もともと安い廉価なスマートフォンも、一般人には到底購入できないような高嶺の花であった超高性能最新スマホも、なぜか均一の「実質24円」で買えてしまう割引・仕組みを解説します。
2023年2月時点、スマートフォン販売の現場では「実質負担1円」(総額1円、月々1円など)という価格表示がどこのショップでも見られるようになりました。
スマートフォン・iPhoneの割引は昔からあるものですが、昨今のトレンドは「1円」がキーワードになっています。
この「実質1円」や「実質24円」のスマートフォン販売が出てきた背景には、総務省が指定した端末販売割引の制限があります。
総務省が定めるガイドラインでは、携帯契約を伴う「利益提供(割引)の上限」を一律2万円(税込みで2.2万円)に規定しており、かつ機種代金を下回る・無料提供をする「一括0円」および0円負担を超えるキャッシュバックを禁止しています。
そのため、割引が出来る最大が「1円負担」のラインになっており、本来の代金が高い機種も安い機種も、セール対象になると全部「1円」に揃ってしまうという現象を引き起こしています。
昔ならば、例えば契約に伴う割引(利益提供)が3万円分あるキャンペーンならば、
・【1万円のスマホを買う】→ 機種代一括0円+2万円のキャッシュバック
・【3万円のスマホを買う】→ 機種代 一括0円
というように、機種代を超える還元をキャッシュバックや商品券という形でばら撒いていました。
しかし、「0円」を下回ることが(公式には)出来なくなっため、1万円のスマホも3万円のスマホも、「1円」で揃えて売ることしかできなくなっています。
ここで消費者が取るべき行動は、「同じスマホ代金ならば、評判の良い高性能・最新機種を買うこと」だけです。
「実質24円」で買えるスマホの価値はバラバラ
前述の通り、割引後の下限が「1円」になったことと、スマホ・iPhoneの機種ごとに実施される割引やセールの影響で、さまざまなクラスのスマホが「実質1円」や「実質24円」という同じ負担額で買えるという不思議な状況になっています。
例えば、2023年4月時点で実施されているキャンペーンでは、以下のようなものが一律負担になります。
スマホ名 | 本来の定価 | 割引・還元* | 実質負担額 |
iPhone 13 128GB | 終了しました | ||
Xperia 10 IV | 終了しました |
*A:機種別の独自割、B:新規(U22)・MNP契約割引、C:新トクするサポートによる残債免除額。キャンペーンは期間限定、1人1台限定などの販売制限があります。
このように、各種割引が「月1円負担」を超えないよう調整されていることが一目瞭然です。割引となる料金プランも一緒、契約期間の縛りなどもありません。
本来7万円くらいのスマホも、19万円もする最新機種も、どうせ同じ価格で買えるなら高い機種を買うべきです(残価設定型プログラムを利用しない場合、本来の機種ごとの負担額が掛かり、支払額が変わります)。
機種に関する購入相談やより詳しいキャンペーン適用条件は以下よりお問い合わせください。
auでは公式オンラインも実質1円~
auでは2023年2月15日より、最新モデルのGoogle Pixel 7が公式オンライン手続きでの購入も実質1円化しました(→本キャンペーンは終了しています)。代理店が独自割引で勝手にやっている割引ではなく、公式のキャンペーンで「実質1円」に届くのです。
続きを読む → 【ウェブ受付可】au Google Pixel7実質1円に/機種変4,501円で使える 公式スペシャルセール
ワイモバイルでは引き続き「一括1円」も継続
ソフトバンクのサブキャリアである「ワイモバイル」では、2023年2月時点で引き続きスマホの一括1円販売およびポイント還元でお得な販売を継続しています。
ワイモバイルでも「一括0円以下」での直接販売の制約は受けているものの、もともと安いスマートフォンは「1円」の支払額で買える機種が複数あります。
さらに条件を満たすとポイント(2023年3月まで最大6,000円相当)が貰えるキャンペーンも併用できるため、”実質1円”ではなく”一括1円”のスマホをオンラインで買いたいのならワイモバイルのキャンペーンが狙い目です。