格安スマホサービス大手の「IIJmio」が2019年12月12日より、公式サイトにて6年前に発売されたドコモのFOMAガラケー 「N-07E」の中古白ロム販売を開始しました。

N-07Eは見た目の通り、いわゆる昔ながらの「ガラケー」であり、NTTドコモが2026年3月にサービスの終了を発表した「FOMA/iモード」専用ケータイです。IIJmioでの販売価格は一括5千円台とされています→ 2020年2月3日~、セールによりN-07Eは一括100円に値下げされています(在庫限り、期間限定価格)。

現行の主流の通信方式である4G/spモードには対応していないため、3Gサービスが終了した時点で通常の通話・メール・ネット通信などの機能が使えなくなることが確定しています。

ドコモの公式サイトではすでに「FOMA専用ケータイ」の販売は完全に終了しており、現在機種変更購入可能なケータイ端末はすべて4G/spモード通信に対応しているため、2026年予定のFOMA終了日以降も継続して使うことが出来るのですが、平成も終わった2019年末にわざわざIIJmioが”FOMA/iモードガラケー”を取り扱う理由は、同社の「ケータイプラン」にあわせてFOMA専用端末の需要があるためです。

IIJmioの「ケータイプラン」は一般的な格安SIMプランとは異なり、基本料金にデータ通信容量が含まれず、低速通信(128kbpsや200kbps)での通信も出来ない、”音声通話機能専用SIM”とされています。

IIJのケータイプランではデータ通信が出来ない代わりに、月額料金も音声SIMプランにしては比較的安い月額920円~にて利用が可能となります。

本プランは、IIJmioの動作確認済み端末一覧にあるように、ドコモのFOMAガラケーで利用が出来ます。

2019年12月12日より販売されるN-07Eは12月13日時点では動作確認端末に入っていませんが、もちろんドコモ回線による通話機能が使えるはずです。

☆「IIJmio 公式サイトで最新情報・キャンペーン情報をみる


各キャンペーン情報は記事執筆時点のものです。内容は変更されることがあるため、必ずIIJmio公式サイトで正しい情報をご確認下さい。

N-07EはFOMA専用ガラケーであるため、ドコモおよびIIJmioのサービスでは2026年3月までしか利用できないことも、ちゃんとIIJmioの公式サイトにて告知されています。

FOMA®サービス終了までご利用いただけます。
・2026年3月31日(火)に、第3世代移動通信方式の「FOMA®」サービス提供が終了されます。
同日までは本製品をご利用いただくことが出来ます。あらかじめご了承ください

N-07Eは2013年モデルのガラケーであり、IIJmioで購入後も(2019年12月に買ったとして)5年以上の利用が出来ると考えることも可能ですが、本体が故障していなくてもFOMA終了日以降は使えなくなることだけは覚悟をして購入する必要があります。

というのは、IIJmioのケータイプランは”3Gガラケー”専用のサービスではなく、プラン変更をしなくても4G通信は可能であるためです。

ケータイプランは4G通信が出来る

ここからの解説は少し紛らわしいのですが、”ケータイプラン”というサービス名は本家のドコモでも2019年6月1日より提供されています(2年契約時は「ケータイプラン2」と表記されます)。IIJの”ケータイプラン”は、ドコモよりも早い2019年2月から提供されています。

ドコモの「ケータイプラン」とIIJの「ケータイプラン」には、以下のような違いがあります。

サービス内容 ドコモの
「ケータイプラン」
IIJの
「ケータイプラン」
月額料金 月額1320円~ 月額1012円
データ容量 100MBまで
(基本料金に含む)
なし
(低速通信も不可)
対応サービス 音声通話・SMS・データ通信
LTE(Xi)/spモード
(spモードも基本料金に含む)
音声通話・SMS
3G/LTEサービス
メール/ネット 利用可能 追加クーポンの購入で可能

*2021年3月14日時点。ドコモのケータイプランについて詳しくは「ドコモ2019年10月ガラケー用新料金プラン「ケータイプラン2」とは?FOMAプランからの買い替え料金イメージ」の解説を参照ください。2019年6月~9月30日までの契約分と、10月以降でも一部内容が変更されています。

