楽天オリジナルの小型スマホで、このような写真も簡単に撮れます。

2023年5月1日時点、楽天モバイルの公式サイトで購入できる楽天ブランドのスマホ「Rakuten Hand 5G」は、プランセット購入で一括1円の投げ売り中です。あまりにも安いため、その性能に不安を感じる・購入しても使い物にならないのではないかと思っている人向けに、「1円で買えるカメラ」として価値を見いだせるかどうか、いくつかの作例サンプルを紹介します。

Rakuten Hand 5G(型番P780)は旧モデルの4G用 Rakuten Hand (型番P710)からカメラの仕様も少し変わっているため、旧型から比べてどこが変わったのか・画質は良くなったのかどうかついでに比較してみました。

カメラ以外の使い道・活用方法の例はこちら → Rakuten Hand 5Gは何に使える?いろいろ遊べる充実機能や使い道

Rakuten Hand 5G/4Gのカメラ仕様比較

まずはカメラの仕様変更部分を数字・スペックデータで見てみましょう。

仕様・項目 Rakuten Hand 5G(新型) Rakuten Hand (旧型)
カメラ構成 6,400万画素メイン
+200万画素(深度測位)
フロントカメラ1600万画素
4,800万画素メイン
+200万画素(深度測位)
フロントカメラ1600万画素
光学ズーム なし なし
デジタルズーム 最大5倍 最大4倍
F値 f/1.8 f/1.8
HDR/AIカメラ 対応 対応

上記の通り、Rakuten Hand 5Gは旧モデルに比べてカメラの画素数と最大デジタルズームの倍率がアップしています。

デフォルト(初期設定)の状態だと画素数を減らして撮影サイズ(データの大きさ)を抑えた写真設定になっていますが、それぞれ最大の48Mモード/64Mモードを設定で選ぶことも出来ます(Hand 5GはRAWファイルの保存も可能。

Rakuten Handシリーズには望遠専用レンズ・超広角レンズは搭載されていません。写真撮影に使われるレンズは1個だけです(背面にあるもう一つのレンズは深度測定用センサーカメラ)。

選べるモードはRakuten Hand /Hand 5Gともに通常の写真モード以外に4種類あり(2023年5月時点の最新ソフトウェアの場合)、「プロフェッショナル」・「夜景」・「タイムラプス」・「スローモーション」を選ぶことが出来ます。

昔のガラケーのカメラに付いていた「おまけレベル」の写真機能ではなく、AIにより撮影シーンを判定して最適な設定を自動で選び、初心者でもキレイな写真を簡単に撮れる機能や、カメラ上級者向けのプロフェッショナル(マニュアル)モードもあります。

プロフェッショナルモードではシャッター速度・ISO・ホワイトバランス・手動フォーカス・測光方式を選択することで、本格デジタルカメラのような効果を狙った写真を撮影することも出来ます)。このプロフェッショナルモードについてもRakuten Hand 5Gと旧モデルで違いがあり、

仕様・項目 Rakuten Hand 5G(新型) Rakuten Hand (旧型)
シャッター速度 最大30秒 最大0.2秒
ISO 最大3200 最大1600
測光方式 選択可能

上記のようにRakuten Hand 5Gのほうが使える機能が向上しています。特にシャッター速度の最大値が大幅にアップし、写真撮影の可能性を大きく広げています(作例は後述)。

過度な期待は禁物ですが、「1円で買えるスマホ」という前提のもとであれば、なかなか遊べる機能・性能となっています。

Rakuten Hand 5G/4Gのカメラ作例

では、実際にRakuten Hand 5G/4Gモデルで撮影した実例を比較してみましょう。

まずはオートモードで、明るい照明の下でお皿に載せたスイーツを撮ってみました。

Rakuten Hand 5G(新型) Rakuten Hand (旧型)

上記は編集・加工・調整を一切していない状態です(画質はウェブ用に小さくしています)。Rakuten Hand 5Gのほうがやや全体的に暗く撮影される傾向が見られますが、画質面では特に大きな違いを感じられません。

上記写真から一部を拡大して切り出したものが以下の画像です。

十分な明るさがある場所での撮影なら、かなり大きく写真を拡大してもノイズは気にならず、画素数も大きいため鮮明な写真を撮影可能です。

続いて最大ズーム性能の比較です。

およそ1.5メートルほど離れた場所からA4サイズの撮影サンプルシートを撮り、一部を拡大したものです。Hand 5Gはデジタルズーム5倍・旧モデルは4倍という違いがありますが、最大ズーム時の画質にほとんど違いは見られません。ズーム性能はとても低いです。

ちなみに同じ条件で15万円のiPhone 14 Proで撮影すると・・・

このように、Rakuten Handでは解像度が足りずに潰れてしまう部分も、iPhone 14 Proならくっきり・はっきり撮影出来ます。ズーム専用レンズを搭載した高性能スマートフォンとRakuten Hand/Hand 5Gでは望遠機能に天と地ほどの差があることは覚悟する必要があります。

次はRakuten Handの夜景モードです。夜景モードの作例はオート(AIにより)とプロフェッショナルモードで比較してみました。

モード Rakuten Hand 5G(新型) Rakuten Hand (旧型)
AI(オート)
プロフェッショナル

前述で「お皿に載せたスイーツ」を撮影した場合と同様、オートモードの場合(夜景判定)はRakuten Hand 5Gのほうがやや暗めに撮影されました。画質としてはさほど違いはありません。

一方で、プロフェッショナルモードでは設定可能なシャッター速度の差が大きく影響して、圧倒的にRakuten Hand 5Gのほうが滑らかで明るい写真を撮影可能です。

以下の画像は、Rakuten Hand 5Gのプロフェッショナルモードと旧型のAIモードで撮影した写真を拡大比較したものです。

AIモード・旧型ではシャッター速度が短く、強引に明るい写真に加工されているため、ノイズが大きく低い画質になります。プロフェッショナルモードでシャッター速度を長く設定(上記は5秒設定)すれば、ノイズを少なく、明るく鮮明な夜景を撮影可能となります。これは新型ならではの性能です(旧型の最大0.2秒は暗い夜景を撮影するには不足であるため)。

ただし、プロフェッショナルモードで綺麗な写真を撮るためには適切なシャッター速度の設定・三脚などの固定具が必要(長いシャッター速度を使う場合)となりますので、ある程度のカメラ知識が必要となります。こだわりを持って撮影を楽しみたい人は、Rakuten Hand 5Gのプロモードなら遊べると思います。

以上、Rakuten Hand 5G/4Gモデルでのカメラ作例でした。最新の他社高性能モデル・カメラ機能特化モデルと比べるとRakuten Handのカメラは機能・性能ともに劣るももの、「1円で買えるスマホのカメラ」としては十分でしょう。撮影の構図・設定・場面を適切に選べば、それなりの写真が撮れるはずです。

Rakuten Hand 5Gの在庫処分は着々と進んでいるようで、2023年5月1日時点では1人1台の購入制限が課されました。Rakuten Handのちいさなボディでカメラ撮影を試してみたい人は、在庫があるうちに買って遊びましょう。

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