2022年3月31日に、auの古い通信方式のガラケーが一斉に使えなくなります。使えなくなる古いタイプの携帯(一部古いスマホも含む)をそのまま使い続けることは不可能となるため、対象となる機種を使っているauユーザーは買い替えが必要です。

KDDIは2022年3月31日を以て、古いタイプの携帯電話・スマートフォンで使われていた「CDMA 1X WIN」と呼ばれる3G通信方式のサービスを停止します。

これにより、CDMA 1X WIN(3G)にしか対応していないガラケーでは、サービス停止によって通話もメールも出来なくなります。

auでは数年前から3Gのみに対応したガラケー・スマホの販売を終えているものの、2022年4月以降も継続して使うことが出来る新しい折りたたみ携帯・操作が簡単なシンプル携帯・ストレート携帯も継続して提供しています。今使っているガラケーが使えなくなっても、必ずしもスマホに買い換える必要はありません。

古いタイプのガラケー・スマホおよび終了する料金プランのままにしておくと電話番号が強制解約されてしまいます。引き続き同じ番号を使いたいユーザーは、機種変更・料金プラン変更の手続きをサービス終了前に行いましょう。

参照・解説:3Gガラケーはいつ使えなくなる?ドコモ・ソフトバンク・エーユー キャリア別終了時期

2022年、au・SB・ドコモで買えるガラケー機種

2022年1月時点、日本国内ではiPhone・スマートフォンユーザーが増えたとは言え、まだまだガラケータイプの携帯電話を使い続けたいというユーザーのために、大手携帯電話は新型のガラケーを少種類ながら出し続けています。

かつてのガラケー全盛期には3大携帯会社から毎シーズンのようにさまざまなメーカーが新機種を出していましたが、現在は各携帯会社ごとに扱うメーカーも限定されてきています。

”今と同じメーカーの携帯電話を使い続けたい”/”見た目や操作方法などが近い機種を使い続けたい”という場合には、携帯電話を変更して新しいガラケーを手に入れる必要があることもあります。

そこで2022年1月11日時点における、大手3キャリアで買うことの出来る全ガラケー(”ケータイ”に分類される機種)を列挙してみましょう。

取り扱い/機種名 製造メーカー 携帯のタイプ 価格
au/G’z One Type-XX 京セラ 頑丈な折りたたみ 52,800円
au/かんたんケータイライト 京セラ シンプル機種 33,000円
au/GRATINA KYF42 京セラ 折りたたみ 33,000円
au/かんたんケータイ 京セラ シンプル機種 33,000円
au/INFOBAR xv au Design project ストレート 40,700円
SB/DIGNOケータイ3 京セラ 折りたたみ 28,800円
SB/AQUOSケータイ3 シャープ 折りたたみ 28,800円
SB/かんたん携帯10 シャープ シンプル携帯 33,120円
d/DIGNOケータイベーシック 京セラ カメラ無し折りたたみ 最安機種
18,480円
d/arrowsケータイ 富士通 折りたたみ 31,680円
d/SH-03K シャープ カメラ無し折りたたみ 30,096円
d/AQUOSケータイ シャープ 折りたたみ 31,680円
d/らくらくホン F-01M
富士通
シンプル携帯
38,016円

*d=docomo/SB=SoftBank。2022年1月11日時点で各社の公式サイトで在庫がある製品のみをピックアップしています。

まず、一番携帯電話の本体が安い機種は、ドコモが2021年に新発売した「DIGNOケータイベーシック(KY-41B)」です。

DIGNOケータイベーシックは、携帯本体にカメラが無いため、写真は撮れません。しかし、価格が他機種より1万円以上安い設定です。ガラケーのカメラは使わない/むしろ無いほうが良いという場合は、カメラレスモデルをドコモなら購入する事ができます。

携帯電話の初心者・ご高齢の方向けの「使いやすい携帯・シンプルな携帯」は、ドコモ・au・ソフトバンクの3社それぞれが扱っています。auは京セラ、ソフトバンクはシャープ、ドコモは富士通製のシニア携帯を扱っています。

(左、富士通の最新折りたたみ携帯/右 らくらくホンF-01M)

らくらくホンは「文字が読みやすい」「ボタンが押しやすい」「スピーカーの音を大きく調整出来る」などの特徴を持った機種があり、安心して使い続けられる機能を搭載しています。

富士通(正式には現在は事業を継承した「FCNT株式会社」という会社)メーカーのガラケーは、2022年時点で現行モデルを出しているのはドコモ向けのみとなっています。富士通のガラケーを使い続けたいというユーザーは、ドコモのF-03L/F-01Mを検討してください。

関連記事:[購入レポート]ドコモらくらくホンF-01M ガラケーを購入して家族に渡す前に設定しておきたい項目と利用制限

2022年1月時点、ストレート型(折りたたみ式ではない)の携帯電話はauのみ(ソフトバンクにはプリペイド携帯「Simply」がある)が「INFOBAR」というかつての人気シリーズ復刻デザインモデルを出しています。

折りたたみ型よりもストレート型が良いというユーザーは、INFOBAR xvなら2022年4月以降も引き続き利用可能です。

auの3G停波が2022年3月末に実施以降、ドコモ・ソフトバンクでも同様に3G通信を使った携帯電話が使えなくなる日がすでに確定しています。しかし、「ガラケータイプが無くなり、スマホしか選択肢がなくなる」ということはなく、新しい4G通信に対応した折りたたみ携帯・シニア携帯・ストレート携帯が今後も購入可能となっていますので、スマホは不要・安いガラケーで十分というユーザーは、各社の新型ケータイへ機種変更を検討してください。

2022年3月に迫るauの3Gガラケー終了-auなら折りたたみガラケー/簡単携帯/ストレート携帯もまだ買える