2019年6月1日から始まったドコモの新料金プラン「ギガホ/ギガライト」/2019年10月から始まった「ギガホ2/ギガライト2」/2020年3月から始まる「5Gギガホ/5Gギガライト」・2021年3月から始まる新ブランドプラン「ahamo(アハモ)」へいつ変更すべきか迷っている方に、今回はドコモの料金請求の仕組みに関わる部分について解説します(2021年3月、5G対応プランの最新情報更新済み)。

NTTドコモは総務省からの「携帯料金を4割値下げせよ」という命令を受けて、「ギガホ/ギガライト」および「ケータイプラン」「データプラス」「キッズケータイプラン」へ、スマホ・携帯電話・タブレット向けなどの料金プランを刷新しました。

そして新料金プランの提供開始と同時に、旧プラン系の受付をほぼすべて停止しています。

関連記事:[最大4割値下げ]ドコモ2019新料金プラン解説 結局スマホ料金は安くなるのか?高くなるトラップを解説

新料金プランに一度でも変更してしまうと、今使っている旧プラン(カケホーダイ・カケホーダイライトプラン、パケット定額・シェアパックなど)へ戻すことができなくなり、さらに月々サポートなどの割引を受けている場合は、割引も打ち切られてしまうケースがありえます。

参考記事:ドコモ2019新料金プラン 違約金発生・割引解除になる「まだ変更してはいけない」ユーザーは?

これらの条件を確認した上で、「新料金プランのほうが自分の使い方に向いている」という場合に、「いつ新料金プランへ切り替えをすればお得か」を解説していきます。

また、ページ下部では旧プランから「ギガホ/ギガライト」/「ギガホ2/ギガライト2」/「5Gギガホ/5Gギガライトへ変更(あるいは新規契約)した場合のみ利用できるさまざまなお得なキャンペーンもまとめています。

ドコモ新料金プランは日割りになるか?

携帯料金プランを月の途中で契約する場合、一般的な(ドコモ以外も含む)基本料金の計算方法には主に以下の4パターンがあります。

・契約日から月額基本料金が日割りで適用される
・変更後のプランで遡って再計算される
・変更前後、両方のプラン料金が二重で掛かる
・プラン変更は締め日区切りで適用される(即時変更はされない)

これらの料金計算はサービスごと、変更内容ごとに違うことがあり、ドコモの新料金プランへ変更する場合にも、いくつかのパターンがあります。どのパターンが適用されるのかはやや複雑になっていますので、自分がどの状態に当てはまるのか、良く確認してください。

まず、新しくドコモで契約をする(他社からのMNPも含む)場合、基本料金は日割り計算されます。

新規契約(MNP含む)と同時にお申込みの場合に限り、お申込み月の月額料金は日割りされます。日割りが適用となる場合、「ギガライト」は新規契約(MNP含む)月のステップに応じた月額料金が日割り計算されます

ドコモ料金の締め日は通常月末です。新しくドコモで電話番号を取得する場合は、日割りによっていつ契約をしても損得は小さいです(ただしオプションサービス料金は日割りされないものがあります)。

ただし、新規契約の場合には以下の場合には日割りされず、一か月分が全額請求されます。

新規契約(MNP含む)と同時のお申込みであっても、同月内に変更・解約・廃止など(月末予約での変更・廃止の場合を除く)された場合には日割りで計算いたしません。

他社サービスとは締め日が異なる可能性もあるため、乗り換え契約(MNP)を月の途中にしたくなることもあるかもしれませんが、ドコモの新料金プランで契約する場合には必ずしも月末・月初めに契約をしないと損ということはありません。

ドコモの新料金プラン「ahamo」(アハモ)を契約する場合もドコモのギガプランを契約する場合と同様に、新規で月の途中でアハモ回線を契約した場合には料金は、契約月のみ日割りとなります。

また、契約月に即時解約した場合にも、やはりドコモプランと同じく日割りではなく全額請求となる特例設定があります。

【オンライン機種変更と同時に申し込む場合】

すでにドコモでスマホ回線(旧プラン)を契約しており、開通操作が必要ない機種変更を申込む場合には即時新料金プランに切り替わります。

この場合の料金は、月の途中であっても新料金プランの請求だけが行われます。旧プランで契約していた途中までの利用歴は、新プランの内容に合わせて遡って再計算されることになります。

