日本で初めて合法的に使えるXiaomiの最上位カメラスマホ「Xiaomi 14 Ultra」のカメラで使えるさまざまな機能やメニューを実機レビューしていきます。
Xiaomi 14 Ultraはソニーの新型1インチイメージセンサー「LYT-900」を採用、LEICA監修の最高峰カメラを搭載しています。
さらに専用のデジタルカメラ化パーツ「Photography Kit」を装着することで、本当のデジタルカメラのような操作性を実現しています。
”Xiaomi 14 Ultraでスゴイ写真が撮れる”というのは公式作例を見れば十分判ることですので、本稿では初めてXiaomi Ultraシリーズのカメラを使う・他のスマホから買い替えた場合に「今まで使ってきた機能がXiaomiスマホにはあるのか?」という部分が気になる人向けに、Xiaomi 14 Ultraのカメラ機能や利用できる設定を中心に紹介します。
Xiaomi 14 Ultraは2024年5月16日より日本で正式販売されます。アマゾンでも買えます。
☆「amazon.co.jp Xiaomi 14 Ultra 日本オープンマーケット版 フォトグラフィーキット付き」/2024年5月9日定価199,900円
Xiaomi 14 UltraのカメラUI
まずはXiaomi 14 Ultraのカメラユーザーインターフェイスをチェックしましょう。
カメラアプリを起動すると、通常は写真モードで立ち上がります。
カメラアプリの画面はiPhoneや他のAndroidスマホのカメラと似たようなデザインです。上部にいくつかの設定メニューのショートカット、下部にはシャッターボタンとイン/アウトカメラの切り替えボタン、そして画面中央にプレビューとモードの切り替えカラムがあります。
デフォルトの状態でカメラメニューには
・プロ(マニュアルモード)
・映画
・ビデオ
・写真
・ポートレート
・ドキュメント
・もっと見る(その他メニュー)
があります。
”もっと見る”のメニュー内には、「夜景」・「50MP」(高画素モード)・「パノラマ」・「ショートフィルム」・「スローモーション」・「タイムラプス」・「長時間露光」・「スーパームーン」・「ファストショット」・「監督モード」があります。
(作例) 長時間露光で星空撮影
Xiaomi 14 Ultraの「長時間露光」モードでは、本格カメラで行うような長時間露光(シャッタースピードを長く調節した撮影)効果を再現する特殊なモードが複数搭載されています。
・移動する群衆
・ネオントレイル
・油絵
・ライトペインティング
・星空
・スタートレイル
このうち、夜空を撮影したい場合に効果的な「星空」と「スタートレイル」で撮影すると、以下のような写真になります。
上記はスタートレイルモードで20分ほど撮影し続けた写真です。背景の物体はそのままに、星だけが移動しているような効果を得られます。適切な明るさ調整で(上記ではトリミングで削除していますが)一緒に映り込んだ建物などもくっきり映ります。
星空モードでは約30秒のシャッタースピードで明るめの星空を撮ることが出来ます。スタートレイルはさらに長時間の撮影時間をかけて(撮影時間は開始/停止で手動シャッター)、星の軌跡を撮ることが出来ます。
上記は全く同じ場所をスタートレイル/星空モードで撮り比べた場合の、同じ星の位置です。星が移動している様子が良くわかります。
Xiaomi 14 Ultraプロカメラの設定モード
Xiaomi 14 Ultraでは素人が何も考えずにカメラを使っても極上の写真を簡単に撮ることも出来ますが、よりこだわりのあるユーザーはマニュアル設定が出来る「プロ」モードも利用できます。
プロモードでは以下のような設定が出来ます。
・レンズの切り替え(UW/W/T/ST)
・ホワイトバランスの調整
・マニュアルフォーカス
・シャッタースピード設定(1/8000~30秒)
・絞りの無段階調整(メインカメラの場合F1.63-4.0)
・ISO 50-12800
・EV設定(明るさ設定)
さらにトーン/色調/彩度/質感を指定した”カスタム撮影スタイル”を保存してプリセットとして呼び出す機能もあります。デフォルトでは「水墨画」「クラシックフィルム」「高コントラスト」「ノワール」とされたモードがあります。
物理絞り羽根によるF値変更
Xiaomi 14 Ultraのメインレンズには物理的に絞りを変更するための機構が搭載されています。
カメラレンズの絞りを調整できるスマホはXiaomi 14 Ultraが初・唯一というわけではありませんが、必要に応じてF値が変更できるという本格カメラのような機能を、スマホで体験できること自体が感動レベルです。
F値を変えることで取り込む光の量が変わり、被写界深度も変動します。一般的なスマホカメラでは被写界深度が浅すぎて(ピントのあう奥行きが短い)使いづらい機種もありますが、Xiaomi 14 Ultraでは自動で、あるいはマニュアルで最適な絞りを選ぶことが可能です。
Xiaomi 14 Ultraのシャッター音は消せる
日本の技適がある香港版のXiaomi 14 Ultraの場合、設定を変更するとカメラのシャッター音を消せます。
シャッター無音にする方法は、
1. [追加設定]から [システム設定]にある「地域」を日本以外にする
2. カメラアプリの設定メニューの「シャッター音」をオフにする
これだけです。
まだまだあるXiaomi 14 Ultraカメラの魅力
「スマホのカメラ」を超越した次元に来ているXiaomi 14 Ultraのカメラは、ずば抜けたハードの凄さのほかに、カメラ・写真アプリの加工しやすさも魅力です。
撮影後の写真を明るくしたり、色調・コントラストを変更したりといった基本的な調整はもちろんのこと、AI機能を駆使した効果追加や画像編集もスマホ一つで可能です。
上記は写真にボケ効果を追加するエフェクトの編集画面です。まるで大口径レンズを装着した一眼レフカメラで撮ったような自然な玉ボケが再現できてしまいました。
他にも写真から背景の空部分を自動認識し、星空や天の川の画像を組み込む機能もあります。
他にも、
・文字テキストの追加
・さまざまな種類のモザイク編集
・Leica透かし
・消しゴム(オブジェクト・線・人物・影など)機能
・美肌/顔/体のライン補正
といった編集モード・機能がたくさんフォトアプリに入っています。
超広角から望遠まで隙のない焦点距離をカバーできる最上位カメラモデルが欲しいならXiaomi 14 Ultraを買えば高い満足度を得られるでしょう。
Xiaomi 14 Ultraのお値段は既存の国内向けスマホに比べて安いとは言えないものの、スマホカメラの新しい次元を体験したい、LEICAのカメラが欲しいという人は、買いです。
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