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NTTドコモは2019年10月1日より、2年定期契約時の更新月以外の解約による違約金が1,000円、または「dカード」による支払いをすることで2年契約をしている状態と同じ月額料金に値引き出来る新しい料金プラン体系の提供を開始することを発表しました。

”違約金が安くなる”、あるいはdカードの利用者なら今後は2年契約をしてもしなくても基本料金が変わらなくなるということで、ドコモのスマホ・ケータイ利用者にとって有利な改定のようにも感じられる新しい料金プランですが、ドコモに限らず携帯料金の料金体系・割引は複雑であるため、本当に良いことばかりなのかどうか判断がつきにくいところです。

一方で、日本では2019年9月20日より、話題の新しいiPhoneシリーズ「iPhone 11」「iPhone 11 Pro」「iPhone 11 Pro Max」の発売が始まり、ドコモ公式サイトでも17日よりすでに先行して事前購入手続きが始まっています

関連記事:ドコモのiPhone11が発売日に欲しければ”17日10時”が重要!入荷連絡・事前購入手続き/本申し込みの手順を解説

新型のiPhone11を発売日である9月20日に購入すれば、当然ながら2019年10月から提供が始まる新料金プランではなく、現行プラン・または既存ドコモユーザーの場合は新規受付が終了している旧プランをそのまま維持して購入することが可能です。

新規・乗り換えで購入したいユーザーの場合は、あえて10月1日以降に”2年縛り無しで契約したい”という希望があるかもしれませんが、ここでは2019年9月中に現行プラン(従来の2年縛り)で契約すべきか、新料金プランを待ってから買うメリット・デメリットを中心に、それぞれの違いを解説していきます。

新料金プラン(2019/10~)を選ぶメリット

2019年9月17日に公表された新料金プランでは、”解約金不要でおトクに使えるプランの拡充”とされているように、今までのように2年定期契約が大前提の携帯販売業界の慣例を終了させる狙いがあります。これはドコモに限らず、au・ソフトバンクでもすでに発表済みであり、サブキャリア・MVNO(格安SIMサービス)でも、多くのサービスのプランが2019年10月から(あるいはすでに)変わっていきます。

関連:ソフトバンクiPhone11価格 新料金プランと半額サポートプラス
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ドコモの場合は2019年10月以降も引き続き「2年契約」というシステム自体は存続しますが、過去に比べて「2年契約あり/なし」の基本料金価格の差が小さくなります。

過去/現行の
ドコモプラン
(各種割引前の料金)
(スマホ・カケホーダイプランの場合)
2年契約あり:月額2,700円
2年契約なし: 月額4,200円

(スマホ・ギガホプランの場合)
2年契約あり: 月額6,980円
2年契約なし: 月額8,480円(ケータイプランの場合)
2年契約あり: 月額1,200円
2年契約なし: 月額2,700円
2019年10月1日~
新料金プラン体系
(スマホ・ギガホプランの場合)
2年契約あり: 月額6,980円
2年契約なし: 月額7,150円
2年契約なし+dカードで支払い: 月額6,980円
(ケータイプランの場合)
2年契約あり: 月額1,200円
2年契約なし: 月額1,370円
2年契約なし+dカードで支払い: 月額1,200円

(ドコモの資料では、新料金プラン体系のスマホ料金は「ギガホ割(6ヶ月間1000円引き)」と「みんなドコモ割」(1000円引き)の適用後価格になっていますが、ここでは割引適用前の標準価格で比較しています。各税別)

このように、dカードによる支払いをしていれば、今後ドコモで2年契約を選ぶメリットが”基本料金プランに対して”は無くなることになり、実質上違約金を気にすることなく料金プランを選ぶことが出来るようになった、というのが今回の新料金プラン変更の最重要部分であり、総務省が規定したガイドラインに沿ったプランとなっています。

dカードは2019年9月16日より年会費が完全無料化されており、本会員・家族会員ともに加入のハードルは非常に低くなっています。

dカードはウェブサイトからカンタンに作れます。

☆「[画像付き]dカードの作り方解説 申し込み手順・必要なもの・審査時間、届くまでの日数まとめ

新料金プランでは”dカードを支払いに設定しないと170円引きが適用されない”のは間違いないのですが、ドコモの携帯料金を支払うためだけにdカードを作る事自体にデメリットが無いため、クレジットカードの審査に通らない利用者以外は、基本的に2年契約をする必要が無くなったとは言えます。