月途中でプラン変更をした場合、旧プランの契約中につかったパケット容量も引き継がれます(従って、大容量プランから小容量のプランに切り替える場合は注意が必要です)。

一般的な月途中における新料金プランへのスマホ機種変更では上記の通り「遡って計算」が適用されますが、特殊なケースでは基本料金がプラン変更前後の二重課金請求されるケースがあるとされています。

「音声基本プラン」「データ基本プラン」「FOMA総合プラン」「Xi総合プラン」「データプラス」「ケータイプラン」「キッズケータイプラン」から「ギガホ」への変更を、お申込み後から即時適用で行う場合のみ、当月1日に遡って変更後の料金プランを契約していたとみなし、月額料金を再計算します(ご利用済みのデータ利用量は、変更後の料金プランにて再計算します)。その他の場合においては、月額料金は二重課金となります

一般的なプランはほぼ含まれているため二重課金になることはめったにないと思われますが、特殊な契約をしている場合は確認をオススメします。

☆「NTTドコモ 料金お問い合わせ窓口(電話-メール-チャットサポートなど)

【プラン変更のみを翌月適用で予約する場合】

機種変更と同時ではなく、My docomo等から翌月からのプラン変更・サービス変更を行う場合、当然ながら料金は日割りにならず、当月までは旧プラン・翌月から新プランでの請求が発生します。

ウェブからの手続き(My docomo)では、以下のように即時適用・来月から適用を自由に選べます

なお、申し込みをしたタイミングが日をまたぐ・月をまたぐ場合は、手続完了日の「前日」が適用開始日となるケースがあるとのことなので注意が必要です。

即時新料金プランへ切り替える場合の注意点

現行のプランよりも新料金プランのほうが安くなりそうだということで、即時ギガホ・ギガライトプランへ切り替えよう!と思ったユーザーも、以下のトラップに注意してください。

NTTドコモでは、2年定期契約の自動更新(ずっとドコモコース)を選んでいた場合に、2年毎に3,000dポイントが貰える「ありがとう更新ポイント」という制度があります。この更新ポイント特典は旧プラン専用で、新料金プラン(ギガホ/ギガライト等)は対象外となっています。

この特典対象者が旧プランから新料金プランに切り替えると、特典の権利も即時消失してしまうというトラップがあります。

「料金プラン(ギガホなど)」は「更新ありがとうポイント」の進呈対象外となります。 料金プラン変更前に獲得した「更新ありがとうポイント」の権利も「料金プラン(ギガホなど)」に変更すると権利失効いたします。

もし更新ありがとうポイントが貰えるタイミングならば、新料金プランへ切り替える前にポイント申請・獲得・ポイント消費をしておきましょう。

更新ありがとうポイントは期間・用途限定ポイントですが、これはドコモのスマホ機種変更代金の支払いに使うことが出来ますので、ポイントを貰う→機種変更代金にポイント値引きを使いながら即時変更すればお得です。

更新ありがとうポイントは2年間の利用継続後、貰える期間も決まっています。

ポイントを獲得し、利用になれる期間は、2年定期契約更新期間終了の翌月1日から6か月後の末日となります。(利用期間は、実際にポイントを獲得した時点から6か月ではございません。)

これまでずっとドコモで2年契約の自動更新を行ってきたユーザーは新料金プランに切り替える前にポイントのもらい忘れ・使い忘れが無いかチェックしてから手続きをすることをオススメします。

参照:ドコモ公式サイト-ずっとドコモ割プラス-更新ありがとうポイント

ドコモからアハモへ月途中にプラン変更する場合

ドコモのギガプラン同士の容量・プラン変更ではなく、アハモプランへのブランド変更を伴う場合、オンラインで手続きをすると即日変更されます。

このとき、ドコモ↔アハモ間の契約変更は累計2回までは、変更前後で高い料金のプランのみが請求されます。

そして、累計3回目以降(例えばドコモ→アハモ→【ドコモ→アハモ】へ)のプラン変更は、ドコモ・アハモの両方の料金が二重課金となります。この規定は月跨ぎ・同月内問わず、何時変更しても両方の請求が来るというトラップになっていますのでご注意ください。

