日本国内で怒涛の勢いでシェアと人気を高めつつあるOPPOの最新スマートフォン・2021年6月発売となる5Gスマートフォン「OPPO Reno5 A」(おっぽ りの ふぁいぶえー)と「OPPO A54」(えーごーよん)の違い・スペックと対応サービス・性能、販売価格の比較レポートです。
OPPOの日本向けスマートフォンシリーズは「Find Xシリーズ」「Renoシリーズ」「Aシリーズ」(さらに旧モデルでは「R」シリーズなども)があります。RenoシリーズとAシリーズは特に低価格な「格安スマホ」として人気があり、スペックが行き過ぎて価格が高くなってしまった一流スマホメーカーからの機種変更ユーザーも増えているようです。
「OPPO Reno5 A 」と「OPPO A54 5G」にはぞれぞれSIMフリーモデルとキャリア向けモデルがあり、なんと性能が高い「Reno5A」も2万円台から購入できる超激安5Gスマホとして大本命な機能と性能を携えて、2021年6月より順次発売されます。
「5G対応」という部分を差し引いても余りある価格と性能の魅力をチェックし、どちらの機種を購入すべきか比較していきましょう。
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OPPO Reno5AとA54のスペックの違い
スペック・仕様 | 2021年モデル OPPO Reno5 A |
2021年モデル OPPO A54 |
ディスプレイ | 6.5インチ FHD+ (2400×1080) LCD (LTPS)パネル |
6.5インチ FHD+ (2400×1080) LCD (LTPS)パネル |
リフレッシュレート |
最大90Hz タッチサンプリング 180Hz |
最大90Hz タッチサンプリング 180Hz |
サイズ | 162.0 × 74.6 × 8.2 mm |
162.9 × 74.7 × 8.4 mm |
重さ | 182グラム |
190グラム |
SIMスロット |
nano SIM+eSIM (nano SIM×2枚) |
nano SIM×2枚 |
電池容量 | 4000mAh | 5000mAh |
急速充電 |
最大18W |
最大18W |
CPU | Snapdragon 765G |
Snapdragon 480 |
RAM | 6GB | 4GB |
ROM | 128GB |
64GB |
5G通信 | 対応 | 対応 |
最大通信速度(DL) |
3.7Gbps |
2.1Gbps |
おサイフケータイ |
対応 |
非対応 |
ワンセグ/フルセグ |
非対応 |
非対応 |
ワイヤレス充電 |
非対応 |
非対応 |
外部ストレージ |
micro SD(最大1TB)対応 (nano SIM2排他利用) |
micro SD(最大1TB)対応 (nano SIM2排他利用) |
カメラ | 6400万画素[メイン] +800万画素[超広角] +200万画素[モノクロ] +200万画素[マクロ] |
4800万画素[メイン] +800万画素[超広角] +200万画素[モノクロ] +200万画素[マクロ] |
防水防塵 |
対応 | 非対応 |
生体認証 |
顔+指紋(背面) | 顔+指紋(側面) |
価格* | 43,800円 | 31,800円 |
*スペック・価格はSIMフリーモデルの場合。キャリア向けモデルとは一部異なります(キャリア版の仕様・価格については後述)。
上記のように、基本的には「Reno5Aのほうが機能・性能が高く、OPPO A54は廉価モデル」という位置づけです。
ただし、すべてにおいてReno5Aのほうが優れているというわけでもありません。部分的にはOPPO A54でも同様の性能を持っている部分・A54のほうが優れている部分もありますので、選ぶポイントはどの機能・性能・仕様を、どの程度必要とするか次第です。
(参考)OPPO Reno5AとA54のSIMフリー/キャリアの違い
OPPO Reno5AとOPPO A54を使う携帯会社が決まっている、または変更する予定がある場合、SIMフリーモデルとキャリアモデルによっても仕様が一部異なります。
