2021年12月時点で、ドコモで一番安く買える5Gスマートフォンを探している人向けに、ドコモ最安値モデルとなっている富士通(FCNT)のarrows We(アローズ ウィー)とシャープのAQUOS sense5G(アクオスセンス ファイブジー)の実機レビュー比較を公開します。
arrow weは2021年12月3日に発売されたばかりの新型格安スマホであり、2021年12月10日時点の”本体定価”が最も安いモデルです。
一方、シャープのAQUOS sense5Gは2021年12月10日より、オンライン限定 購入割引対象機種になることで、機種変更購入時にarrows Weよりもさらに安く買えるよう価格改定がされました。
関連記事:[半額以下/最安値]2021年12月 安くなったAQUOS sense5G価格比較(SH-53A/SHG03/Rakuten/SH-M17)
arrows Weは2021年冬モデルの最新型、AQUOS sense5Gは2020年冬モデルの値下げ型落ち機種となっており、どちらも最新型のiPhone・高性能モデルに比べて非常に安く買えます。
「スマートフォンに超高性能、最先端の機能を求めてはいないけれど、長く・安心して便利に使える安いスマホが欲しい」という場合には、arrows WeとAQUOS sense5Gの違い・それぞれのメリット/デメリットを見比べられるよう、実際に購入して使っているユーザーとしての主観をメインに解説していきます。
arrows WeとAQUOS sense5Gの共通機能
まず、ドコモの最安スマートフォンであるarrows WeとAQUOS sense5G共通する「どちらでも使える機能」や性能、仕様についてざっくりと比較します。
細かい機能や操作性能が違うことはありますが、以下の機能はどちらのドコモ格安スマートフォンでも利用できます。
arrows We/AQUOS sense5Gの機能 |
5Gに対応した高速通信 |
大容量電池による 長持ちモード |
初心者・シニア向けの 簡単モード |
写真撮影機能 動画撮影機能 |
写真や動画をSDカードに保存 (SDカードは別売り) |
防水・防塵機能 |
指紋認証センサー |
おサイフケータイ機能 |
これらの一般的なスマートフォンに搭載されている標準的機能は、最新機種であるQUOS sense5Gでもarrows Weでも使えます。ドコモが取り扱う安いスマートフォンは「安くても機能充実」が最低条件として盛り込まれる傾向にあり、特別な最先端機能・超高性能を求めない「電話は電話として使えれば良い」というユーザーには十分な性能・機能を持っています。
画面がきれいなdocomoスマホはどれ?
AQUOS sense5Gとarrows 5Gのディスプレイサイズは似たような大きさですが、ディスプレイの見た目に少し違いがあります。
(左AQUOS sense5G/右arrows We)
AQUOS sense5Gの画面サイズは5.8インチ・arrows Weは5.7インチです。ディスプレイ上部にある前面カメラ部分の切り抜きの形も少し違います。
画面の解像度が高いのはAQUOS sense5Gです。AQUOS sense5Gの画面解像度はフルHD+、arrows WeはHD+となっているため、じっくり見比べるとAQUOSの画面のほうが微細です。
ただし、よほどじっくりと見比べない限りは、一般的なメニュー表示・アプリ表示で解像度の違いを感じる場面は少ないでしょう。どちらも、ふつーのスマホディスプレイという評価です。
ディスプレイのスペック | AQUOS sense5G仕様 | arrows weの仕様 |
ディスプレイサイズ | 約5.8インチ | 約5.7インチ |
画面解像度 | フルHD+ | HD+ |
種類 | TFT IGZO | TFT |
AQUOS sense5Gのディスプレイは、シャープご自慢の「IGZO」になっており、電池長持ちに寄与しています。
電池が長持ちするdocomoスマホはどれ?
シャープのAQUOS senseシリーズは「1週間の電池もち」をアピールする最新モデルが人気であり、AQUOS sense5Gも同様です。
一方で、arrows Weも大容量のバッテリーを搭載しており、最新のスマホの中でも電池持ちは良い機種となっています。
バッテリーのスペック | AQUOS sense5G仕様 | arrows weの仕様 |
電池容量 | 4570mAh | 4000mAh |
連続待受時間(4G) | 760時間 | 600時間 |
連続通話時間(VoLTE) | 1860分 | 1,560分 |
より電池が長持ちするスマホを探しているのなら、AQUOS sense5Gは最強クラスです。
写真がきれいなdocomoスマホはどれ?
