過去最大級のXperiaスマートフォンであり、発売以降大人気となっているらしいソニーの2019年夏最新モデル Xperia1(エクスペリアワン)/ドコモ型番SO-03Lを購入しました。
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Xperia 1は従来機種の「XZ」シリーズから大きく生まれ変わったという意味を込めて「1」という名称になっています。果たしてどれほどXperia1が進化・変化をしたのか、旧モデルのXperia「XZ」シリーズをXperia XZ Premium→XZ1/Compact→XZ2/Compact/Premium→XZ3と使ってきたスマホマニア視点でチェックしてみます。
当サイトでは旧モデルだけでなく、同じく2019年夏モデルとして発売された Xperia Ace SO-02Lも入手してレビューをしています。旧モデルの仕様やレビューを確認したい場合は下記ページを参照下さい(全機種実機による詳細レビューです)。
☆「2019年夏 Xperia Ace SO-02Lレビュー」
☆「2018年冬 Xperia XZ3 SO-01Lレビュー」
☆「2018年夏 Xperia XZ2 Premium SO-04Kレビュー」
☆「2018年夏 Xperia XZ2 SO-03Kレビュー」
☆「2018年夏 Xperia XZ2 Compact SO-05Kレビュー」
この他、ドコモから発売されたスマホ・ガラケーの実機レビューリストはこちらにあります。
Xperia 1(SO-03L)は、ドコモの夏モデルスマートフォンの中では性能・スペックが高いこともあり、限定モデルを除くとSO-03Lは現行モデルのなかで一番高価なスマートフォンになっています(iPhoneはもっと高いモデルもあります)。
近年では価格が安くてもそれなりに使えるスマホ、コスパのよいモデルも増えている中で、ちょっと高くてもXperia1が欲しくなる理由を実際に購入して使ってみた評価としてチェックしていきます。
21:9の超ワイドディスプレイ
Xperia1の特徴は何をおいても、まず最初に目につくのは「21:9」という超ワイドなディスプレイパネルでしょう。
Xperia1では世界初の4K HDR対応の有機ELディスプレイを採用しています。Xperiaシリーズでは過去の「Premium」モデルにて4Kディスプレイを使っており、また、1世代前のXperia XZ3にて有機ELパネルを使うようになりました。
有機ELパネルを使うことで美しい発色と漆黒のコントラストが、映画・動画コンテンツの閲覧時に効果的です。
”有機ELパネルを使っている”というだけなら他社のスマホでも多くのスマホが綺麗な有機ELパネルを使っていますのでXperia 1の特徴というには弱いですが、「4K HDR」に対応しているXperia 1ならば解像度の低いYoutubeなどの通常ストリーミング動画を高精細な4K画質に変換する「4Kアップスケーリング」と動画の色をより綺麗にする「HDRリマスター」機能が搭載されています。
そして、Xperia 1の「21:9」という比率です。
この「21:9」という比率は、「シネマワイド」と言われる映画館で上映されるフィルムの比率、2.35:1(9倍にすると「21.15:9」になる)に近い値になっています。この比率を「シネマスコープサイズ」や略して「シネスコ」などと呼ばれるそうです。
これにより、Xperia1を使って映画のワイド動画を再生すると上下の余白(黒い帯)が出ず、画面めいっぱいに大きなサイズでムービーを再生できるようになるという仕組みです。
(上:iPhone X(5.8インチ), 下: Xperia 1(6.5インチ))
Xperia 1にはノッチ(凹)もありませんので、iPhoneでは欠けてしまう部分もすべて表示出来ます。
今はYoutubeやAbemaTV、ニコニコ動画など動画サービス・アプリなど、テレビを見るよりも長い時間スマホで動画を楽しむユーザーも少なくないでしょう。
超巨大6.5インチなのに持ちやすい
Xperia 1のディスプレイは6.5インチという、歴代Xperiaの中でも最大サイズのパネルを採用しています。一昔前であれば「6.5インチ」のスマホなんて考えられないほど巨大で、ほとんどタブレットなサイズを思い浮かべるところですが、Xperia 1を実際に使ってみるとそこまで大きな印象を受けません。
上記の写真はXperia 1(6.5インチ)と、2016年に発売された超大画面スマホとして話題になった、ASUS ZenFone 3 Ultra(ZU680KL)です。
ZenFone3 Ultraのディスプレイは6.8インチありました。これでパネル部分は0.3インチしかサイズが違わないということになります。
サイズ比較 | Xperia1 | ZU680KL |
ディスプレイ | 6.5インチ (3840×1644) |
6.8インチ (1920×1080) |
縦 | 167 mm | 186.4 mm |
横 | 72 mm | 93.9 mm |
厚さ (最厚部) |
8.2mm (9.0mm) |
6.8 mm |
重さ | 178グラム | 233グラム |
ZenFone3 Ultraはほぼ「通話機能付きのタブレット」(純正の箱にも「Tablet」と記載がある)なので、スマホであるXperia1と比べるべきではないのかもしれませんが、3年という月日を経て”大画面モデルの小型化”が進んだと言えます。
