音響機器メーカーのトップブランド、Bose(ボーズ)が発売しているイヤホンタイプQuiet Comfort 20(for Apple Devices)とワイヤレスヘッドホンタイプ Quiet Comfort 35を購入したので、さまざまな機器で互換性を試してみた結果をお伝えします。
近年発売されるスマートフォンでは、高音質な音源「ハイレゾ」に対応した機種はもちろん、音響機器メーカーと協力して独自のサウンド調整を施したミュージックプレイヤー機能の高性能化が目立ちます。例えば、2018年モデルの「LG V30+」ならB&O(Bang & Olufsen), 富士通の「arrows NX F-01K」はオンキヨーが技術協力をして開発を行っているそうです。
ただ、どんなに良いサウンド再生機能があっても、それを聴くためのイヤホン・ヘッドホン、そして周囲の環境が悪くては、音の細部まで聴き取ることが出来なくなってしまうこともあるでしょう。
そこでBoseのQuiet Comfortシリーズを使うと、業界最高峰のノイズキャンセリング機能によって周囲の騒音を逆位相の音を発送させることで打ち消し、純粋に聴きたい音だけを耳に入れることが出来るようになります。
Boseのノイズキャンセリング機器シリーズ
ボースではたくさんのイヤホン・ヘッドホン製品が発売されていますが、ノイズキャンセリング機能を搭載した機種も続々と増えています。
モデル | 発売年 | 特徴 |
Bose QuietComfort EarBuds II | 2022年9月 | 第2世代ノイキャン完全ワイヤレス |
Bose QuietComfort 45 | 2021年 | 定番のオーバーイヤーヘッドホン |
Bose QuietComfort EarBuds | 2020年10月 | 初のノイキャン完全ワイヤレス |
Bose Noise Cancelling Headphones 700 |
2019年 | 新デザインのオーバーイヤーヘッドホン |
Bose QuietComfort 35 wireless headphones II |
2016年・ 2017年 |
ワイヤレスの オーバーイヤー ヘッドホン 連続稼動最大20時間 「II」はGoogleアシスタント を呼び出すボタン付き |
Bose QuietControl 30 | 2016年 | ネックバンドタイプ ワイヤレスイヤホン 「Quiet Control」となり、 ノイズキャンセリングのレベルを 多段階で設定できる 連続稼動最大10時間 |
Bose QuietComfort 25 Acoustic Noise Cancelling headphones |
2015年 | QC 35の旧モデル ワイヤレスヘッドホン バッテリー式ではなく 単4電池で動く 有線なら電池が無くても ヘッドホンとして使える |
Bose QuietComfort 20 Acoustic Noise Cancelling headphones – Apple devices | 2013年 | 有線イヤホンタイプ バッテリーを内蔵した NCユニットがある 連続稼動最大16時間 |
QC20, 35にはそれぞれAndroid用とiOS用のモデルがあります。それぞれが専用になっており、スマートフォンの場合は対象機種ではないモデルを使うと一部動作が不安定になることがあるので注意してください(例えば, Queit Comfort 20のアップル用モデルは、Xperiaスマホにつなぐとコントローラーが使えないだけでなく、再生自体がすぐに止まってしまうことを確認しています。Galaxy, honorスマホなどでは再生は問題ありませんでした)。
Apple/Android製品専用のモデルでは、コントローラーで音量設定・音楽の再生・停止、通話の応答/終了、iOSではSiriの呼び出しなどを行うことが出来ます(QC20i, iPhone X iOS11で確認)。
パソコン・一般的な音楽再生プレイヤーに接続する場合は、汎用であるQuiet Comfort 35ならば各種機能が利用可能です。アップル用Queit Comfort 20を接続した場合は音楽の再生・一時停止のみ機能しました。いずれもノイズキャンセリング機能は接続機器に依らず効果を発揮します。
QC25→QC35の変化は「後継モデル」と言って差し支えない進歩だと言えますが、充電式バッテリーではなくあえて乾電池式で使いたいというのであれば、今でもQC25を買う意味はあるでしょう。
そして、その他のQC30・QC20もそれぞれで役割が違います。
