2024年モデルのiPhone 16 (6.1インチモデル)に使える保護フィルム・ケースについて、ほぼ同じデザイン・同じディスプレイサイズであったiPhone 15/iPhone 14/iPhone13用のアクセサリーが使えるかどうか解説します(後日実機検証も行う予定です→実機でチェックしました)。
2024年9月20日に発売される新モデル「iPhone16」シリーズは、iPhone 16/iPhone 16 Plusと、iPhone 16 Pro /iPhone 16 Pro Maxの4モデルとなり、昨年までと同じネーミングルールで世代交代が行われます。
しかし、2024年新型モデルでは外観に影響する多数の違いがあります。
・iPhone 16全シリーズに「アクションボタン」を追加
・iPhone 16全シリーズに「カメラコントロール」を追加
・iPhone 16シリーズのカメラ配置が縦に変更
・Pro/Maxモデルのディスプレイサイズが変更
など、本体のデザイン・形状に関わる仕様変更がいくつも行われています。
この変更により、特に保護ケースに関してiPhone 16以前のシリーズと互換性(使いまわし)がなくなり、基本的にケースはそれぞれに専用のアイテムが必要となりました。
さらに過去のiPhone 15/14シリーズは「6.1インチ/6.7インチ」というディスプレイサイズが”無印とPro”または”PlusとPro Max”の2サイズで似た大きさになっていましたが、2024年モデルは6.1・6.3・6.7・6.9インチと、全てのモデルでディスプレイサイズが違います。ディスプレイを保護するフィルムを購入する際には、対応商品を間違えないように気をつける必要があります。
iPhone 16シリーズ/15シリーズの大きさの違い
まずは2023年モデルと2024年モデルのiPhoneシリーズの、数字上の違いを見てみましょう。
モデル/仕様 | 2024年 iPhone16シリーズ |
2023年 iPhone15シリーズ |
無印 (6.1″→6.1″) |
縦 147.6mm 横 71.6 mm 厚さ 7.80 mm |
縦 147.6mm 横 71.6 mm 厚さ 7.80 mm |
Plus (6.7″→6.7″) |
縦 160.9mm 横 77.8 mm 厚さ 7.80 mm |
縦 160.9mm 横 77.8 mm 厚さ 7.80 mm |
Pro (6.1″→6.3″) |
縦 149.6mm 横 71.5 mm 厚さ 8.25 mm |
縦 146.6mm 横 70.6 mm 厚さ 8.25 mm |
Pro Max (6.7″→6.9″) |
縦 163mm 横 77.6 mm 厚さ 8.25 mm |
縦 159.9mm 横 76.7 mm 厚さ 8.25 mm |
上記の通り、iPhone 16とiPhone 15、iPhone 16 PlusとiPhone 15 Plusは全く同じサイズです。このため、ディスプレイを保護するフィルム・ガラスフィルムには互換性があります。
これはアップル公式で販売されている「Belkin UltraGlass」の仕様からも明らかです。
iPhone 15/16、iPhone 15 Plus/iPhone 16 Plusはそれぞれダイナミックアイランド(ディスプレイ上の楕円形の穴)も同じです。ただし、iPhone 14シリーズ以前のガラスフィルムだとインカメラ/ノッチ部分の構造が違うため、iPhone 16シリーズとは互換性がない製品がありえます(iPhone 14以前用の商品を使う場合は形状をよく確認してください)。
一方で、iPhone 16/iPhone 16 Plusではカメラユニットのデザインと配置、カメラコントロールが変更されているため、iPhoneボディを覆うケース類は旧モデル用を使い回すことが基本的に出来ません。
(本体右側、従来の電源ボタンの下にカメラ用のボタンが増えた)
よって、基本はiPhone 16/iPhone 16 Plusの保護ケースは「16/2024年モデル専用・対応」と記載のある製品を選び、フィルムはiPhone 15と同じものを選んでも使えると考えて良いでしょう。
iPhone 16 Pro/iPhone 16 Pro Maxについては、解説するまでもなくフィルム・ケースともに旧製品との互換性はありません。それぞれ、すべて専用のアクセサリーを用意する必要があります(iPhoneの形状に拠らない製品を除く)。
→ iPhone 16シリーズはすべてUSB-Cタイプの電源アダプタ(充電器)が必要です。iPhone 14以前のLightningケーブルしか持っていない人はケーブルと対応の高速充電器の購入も検討してください:[実機検証]結局iPhone15Pro充電速度は何ワット?急速充電が出来る充電器・ケーブル
110円で買えるiPhone15/16シリーズのフィルム
2024年9月時点、iPhone 16に使い回すことが出来る可能性が高いiPhone 15シリーズのフィルムが110円でエレコム公式サイトのアウトレットコーナーで投げ売りされています。
前述の通り、iPhone 16シリーズには旧モデル用のケースは使えないアイテムがほとんど。しかし、フィルムだけなら安く買える可能性があります。発売当初なら数千円程度はしたであろう高品質・高機能なケースやフィルムも、110円まで値下げされている在庫が多数あります。110円セールは在庫限りの特価提供となっていますので、iPhone 16に合いそうなフィルムを安く手に入れたいひとはすぐにチェックしましょう。
*iPhone 15用に発売された製品には、互換性としてiPhone 16シリーズの記載が含まれていないこともあります。iPhone16に使えるかどうかは各自でよく確かめてください。
iPhone 16 Proに綺麗に貼れたガラスフィルム
2024年9月20日、Apple iPhone 16 Proを購入し、実際にガラスフィルムを貼ってみました。前述の通り、iPhone 16にはiPhone 15用のフィルムが使えますが、iPhone 16 Proは”6.3インチ”専用のフィルムが必要(他機種の使い回し全て不可)です。
今回購入したのはESR社の3枚セットガラスフィルム(購入時価格1299円)です。筆者はケースも「ESR Magsafe対応クリアケース iPhone 16 Pro用」を使っており、フィルムとケースが干渉しないことも確認済みです。
この商品には貼り付け用のガイドフレームが付属しており、iPhone本体に取り付けることで、フィルムを中央にずれることなく貼り付けられます。
上記が貼付け後の様子です。ディスプレイの最縁部分までは覆わないものの、ベゼル部分まではしっかり保護できます。
インカメラ・ダイナミックアイランド部分には穴は空いていない仕様ですが、顔認証(Face ID)は問題なく動作しています。貼り付け直後はわずかに気泡がありましたが、何度もグリグリと押さえつけておけば自然と消えます。
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USB-Cケーブルは使いまわし可能
2024年モデルのiPhone 16シリーズの接続端子は15シリーズと同じ「USB-C」です。15シリーズ用とされている充電ケーブル類は、iPhone 16シリーズでも使えます。
(手前がLinghtning/奥がUBS-Cの端子形状)
iPhone 14シリーズ以前のApple製品の多くに使われてきた接続端子「Lightning」(ライトニング)ではiPhone16を充電することが出来ません。2年以上前のiPhoneから買い替える場合は、必要に応じて予備や複数のケーブル・充電器も用意することを推奨します。
ワイヤレス充電(Qi)に関しては従来と同じものが使えますが、モデルによる形状・大きさの差があるとQi用のコイル位置が変わる場合もありますので、対応製品をよく確認しましょう。