日本の携帯キャリア4社(楽天モバイルの場合はSIMフリーモデルを購入してSIMカードのみ)で2020年最新モデルiPhone SE(第2世代)を2年間利用した場合にいくらお金が掛かるのか計算してみました。

2020年モデルのiPhone SE2は最高峰の「A13 Bionicチップ」を搭載しつつ、本体価格が4万円台から買える(SIMフリーモデルの場合)という割安感が魅力の一つですが、au・ソフトバンク・ドコモでは本体のみの購入は割高な価格設定となっています。

iPhone SE(第2世代)
64GBモデル
本体定価
アップルストア 49,280円
au 55,270円
ソフトバンク 公式サイト参照
ドコモ 57,024円

*各税込み、2020年5月1日時点。楽天モバイルではiPhone SE2を含む、すべてのiPhoneは動作保証対象外(詳しくはこちら)。

一方で、携帯キャリアが販売するiPhone SE2を買う場合、各種割引やキャンペーン・キャッシュバックなどで実質的な負担額・維持費を大きく減らすことも可能です。

ここでは2020年5月時点で提供されている各社の料金プラン・割引を考慮した場合/割引を使わず計算した2パターン、他社キャリアの一般的な料金プランでiPhone SE2を2年間利用した場合の総負担額を比較してみます(各税込み、消費税10%にて計算します)。

楽天モバイル(MNO)でiPhone SE2を使う場合の料金

*楽天の料金プランは当時から変更されました。最新情報は公式サイトを参照ください。

auでiPhone SE2を2年使う場合

auで使う場合は、以下のような料金プラン・割引・キャンペーンを考慮します

・機種変更でiPhone SE2 64GBを購入(24分割)
・2年契約あり

・auデータMAXプラン Pro(使い放題プラン)
・通話オプション無し

・スマホ応援割IIを適用
・テザリングオプションを追加
・auスマートバリュー無し
・家族割無し
・学割無し

楽天モバイルではRakuten Linkアプリを使うと通話もかけ放題になります。

上記の情報を適用して料金シミュレーションの見積もりをすると、以下のような料金になります。


最初の6ヶ月は月額9,430円、7ヶ月目からは1万円を超えます。

auであまり割引を使わない条件を設定すると、2年間の総額負担は246,120円(+事務手数料)~となります。

データ通信の使い放題ではないプラン・ネットとのセット割引・家族割引などを使うとauの料金はもっとグッと安く出来ます。

また、機種変更ではなく新規・乗り換え契約の場合はiPhone SE2の値引きもあります。

auでiPhone SE2を安く使える・安く維持できるかどうかは上記の試算には含まなかった(誰でも使える割引とは限らないため)キャンペーンや特典次第となっていますので、各自の状況に合わせてプラン比較が必要です。

*auのサイトでプランを選び、詳しい料金シミュレーションが出来ます

☆au公式サイトで最新情報を確認する


(*すべて記事執筆時点(更新日時は本ページ内に記載)の情報です。上記公式リンク先で最新情報を確認してください。)

ソフトバンクでiPhone SE2を2年使う場合

ソフトバンクでは以下の料金プラン・割引を考慮します。

・機種変更でiPhone SE2 64GBを購入(24分割)
・メリハリプランを契約(2GB以上利用)
・おうち割光セットは適用しない
・通話オプション無し
・みんな家族割+は適用しない(1人で契約)
・半年お得割適用(6ヶ月間)
・学割無し

以上の条件を考慮して見積もりを出しました。

その結果、ソフトバンクでiPhone SE2を契約すると6ヶ月目まで月額9,528円~半年経過以降は10,628円~となります。

ソフトバンクの場合は半年お得割は「翌月から適用」という条件です。計算簡略化のために1ヶ月目から満額適用として、2年分の総支払額は248,472円~となります。

なおソフトバンクでは新型コロナウイルス感染症対策のため、2020年4月21日より公式オンラインサイトでの機種変更・各種契約事務手数料が無料になっています。

ソフトバンクの場合も、上記では考慮していない「ネットのセット割(おうち割光セット)」・家族割引、新規・乗り換え契約時の割引やキャッシュバックキャンペーンがiPhone SE2にも使えます

割引一切無しで大容量プランを契約すると20万円以上のコストが掛かりますが、お得に買えるキャンペーンをうまく使えばソフトバンクのiPhone SE2は格安で買えるチャンスもあります。

関連記事:ソフトバンク新型iPhoneSE2が実質2.7万円~ キャッシュバック+クーポン特典

ドコモでiPhone SE2を2年使う場合

ドコモの場合も同じく、以下のプラン契約を想定して料金シミュレーションをしてみます。

・iPhone SE2 64GBを購入(オンライン購入)
・ギガホプラン加入
・ドコモ光割引非適用
・家族割非適用(1人で利用)
・2年契約あり
・学割無し
・スマホデビュー割引無し
・ドコモの長期契約者(プラチナステージ)

機種代金を含むと、2年間総額コストは234,696円~となります。

ドコモの場合も学割や家族割引などによる大幅維持コスト削減が可能です。

あるいは、現在の「ギガホ/ギガライト」ではなく、旧プランのまま維持したほうが安く出来る可能性もあります(シェアパック・docomo with割引を継続している場合など)。

なお、他社乗り換え(MNP)の場合は端末購入割引によってiPhone SE2を2万円引きで買えます。

現行プラン・旧プランも含めた料金シミュレーションは公式サイトでカンタンに行えます。


以上のように、ソフトバンク・au・docomoでiPhone SE2を使う場合、家族割引やネット割引・学割を使えば安く維持できる可能性があるものの、割引を適用できず大容量プランを契約すると、総維持費は20万円を軽く超えてしまうシミュレーション結果が出ています。

一方、楽天モバイルなら、SIMフリーのiPhone SE2を本体を含めても他社(割引を適用できない人の場合)の半額以下の負担で使えます。

2020年5月時点で、楽天モバイルではすべてのiPhoneについて動作保証対象外としています。

iPhone 11, iOS 13.4.1の場合、各種設定行うことでデータ通信・通話・SMS(楽天モバイル自社エリア内)の受信は可能であることが明かされています。しかし、その他の機能が使えない・接続先回線の自動切り替えが出来ないなど、実利用上の問題もあります。

このようなトラブルが怖いという人は楽天モバイルではiPhoneを使うのではなく、正規動作対象端末を購入して使いましょう。

iPhone SE2では「eSIM」で楽天モバイルを使うことも可能(同じく制限はあり)ですので、楽天モバイルを主回線とするのではなく、「他の格安SIM+楽天モバイルMNO」というデュアル運用をオススメします。

楽天モバイルMNOの維持費+他社の格安SIMプランの2回線を契約してもなお他社3キャリアより料金を安く使うことも可能です。

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楽天モバイル(MNO)iPhone SE2の2年利用総負担額を他社キャリアと比較