ドコモのエコノミーMVNO・格安スマホプラン「トーンモバイル」が2022年6月1日より発売開始するスマホを買って、マイニングが出来る興味深いサービスが利用できるようになります。
トーンモバイル(Tone mobile)はドコモが公式に選定した「ドコモエコノミー MVNO」と呼ばれるサービスのひとつで、十把一絡げの格安SIMサービスとは違い、トーンモバイル(およびOCNモバイルONEなど)はドコモショップの店頭でもサポートを受けられるというメリットがあります。
トーンモバイルは数ある格安スマホサービスの中でも特に初心者・ジュニア~シニア向けに特化したプランやスマホ端末を提供してきましたが、2022年5月25日より、新たなる展開として”スマホの新たな役割を検証する”サービスの提供を始めます。
スマホ余剰処理能力で「マイニング」Tone Coinとは?
トーンモバイルが新たに開始する新サービス「Tone Coin」(トーンコイン)は”社会貢献型ポイントシステム”と公称される、ポイントサービスです。
2022年5月25日時点ではまだ詳細は明らかにされていませんが、トーンモバイルが2022年6月1日より発売開始する新型スマートフォン「TONE e22」に組み込まれたソフトウェアを利用して、スマホを充電するだけでポイントが貯まり、将来的に(今夏~秋頃)トーンモバイルの基本料金に充当出来るようになります。
「TONE Coin」システムは、「TONE Ware 5G A」に搭載されている、Ethereum互換の分散型プログラム実行環境「Solidity Runtime」にて動作
つまり、スマホを利用者が使っていない時間帯にプログラムを動作させて演算を実行=マイニングを行うというシステムです。
”TONE Coin”は仮想通貨のビットコインにも似た名前ですが、TONE Coin自体はビットコインのような仮想通貨そのものではなく、ポイントサービスの名前の一つのようです(詳細は今後公開予定)。
TONE Coinを貯めるためのマイニングは充電時以外にも、アプリを設定することで常時稼働させることも可能としています(消費電力は3%/h程度)。
どの程度のマイニング効率・換金率になるのかは今後の発表を待つ必要がありますが、もしかしたらマイニングを行うことでスマホ代金をかなり安く(0円以下にも)出来る可能性もあるのかもしれません。
Tone Coinを貯めるには?
Tone Coinをマイニングしてポイントを貯めるには、トーンモバイルのサービス「Tone Labo」(トーンラボ)に参加する必要があります。
TONE Laboとは、トーンモバイルが2022年5月25日から開始したユーザー参加型プログラムで、無料で参加出来ます。
ただしTONE Laboに参加できるのは2022年6月1日発売の新スマホ「TONE e22」の購入を伴う、新規契約だけです(スマホを買っても強制参加というわけではなく、ラボプログラムへの加入は任意)。
トーンラボに参加する場合、Tone e22本体価格を通常価格より1.1万円値引きの21,780円にて購入可能です。
Tone e22は5G SA対応のミドルスペックモデルです。
Tone e22のスペック | 仕様 |
OS | Android 11 |
ディスプレイ | 6.67インチ フルHD+ |
CPU | Dimensity 700 |
RAM/ROM | 6GB/128GB |
サイズ | 縦:164.7mm 横:76.5mm 厚さ:8.9mm |
重さ | 約191グラム |
バッテリー容量 | 4000mAh |
SIMスロット* | nanoSIM+eSIM |
5G対応バンド | n77/n78/n79 |
ワイヤレス充電 | 対応 |
生体認証 | 顔認証 指紋認証(本体横) |
カメラ | 48MP(メイン) 8MP(超広角) 2MP(深度測定用) |
*トーンモバイルのサービスでは2022年秋頃にeSIMサービス開始予定とされています。現時点では物理SIMで利用+他社サービスをeSIMで設定することが可能です。
Tone e22のスペックはスマホ全体から比較して高性能とはいえませんが、ある程度のゲームも遊べる処理性能があります。搭載されたSoC(CPU)のDimensity 700は、Antutuベンチマークテストで言えば30万点前後くらいの性能です。
2022年6月1日以降、ウェブでTone e22を申し込めば、そのままTONE Laboへの参加登録が出来ます。
なお、トーンモバイルは2022年7月31日までの期間、60歳以上なら月額料金が最大1年間タダ(MNP契約時かつ、利用条件あり)で使えるキャンペーンもあります。
*Toneの各サービスは現時点のもの。サービスは変更される場合があるため、詳細は公式HPを参照ください。