ドコモの「ケータイプラン」の場合は、基本料金のサービス内に通話・メール・インターネット接続のすべてが使えるサービス機能が含まれています。

一方、IIJmioの「ケータイプラン」は、基本料金部分にはメール・インターネットのサービス料金が含まれません。ドコモや他社のガラケーで使えていたメールアドレスなども、IIJのケータイプランでは通常使えなくなります。

NTTドコモ、au、SoftBankなどの携帯電話会社(キャリア)提供のメールアドレスの新規取得と継続利用、各種割引サービス、iモード、メロディコールなどもご利用いただけません。 また、端末に備わっているコンシェルジュ等、キャリアのサービスと連動している機能もご利用いただけません

しかし、IIJmioのケータイプランは「4G/LTEサービス」が使えないというわけではありません。

音声通話機能専用SIM(ケータイプラン)ではバンドルクーポンが付与されないため、データ通信はご利用いただけません。追加クーポンを別途ご購入いただくことで、高速通信をご利用いただけます。

IIJmioで提供されるSIMカードおよび契約プランでは、FOMAガラケーであるN-07EにSIMカードを挿入している場合は端末の仕様上「FOMA/3G」での通信しか利用できませんが、Xi/LTE対応の機種に差し替えることで、契約内容を変更せずにLTE通信が可能となります(IIJ公式サポートに確認済み)。

IIJmioのプランは「ケータイプラン」であっても、「FOMAプラン/3G専用プラン」ではありません。

LTE対応のドコモケータイで利用した場合にも4G接続ができるはずです(4G通信を使うためには追加クーポンの購入とAPNの設定が必要です)。

ただ、N-07Eを購入してケータイプランを使っていれば、契約上は「3G専用ケータイで”ケータイプラン”を使っている」ことは間違いなく、そのとおりだと思います。

IIJmioのケータイプランをN-07EおよびドコモのFOMA専用ガラケーで使っている限りは「3G」しか使えない、ということに変わりはありませんが、もしケータイプラン契約後に一時的にネット通信が必要になった場合は追加クーポンを購入し、Xi対応スマホ・ケータイ・iPhoneにSIMカードを入れ替えてやれば、そのまま利用が可能となりますので、必要に応じてデバイスを入れ替えて携帯料金の節約が出来ます。

ケータイプランは「エントリーパッケージ」で初期費用無料

2019年12月時点において、IIJmioではスマホ向けの一般的な格安SIMプランの初期費用が1円になるキャンペーンを実施していますが、現在初期費用1円のケータイプランは残念ながら対象外です。

以下お申し込みの場合は、本キャンペーンの対象外となります。
● 量販店やネットショップなどで購入したパッケージを利用してのお申し込みの場合
● IIJmioモバイルサービスプラス(エコプラン)をお申し込みの場合
音声通話機能付きSIM(ケータイプラン)をお申し込みの場合

IIJmioのケータイプランを少しでもお得に契約したい場合は、初期費用代金を置き換える事ができるエントリーパッケージの購入をオススメします。

☆「IIJmio えらべるSIMカード-初期費用無料のエントリーパッケージ

エントリーパッケージを購入→パッケージ内に記載されたコードを申し込みサイトで入力することで、ケータイプランを含むすべての対象プランにおいて初期費用を無料化することが可能です(。

通常のデータ容量付きプランを契約するのであればわざわざエントリーパッケージを買わなくても今は公式サイトの1円キャンペーンのほうがお得ですが、ケータイプランの場合はエントリーパッケージを買ってから申し込む、という一手間を掛けることで初期コストの節約を行いましょう(エントリーパッケージを使わない場合、通常の初期費用が掛かりますが、すぐにウェブから申込みをすることも可能です)。

[詳細解説]IIJmioがドコモFOMAガラケーを発売して話題 通話専用”ケータイプラン”は3G契約と言えるか?

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