2023年6月から始まった新しい楽天モバイルの料金プラン「Rakuten最強プラン」の最安のスマートフォン購入術、契約すべきメリットやデメリットを、楽天モバイルのMVNO時代~MNO(自社回線)サービス開始直後から使い続けているユーザー視点で解説します。

楽天モバイルはかつてドコモのネットワークを使ったMVNOとして携帯事業を開始、その後2020年4月より正式に”第4のキャリア”として自社回線を利用したサービス「Rakuten UN-LIMIT」(ラクテン-アンリミット)プランを提供してきました。

楽天モバイルのプランは、初期に「無料サポータープログラム」として適用されていたプランが最初の「Rakuten UN-LIMIT」、一般ユーザー向けに通常サービスとして提供開始された2020年4月8日に「Rakuten UN-LIMIT バージョン2.0」になりました。

その後さまざまな変遷を経て、2022年7月にUN-LIMITのシリーズ最終プランとなる「Rakuten UN-LIMIT VII 」(7)に変更され、2023年6月1日から「Rakuten 最強プラン」へと至っています。

楽天モバイルでは当初「契約開始から1年間基本料金無料」や「通信利用が1GB以下なら維持費0円」といった、使いかた・考えた方によっては現在の最強プランより最強だった時代もあったように思いますが、楽天モバイル(MNO)は「ワンプラン」を謳っており、古い料金プラン・バージョンで契約したユーザーも、すべて新しいプランへ強制的に変更され、古いプランを使い続けることは出来ません。

それでも筆者は最強プランになるまで楽天モバイルを解約せず、今後もずっと使い続けたい・回線を維持したくなる魅力があります。まだ楽天モバイルを使っていない・かつて契約していたけれど解約してしまったというユーザーは、新しくなった最強プラン・最新のキャンペーンを活用してスマホ代の節約・ポイ活でお得な生活をしましょう。

楽天モバイル最強プランの概要・特徴

楽天モバイルの最強プランは、「わかりやすさ」も最強です。

他社のスマホ料金は「家族が使っていると割引」「学生だと割引」「契約から○ヶ月だけ値引き」「系列のネット回線とセットで割引」「対象のクレジットカードで支払うと値引き」など、スマホ契約に慣れているユーザーでも把握が面倒に感じるほど、複雑怪奇です。

一方、楽天モバイルの最強プランは「使ったデータ料に応じて最大でも3,278円~使用量が少なければ1,078円」というシンプルな構成です。

使うインターネットのデータ量に応じて3段階に料金が変わるものの、プランとしては1つだけですので、プラン選びに迷うことはありません。料金は自動で計算され、最大でも3,278円で無制限利用になるので安心です(無料電話を使わない通話料金や、有料サービスを使う場合は別途料金が掛かる場合あり)。

通話料金は、専用のアプリ「Rakuten Link」を使うことで、追加料金無しでかけ放題になります。

スマホ・iPhoneに搭載されている標準通話アプリではなく「楽天リンク」というアプリを使うというハードルはあるものの、一度設定・使い方を覚えてしまえば、通話料が無料になるという最強のメリットがあります。アプリを使えば、他社の通話オプションのように1回あたりの通話時間を気にしたり、通話をあまりしないのにかけ放題の追加料金を支払い続けるような無駄なことはしなくてOKになります。

楽天モバイルの料金値引きには学割や家族割引はないので、誰が使ってもプラン料金は変わりません(2023年6月時点)。

楽天モバイルの最強プランには、最低利用期間も定期契約もありません。契約時の事務手数料も、解約金などもありません。昔のスマホプランのように違約金トラップがなく、最強にシンプルで、最強にオトクです。

楽天モバイルの契約で変わることがあるのは、契約の特典(iPhoneやスマホの値引き・ポイント特典)くらいです。契約特典は頻繁に変わるので、随時チェックが必要です。

楽天モバイルは2023年6月からスタートした「最強プラン」になることで、パートナー回線エリアを含む人口カバー率99.9%のエリアでデータ通信無制限利用が可能となりました。

従来プランだと、楽天の自社回線エリア外での利用には5GBの通信制限があったため、地方エリアだと不利・使いにくい場合もあったことは事実です。この欠点を改善したのが「最強プラン」です。

最安のスマホは一括1円/iPhoneも最安

楽天モバイルではサービス開始当初、iPhoneの取り扱い自体をしていませんでした。しかし、2023年時点では「4キャリアでiPhoneを最安販売する」ことにこだわりを持って、価格改定・セールを実施ししつづけています。

楽天モバイルでiPhoneを買うメリットは、

・4キャリアで本体代最安値である
・契約セットでポイント還元がある(契約なしでも買える)
・楽天市場店経由でもポイント還元がある

などが挙げられます。楽天モバイルのiPhoneは安くて人気がありすぎて品薄になる・多くのユーザーに在庫が行き渡らないことが最大の欠点です。

楽天モバイルで一番安いスマホが欲しいのなら、2023年4月に値下げされて爆発的な販売を記録している「Rakuten Hand 5G」の一括1円セールを使いましょう。

楽天ハンドの実機購入レポートはこちら

Rakuten Hand 5Gは2022年に発売された楽天モバイルオリジナルの小型スマートフォンで、発売当時は39,800円でした。それが今や、契約セットなら一括1円に値下げ中です。

すでに楽天モバイル回線を契約中のユーザーでも、新たに回線セットを申し込めばスマホを1円で買えてしまうため、買わない理由はありません(購入は1人1台限りに制限されています)。

