NTTドコモが2022年3月1日より新規事業として参戦する電気サービス「ドコモでんき」の解説です。
ドコモでんきは2021年12月23日に発表されたサービスで、本格的な利用は2022年3月1日から始まります。
本ページでは、どんなユーザーがドコモでんきを契約するべきか、契約するとどんなメリットがあるのか、料金の仕組みやキャンペーンをチェックしていきます。
ドコモでんきとは?
ドコモでんきとは、ドコモ自体が発電所を作って電気を供給する、というようなものではなく、いわゆる「電力自由化」によって契約している電気サービスのプランを変更し、ドコモオリジナルの料金プラン(詳細は下記で解説)を契約出来るようにしたものです。
ドコモでんきには最低利用期間や、解約違約金はありません。自由にユーザーが料金プラン・契約会社を変更することができます。
ドコモでんきの提供エリア
ドコモでんきは、沖縄県・島しょ部の一部を除く全国のエリアで利用可能です。
北海道電力、東北電力、東京電力、北陸電力、中部電力、中国電力、九州電力およびそれぞれの配電管轄内一部離島などでもドコモでんきプランを利用可能です。
日本全国で利用ができますので、「契約できるかどうか」という点では沖縄・離島にお住まいの人以外は心配要らないでしょう。
実際にドコモでんきを契約できるかどうかは、申込時に現在利用中の検針票などをショップに持ち込めば確認してもらえるはずです(供給地点特定番号と現在契約中の電力会社のお客様番号が必要)。
ドコモでんきで月額料金は安くなる?
ドコモでんきの基本料金は以下のように規定されています。
料金プラン | 基本料金/最低料金 | 電力量料金 |
ドコモでんき Green | 地域電力+500円 | 地域電力と同じ |
ドコモでんき Basic | 地域電力と同じ | 地域電力と同じ |
ドコモでんきの2種類の料金プラン「Green」と「Basic」(違いは下記で解説)は、基本的に利用している地域の電力料金に基づくため、電気の月額料金自体が大きく安くなるわけではありません。
2022年2月28日時点でドコモでんきは「従量電灯プラン」相当の料金システムであるため、オール電化向けプランのなどの専用プランで節約している家庭では、逆に料金が高くなる可能性もあります。
”ドコモでんきに変えれば絶対安くなる/料金は変わらない”というわけではありませんので、よく現状の契約プラン内容を確認する必要があります。
*詳しい電力料金は管轄の地域電力会社ごとに設定されています。
参照:ドコモ公式サイト:ドコモでんきの料金プラン(地域別一覧)
代わりに、利用金額/利用状況に応じてポイント還元が貰えます。
ドコモでんきのポイント還元率
ドコモでんきを契約するメリットは、「ドコモのスマホを使っているかどうか」「dカード GOLDを持っているかどうか」によって、最大10%相当のポイントが貰える点にあります。
ドコモの「ギガホ/ギガライト」や「ahamo(アハモ)」プランを契約していれば「Green」プランなら5%還元、さらにdカードGOLDユーザーなら最大の10%にアップ、という仕組みです。
一般的な家庭(電気代が平均月額8,300円)なら、Greenプランで約10,000ポイント/Basicプランなら3000ポイントくらい貯まる計算です。
ドコモユーザー以外、dカードGOLD保有者以外でもポイント自体は貰えますが、メリットは小さくなります。
GreenプランはBasicプランに比べて月額500円高くなるため、ドコモでんきのBasic/Greenプランのどちら選ぶかは、単純に利用する電力量次第となります。
前述の地域電力会社ごとの料金と、ドコモのスマホプラン/dカードGOLDの有無によって還元率を計算し、ドコモでんきに変えるメリットがあるかどうか判断してください。
ドコモユーザー以外の場合は、ドコモでんきに合わせてアハモプランの契約なども検討する必要があるでしょう(現時点ではドコモエコノミーMVNOなどのプランは還元アップ対象外です)。
ドコモでんきの初期費用
ドコモでんきの利用時に、初期費用は掛かりません。事務手数料や契約手数料のようなものは存在しません。
ドコモでんきの利用開始に伴う停電は?
従来の電気契約からドコモでんきに切り替える際、停電やサービスの停止は発生しません。
ドコモでんきへの切り替えには工事等も不要です(スマートメーターへの取替え工事は発生する場合あり)。
ドコモでんきの申込み方法
ドコモでんきは、以下の方法で受付が実施されます。
・全国のドコモショップ
・ドコモ取り扱いの量販店
・専用オンラインサイト
・コールセンター
・【New】オンライン受付
オンライン手続きなら、余計な時間を掛けずにすぐに申し込みが出来ます。
電力比較サイトで料金をチェック
電力自由化により、多くのエリアでは複数の料金プラン・サービスを選べるようになっています。ドコモでんき以外のプランも2022年でたくさんあります。
選べる電力プランは住所エリア・利用時間帯・人数(使う電気量)によってさまざまですので、まずは電力比較サイトで料金シミュレーターを使ってさまざまなプラン・特典を比較することを推奨します。