続いて同じく6.5インチサイズの2018年モデル iPhone XS Maxと比べてみます。
iPhoneの場合も2017年から登場した「X」シリーズはベゼル(パネルと本体の余白部分)が狭く、ボディサイズに比べて大きなパネルを搭載出来るデザインになっています。
サイズ比較 | Xperia 1 | iPhone XS Max |
ディスプレイ | 6.5インチ (3840×1644) |
6.5インチ (2688×1242) |
縦 | 167 mm | 157.5 mm |
横 | 72 mm | 77.4 mm |
厚さ (最厚部) |
8.2mm (9.0mm) |
7.7 mm |
重さ | 178グラム | 208グラム |
Xperia1ではノッチデザインにせずにフロント部分にインカメラを搭載する構造から、iPhone XS Maxより縦に0.9センチほど長くなっています。しかし、横幅が5mm細く、重さも30グラムもiPhoneより軽いため、手で持ったときに印象はiPhone XS MaxよりXperia 1のほうが格段に持ち易く感じます。
もちろん、Xperia 1のボディを”小さい”と感じることはさすがにありえませんが、これまでに5.5インチ~6.0インチくらいのスマホを使ってきたユーザーであれば、Xperia 1のサイズにそこまで違和感を感じないのではないかと思います。
Xperiaシリーズとのサイズ比較
(Xperia 1とXperia XZ SO-04J(5.5インチ))
(Xperia 1とXperia XZ2 Premium SO-04K(5.8インチ))
(Xperia1とXperia XZ3(6.0インチ))
Xperia 1 SO-03Lは、歴代のドコモXperiaシリーズの中では最大のモデルとなりますが、厚さ・横幅の比較では従来機より薄い・軽いこともあります。
今使っているドコモスマホとサイズを比べたい場合は、ドコモの公式サイズ比較ツールを使うとイメージが湧きやすいと思います。
関連記事:ドコモ公式サイズ比較ツールの使い方解説
やっぱり良い「パープル」の復活
Xperiaスマートフォンではこれまでにいろんな色がモデルごとに用意されていました。ドコモ向けのXperia 1はパープルとブラックの2色のみとなりますが、人気は管理人も迷わず選んだ「パープル」のようです。
Xperiaでは過去のXperia Z,Z1, Z Ultra(ドコモでは取扱なし)などにもパープルがあり、Xperia 1のパープルは初期頃の人気モデルを彷彿とさせるデザインとカラーが受けているようです。
Xperia XZ2シリーズで採用されていたラウンド型の背面デザインは廃止され、コーナー部分は滑らかにカーブしているものの、全体的にフラットですっきりとしたデザイン。エッジ部分も濃いめパープルで綺麗なメタリックカラーであるため、落ち着いた印象です。
本体の右側にはボタンは無く、右側に音量ボタン・指紋認証センサー・電源ボタン・カメラショートカットボタンがあります。
従来のXperiaでは電源ボタンに指紋認証センサーが内蔵されたタイプでしたが、Xperia1は薄さを重視するためなのかボタンとセンサーは別々になりました。指紋認証センサー部分は黒のタッチパネルになっており、デザインのアクセントにもなっていてカッコいいです。
カッコいい、最高峰のXperiaが再び帰ってきた!というのが、Xperiaファンにヒットしたことも人気の理由の大きな部分を占めているのでしょう。
今使っているXperia・スマホのデザインとXperia 1を比べて、「カッコいい!欲しい!」と思えたなら、「Xperia 1は買い」です。
Xperia1の特徴は他にも最新のSDM855を搭載している・トリプリカメラである・Cinema Proカメラが使えるといった長所もありますが、最近の分厚いXperiaはちょっと・・・と思っていた管理人にはこのデザイン・ディスプレイパネルだけでもXperia1を買った価値がありました。
☆「NTTドコモ公式サイトでXperia 1 SO-03Lの在庫をみる」/ オンライン購入で機種変更手数料がタダになる優待あり
SO-03Lアップデート情報
2019年8月19日、ドコモ版Xperia1 SO-03Lにソフトウェアアップデートの提供が開始されました。
【改善される事象 】:最新ビルド番号:55.0.D.6.200
まれにタッチパネルの一部が反応しにくい場合があります。
まれに超広角レンズで写真撮影時にフリーズする場合があります。
セキュリティ更新(設定メニューのセキュリティパッチレベルが 2019年 8月になります。)
早速更新してみたところ、更新直後にWi-Fiがオンに出来ないエラーが生じました(Wi-Fiをオンにしています、の表示のまま。トップ画面に戻るとWi-Fiがオフになっている)。
管理人の場合、Wi-Fiの接続エラーはXperia1本体を2回再起動すると解消されました(原因不明。ソフトウェアの更新が途中の状態だったのかもしれません)。
また、更新後「my daizが繰り返し停止しています」とのエラーも出ています。
こちらは「アプリ情報」→ 強制停止を選択することで収まりました(my daizを使っていない・設定も一切していないため、原因不明)。