AQUOS sense5Gとarrows Weは、複数のカメラレンズを搭載したモデルです。
カメラのスペック | AQUOS sense5G仕様 | arrows weの仕様 |
標準レンズ | 1200万画素 1/2.8インチセンサー |
1310万画素 1/3.0インチセンサー |
広角レンズ | 800万画素 | なし |
望遠レンズ | 1200万画素 | なし |
接写レンズ | なし |
190万画素 |
AQUOS sense5Gには、ワイドな写真が撮れる広角レンズとズームが出来る望遠レンズをそれぞれ専用として搭載しています。
一方で、arrows Weには広角・望遠機能がないかわりにマクロ(接写)カメラがあります。
はっきり言って、AQUOS sense5Gもarrows Weもカメラ機能は価格相応であり、最新鋭の10万円~クラスのカメラ性能が高い最新スマホには全く比べ物にならない品質です。
一方で、AQUOS sense5Gにもarrows Weにも、撮影した写真を綺麗に加工出来るPhotoshop Expressアプリが入っており(ログインが必要)、ネットで人気になるような見た目にキレイな写真を簡単に作ることなら出来ます。
カメラ機能を重視するならより性能が高いスマホを買うことをオススメしますが、「とりあえず撮影できれば良い」/「古いガラケー・格安スマホからの買い替え」であれば、それなりに楽しめるカメラとなっています。
ゲームが快適なdocomoスマホはどれ?
2021年モデルのAQUOS sense5Gとarrows Weは、2年くらい前の格安モデルとは段違いに性能がアップしています。
処理性能に関する機能 | AQUOS sense5G仕様 | arrows weの仕様 |
CPU | Snapdragon 690 | Snapdragon 480 |
RAM/ROM | 4GB/64GB | 4GB/64GB |
Antutuスコア* | 約26万点 |
約26万点 |
*当サイトでの実機測定結果(ver8)。sense5Gでは一部項目が測定できていない数値があります。
AQUOS sense5Gとarrows Weには、同じQualcomm社のチップが使われています。一般的に「600番台」はミドル性能機種、「400番台」はエントリー性能機種に使われる型番ですが、より新しいSnapdrago 480は1-2世代まえのミドルレンジクラスの処理性能を叩き出すほど進化しました。
arrows WeでもAQUOS sense5Gでも、軽量なアプリ~ある程度の処理能力が要求される3Dゲームも動きます。2~3年前の同価格帯(3万円程度の機種)に比べれば、断然スムーズにゲームも遊べる水準の性能になっています。
ただし、ゲーム性能に特化したハイエンドクラスのスマホと比べてしまうと、arrows we/AQUOS sense5Gでは若干動きが鈍く感じる/ディスプレイの滑らかさが足りなく感じる場面もあります。
*ゲームの動作状況はスマホ本体の性能だけでなく、アプリごとに相性やシステムの問題で体感が変わることもあります。詳しくは各アプリメーカーにお問い合わせください。
安心して使えるdocomoスマホはどれ?
スマホを日常的に使う上で、「セキュリティ的な安全さ」と「丈夫さ」という意味で安心して使える機能には、この2モデルでは少し違いがあります。
まず、「セキュリティ」の部分ではAQUOS sense5Gはディスプレイのすぐ下に指紋センサー(タッチ式)があります。一方で、arrows Weは背面にセンサーがあります。どちらも素早く指紋でロック解除が出来ますので、前面・背面の指紋認証位置は慣れの問題で、使いやすさの体感が変わります。
AQUOS sense5Gは指紋+顔認証にも対応します(arrows weは顔認証非対応)。
AQUOS sense5Gとarrows Weはどちらも防水・防塵に対応していますが、arrows Weはさらにハンドソープで丸洗い・MIL規格(mil-std-810G/810H)23項目に対応する頑丈設計です。sense5Gは19項目対応です(アルコール除菌シートでの拭き掃除OK)。
どちらのスマホも指紋認証で安全に、防水・防塵機能で安心して使える性能を持っているという評価です。
値段が安いのはどっち?
2021年12月14日時点における、ドコモの公式サイト機種変更価格は以下のとおりです。
AQUOS sense5G SH-53A 定価:39,600円 オンラインショップ限定 機種変更割引 2.2万円オフ →一括17,600円 |
arrows We F-51B 定価:21,450円 |
arrows We F-51Bは標準価格で2.1万円、AQUOS sense5Gは型落ちの在庫処分価格で17,600円まで値下げされています。
より安いスマホが欲しい人はAQUOS sense5Gの在庫があるうちに購入することを推奨します(SH-53Aは在庫限りで販売終了となる見込み。すでに在庫がない色も多数あり)。
☆「NTTドコモ公式サイト:AQUOS sense5G SH-53Aの価格・性能をみる」
☆「NTTドコモ公式サイト:arrows we F-51Bの価格・性能をみる」
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