新料金プランの(10月以降に契約する)デメリット

新料金プランは”2年契約をしたくない”ユーザーにとっては従来プランに比べて月額料金が大きく下がり、利用者にとって選択の幅が広がった、という解釈もできますが、必ずしも旧プランよりも優れている・安い・お得なプランとは言い切れません

例えば、MNP(ドコモから他社へ、同じ電話番号のまま移動する契約変更)をする場合の手数料が値上げされます。

現行プランの携帯電話番号ポータビリティ手数料:2,000円
新料金プラン(2019年10月以降)の携帯電話番号ポータビリティ手数料:3,000円

なお、現行プランでは以下の規定がありましたが、2019年9月30日を以ってMNP手数料の割増は廃止されます。

携帯電話のご購入を伴わない新規ご契約(ドコモUIMカード単体の新規ご契約、2in1Bナンバーのご契約)を行うお客さまは、90日以内に携帯電話・PHS番号ポータビリティ(MNP)を利用した解約を行う場合、手数料が5,000円となります。なお、2014年5月13日以前にご契約のお客さまは、契約期間にかかわらず、2,000円となります。

また、本記事のタイトルに書いた「iPhone11を買うべき時期」の考察からは少し外れますが、ドコモのガラケー長期ユーザーにも新料金プランはデメリットがあります。

2019年10月の改正電気通信事業法の施行に伴い、1年に1か月分の料金を超える長期利用者への特典が禁止となるため、10月以降に「ケータイプラン」に加入されたお客さまの「ずっとドコモ特典」を最大3,000ポイントから最大1,200ポイントに見直します

このように、ドコモのケータイプラン利用者のポイント還元が最大で半値以下に引き下げられてしまいます。2019年9月末までに現行のケータイプランに加入して定期契約を行っていればプラチナステージで引き続き3,000ポイントが貰えますので、家族にドコモケータイ利用者が居るのなら9月中に機種変更・プラン変更手続きをすべきです。

関連記事:FOMAガラケーからドコモ新料金「ケータイプラン」に変えた場合の月額料金・年間総額表示を計算

上記にも少し登場したように、2019年10月の電気通信事業法が改悪される影響で、2019年9月までならば使えるさまざまなクーポンが、今後は使えなくなる見込みです。

ドコモではこれまで新しいiPhoneの発売時期や、スマホの買い替え需要が高まるシーズンになると上記のような「特別クーポン」が送られてきていたはずです。2019年9月の場合にも一部のユーザーに20,000円値引きクーポンがばら撒かれています

2019年9月最新クーポン調査済み[無料で貰える]ドコモ利用者に配布中 DM機種変更クーポンの利用方法・対象機種の調べ方

しかし、2019年9月時点で当サイトが確認したクーポンのうち、dカード GOLD」の優待特典を除くとすべてのクーポンの有効期限が2019年9月30日で打ち切られることが判っています。

これは総務省が改定するガイドラインにより、一定期間の利用を前提とした端末代金の値引きを禁止・割引の上限を2万円以下にするように強制する影響で、クーポンによる値引きをしてしまうとガイドライン違反となるためでしょう。

今後新しいクーポンや値引きの手法が生まれてくる可能性はありますが、2019年9月時点で発行されているような大幅値引きクーポンは今後登場しなくなることも想定されます。今クーポンを持っているのなら、クーポン値引きを併用してiPhone11を9月中に買ったほうが無難といえます。

消費税増税による値上げの影響

2019年9月18日時点では2019年10月以降に関するドコモのiPhone・スマホ端末に関する価格変更の有無は不明ですが、本体価格が変更されない限り10月以降に購入手続きをすると、消費税分で2%の負担増になります。これは「新料金プラン/旧プラン」の影響ではありませんが、”新料金プランで契約するために10月を待つ”と生じるデメリットの一つではあります。

ご予約商品について: 9月までに商品をご予約いただいた場合でも商品の入荷後、ご注文手続き時点(新規契約・のりかえ(MNP)の場合は、本登録時点)での消費税率が適用となります。

