2019年12月9日に日本で正式発表される予定のXiaomiの日本向けモデルと同一であるMi Note10(M1910F4G)を用いて、モバイル接続テストを行ってみました。

Xiaomi Mi Note 10(グローバル ROM)では、2019年12月のソフトウェアアップデートによって日本国内でも正式にネットワーク接続・ワイヤレス接続機能が使えるように「特定無線設備の技術基準適合証明」、通称”技適マーク”が表示されるようになりました。

技適が無い状態で日本の携帯電会社と契約・SIMカードを挿入してモバイルネットワーク通信を行う・Wi-Fi接続やBluetooth接続を含めたほぼすべての無線通信機能を利用すると電波法違反となるため、Mi Note10の検証は海外で行うか特殊な状況を作り出して(海外から持ち込み、国際ローミング利用するなど)接続を試すしかありませんでしたが、もともと「GLOBAL ROM」として発売されていた管理人購入端末も、日本で発売される端末と同一の規格・機能であることが確定的となりましたので、日本でのさまざまなチェックを先行して行っていこうと思います。

Mi Note10は日本の各種携帯サービスで使えるバンドに対応

Mi Note10のグローバル版では以下の周波数帯を利用した通信が出来ます。

GSM: B2/B3/B5/B8
WCDMA: B1/B2/B4/B5/B6/B8/B19
FDD-LTE: B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B18/B19/B20/B26/B28
TDD-LTE: B38/B40 - Xiaomi Global

Mi Note10は国内で使われている携帯会社の主なバンドに対応していますので、国内での各携帯会社で契約したSIMカードがあれば多くのサービスでMi Note10を利用可能といえます(実際に接続できるかどうかは各サービス提供会社にお問い合わせください)。

そこで、実際にワイモバイルとUQモバイルのSIMカードを挿入し、通信テストを行ってみました。

Mi Note10でUQモバイルは「KDDI」として認識される

2019年12月5日時点のソフトウェアバージョンにおいて、UQ mobileのSIMカードを挿入すると画面上は「KDDI」として表示がされました。

UQモバイルのSIMはデバイスによっては「UQ mobile」として認識するスマホもあるのですが、現時点ではMi Note10ではUQの表示・APN設定は自動では認識しないようです。

 

ワイモバイルは「Y!mobile」と表示されています。

UQmobile(およびau)で利用されている主要バンド B18/B26にMi Note10は対応しているため、ネット利用は問題なく可能でした。

通信速度も50Mbps以上出ており、快適そのものです。

もちろん通話も可能です。利用しているSIMカードはVoLTE SIMですが、Mi Note10の画面上には「HD」と表示されています(相手はドコモのiPhone11 Pro)。

今回はUQ mobileにて試しましたが、本家のau回線およびau系のMVNOサービスの各種プランで利用ができる見込みです。

☆「UQモバイルHPで最新情報をみる

*記載情報は記事執筆のものです。最新情報は公式HPを参照ください。

Mi Note10はワイモバイルでも問題なく動作

日本のMVNOサービスが取り扱うスマホの場合、SIMフリーのスマートフォンであってもSIMカードを挿すと、各社のAPN(アクセスポイント名)リストが表示されることがあるのですが、現時点のMi Note10ではUQmobile・ワイモバイルのSIMを挿入してもauの LTE NET系のAPN設定が2種出るだけでした。

Mi Note10でワイモバイル回線を使う場合には手動でAPN設定が必要となりますが、UQmobileと同じく、設定さえすれば全く問題なく接続出来ています。

Mi Note10はDSDV対応

日本で発売されるモデルと同一予定のMi Note10 Global モデルでは、2枚のSIMカードを同時に挿入・どちらでも4G接続が出来る「Dual SIM, Dual VoLTE Standby」が可能な仕様になっています。

通話に使う回線・インターネット接続(データ通信)に使う回線はそれぞれ設定画面から優先SIMを指定することが出来ます。設定にて「VoLTE通話中に2枚めのSIMカードでデータ通信を許可する」という設定項目もあります(利用する回線・SIMによって接続できない可能性もあります)。

設定画面からそれぞれの回線に対してデータ通信のプランを設定し、任意の利用割合によってギガを使いすぎないように警告を出すことも出来ます。

また、通知エリアに当日・当月のモバイルデータ利用量を表示されることも出来るため、常にパケットの使いすぎに注意しながらスマホを使うことが出来るという便利な機能もあります。

Mi Note10のシステムはAndroidをベースにした「MIUI」が採用されています。基本的にはAndroidスマホで出来ることならばMi Note10でも使える機能が多いですが、日本でこれまで売られていた他社のスマホとは少し違ったインターフェイス・機能を使ってみたいという方は、Mi Note10の国内正規モデル・グローバルモデルを購入して使ってみると、新しい体験が出来るかもしれません。

*上記接続テストは2019年12月5-6日時点に個人が行ったものです。UQモバイル・ワイモバイルでMi Note10が購入できる・利用できることを保証するものではありませんのでご注意ください。

[日本発売先行レビュー]Xiaomi Mi Note10はどのキャリアで使える?ワイモバイル・UQモバイルで試す

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