2016年9月28日より国内で予約販売が始まったASUSのスマートフォン Zenfone3(ZE520KL, ZS550KL, ZS570KL)はデザイン・機能性に優れたSIMフリースマートフォンとして、とても魅力な端末であるものの、その日本価格の設定にがっかりした方も多いでしょう。

海外モデルに比べて日本専用モデルが高くなるというのは技術的・流通的にある程度は仕方がないことでありますが、やっぱり同じものが安く買えるのなら最安値で買いたい、と考えるのが自然です。

ZenFone3は日本では10月7日以降の発売ですが、海外では8月頃から購入が可能でした。「海外モデル」は日本モデルと違って低価格で流通しているため、「日本モデルと海外モデルの違いを問題としない人」は個人輸入をすると国内価格より数割ほど安くZenfone3を入手可能です。

国内モデルの購入はASUSストアより予約/取り寄せが可能です。

JPモデル 仕様(RAM/ROM) 定価(税込み)
ZenFone3 ZE520KL 5.2インチ (3GB/32GB) 42,984円
ZenFone3 Deluxe ZS550KL 5.5インチ(4GB/64GB) 60,264円
ZenFone3 Deluxe ZS570KL 5.7インチ(6GB/256GB) 96,984円

以下、価格の基準を調べるために5.2インチモデル(RAM3GB/ROM32GB)を例に2016年9月28日時点のショップ価格を紹介していきます。海外では日本で発表されなかったRAM/ROMの容量違い・ZenFone3 Ultraなどの別モデルもありますので、5.2インチモデル以外が欲しい場合でも価格の傾向は同じだと思って問題ないはずです。日本版と海外版の違い(主に技術的・法的なもの)を理解していない方・国内でのサポートを必要とする方は日本版を買いましょう

お手軽さNo1. アマゾンの並行輸入品

通販大手のアマゾンには、多くの輸入ショップがマーケットプレイスを利用して海外モデルのZenFone3を販売しています。海外の仕入れ価格が安いモデルを取り扱っているため、輸入手数料・出品手数料を考慮してもまだ日本価格よりも安く提供することが可能なようです。

amazonのマーケットプレイス出品物を購入する場合に限りませんが、正規ショップ以外から購入するときは商品のモデル説明をよく読んで下さい。今出回っている多くのZenfone3シリーズは日本モデルと同じネットワークに対応した台湾・香港版が多いはずですけれど、その他にも中国・アメリカ・インドなどでZenfone3は販売されており、これらのモデルでは日本のネットワークに適合しないものがあります(法的にも、物理的にも)。

Zenfoneは販売地域が違うモデルでも同じ型番で売られていますので、出品者の入手先が明らかでないショップから購入することはオススメしません。

アメリカでもZenFone3が販売されており、安い価格設定で販売が行われています。・・・が、アメリカ版アマゾン(amazon.com)では日本に直送できるスマホの出品はあまりありません。

アメリカでの価格は280ドル前後。今の円相場なら28000円強と安めなのですが、日本へ送る場合は転送業者を利用するなどの中継を挟む必要があるため、そのコストが掛かってしまいます。転送手数料は業者によってさまざまですが、最低でも1回数千円が掛かるため「1台だけの購入」は勿体無い可能性があります(それでも日本価格よりは安いでしょう)。もしアメリカで受け取ることができる・複数台を輸入して1台あたりの転送手数料を安く済ませられる算段があるのならアメリカから購入するのも悪くないはずです。

日本語で通販が可能なExpansys(エクスパンシス)でも香港での発売当初から輸入が可能であり、9月末時点では随分と値下げが進んでリーズナブルに購入できます。

5.2インチモデルの場合で現在価格は28,800円。関税・送料は別となっていますので、購入費用を概算すると31,600円程度(送料ヤマト利用1400円で計算)となり、日本版よりも1万円以上安く買えます。

エクスパンシスは販売価格も安いのですけれど、私が推したい最大の魅力は「料金の代引きができること」ですね。一般的に海外のサイトから商品を輸入する場合の支払方法はクレジットカード一択となり(Paypalが使えるサイトも多いです)、決済は商品が届く前に行わなければなりません。あまり海外通販に慣れていない・心配だという人にはエクスパンシスの代引きはありがたい存在だと思います(実は管理人も初めてのエクスパンシス利用時には怪しかったので代引きを使ったクチです^^;)。