2020年1月1日~データ容量2倍「ギガホ」 60GBへアップ

NTTドコモは2020年1月1日より、従来月間30GBまで高速通信を利用できる「ギガホ」プランの契約者に対して、通常の2倍の容量となる60GBまで高速容量を増やす「ギガホ増量キャンペーン」を実施します(終了期間未定→2020年4月30日を以って終了)。

30GBの容量を使い切るユーザーがそれほど多く居たとは思えませんが、2020年からギガホプランを契約すれば通信容量をさらに気にすること無く、ギガ節約を意識せずに快適な利用が出来るようになります。

ギガホ増量キャンペーンは新規のユーザーだけでなく、既存のドコモ利用者でも適用可能です。

(追記)「ギガホ2」なら60GB増量キャンペーン継続

前項のギガホが30GB→60GBに増えるキャンペーンは、2019年6月1日~2019年9月30日までに契約可能だった「ギガホ」プランの場合にも適用出来ますが、2020年5月1日以降は「ギガホ2」(2019年10月1日以降に提供開始されたプラン)専用の「ギガホ増量キャンペーン2」へ移行します。

基本的なキャンペーン特典は全く同じなのですが、2019年9月30日以前にギガホへ加入したユーザーは対象外となります。ただし、「ギガホ」に加入中のユーザーも「ギガホ2」にプラン変更すると60GBの増量の対象になります。

料金プランの変更はMy docomoからすぐに手続きが可能です。

☆「https://www.nttdocomo.co.jp/mydocomo/data/」(パソコン・スマホからアクセス可能)

「ギガホ・ギガライト」では、2019年9月30日以前と2019年10月以降の契約分に対して、「ギガホ」→「ギガホ2」へと正式名称が変わっています。一般的には10月以降のプランも「ギガホ」と記載されていることがありますが、実は料金プランの仕組みが少し変わっています。

一番の違いは、2019年10月のルール改正に対応した「2年契約の違約金9500円→1000円」への変更です。

ギガホもギガホ2も2年定期契約をした場合の料金は同じ(6980円)になる点は変わらないものの、定期契約無し時の料金と違約金の額が違います。また、ギガホ2の場合はdカードで基本料金の支払いをすると、2年契約無しで従来プラン定期契約と同じ価格になります。

なお、9月30日までに契約した「ギガホ」ユーザーが、契約から2年未満で「ギガホ2の定期契約」に変更しても違約金は発生しません(ギガホ2で契約を続けることで違約金の留保が行われます)。

<9月30日以前にドコモをご契約のお客さま向けの注意事項>
・「ギガホ」「ギガライト」「ケータイプラン」「データプラス」「キッズケータイプラン」をご契約中の方も、10月以降のプランをご希望の場合は別途お申込みが必要となります。
・10月以降のプランをお申込みいただいた時点で、「ギガホ割」「はじめてスマホ割」適用中のお客さまは、現在の割引適用期間を引継ぎます。
・定期契約をご契約中で、更新期間以外に10月以降のプランに変更した場合であっても、当該定期契約満了月前月までに解約した場合は、変更前プランの解約金がかかります。
・解約金保留期間中に解約した場合は、保留した解約金のみが発生します。

このあたりに注意して、プラン変更を行ってください。基本的にギガホで2年契約をしていたユーザーは、そのままギガホ2に移行してもデメリットはないはずです。

ギガホ契約で「アマゾンプライム」年会費が1年無料

この特典のために旧プランから新料金プランへ切り替えようかな?と検討しているユーザーも少なくないかもしれません。

2019年12月1日より、ドコモでギガホプラン(2年契約あり・無しどちらでもOK)を利用中のユーザーは、アマゾンプライム年会費(4900円相当)が1年分無料になる「Amazonプライムが1年付いてくる!」キャンペーンを開始します。

キャンペーンの開始記念として、期間限定で「ギガライト」プランでも無料化(すでにプライム会員である場合は、1年間有効期限延長)されます。これはすでにギガホ/ギガライトを契約中のユーザーでも適用されます。