まずOPPO Reno 5Aは、キャリアではワイモバイルと楽天モバイルが扱います(2021年5月発表時点/YM版は6月3日発売)。ワイモバイル向けモデルはデュアルSIMではなくシングルSIMモデルに変更されています。また、購入時の初期アプリなどにも違いがある可能性があります(現時点で楽天モバイルからReno5Aの発売に関する情報は出ていません。楽天では過去にROM容量が異なる専用モデルを出したことがあります)。
上記はワイモバイル版Reno5Aの初期インストールアプリ一覧です。ヤフー/PayPay/SB系のアプリが大量にプリロードされており、アンインストール出来ないアプリもあります。
OPPO A54は、auモデルとSIMフリーモデルがあります。auモデル OPPO A54 5G OPG02については2021年5月下旬以降発売とされています(5/29時点で価格・発売日は未定とされています→2021年6月4日、au版が発売されました)。
キャリア版を買う場合は、その仕様の違いを購入前によく確かめてください。
*価格情報については本稿下部で扱います。
OPPO Reno5AとA54の利便性の違い
OPPO Reno5AとOPPO A54はどちらも約6.5インチのディスプレイで、最大90Hzのリフレッシュレートに対応している共通点があります。そのためスマホの大きさによる操作感は似ていますが、その他の仕様は利便性に関わる部分にも大きな違いがあります。
まず、防水・防塵に対応するのはOPPO Reno5 Aのみです。OPPO A54は防水非対応であるため、雨や水に濡れる可能性がある場所での利用は避けなければなりません。
また、おサイフケータイに対応するのもOPPO Reno5 Aだけです。SIMフリー&デュアルSIM&防水・防塵&おサイフケータイ対応という組み合わせの機能を有した格安スマホは数が少なく、さらに「5G対応」なReno5 Aは珍しい仕様と言えます。
おサイフケータイ・防水対応を重要視するなら、OPPO A54ではなくReno5 Aを購入する必要があります。
SIMスロットについては、OPPO Reno5AのみeSIMが使えます(SIMフリー版の場合)。
eSIMとは、一般的なスマートフォンの中に入っているSIMカードを使わず、ウェブ上で発行できるコード・プロファイルを利用してダウンロードすることで契約が可能となるタイプです。物理的なSIMカードと異なり、「自由にSIMを差し替える」ことは出来ませんが(プロファイルを再発行することでスマホ機種変更が可能です)、SIMの配送を待つことなくすぐに開通出来ることが利点です。
eSIMは楽天モバイル・IIJmioなど国内でもサービスが提供されています。eSIMを試してみたいというのなら、SIMフリーモデルのReno5Aを購入する必要があります。
関連記事:[実体験レポート]iPhone11/Pixel4でeSIM契約(Dual SIM利用)をする方法・手順(申し込みからプロファイルインストールまで全体の流れ)
一方で、電池容量に関してはOPPO A54のほうが大容量です。公式サイトの表記だと「動画再生13時間・通話27時間・スタンバイ40時間」保つとしています(スタンバイで40時間はあまりにも短いため、誤記か一般的な意味の「スタンバイ」ではない可能性があります。auモデル A54の連続待機可能時間は約660時間とされています)。
OPPO Reno5AとA54の処理性能の違い
OPPO Reno 5AとOPPO A54の処理性能に関する仕様も大きく異なります。
仕様 | OPPO Reno5A | OPPO A54 |
CPU | Snapdragon 765G | Snapdragon 480 5G |
RAM | 6GB | 4GB |
ROM | 128GB | 64GB |
OPPO Reno5Aに使われているチップ(SoC)は、ゲームなどもかなりスムーズも遊べる水準の性能があります。メモリ、本体容量もOPPO A54よりOPPO Reno5 Aのほうが上であるため、アプリをよく使うユーザーはReno5Aを選んだほうが快適に動作することが期待出来ます。
Reno5 AのAntutuベンチマーク結果はおよそ32万点(ver.8系。当サイトの実測結果)でした。3Dアニメーションが多用された重めのゲームでもサクサクと動きます。3~4年くらい前のハイスペック~ハイエンドモデル並の性能といえるでしょう。
