2019年7月5日、ソフトバンクは2018年12月21日に発売したシャープ製ハイエンドモデルスマートフォン AQUOS zeroの本体価格の見直しを実施し、本体定価を6万円にまで下げました。
このAQUOS zeroはドコモ・auでは発売されておらず、国内キャリアではソフトバンク専売です。発売当初は約10万円の定価となっていましたので、わずか半年で3.5万円も安く機種変更できるようになりました。
シャープのスマホとしては2019年夏モデルとしてフラッグシップモデル AQUOS R3がドコモ・ソフトバンク・auから発売されており、ソフトバンク版 AQUOS R3は11.4万円もします。
AQUOS zeroとAQUOS R3では、もちろんより新しいAQUOS R3のほうが性能は高く・カメラ性能も良いのですが、4.9万円の価格差を考えると、今買いなのは「AQUOS zero」です。AQUOS R3も良い機種だとは思いますが、ソフトバンクの定価は高すぎます。
ソフトバンクユーザーでAQUOS R3に魅力を感じているのなら、あと半年待てばきっと・・・(総務省が余計なことをしなければ)
AQUOS zeroとAQUOS R3の違い
AQUOS zeroは、現在シャープがフラッグシップモデル用として提供している「R」シリーズとは異なるコンセプトで開発されたモデルです。そのため、従来のシャープスマホ・最新のAQUOS R3とはいろいろと違う点があります。
しかもAQUOS zeroもまだ発売から半年程度のハイエンドモデルであるため、スペックに関して時代遅れというほど差があるわけでもありません。
項目 | AQUOS zero | AQUOS R3 |
本体定価 (半額サポ利用時) |
64,800円 /32,400円負担 |
113,760円 /56,880円負担 |
ディスプレイ | 有機ELパネル 6.2インチ WQHD+ (2992×1440) |
Pro IGZO 6.2インチ QHD+ 3120×1440 |
CPU | SDM845 | SDM855 |
RAM/ROM | 6GB/128GB | 6GB/128GB |
外部ストレージ | 非対応 | micro SDXC 最大512GBまで |
本体サイズ | 縦:154 mm 横:73 mm 厚さ:8.8 mm 重さ:146グラム |
縦:156 mm 横:74 mm 厚さ:8.9 mm 重さ:185グラム |
電池容量 | 3,130mAh | 3,200 mAh |
カメラ性能 | 2260万画素 | (静止画)1220万画素+ (動画)2010万画素 |
防水/防塵 | 対応 | 対応 |
おサイフケータイ | 対応 | 対応 |
テレビ対応 | 非対応 | フルセグ対応 |
AQUOS R3ではディスプレイの上と下にフロントカメラ・指紋認証内蔵ホームボタンを避けるようにして画面に欠け(ノッチ)があります。
一方の AQUOS zero はiPhone Xなどと同じように、上にのみノッチがあり、指紋認証センサーは背面にあります。
AQUOS zeroの一番の魅力は、本体の軽さです。AQUOS R3とほぼ同じ6.2インチのディスプレイを搭載しつつ、本体重量は約40グラムも軽くなっています。このAQUOS zeroの軽さは発売当初6インチサイズのスマホとして世界最軽量となっていました。
CPUに採用されているQualcomm Snapdragon 845は2018年夏~冬頃のハイエンドモデルと同じです。他社のスマホだとGalaxy Note9、Xperia XZ3, Google Pixle 3などと同等であり、3Dアニメーションを多用したゲームもスルスルと動く超高性能チップとなっています。後継のSDM855のほうが2-3割性能は高いものの、SDM845と体感で差が分かるような機会は滅多にないでしょう。
半額サポートを使って実質3万円負担で使える
ソフトバンクでは本体代金を48分割として、25ヶ月目に機種変更をするときに使っているスマホを返却することで、半額相当の残債を支払わなくてもよくなる「半額サポート」を提供しており、値下げされたAQUOS zeroにも使うことが出来ます。
後にスマホを返却しなければならないのでスマホを買うというより「月額料金でレンタルする」といった使い方に近いと言えます。
ここで、2年後に免除される3万円という価格を考えてみると、定価が6万円にまで下がったAQUOS zeroが2年後の中古状態で3万円の価値になることはまずありません。
具体的に例を出してみると、2019年時点から見た2年前のソフトバンク・ハイエンドのシャープモデル AQUOS Rは、中古状態では1万円の売却価値すらありません。
(ゲオでは中古最高額でも8400円/2019年7月時点)
AQUOS zeroはスペックが非常に高いモデルであり、2021年頃になっても使いものにならないほど時代遅れの性能になってしまっているとは思えませんが、2年間使って傷や消耗した端末の価値は大きく下がることが予想されます。
しかしソフトバンクの半額サポートを使う場合は、本体故障・大きな欠損をしていない限りは最大3万円(半額)の割引効果を確実に保証するものとなります(故障時は2万円の支払いで残債免除が可能)。
半額サポートの加入は任意ですが、この「2年後に返却することで免除される残債」と「2年後に予想される中古端末の価値」を比較して、どうするべきか検討してみましょう。
参照:「ソフトバンク公式-半額サポートの提供条件」
AQUOS zeroは世代落ちモデルであり、今後在庫がいつ無くなるか判りません。値下げによってお得感が強いAQUOS zeroに人気が集中するとすぐに売り切れになる可能性もあるため、欲しい方は早めに機種変更しておきましょう。
☆「ソフトバンクオンラインショップ AQUOS zeroのリアルタイム在庫をみる」