2022年8月10日発表、2022年8月26日より順次グローバルで発売される折りたたみスマホの最新モデル「Galaxy Z Fold4」の情報と、型落ちとなった2021年型Galaxy Z Fold3の違い・比較、どちらを買うべきか、Galaxy Foldユーザーの視点から解説してきます(Fold4の発売日・価格・セール情報を追加しました)。
Galaxyシリーズの折りたたみスマホ「Fold」および「Flip」シリーズは日本国内でも扱われるようになってきており、Galaxy Z Fold4/Flip4も日本で発売される見込みです。
Galaxy Z Fold4は1年前のGalaxy Z Fold3に比べて、いくつかの新しい機能・仕様に変更されていますが、大きく変わっていない部分もあります。
また、2021年と2022年では為替相場が大幅に変わってしまったため、Galaxy Z Fold4よりも安くなったGalaxy Z Fold3のほうが安く買えル可能性があるため、Galaxy Z Fold4の進化・変更点に高いお金を出す価値があるかどうか、しっかりとデータ・仕様をみて判断をしましょう。
Galaxy Z Fold4とZ Fold3のスペック比較
スペック・仕様 | 2022年モデル Galaxy Z Fold4 |
2021年モデル Galaxy Z Fold3 |
ディスプレイ | 7.6インチ QXGA+ AMOLED / 6.2インチ HD+ |
7.6インチ QXGA+ AMOLED (2208×1768)/ 6.2インチ HD+ (2260×816) |
リフレッシュレート |
最大120Hz |
最大120Hz |
サイズ(開) | 155.1 × 130.1 × 6.3 mm |
158 × 128 × 6.4 mm |
サイズ(閉) | 155.1 × 67.1 × 15.8 mm |
158 × 67 × 14.4 mm |
重さ | 263グラム |
272グラム |
SIMスロット |
nano SIM+eSIM |
nano SIM (日本版) |
電池容量 | 4400mAh | 4400mAh |
急速充電 |
最大25W |
最大25W |
CPU | Snapdragon 8+ Gen 1 |
Snapdragon 888 |
RAM | 12GB | 12GB |
ROM | 256GB/ 512GB/ 1TB |
256GB |
5G通信 | 対応 | 対応 |
おサイフケータイ |
未定 | 対応 |
ワンセグ/フルセグ |
非対応 |
非対応 |
ワイヤレス充電 |
対応 |
対応 |
外部ストレージ |
非対応 | 非対応 |
カメラ | 5000万画素[メイン] +1200万画素[超広角] +1000万画素[3倍望遠] |
1200万画素[メイン] +1200万画素[超広角] +1200万画素[2倍望遠] |
フロントカメラ |
400万画素 | 400万画素 |
カバーカメラ |
1000万画素 | 1000万画素 |
防水 |
対応 IPX8 |
対応 IPX8 |
生体認証 |
顔+指紋(側面) | 顔+指紋 |
価格* | au:249,960円 docomo: 249,700円 |
d:237,600円 → 9/7~ 実質39,820円~に値下げ中 (乗り換え/2年で返却時) a:237,565円 |
*すべて記事執筆時点のもの。2022年9月29日、日本向け価格に改定しました。
SIMスロットの仕様(Dual SIM/eSIM対応)やおサイフケータイ対応は販売国・型番・キャリアによって異なる可能性があります。より詳しい仕様は公式サイトを参照ください。
Galaxy Z Fold4の進化点・特長
Galaxy Z Fold4の新しい機能・アップグレードされたと言える仕様を列挙してみましょう。
スリム化したヒンジ・軽量化・狭いベゼル
大画面用OS[Android 12L]バージョン採用
マルチタスク機能の強化
5000万画素のメインカメラ強化
望遠レンズの強化(デジタル併用最大30倍)
視認性の低いアンダーディスプレイカメラ
Snapdragon 8+ Gen1を搭載
などがあります。
Galaxy Z Fold3ユーザーとして感じた新型Fold4の気になる進化点は、カメラとヒンジの仕様変化、アンダーディスプレイカメラ(UDC)の変更です。