☆「楽天モバイル Rakuten Hand 5G一括1円キャンペーン

Rakuten Hand 5G以外のスマホも発売から一定期間が経つと値下げ・割引販売されることもありますので、欲しい機種があるかどうかチェックしてみましょう。

なお、すでにスマホ・iPhoneを所有しているユーザーは、端末の購入を伴わない契約(SIMのみ購入/eSIMも含む)でも楽天モバイルへ乗り換え出来ます。

楽天モバイルで今持っているスマホが使えるかどうかは、楽天モバイルの公式サイトに動作確認端末一覧があります。

維持費もすぐに元が取れる契約特典

楽天モバイルを「スマホ回線として利用する」という目的だけでなく、流行の”ポイ活”だけを目的に契約するメリットもあります。筆者の場合は、まさにこのパターンです。

楽天モバイルを契約すると、楽天市場でのショッピングポイントが増量されたり、期間限定・対象商品限定で高還元ポイントが設定されるキャンペーンが随時実施されています。

常設の特典としては「SPU」(スーパーポイントアップ)の最大+3倍アップです。

2023年6月時点の最強プラン向け特典は、買物金額に応じてダイヤモンド会員だと月間上限7,000ポイント(7千円相当)・ダイヤモンド会員以外でも6,000ポイントの増量が可能です。

そして、楽天モバイル会員限定でもっと高倍率になるタイミングもあります。

例えば2023年6月時点だと、6月1日限定で対象ショップの購入ポイント10%アップ、6月4日~6月11日1時59分までのスーパーセールに合わせて+10%など、通常のSPU特典にさらに上乗せしてポイントを稼ぎまくれるチャンスがありました。

楽天市場を良く使うユーザーも、たまにしか使わないユーザーでも、「楽天市場で買い物をする前に都度契約」しても良いくらい元が簡単に撮れる最強のポイ活術の一つになっています。

*楽天モバイルユーザー向けの特典・キャンペーンは随時変動します。最新のキャンペーン情報は公式HPの表記を確認してください。

楽天モバイルは副回線にもオススメ

楽天モバイルはすでに他社のスマホプランを契約中のユーザーが、副回線・予備回線として契約するサービスとしても最強です。

スマホが生活必需品・通信が常時使えることが当然となった現代において、スマホの通信障害に備えて「副回線」サービスを契約することも当たり前となり、各社がお互いのネットワークを緊急利用できる「副回線サービス」が提供されています。

2023年6月時点の副回線サービスの料金は以下のようになっています。

本契約 副回線のネットワーク 月額料金
ソフトバンク au 429円/月
au ソフトバンク 429円/月
ドコモ au 429円/月

副回線サービスを利用することで、本契約している回線サービスに障害が出た場合に備えることは出来ますが、副回線契約ではau/Softbankのほとんどのサービスは提供されず、契約特典のようなものは一切ありません。

一方で、楽天モバイル最強プランの維持費は全く使わなくても月額1,078円~と他社副回線サービスの月額プランより2倍以上高いものの、前述の通り契約手数料が無料/SIMの入れかえ(eSIM再発行含む)が無料で簡単/ポイント特典で元が取れるため、楽天市場・楽天サービスをあわせて使っていくのなら、楽天モバイル回線を予備として契約したほうが節約になる場合もありえます。

単純な維持費の問題だけならpovo 2.0の基本料金無料プランを使ったり他社の格安SIMプランを追加するという方法もありますが、ポイ活を頑張って楽天モバイルの維持費を0円にする(獲得したポイントを、支払いに充当する)ことも可能という強みがあります。

楽天市場・楽天のサービスを一切使わないというのであれば副回線サービスとして楽天最強プランを導入すると最低でも月額1千円以上が掛かってしまいますので無駄が大きくなります。ここは各個人の使い方・考え方次第です。

楽天モバイルの最強プランはオンラインで簡単に申し込みが出来るため、「とりあえず契約してみる」ところから始めても良いでしょう。自分の使い方に合うかどうか・満足できるかどうか、自分自身で体験してみるのが1番です(特に繋がりやすさ・通信/通話品質は利用場所・利用するスマホにも依存するので、他社の評価・口コミは当てにならない場合もあります)。

おまけ:自宅ネット用「Rakuten Turbo」について

楽天モバイルでは自社回線を利用した「おうちのWi-Fi」として”Rakuten Turbo”(ラクテンターボ)というサービスも提供しています。

楽天ターボは他社「SoftBank Air」/「docomo home5G」/「au スマートポート」などのいわゆる”かんたんWi-Fi”や”おくだけWi-Fi”などとも表現される、スマホ回線と同じ通信を使い、ネット回線の工事を必要とせずに、自宅のパソコンやスマホでインターネット機器を接続するためのサービスプランおよび専用の機器です。

楽天ターボのサービス/プランもシンプルで簡単に使えるというメリットはあるものの、2023年6月時点では強力な割引やキャンペーンがあるわけではなく端末代・月額料金も割高であり、はっきり言って他社類似サービスに比べて利点を見い出せません(Turboを使うと楽天モバイルが安くなる、ポイント還元が増えるといった特典もない)。今後のキャンペーンやサービス改定に期待しましょう。

現時点で「おくだけで使えるネットサービスが使いたい」と考えるなら、ドコモのhome5Gが最も評判が良いです(ドコモhome5Gも楽天ターボも、それぞれのスマホ契約者以外でも契約・利用することが出来ます)。

[トクすぎ]楽天最強プランでも一括1円スマホ投げ売り継続/契約特典とポイ活に有利な優待