Etoren(イートレン)では、海外通販にも関わらず「税込み」での価格表示が行われることが特徴です。これは販売業者側で先に関税を支払う手続きをしてから発送するという方法を採っているために実現しています。

☆「Etoren Asus Zenfone 3 ZE520KL」/ 31,094円

Etorenでは決済時の為替レートによって支払額が変動します。発送はFedExが利用され(日本国内の倉庫から送られることもあります)送料はおよそ2200円~2300円ほどになるため、購入費用は33,000円程度です。9月28日時点ではエクスパンシスの方がやや安いです。

少し手間は掛かりますが、海外オークション最大手・eBay(イーベイ)にもたくさんのZenFone3が出品されています。必要に応じて日本以外モデルを現地から取り寄せたい場合にも向いています。

☆「eBay ASUS ZENFONE 3 ZE520KL 3G/32G LTE DUAL

現在の相場は即決で280ドル~330ドル程度。オークションタイプの出品ではもう少し安く落札できるものもあります。eBayでは海外のいろんな地域からスマホを輸入できるのですが、9月末時点ではエクスパンシスやEtorenに比べて新品購入の価格面での優位性は小さいと言えるでしょう。安い出品があれば入札にチャレンジしてみるのも良いですが、他の簡単に輸入できるショップとの価格差に注意して下さい。

中国の巨大Eコマースサイト・AliExpressでもZenFoneが取り扱われることもあります。しかし、2016年9月末時点では中国系のサイトではZenfone3シリーズはほとんど取扱がありません。全くないわけでもないのですが・・・安いものはありません。

中国通販サイトは「中国のスマホ」は安く仕入れられるルートがあるようで価格はずば抜けて安いものの、iPhone, Galaxy, XperiaやZenfoneなどの新機種を安く買えるショップはまずありません。Zenfoneの購入で中華サイトを使うのはアクセサリーの輸入だけにしておきましょう。

zentpucase

☆「AliExpress.com Asus Zenfone 3 ZE552KL case TPU back cover NILLKIN Nature clear TPU Transparent soft case Luxury brand with retailed package

こんなケースも数ドルで輸入が出来ます。

Zenfone3 ZE520KLの日本モデルと海外モデルの価格差はおよそ15,000円です。 この価格差になると「格安航空チケット」を使った弾丸ツアーによって海外までスマホを買い付けに行った方が安く済む可能性すらあります。

無論海外まで行くわけですから時間とお金は掛かりますが、観光のついでに現地でZenfone3を買って持ち帰ってくる・現地に旅行・仕事で行くひとに買ってきてもらうというのも一つの節約方法と言えるかもしれません。

ZenFone3 5.2インチ (ZE520KL) 3GB/32GB : NT$7,990=約26,207円
ZenFone3 5.2インチ (ZE520KL) 4GB/64GB : NT$9,490=約31,127円

ZenFone3 5.5インチ (ZE552KL) 4GB/64GB : NT$9,990=約32,767円

ZenFone 3 Deluxe 5.7インチ (ZS570KL) 4GB/32GB:NT$15,990=約52,447円
ZenFone 3 Deluxe 5.7インチ (ZS570KL) 6GB/64GB:NT$17,990=約59,007円

ZenFone3 Ultra 6.8インチ(ZU680TL) 4GB/64GB:NT$17,990=約59,007円 -  Zenfone3の日本販売価格予想用 海外の価格データまとめ

上記は台湾での販売価格です。日本では販売されないRAM 4GBモデルもあります。

まとめ

海外からZenFone3を入手する手法と参考価格をいくつか紹介しました。海外へ買いに行く場合はちょっと特殊ですが、それ以外で最も簡単に安く海外版ZenFone3を輸入できるのはエクスパンシスか日本のアマゾン(マーケットプレイス)ということになりそうです。特にアマゾンで管理人が見たことのある最安値は30,600円です(2016年9月中頃)。

今後さらに格安SIMとのセット割引などでお安く入手できるようになる機会も出てくると予想されます。そのときに海外モデルを輸入したケースより安く買えるようになる日が早く来て欲しいものですね。

SIMフリーZenFone3を最安値で買う方法 ショップ別価格比較・個人輸入で節約