザーなら誰でも作れる(12歳以下は除く)という点ではSBカードがお手軽ですが、SBカードにはもう一つ機能があります。
この機能がSBカードの「プリペイドカード」から一歩進んだ使い方になります。このおまかせチャージ機能を有効にすると、チャージしておいた残高が足りない状態で支払いを行っても、即時一定額のチャージが行われることにより、支払いが出来てしまいます。この時足りなかった金額はあとから専用の口座に振り込むことになりますので、利用方法としては極めてクレジットカードに近いものになります。
ただし、このおまかせチャージ機能を使うためにはクレカ同様の審査が必要になります。審査は即日、あるいは後日利用中の携帯電話にSMSで審査結果が届きます。
おまかせチャージでの支払いを可能にした場合、利用額に応じて貰えるTポイントが2倍になります(通常利用200円で1ポイント→100円で1ポイント)。また、ソフトバンクの携帯料金支払いが可能になります。おまかせチャージを利用してこそ、SBカードを利用してTポイントを貯めるメリットが出てきますので、おまかせチャージを利用しないのは勿体無いとも言えます。
Tポイントが通常より多く貰えたソフトバンクカードのおまかせチャージは2019年2月27日を以って受け付けて終了、2019年8月31日を以って廃止されることが決定しました。
これによりソフトバンクカードはただのプリペイドカードになり、メリットが激減しています。
こういってしまうと少し乱暴ですが、ヤフーカードは上記で説明した「SBカードのおまかせチャージ」を始めから利用しているような状態なので、貰える特典もすべて利率がアップした特典が適用されています。ヤフーカードでの支払いなら以下の特典があります。
・Yahooショッピング、LOHACO → 常時Tポイント3倍
SBカードに比べて、ポイントをいつでも高い還元率で利用できるのがヤフーカードのメリットといえます。
カード種別 | ヤフーカード | SBカード |
通常利用 | 100円につき 1ポイント(1%) |
200円につき 1ポイント(0.5%) |
ポイントアップ | 対象サイトで 常時3%など |
つまり、「SBカードのおまかせチャージ利用」で受けられる特典以上のものが、ヤフーカードの通常状態なのです(ポイントアップ・付与対象のショップ・店舗は随時確認してください。一部対象外のショップや購入品などが設定されることもあります)。
→SBカードはおまかせチャージが使えなくなり、一般社会人にとってとくにメリットは無いカードになりました。
ヤフーカード・SBカードの年会費・登録費用
どちらも無料です。利用料金等が掛かって損をすることはありえません。
カード種別 | ヤフーカード | SBカード |
入会費 | 無料 | 無料 |
年会費 | 無条件で無料 | 無条件で無料 |
入会条件 | 誰でも入会可能 (審査あり) |
SBユーザーのみ (審査なし) |
いずれも持っていないのなら、ヤフーカードは各種利用特典の目的だけでも作っておく価値があります。クレジットカードを持っているユーザーはSBカードは作る意味も価値もほぼありません。
ヤフーカードの特典は、申し込みのタイミングによって変動することがあります。2018年5月の傾向では土日に入会特典をチェックすると… 普段よりもお得に入会が出来るかもしれません。
SBカードの存在意義
ここまで書くと、「SBカードはおまかせチャージを利用していなければお得感が少なく、それならヤフーカードですべて事足りる」とも言えるのですが、SBカードだけでしか出来ないこともあります。それは、ソフトバンクの公式割引ポイントのチャージです。
ソフトバンクではMNP(乗り換え契約)した際に、のりかえ割の特典を選ぶことが出来ます。今だと毎月の支払から割り引いたり、お父さん掃除機がもらえたりするのですが、割引分をSBカードへチャージすることも出来るのです。チャージは一括で行われますので、早く割引分をすべて受け取っておきたい方はSBカードを契約している必要がある、ということですね。このチャージはヤフーカードでは出来ません。
逆に言えば、このプリペイドチャージ機能を使う機会が無いのなら、ヤフーカードだけあれば十分かもしれません(VISAカードが欲しいのなら、ヤフーカードでもVISAも選べます)。