さらに、アマゾンプライムが1年ついてくる特典を適用すると、2020年3月末までアマゾンのd払いを利用するとポイントがアップするキャンペーンも実施されます。

*キャンペーンの適用にはドコモ回線と紐付いたdアカウントと、アマゾン会員情報の紐付け・エントリーが必要です。本特典はアハモでは適用されません。

(新キャンペーン)/auプランにアマゾンプライムついてくる」(docomoのキャンペーンは廃止されました)

dカードを利用して「dカードお支払割」5%還元

ギガホ/ギガライトの新料金を”2年定期契約なし”で契約しても、通常の2年縛り利用者と同じ料金で使うことが出来る「dカードお支払割」を利用中のユーザー限定で、dカードの利用額の5%が還元される特典も、新プラン限定のメリットです(アハモプランの場合は上限300ポイントまで)。

こちらは2020年3月31日まで限定で、dカードをドコモの新プラン(2年契約無し)料金支払いに設定しないと適用されない特典です。ポイント付与上限は2,000dポイント/月と制限はありますが、dカードをメインに決済利用しているのであれば、かなりの節約効果が見込まれます。

dカードお支払い割の適用条件として、

各月の月末時点でdカードお支払割適用者を対象とし、月初に遡って適用

という規定があります。本割引は「ギガホ/ギガライト/ケータイプラン」の”定期契約なし”のユーザーが対象となるため、新料金プランへの切り替えが「翌月」になる場合、dカードの利用還元特典も翌月にずれ込みます。

5Gプラン「5Gギガホ/5Gギガライト」登場

NTTドコモは2020年3月25日より、新しい通信規格「5G」に対応した専用プラン「5Gギガホ」/「5Gギガホライト」の提供を開始します。

5Gサービスインに伴い、5Gギガホプランを契約した場合にはデータ量無制限キャンペーンを実施します(通常時の利用可能容量は100GB,超過時も3Mbpsで通信可能)。

5Gプランの場合も現在の「ギガホ/ギガホ2」と似たような料金の仕組みとなっており、”家族みんなで使う”+”ネットセットで使う”+”5Gギガホプランを初めて使う”+”dカードで料金を支払う”といった条件で、各種割引が適用可能です。

4G(Xi/LTE)プランから5Gプランへ変更する場合、以下のような注意事項があります。

「ギガホ」「ギガライト」をご加入中のお客さまが現在適用中のキャンペーン・割引は、「5Gギガホ」「5Gギガライト」にプラン変更後も適用期間を引き継ぎます。また、「ギガホ」「ギガライト」ご加入中に廃止もしくは適用期間を満了したキャンペーン・割引は、「5Gギガホ」「5Gギガライト」にプラン変更後、再度適用することはできません。

4Gスマホで使っていたギガホ/ギガライト向けの割引・特典は各種引き継ぐことが出来るもの・出来ないものがありますので、詳しくはドコモ公式サイトの記載を確認してください。

公式ページ 期間* 割引額
5Gギガホ割
終了未定 5Gギガホ契約で
最大6ヶ月間

月額1000円割引
5Gウェルカム割
終了未定 5G機種限定
最大2.2万円相当

機種値引き・還元
端末購入割引
終了未定 対象機種限定
機種変更で

機種値引き・還元
ギガホ割
~未定 新料金プラン
月額1000円引き
最大6ヶ月適用
はじめてスマホ割
はじめてスマホ割
~未定 他社利用者OK
スマホデビューで
1000円×12ヶ月
値引き上乗せ
はじめてスマホ購入サポート
はじめてスマホ購入サポート
~未定 他社利用者OK
スマホデビューで
最大2.2万円還元
対象機種購入特典
限定特典
CPに依る [対象機種限定]
対象機種購入で
各種特典・
プレゼントあり
その他特典多数
ドコモの下取り
プログラム
指定なし 最大7.15万円還元
(iPhone7 32GBなら
通常13,000円)
dカードで決済
指定なし [オンライン限定]
dカード決済で
ポイント2倍
(付属品も対象)
*キャンペーンの期間・条件は変更されることもあります。必ず公式サイトで最新情報を各自でチェックしてください。

(各サービス内容・規約は2021年3月時点に確認した情報に基づき記載しています。提供条件が変更される可能性もありますので、各自公式HPを参照してから手続きを行って下さい)

(5Gプラン/アハモ対応)ドコモ新プラン ギガホ/ギガライトへ月の途中で変えても良い?遡り/日割り/二重課金-料金計算の仕組み