Quiet Comfort 30はワイヤレスタイプのイヤホンですが、首にかけるネックバンドが結構大きく、昨今流行の完全ワイヤレスタイプのイヤホンに比べると大きな製品です。
人間工学に基づいたデザインで装着感がよく、長時間付けていても疲れにくいということです。しかし、ネックバンド型イヤホンの宿命として歩く・走るといった大きな動きをするとバンドが跳ねてしまうため、スポーツ・運動時に使うものではありません。また、ワイヤレスかつ小型サイズにされていますので、バッテリーでの連続稼動時間はヘッドホンタイプより短くなっています(10時間は他の類似ワイヤレスヘッドホンの中では長いほうでしょう)。
QC20ではあえてワイヤレスではなく有線で繋ぐというメリットを活かし、音の遅延の小ささ・バッテリー駆動時間の長さを実現しています。
Quiet Confort 20が発売された頃のiPhone (iPhone 5sの時代)には考えられなかったことなのかもしれませんが、現在のiPhoneにはイヤホンジャックが廃止されてしまいましたので、有線のQC20を使うためにはLightning→3.5mmイヤホンジャック変換アダプタを使わなければならなくなりました。
QC20自体を持ち歩く手間を考えれば変換アダプタをセットで携帯することくらい何でもないかもしれませんけれど、ワイヤレス接続に比べるとスマートさには欠けます。
ノイズキャンセリング性能の比較では、やはり最新のQuiet Confort 35シリーズが最も快適に聞こえます。
耳全体を覆うQC35では、イヤホンタイプよりも遮音性が高く、ノイズキャンセリング機能も効果的に働きます。全くの無音になるというほどではありませんが、室内での利用なら低音で響くエアコンやファンの音はほとんど聞こえなくなります。
一方のQC20も低音側のノイズキャンセリングは優秀ですが、高い音域ではQC35に比べてキャンセル力が少し弱く感じます。また、QC20ではノイズキャンセル駆動時に「サー」という独特の待機音が聞こえます。音楽を再生していれば気になりませんが、QC35に比べて静止時のノイズが明らかに大きいです。
QC35はヘッドホンタイプ・QC20は有線イヤホンタイプという決定的な違いがあるため、目的・利用シーンに合わせて選択することをオススメします。
2020年に新登場した「Earbuds」シリーズのノイキャンモデルでは、完全ワイヤレスイヤホンタイプとして最高レベルのノイズキャンセリング性能を誇ります。
完全ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホンのライバルにはApple AirPods Proもありますが、Bose Queit Comfort Earbudsの音楽性能も非常に高い品質です。
QC20(有線イヤホン)がオススメの人:短距離の通勤・通学で歩く時間が長い・頭にヘッドホンを付けて外出すること自体を避けたい・身軽に使いたい
QC30(ワイヤレスネックバンド)がオススメの人:屋内で少しだけ移動する・軽い散歩時くらいならワイヤレス&ネックバンドタイプのQC30ならばパソコンやスマホから離れてもストレスレスで音楽を楽しめます。
QC35(ワイヤレスヘッドホン)がオススメの人:新幹線や飛行機など長時間・長距離の移動でより静かに、集中した時間を過ごしたい。長時間充電せずに使い続けたい
EarBudsシリーズ:完全ワイヤレスイヤホンで、どこでも快適に音楽が聞ける
家電量販店では多くのイヤホンやヘッドホンを試聴出来ますので、音質が気になる・ノイズキャンセリング性能を試したい人はまずお店で試聴をしてみましょう。Boseのノイズキャンセリング性能は他社製品に比べて、やはり頭一つ飛び抜けて高性能ですので、心地よい音楽体験をしたいのなら目的に合わせてQuiet Confort/Controlシリーズを選んでみて下さい。
Boseのヘッドホン/イヤホンを安く買う方法
Boseの製品は他社類似品に比べて定価が高く、あまり安売り・値下げされることがありません。そんなボーズの製品を安く・安心して買いたいのならヤフーショッピング・楽天市場のBOSE公式オンラインサイトの利用をオススメします。
☆「ボーズ公式オンラインサイトストア(ヤフー店)」」
☆「ボーズ公式オンラインサイトストア(楽天市場店) 」
商品の販売価格はどちらのショップも価格・取り扱い品ともにほぼ同じ(2022年9月時点)ですので、ポイント付与キャンペーン(ヤフーなら「5の付く日」、楽天市場ならスーパセールなど)を狙えば、製品価格の20~30%相当のポイント還元を受けることも可能な時があります。BOSEの公式ストアですので偽物を買う心配もなく、保証もバッチリです。