ソニーの2018年冬モデルとして投入され、ドコモの公式サイト売れ筋ランキングでナンバーワン(2018年11月5-11日/週間ランキング)の人気機種 Xperia XZ3 SO-01Lを発売日から使っていて、少し気になったのはXZ3の注目の新機能でもある「サイドセンス」です。

Xperia XZ3(ドコモモデル SO-01L, auモデル SOV39, ソフトバンクモデルは型番無し)は、ディスプレイパネルの両端が湾曲しており、過去のGalaxy「edge」シリーズや「Note」のように左右のフレームを目一杯までパネル化したデザインが採用されています。

そのエッジ部分を活かし、スマホが大型化して成人男性でも片手では操作がしずらいXperiaの画面操作を、より快適にするために開発されたのが「サイドセンス」というわけです(片手モードで画面を小さくすることで操作性を高めることも出来ます)。

*本機能はXperia XZ3以降、ディスプレイパネルの両サイドがXZ3のように湾曲したデザインではないXperia 1,Xperia 5, コンパクトモデルのXperia Aceにも継続して搭載されています。

似たような機能は他社メーカーのスマホでも実はいくらでもあり(Galaxyなら”エッジパネル”、arrowsなら”スライドランチャー”、HTCなら”エッジ・センス(+Edge Launcher)”など)、片手でスマホの各種機能へアクセスしやすい工夫・ショートカット操作は各社がやっています。

各社のショートカットアイデアをたくさん体験したことのある管理人の個人的な印象としては「サイドセンス」はなかなかクセものだと感じました。歴代のXperiaを使い続けてきたユーザーにとっては初めての操作方法になりますので、イマイチ起動のコツが掴めない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

Xperia XZ3のサイドセンスでは「サイドをダブルタップ」することにより、アプリのショートカットや一部の機能/操作が出来るようになっています。

この”サイドをタップ”とは、Xperia XZ3のメタリックなフレームの部分ではなく、エッジ部分のガラス面境界付近をタッチする必要があり、慣れるまではスムーズにサイドセンスを呼び出せない人もいるはずです。また、必要ないのに意図せずサイドセンスが立ち上がってしまうケースもちらほらと。私もそうでした。

サイドセンスを上手く使えない人は、Xperia XZ3を使い始める前にサイドセンスの設定を調整し、慣れるまで何度か練習することをオススメします。2018年冬時点ではせっかくのXperia XZ3のみに登載された新機能ですので、上手く使いこなすコツを試してみて下さい。

タップが遅すぎ・速すぎて反応しない場合

Xperiaのサイドセンスは圧力・振動を感知しているわけではないため強くタッチする必要はありませんが、ダブルタップのスピードが遅すぎても速すぎても反応しません

タップのスピードに問題がある場合は、以下の方法で反応スピードを変更しましょう。

[設定]→[画面設定]→詳細設定を開く→ 画面の操作にある[サイドセンス]→[感度調整]

感度調整は「ダブルタップの速さ」で3段階(標準・ゆっくり・もっとゆっくり)を選べます。

ただ・・・個人的に標準より早くする設定が無い点はやや不満です。かなり速いスピードでタップ(反応の閾値を上げる)した時だけサイドセンスが立ち上がるようにしてくれれば、意図しないタッチでサイドセンスが起動してしまう頻度を下げられるはずなので、ぜひシステムアップデートで「速く」という調整を追加してほしいかな、と感じました(あまり速くタップしすぎると指を触れていることを感知出来ない・指の接触が弱くなってしまい反応しないという事情もあるかもしれませんけれど)

サイドセンスの反応位置の指定

左右両方、どちらかに固定することが出来ます。Xperia XZ3を片手で操作するときには親指で起動するケースがほとんどだと思われますので聞き手側のみをオンにしておく・あるいは逆に普段手で持つ方とは逆側だけをオンにしておくことで、誤作動を起こさせないようにするという使い方もありえるでしょう。

サイドセンスの起動位置を指定するためには、以下の設定に進みます。

[設定]→[画面設定]→詳細設定を開く→ 画面の操作にある[サイドセンス]→[有効範囲]

「タップした位置のどこからでもサイドセンスが起動する」というのが一つのウリであるのはわかりますが、「左上だけ」・「右下だけ」といった、サイドエリアの指定の高さ(上半分/下半分や上・中央・下など)だけを反応させるようなカスタマイズも出来ると良かったかな、という感じです。

ゲーム中にサイドセンスを起動させない方法

サイドセンスは機能をオンにしたデフォルトの状態において、対応する全アプリ上でサイドセンスが優先して動作するように設計されてしまっています。その影響でゲーム中にサイドセンスが立ち上がりプレイの邪魔になるというケースが考えられます。

