2018年12月1日より、auのネットワークを利用したUQ mobile(ゆーきゅー・もばいる)では「おしゃべり/ぴったりプラン」の基本料金をそのままに、利用できるデータ容量を全プランで2倍に増やすことを発表しました(*2019年11月時点、おしゃべり・ぴったりプランの新規受付は終了し、新プランへ移行しています)。また、キャンペーンにより9月1日から実質上データ容量2倍がすぐスタートします。

格安スマホ業界において他社から「ずるい」と言わしめるほどの圧倒的なサービス品質・ユーザー満足度を持つUQモバイルとワイモバイルですが、さらに他社を置き去りにしそうです。

基本データ容量の2倍は12月1日から始まりますが、既存利用者の場合も9月1日から「データ特盛」としてすぐにSプランでも最大3GBが使えるようになります。これは先に容量倍増を発表した「ワイモバイル お値段そのままギガ増量」への対抗措置でしょう。

UQモバイルのメイン料金プランにはSプラン(通常1GB)・Mプラン(通常3GB)・Lプラン(通常7GB)の3種類のデータ容量に関する選択肢がありました。契約から2年間は「データ増量キャンペーン」を適用するとそれぞれ2倍の2GB/6GB/14GBのデータ容量が使えます。

この増量時のデータ容量が今後は標準となり、2018年9月1日~11月30日までの期間において、増量キャンペーン適用中の場合には先に3GB/9GB/21GBと、現行の標準容量から3倍ものデータ容量を使ってOK、ということになります。

9月から11月の期間は通常+増量2倍=3倍相当、12月からは通常が2倍+増量1倍=3倍相当、ということになります。

これまでUQモバイルでは圧倒的な通信速度の安定感があることを前提に、他社のMVNOに比べてやや料金プランが割高であっても高い満足度を得ていたはずです。それが12月から「UQモバイル速度が速いのにデータ容量も割安」になってしまっては、ライバル会社にとっては辛いところでしょう・・・

UQ mobileの通信速度は、実測でも格安スマホサービスでNo.1の実績があります(上記は2018年3月公開のデータより)。特に平日のお昼休憩の時間・夕方の帰宅時間帯には、通信速度が大きく低下する他社とは比べ物にならない安定感がUQモバイルとワイモバイルにはあります(2018年8月時点だと、LINEモバイルのソフトバンク回線も常時30~40Mbpsという超高速を保っています)。

ぴったり/おしゃべりプランのSプランは通常価格は月額2,980円であり、「スマトク割/長期利用割引」、「イチキュッパ割」、「UQ家族割」を併用することで月額料金は1,480円~になります(各キャンペーンは終了しているものがあります)。

キャリア回線並の安定したデータ通信3GB+5分間かけ放題付きで、月額1,480円(14ヶ月目以降は2480円~)という価格は衝撃的です。

例えばmineoで同じようなプランを組もうとすると、

mineo aプラン: 3GBデュアル  1510円 + mineo電話(10分かけ放題,要専用アプリ)850円 – 家族割 50円 =   月額2310円~

このような価格になります。mineoでも大きな割引キャンペーンを実施していますので契約初期(6ヶ月)だけであればUQモバイルの料金とも勝負できます(mineo 333円キャンペーン/2018年11月4日まで)。しかし、それを超えて使うのならUQモバイルの速度品質と料金とは雲泥の差が出てきます。

ここ1年ほど、MVNO(仮想移動体通信事業者)による格安スマホサービスにおいては、「3GBデータプランで900円、音声プラン付きだと1600円~」が標準的となっており、通常プラン価格の値下げ競争は一段落していた印象があります。

各MVNOでは様々なキャンペーンによって、新規のユーザーには月額○百円引き×数ヶ月や、スマートフォンのセット購入で○万円値引き・実質値下げ、といった特典を用意していますが、MVNOサービスでは今回のワイモバイル・UQモバイルのデータ容量増量のような既存ユーザーへのサービス拡大までは手が回っていない状況が続いています。

新規契約者だけに特典を用意するMVNOは消耗戦を続けているようにイチユーザーからは見えます。そこにワイモバイル・UQモバイルがサポート・速度面だけでなく、データ容量の増量という既存ユーザーにも大きなメリットがある価格改定を実行することで、サブブランドとしての新たな強みを価格やサービスに敏感な格安SIMユーザーに知らしめることになりそうです。

他社でもさまざまキャンペーンを打ち出していますが、UQモバイルの基本データ容量2倍のインパクトにより、au回線のMVNOではUQモバイル、同じく2018年9月1日から基本データ容量が2倍になる&Tポイントによる還元特典が強いワイモバイルが無双状態になるかもしれません。

2018年12月20日~ iPhone 7もUQで

UQモバイルは2018年12月20日より、2016年モデルとして発売されていたiPhone 7 32GB/128GBの廉価販売を始めることを12月11日に発表しました。

11日時点では価格は決定されていないようですが、「驚きの価格」としています。

カラーもブラック・シルバー・ローズ・ゴールドの4色を取り揃えるとしており、UQモバイルによるさらなる価格破壊が期待出来そうです。

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*記載情報は記事執筆のものです。最新情報は公式HPを参照ください。

*UQモバイルの料金プラン情報・キャンペーン情報は記事執筆時点のものです。受付が終了しているプラン・キャンペーンが存在する可能性があるため、公式HPで正しい最新情報をご確認ください。

UQモバイルが価格破壊を開始 12月からデータ容量2倍・価格据え置き月額1480円~

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