Galaxy Z Fold3のメインカメラは1200万画素、ズームレンズは光学2倍相当~最大デジタル併用10倍まででした。一般的なシーンならGalaxy Z Fold3でも綺麗な写真を撮れましたが、Galaxyのメイン「S」シリーズに比べると、やや画質・ズーム性能は低かったという評価です。
Galaxy Z Fold4の新メインカメラは5000万画素に変更、ピクセルサイズの拡大・約23%明るくなったセンサー、望遠レンズは光学3倍~デジタル併用最大30倍にまで対応したため、写真撮影がさらに楽しくなりそうです。
ディスプレイの内側にある「アンダーディスプレイカメラ」は、視認性が低くなったとされています。
Galaxy Z Fold3にもUDCが採用されていました。一般的なスマホではインカメラのためにディスプレイを切り取る”ノッチ”や”パンチホール”型で穴があるデザインに比べて没入感がアップします。しかし、Fold3のUDCは表示内容によっては結構目立っていました。これがより自然になったというのは良いことでしょう。
(Galaxy Z Fold4のヒンジ)
(Galaxy Z Fold3のヒンジ)
Galaxy Z Fold3とFold4のデザインは大きくは変わっていません。しかしヒンジがよりスリムになり、軽量化されているため、「スマホ/タブレット/パソコン」の役割をすべてFold1台で賄うという場合に、より快適に使える進歩をしています。
Galaxy Z Fold3でも十分だと感じた点
Galaxy Z Fold4では上記の通り、さまざまな進化・変更があった一方で、2021年モデルのGalaxy Z Fold3も完成度はかなり高めであったため、価格次第では「Fold3のほうがお買い得」な場合もあります。
・ディスプレイサイズ/解像度は変化なし
・バッテリーサイズ・性能に変化なし
・Snapdragon 888でも十分高性能
・Sペンが内蔵できないのは変わらず
・軽量・スリム化も僅かな変化
・防水、おサイフケータイが使える(JP版)
Galaxy Z Fold3でも、一般的なスマホとは異なる大画面ならではの利用体験は可能であり、十分にメイン利用できるだけの利便性を兼ね備えていました。
Galaxy Z Fold3は円安が進行する前の2021年モデルであり、新型に比べて割安に買えるチャンスがあります。これらのGalaxy Z Fold4/3の違い・進化が価格差に見合うかどうかが重要です。
Galaxy Z Fold4とZ Fold3の価格の違い
Galaxy Z Fold4の販売価格は、Galaxy Z Fold3の設定から据え置きとなります。
ただし、”アメリカの場合”に限ります。Galaxy Z Fold 4 12GB+256GBモデルは1799.99ドルが公式価格となります。2022年8月11日時点の円相場(1ドル=133円)で計算するとおよそ24万円となります。
24万円というと日本でのGalaxy Z Fold3(SC-55B/SCG11)と同じくらいの価格なのですが、2021年時点の相場でこの設定でした。
為替相場をそのまま反映するのであれば、日本版のGalaxy Z Fold4は30万円近い価格になります。日本ではGalaxy Z Fold4は2022年秋モデルとして登場見込みですので、気になる人は公式発表を待ちましょう。
Fold 4を高いと感じたのなら、最大10万円以上の値引き+返却で9.5万円免除の安くなったドコモ版を買うのもありです。
☆「ドコモオンラインショップ限定割引 Galaxy Z Fold3 SC-55B」
Galaxy Z Fold4の日本価格決定
2022年9月29日、ドコモとauから発売されました。各社の価格は旧型より値上げされました。
docomo SC-55C | 定価 249,700円 (3より12,100円値上げ) |
au SCG16 | 定価 249,960円 (3より12,395円値上げ) |
*それぞれ発売時点の価格比較。
1年前に比べて大幅に円安が進行したことを考えれば値上げ幅は小さいものの、日本人が買うには厳しい価格設定となりました。
安く買えるGalaxy Z Fold3の白ロム
2022年8月時点、ゲオではGalaxy Z Fold3の白ロム(中古/本体のみ)が安く買えるセールを実施しています。新品に拘らなければ発売時よりも3~4割も安く買える在庫もありますので、「Galaxy Z Fold4高すぎ」と感じたユーザーは、Galaxy Z Fold3の特価品を探すことを推奨します。