この設定はデフォルトをオフになるよう設計しておいて欲しいような気もしますが、これはユーザー側でも簡単に対策が出来ます。

[設定]→[画面設定]→詳細設定を開く→ 画面の操作にある[サイドセンス]→[使用を許可するアプリ]

以上のように進むと、Xperia XZ3にインストールされている全てのアプリで個別にサイドセンスをオン/オフに切り替えることができます。

青色になっているスイッチをタップすると、オフ(サイドセンスを起動しない)設定に変更出来ます。

よく遊ぶゲーム・サイドセンスが必要ないと考えられるツール・システムでは拒否設定してから使えば、意図しないサイドセンスの起動が邪魔をすることを防げます。

サイドセンスを使った感想・評価

最後にサイドセンスを日常的に利用してみた主観からの評価を書いてみます。

発売日からXperia XZ3 SO-01Lを使ってみて、何度もサイドセンスを立ち上げて使いたい場面に出くわしました。しかし、正直言ってなかなか思うように使いこなすのは難しいという印象を持ちました。

慣れれば何度でも狙ってサイドセンスを立ち上げられると思いますが、サイドセンスの反応する位置は結構シビアであるため、スマホを手で持ち上げたときの若干の位置の違い・指の触れ具合が変わると、上手く動作しないことも多々ありました。ほんの僅かに指をずらす・リトライすれば良いのですが、毎日の操作だと低い確率の失敗でもストレスに感じるものです。

せっかくのショートカット機能なのに、サイドセンスを立ち上げるために何度もダブルタップをしていては、時間の無駄です。「うまく起動出来ないような機能は要らない」と、諦めてしまう人も多そうです。

サイドセンスのような便利機能は ”誰が使っても百発百中で起動し、失敗もしないシステム・操作”で作るべきだったでしょう。この観点で評価すればサイドセンスは微妙です。慣れれば失敗率は下がると思いますが、初見で誰もが必ず成功できるとは思えません。

一方でサイドセンスならではメリットもあり、「タップした位置」からショートカットが起動するためいつも使うアプリを指で届きやすい位置にすぐ呼び出せる機能自体は便利だとも思います。サイドセンスを活かしたい人は好みに合わせて設定を変更し、うまく使えるようになるまで練習するしかなさそうです。

実際にXperia XZ3を日常的に使ってみて、サイドセンスが無くてもそれほど困ることはありません。サイドセンスに魅力を感じるか、どんな使い勝手か気になる人は一度携帯ショップで試してみることをオススメします。

Xperia XZ3はドコモ・au・ソフトバンクそれぞれで購入出来ますので、安く買いたい人はMNPで現在使っている携帯会社とは別のモデルを買うことでスマホ代を安く出来ます。詳しい価格は各社のHPをチェックしてください。

機種変更で買うならXperia XZ1の方がお買い得

Xperia XZ3の魅力はサイドセンス以外にもいろいろありますが、歴代のXperia XZシリーズをすべて使ってきた感想として、今一番お買い得なエクスペリアは Xperia XZ1(SO-01K)とXperia XZ1 Compact (SO-02K)です。

XZ1シリーズにはサイドセンス機能は初めからありませんが、そんな新機能は気にならないほどのお買い得な価格設定が魅力です。

Xperia XZ1 Compactに比べてXperia XZ3の機種変更負担額は80倍も高いのです(2018年11月時点、公式価格基準)。

モデル 本体定価 月々サポート+
オンライン限定還元*
実質負担額
2018年冬
Xperia XZ3
SO-01L
98,496円 ▲−1,728円×24回
(総額 −41,472円)
+▲ 5,184円還元
月々2,160円
(総額51,840円)
2017年冬
Xperia XZ1
SO-01K
86,184円 ▲−2,943円×24回
(総額 −70,632円)
+▲ 5,184円還元
月々432円
(総額10,368円)
2017年冬
Xperia XZ1 Compact
SO-02K
77,760円 ▲−2,997円×24回
(総額 −71,928円)
+▲ 5,184円還元
月々27円
(総額648円)

*「ドコモオンライン限定特典」の値引き・還元(1dポイント=1円として計算)は11月30日まで限定です。限定特典が延長しなかった場合は12月から実質的な値上げが行われることと同義ですので、Xperiaの機種変更は11月中がお得です。XZ3の購入を迷っているユーザーも早めに決断をすることをオススメします。

☆「Xperia XZ1 SO-01Kの実機レビューはこちら

☆「Xperia XZ1 Compact SO-02Kの実機レビューはこちら

 

 

Xperia XZ3サイドセンス不評?むしろ不要?邪魔にならない初期設定とサイドセンス起動のコツ

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