このようにドコモでは公式に消費税変更に対するアナウンスがされており、本体価格が高いiPhoneを10月以降に買うと、2%分の増税も結構な負担になります。

モデル(本体定価) 消費税増税負担
(10%時-8%時)
iPhone 11 64GB
(79,200円)
1,584円の値上げ
iPhone 11 128GB
(86,400円)
1,632円の値上げ
iPhone 11 256GB
(97,200円)
1,944円の値上げ
iPhone 11 Pro 64GB
(115,200円)
2,304円の値上げ
iPhone 11 Pro 256GB
(129,600円)
2,592円の値上げ
iPhone 11 Pro 512GB
(151,200円)
3,024円の値上げ
iPhone 11 Pro Max 64GB
(126,000円)
2,520円の値上げ
iPhone 11 Pro Max 256GB
(144,000円)
2,880円の値上げ
iPhone 11 Pro Max 512GB
(165,600円)
3,312円の値上げ

(2019年9月18日時点のdocomo本体価格の場合)

このように、本体定価が変わらなくても、消費税が上がるだけで1,500円~最大3,000円以上の値上げになってしまいます。

この他にも店頭で契約する場合は事務手数料・頭金なども値上げされる可能性があります(「ドコモオンラインショップ」では事務手数料・頭金は完全無料化されています)。

長期利用者がすでに2年契約をしている場合、新料金プランにしても安くなるわけではない

上記でも解説したとおり、2019年10月の料金プランで大きく変わるのは「2年契約をしない場合」に限った話となっており、これまで通りずっとドコモでスマホ・携帯を使っているユーザーにとって、新料金プランに変えると料金が下がるというタイプの変更ではありません

むしろ10月以降は値引きクーポンや割引、特典が廃止・禁止・悪化してしまう可能性のほうが高く、”2019年10月以降のほうがiPhone11を安く買える”ということにはならない可能性のほうが非常に高いです。

2019年6月1日から提供が始まった「ギガホ/ギガライト」も、2019年10月以降に提供される「違約金1,000円のギガホ/ギガライト」も、2019年9月17日発表時点の情報に基づけば利用できるサービス・割引適用後の料金は基本的に変わらないはずなので”2年契約をしたくない”というユーザー以外はあえて10月以降の新料金プランを待つメリットはなく、割引や特典の廃止・劣化によるデメリットが生じる可能性がある、と言えるでしょう。

”総務省の指導でスマホ料金が安くなるはずだ”、といった認識だけで2019年10月以降まで契約を先延ばししてしまって後悔しないよう、各自の使いたいプラン・割引やサービスに応じて、9月中に契約すべきか待つべきか、良く考えてみることをオススメします。

*本ページの情報は2019年9月17日発表時点の情報に基づいています。今後プラン・サービス内容が変更・契約や割引に関する新しい情報が出てくると考えられます。必ず各自で最新の情報を公式サイトでご確認ください

新料金プランやサービスについて不明なことはチャットで相談出来ます

2019年10月まであまり時間がありませんので、現行プランでiPhone11を買うか見送るか、決断は急ぐ必要があります。

とはいえ、現在のドコモ料金で買えるiPhoneや、料金・サービスについて分からないこともたくさんあると思います。そんな場合にはドコモの店頭窓口に聞きに行くのも良いですが、手っ取り早く疑問を解決したい場合はオンラインの無料チャットサポートの利用をオススメします。

ドコモの公式サイトで使えるチャットでは、朝9時~夜24時の遅い時間まで、オペレーターが質問に答えてくれます。

オンラインチャットサポートはパソコンでもスマホでも利用できて、ドコモの契約前・契約後のiPhone購入やサービスについて聞くことが出来ます(個別の契約内容に関わる情報や予約/入荷情報に関わる質問は現在受け付けていません)。

料金プランを変更した場合の扱いやiPhone11の買い方でわからないことがあればすぐに回答を得られますので、新料金プランやiPhone11購入について不明な点がある場合は気軽に相談してみましょう。

 

iPhone11は9月中に買うべき?2019年10月以降、ドコモ新料金プラン(2年縛り無し)で契約メリット・デメリットはあるか?
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