一方で、OPPO A54のSnapdragon 480 5Gも最新のチップであるため、一般的なスマホ機能・サービスを使う限りではOPPO A54の処理性能に不満を感じない場合もあります。スマホの基本的な機能・メッセージアプリなどの利用がメインであれば、最新のOPPO格安スマートフォンでも十分に使える性能が備わっています。
OPPO Reno5AとA54のカメラ性能の違い
OPPOのスマートフォンは「カメラで選ばれたい」と公式にアピールするほど、カメラには力が入っています。
カメラ性能の高さで選ぶなら、OPPO Reno5 Aが上です。OPPO Reno5Aのメインカメラは6,400万画素、A54は4,800万画素です。
どちらも4眼カメラで、メイン以外の超広角・モノクロ・マクロカメラの仕様は同等となっています(画素数・F値などが同一)。
Reno5A/OPPO A54は最新ハイエンドモデルのカメラ(1億画素カメラや大容量センサーを搭載したもの)には及ばないものの、4万円以下の格安スマホシリーズとしては比較的高い写真性能があります。2~3年くらい前のスマホから買い換えるのであれば、画質やAI機能の画像処理性能の向上を感じられるはずです。
OPPO Reno5AとA54の価格・値引き情報
OPPO Reno5 AとA54は、それぞれSIMフリーの本体のみ販売・キャリア版の販売・MVNOによるセット割引などの販売が実施されます。
2021年5月30日時点で確定している予約開始日・発売日は以下のとおりです。
OPPO Reno 5A | OPPO A54 |
ワイモバイル 2021年5月28日予約受付開始 2021年6月3日発売 価格39,600円 →機種変更で21,600円~ |
au 2021年5月下旬以降発売予定 価格 28,765円 |
SIMフリーモデル 2021年6月1日予約受付 2021年6月11日発売 |
SIMフリーモデル 2021年6月15日予約受付 2021年6月下旬発売 |
SIMフリーモデルの場合、OPPO Reno5 Aは43,800円、OPPO A54は31,800円に設定されています。OPPO A54のほうが1万円以上も安く購入できます。
一方で、ワイモバイルモデルの場合、契約セット(機種変更を含む)であれば激安で買えます。
ワイモバイルモデル OPPO Reno5 Aの本体価格はSIMフリー版より安い39,600円。機種変更・新規・乗り換えなどの場合には1.8万円引きが適用され、一括21,600円にて購入可能です。
さらにワイモバイルでReno5 Aを購入したユーザーには、3,000円相当のPayPay残高特典も貰えます。
ワイモバイルの機種変更や契約には、公式サイトからの手続きであれば事務手数料も掛かりません。デュアルSIM機能が必要ないのであれば、SIMフリーモデルの半額以下で買えるワイモバイル版 Reno5 Aが最強レベルにお買い得です。
PayPay特典は2021年8月31日までの購入分が対象となりますので、キャンペーン期間中に購入することを推奨します。
*ワイモバイルの販売価格・料金プラン・キャンペーンについては公式サイトの最新記載をご確認ください。
☆「ワイモバイル公式サイトで最新料金・割引キャンペーンをみる」/最新情報は必ず公式HPで確認してください
SIMフリー版のReno5 Aを買うなら、OCNモバイルONEの発売記念セールが激安です。
OCNモバイルONEでは2021年6月11日から2週間限定で、セット販売価格を一括20,000円に設定しています。
さらにオプション加入での割引も使えるため、即完売が懸念されるほどの超特価となりました。
OPPO A54については2021年6月25日11時より発売記念価格 一括11,800円にて販売されます。
auモデル OPPO A54 OPG02の価格はSIMフリー版より少し安い、28,765円に設定されました。
auの公式オンラインストアでは指定条件を満たすと機種変更向け割引「5G機種変更おトク割」によって5,500円値引き(オンラインではau Payキャッシュバックチャージ)が行われます。
5G機種変更おトク割適用時、OPPO A54の価格は23,265円となります(公式ストアの場合)。