ソフトバンクユーザー以外のSBカード利用について
ソフトバンクカード(SBカード)は、申込み時にソフトバンクの携帯回線利用者であることが必須条件になっており、ソフトバンクユーザー以外は申し込みが出来ません。
一方で、カードを作った後に携帯電話回線を解約した場合に限り、引き続きSBカードを利用し続けることは可能です。ただし、SBカードのメリットの一つである「おまかせチャージ」が使えなくなります。
ソフトバンク携帯電話のご解約後は、My SoftBankのカード会員さま専用ページにログインする専用のIDとパスワードのご設定が必要です。
SB回線解約後もそのままTポイントカード・プリペイドカードとしての役割は継続出来ますが、Tポイントを効率的に貯めるのであれば、SBカードからヤフーカードへ切り替えてしまったほうがショッピングサイトでのポイント優遇を受けられる分、お得な機会が増えます。
結論:SBユーザーならどっちも作っておいて損はなし!(ただしメリットもなし)
ソフトバンクカードはソフトバンク携帯回線利用者しか申し込みが出来ず、ヤフーカードは誰でも(クレジットカード利用者としての審査に通過する必要はあり)申し込みが出来るという違いこそあれ、どちらのカードも入会・利用/維持に手数料やコストが掛かるものではありません。従って、どちらかを選べる状態であれば両方のカードを作成して持っておくのが一番賢い運用方法といえます。
普段はポイント倍率の高いヤフーカードを決済に使い、SBカードはソフトバンク契約の特典チャージ専用として所持しておき、ポイントアップ・VISAカードとして利用がしたい場合に使い分ける方法がベストです。
ソフトバンクユーザー以外の場合は、Yahoo! JAPANカードが1枚あればSBカードのポイント特典以上のメリットがあるため、特にSBカードにこだわる必要はありません。
大結論:ソフトバンクユーザーも「dカード」を持つべき
SBカードはもともとソフトバンクユーザー向けのカード、ヤフーカードはソフトバンクに限らずヤフー系のサービスをよく利用するユーザーなら作って損はないカードですが、もっとショッピングでお得に支払いをしたいのであれば、ヤフーカードの他にdカード/dカード GOLDを作っておくことをオススメします。
dカードはソフトバンクカードと違い、ドコモの携帯電話ユーザーじゃなくても加入・メリットが大きいカードです。
dカードで貯まる「dポイント」の経済圏は近年ますます拡大しており、ネットで、街のお店で、日常の多くの買い物をdカード・dポイントカードとして”ポイ活”が出来ます。
もちろんドコモユーザーであるほうがたくさんポイントを貯める機会がある(ドコモのネットショップでスマホを購入する・ドコモ料金の支払いにdカードを設定するとポイントが貰えるキャンペーンなども実施中)のですが、それよりもシーズンごとに開催される「dポイントスーパーチャンス」(名称は時期によって変わります)では、過去には最大倍率50倍還元にもなる超大型キャンペーンが実施されることもあり、最大活用するにはdカード保有の有無が効いてきます。
より詳しいdカードのメリット・申込み方法などは「dカード/dカード GOLDを作るメリットは?節約キャンペーン情報 全まとめ」を参照下さい。
ソフトバンク取り扱いショップで申込できます。
インターネット上のウェブページから申し込み出来ます(店舗での申し込み方法はありません)
ヤフーカード・・・2019年2月時点/新規入会&3回利用で最大10.000円相当の期間固定Tポイント付与
☆「Yahooショッピング」
SBカード・・・2019年2月、特に無し
ソフトバンクまとめて支払いクレジットカードが銀行口座からの引き落としの際YJカード会社からになっていますがなぜですか?
先程送信したメールの性が間違っています。
集貝宣徳さん、こんにちわ
引き落としの業者名がYJカード会社(おそらく摘要として「ワイジェイカード」と書かれていると思います)になっているのなら、「ワイジェイカード」という社名で登録された業者がカードの引き落としに指定されているからだと思います。それに何か問題があればクレジットカード会社に連絡が必要ですね。