本変更の影響を受ける利用者は早めに対策を行うことを強く推奨します。

NTTドコモは2023年3月22日、携帯電話やスマートフォンの契約時に必要な「本人確認書類」として、既存の健康保険証(健康保険被保険者)等を使えなくする予定を発表してしまいました。

これまでと同じようにドコモショップで携帯電話やスマートフォンを購入するつもりで、前回と同じ本人確認書類を持っていったはずなのに契約出来なかった!というトラブルが発生する可能性があるため、いつから保険証が本人確認書類として使えなくなるのか・どの保険証が使えなくなるのか・どのように対策を行えばよいのか解説します。

影響を受ける本人確認書類の種類

今回の変更により、ドコモの携帯契約・各種注文時に利用できなくなる本人確認書類の種別は以下のとおりです。

ひとり親家庭(母子家庭)等医療費受給者証 福祉医療費受給者証 遠隔地用健康保険被保険者証
介護保険資格者証 介護保険被保険者証 学生用被保険者証(国民健康保険)
共済組合員証 健康管理手帳 健康保険日雇特例保険者手帳
健康保険被保険者証 後期高齢者医療被保険者証 公害医療手帳
国民健康保険退職被保険者証 国民健康保険被保険者証 (国民)健康保険高齢受給者証
子ども医療費受給者証 私立学校教職員共済加入者証 児童扶養手当証書
自衛官診療証 重度障害者医療証 障害者医療費受給者証
心身障害者医療費受給者証 身体障害者(居宅支援)居宅受給者証 精神障害者医療費受給者証
船員保険高齢受給者証 船員保険被保険者証 特別児童扶養手当証書
乳幼児医療費受給者証((乳) 医療証)

上記の書類は、今後本人確認書類としてドコモショップに持っていっても利用できなくなる見込みです。

いつから健康保険証が本人確認書類として使えなくなる?

NTTドコモでは「健康保険証(健康保険被保険者証)等」の本人確認書類としての利用を2023年5月中旬(予定)に廃止すると予告しています。

どうして健康保険証ではダメなのか?

NTTドコモのリリースでは、健康保険証を本人確認書類として使うことを廃止する理由として「不正な契約締結や不正利用等」を挙げています。

これまでずっと、何年も使うことが出来たのに、と感じるユーザーも多いかもしれません。

しかし、昨今ではドコモショップで特殊詐欺やiPhone転売のための不自然な利用が多発しており、不正利用抑制の一つとして健康保険証の本人確認書類廃止を決定したようです。

今後も使える確認書類/どうすればよいのか?

2023年3月時点で発表されている変更によれば、今後本人確認書類として使えなくなるのは「健康保険証(健康保険被保険者証)等」のみであり、その他の書類には変更は無い見込みです。

現在住所記載の本人確認書類として使えるものは、

運転免許証
マイナンバーカード(個人番号カード)
身体障がい者手帳
精神障がい者福祉手帳
療育手帳

のいずれか1点があれば、本人確認は突破出来ます。運転免許証を持っていない人は、マイナンバーカードを作ることが一番手っ取り早い対処方法です。

現在マイナンバーカードの申請・登録は大混雑しており通常より交付に時間が掛かる可能性があるため、早めの対処が必要です。

健康保険証+補助書類の代わりに使えるものとしては、

・住民基本台帳カード(顔写真があるもの)
・在留カード+外国発行パスポート (または)外国人登録証明書

と、補助書類(規定の情報が記載された公共料金領収証/住民票)があればOKです。

ドコモショップ店員・スタッフによるオンライン契約サポート・説明を受けたい場合は以下から問い合わせ可能です。上記の説明で分からない点・どうすれば良いのか具体的に相談したい場合は専門スタッフに聞くことが出来ます。

[どうする?]ドコモ健康保険証でスマホ契約不可に 本人確認書類として使えない