ドコモとしては初の取り扱いとなるGalaxyのFoldシリーズ「Galaxy Z Fold3」(型番 SC-55B/製品コード ASC49340、au型番 SCG11)の機能・スペック・価格や評価情報を解説します(発売日・価格情報詳細を追記しました)。

2021年9月8日に正式にドコモとauでの取り扱いが発表されたGalaxy Z Fold3 (SC-55B/SCG11)は、画面を横に折りたたむことが出来る「フォルダブル(Foldable)」と呼ばれる機構を採用した、特殊なスマートフォンです。

過去にドコモでは「取り外しも出来る2画面スマホ」であるLG V60 ThinQ(2020年モデル 販売・生産終了済み)やヒンジで接続された2画面の折りたたみモデル「ZTE M」(2018年モデル)、もっと遡ればNECのMEDIAS W(2013年モデル)といった機種を出したこともあります。

(左:ZTE M/右:MEDIAS W)

これらのドコモ取り扱い機種は「2画面スマホ」であったのに対して、2021年新モデルのGalaxy Z Fold3はディスプレイ自体を折り曲げることが出来るパネルを使っており、画面中央に切れ目が無い・防水にも対応、そしておサイフケータイにも対応する最強の新しい折りたたみスマホとして人気があります。

auでは歴代のGalaxy Fold、Galaxy Flipも取り扱ってきましたが、旧型は防水性能がない・日本モデルもおサイフケータイは非対応のまま発売され、フォルダブルスマホが一般普及するようなレベルではありませんでした。

今回、ドコモモデルでは本体の価格も従来機種に比べて格段に安く(au版2とドコモ版3の差)、予約してから買えば豪華な特典も貰えるため、「普通のスマホは飽きた。折りたたみスマホで楽しんでみたい」という方は、折りたたみスマホ・Galaxy Foldならではのメリット・デメリットを考えて予約検討・購入検討をしましょう。

Galaxy Z Fold3を買うメリット

日本モデルのGalaxy Z Fold3は、その「折りたたみ対応」「開閉してサイズが変わる画面」という特殊な構造上のメリット、機能上の優れた部分がたくさんあります。

Galaxy Z Fold3は画面を開くと約7.6インチ相当の画面になります。昨今では6インチを超える大画面のスマホも増えていますが、7インチを超えるモデルは滅多にありません。しかも多くの一般的スマホとは異なり縦横の比率は横幅の数字も大きいため、そのままタブレットのような見やすさを体感出来ます。

Sペン(別売り)にも対応するため、スマホでイラストを書く・メモをとるといったビジネス用途にも使える機能を兼ね備えています。

ヒンジの角度も自由に調整出来るため、角度をつけた状態でならスマホスタンド無しでも自立させることが可能です。手を使わずにスマホで動画や情報を眺めたり、セルフィーをするときにもこの特殊な機構が役立ちます。

カメラは「トリプルレンズ」が搭載されており、ワイドカメラからズームカメラまで、幅広いレンジでキレイな写真が撮れます。

Galaxy Z Fold 3には2021年の多くのハイエンドモデルと同じQualcomm Snapdragon 888搭載・メモリ12GBが採用されており、並のパソコンよりも性能が高く、120Hzの高いリフレッシュレートで滑らかに・大きく表示される画面を活用してゲーミングスマホとしての性能も高くなっています。

そして、シリーズ初の「防水・防塵対応」・「おサイフケータイ」対応です。日本のスマホは防水・防塵、おサイフケータイ機能は欠かせないというイメージが強く、「防水・おサイフケータイが無いならFoldは使えない」というユーザーの声に応えてきました。

このように、Galaxy Z Fold3は、一般的なスマホに求められる「画面の綺麗さ」・「ゲーミング性能」・「カメラ性能」・「ビジネス/日常使いの利便性」のすべてをカバーした、万能なスペック・仕様へと進化したモデルです。

より詳しいスペックデータはドコモ・au各社のHPを参照ください。

Galaxy Z Fold3を買うデメリット・弱点・悪い部分

Galaxy Z Fold3は「高性能な折りたたみスマホ」であるがゆえに、いざ一般的なスマホ・iPhone等から「Galaxy Z Fold3」へ機種変更しようと考えると、デメリット・弱点があることにも覚悟をしておかないと、買ってから後悔するには高い買い物となってしまうかもしれません。

Galaxy Z Fold3の購入で一番気をつけたいのは、価格です。Galaxy Z Fold3のドコモモデルは、auモデルのFold2に比べて大幅に安く買える価格設定ですが、それでも普通のスマートフォンに比べれば、段違いに高額スマホです。

関連記事: [SIMフリー/au/SB/docomo]日本国内向け5Gスマホ比較-大きさ・価格一覧

Galaxy Z Fold 3は歴代のどんなiPhoneよりも高いため、お金だけは十分に用意した上で購入してください。

ドコモとauではGalaxy Z Fold3に対して利用できる新しい購入補助システム「いつでもカエドキプログラム」「スマホトクするプログラム」を提供します。

いつでもカエドキプログラムは「残価設定型」と呼ばれる、いわば「事前に将来の買取(下取り)額を決めて、利用期間中の負担を安くする」というものです。Galaxy Z Fold3のような高価で進化途中の特殊な端末の利用には向いています。

例えば、ドコモでGalaxy Z Fold3を通常購入で24分割契約すると、月々の本体支払いは9,900円にもなります(料金プランを含まず)。しかし、いつでもカエドキPを適用すれば・・・

2年後に95,040円の残債支払いが免除となり、月々の支払額は6,198円にまで減らせます

関連記事:au高いiPhone購入の負担軽減「スマホとくするプログラム」の罠は?加入するべきか?解説

価格の問題をクリア出来たお金持ちのユーザーは、次に「大きさ・重さ」の数字も意識しましょう。

Galaxy Z Fold3は開いた状態で7インチを超える画面は魅力でもありますが、大きすぎるボディ・重いボディという反比例するデメリットがあります。本体の重量は272グラムもあり、コンパクト・軽量スマホの2倍くらいの超重量級です。

ずっしりとしたスマホは片手で長時間持ち続けると、意外と腕や手首に疲労を感じるものです。片手での操作時に、重さの影響でついポロリと落とした・・・なんてことになれば大惨事は避けられません(Galaxy Z Fold3は硬いアルミフレーム・ゴリラガラス、Corning® Gorilla® Glass Victusを使っていますが、硬い地面に落とせば傷・破損することはあります)。

Galaxy Z Fold3を買うときは、さらにコストが掛かりますがスマホの保険などの加入も検討すべきでしょう。

Galaxy Z Fold3のカメラ性能は普通?

Galaxy Z Fold3には全部で5つのカメラがあります。

メインとなるカメラは背面にある1200万画素×3個のレンズです。そしてフロント(開いたディスプレイ画面側)に400万画素、カバーカメラとして1000万画素のレンズが埋め込まれています。

マルチレンズのカメラで超広角から望遠までの広いレンジの写真を撮ることは可能ですが、「カメラ・写真の品質」という部分では、64メガ・108メガのカメラを使っていたGalaxy S21・S21 Ultraシリーズよりも劣る場合があります。

特にズーム性能については、Galaxy S21 Ultraには敵わないでしょう。

何よりもカメラ性能を重視したいのであれば、2021年夏モデルのGalaxy S21 Ultraを選ぶのも良いでしょう。Galaxy Z Fold3より、S21 Ultraのほうが断然安く買えます。

関連記事:GalaxyS21UltraとGalaxyS21のカメラズーム画質評価-iPhone12ProMaxとも比較

絶対予約を!Galaxy Z Fold3の予約特典

Galaxyシリーズは、発売日前に予約してから購入すると「予約特典」が用意される機種が多く、Galaxy Z Fold3には特に豪華な特典があります。

ドコモとauでGalaxy Z Fold3を予約してから期間中に買うと、ノイズキャンセリング対応のイヤホン「Galaxy Buds Pro」とGalaxy Z Fold3専用の「Galaxy Flip Cover with Pen」、メモリーカードリーダーがタダでもれなく貰えます(購入後の応募が必要です)。

イヤホンは市場価格約2万円、Sペン付きのカバーも1万円以上する高額なアクセサリーです。これが本体販売価格に含まれていると考えれば、ドコモの23.8万円という価格設定は、日本向けのカスタマイズをしたのにグローバルよりも安いと感じられるほどです。

逆に言うと、予約をせずに購入する(特典が無くなった場合)のは、ありえないくらいの状況設定であるため、Galaxy Z Fold3が欲しいのなら予約は絶対にしておきましょう。

ドコモ:SC-55B
au:SCG11
購入期間:10月6日~ 2021年10月18日(月)
応募期間:10月6日~ 2021年10月25日(月)
→2021年11月30日まで延長(購入期間中に予約すれば適用可能)
特典内容:Galaxy Flip Cover with Pen + Galaxy Buds Pro (Phantom White) + microSD カードリーダー (試供品)

ドコモ SC-55Bは価格確定済み、auモデル SCG11も価格が発表されました(2021年9月29日、発売日が2021年10月6日に決定しました)。

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豪華な予約特典あり 安いGalaxy Z Fold3(SC-55B/SCG11)の魅力・スペックと評価