NTTドコモは2019年10月、現在提供中の3G通信を利用した「FOMA」および「iモード」のサービスを2026年を以って終了させることをユーザーに告知しました。これにより、古いタイプのドコモ携帯・スマホを利用中のユーザーは、期日までに機種変更をしないと継続利用が不可能になることが確定しました。

ここでは以下のような疑問を感じているユーザー向けに解説を行います。

・「FOMA」サービスが終了すると、具体的にどうなるのか?
・「ガラケーがなくなる」と聞いたが、どうすれば良いのか?
・いつまでに機種変更をすれば良いのか?
・ガラケーを使い続けたいが、どうすれば良いのか?
・ドコモのガラケーを使い続ける場合の料金はいくらか?
・他社のオススメ格安ケータイプランは?

 当サイトではドコモの携帯料金・ケータイ機種について、実際に契約・購入をして随時最新情報を確認しています。2019年時点ではまだまだたくさんの「FOMAガラケー利用者」がいらっしゃるはずですが、FOMAサービス終了に向けて、出来る限り早いうちから対策・準備を行うことを推奨しています。

Q:「FOMA終了」とは、そもそも何なのか?

NTTドコモのサービス「FOMA」は、2001年にサービスが開始された「第3世代移動通信サービス」です。

FOMAサービスが登場した頃は「ガラケー全盛期」とも言える、まだスマートフォン機種が一般的に登場する前に普及したドコモ携帯電話サービス・プランであり、2011年には5700万回線もの契約があったとされています。

FOMAプランが登場したあたりから、携帯電話でインターネット・アプリを楽しむことも一般的となっており、「パケ・ホーダイ」などの現代にも繋がるパケット定額プランも登場しました。

一方、現在はこの「第3世代通信(3G/FOMA)」に代わり、第4世代通信方式である「4G/Xi(3.9世代ともいわれる)」および第5世代(5G)への以降がこれから本格的に開始されることにより、旧世代のFOMA通信に利用されている電波(周波数)資源を再利用するための整備・経営資源の集中のため、FOMA通信を停止することになった、という経緯があります。

総務省が公開している3G契約者(ドコモ以外も含む)の利用者数は、上記イラストでは緑色で表されているように、LTE通信が本格的に始動し始めた2011年以降は減少傾向にあります(情報通信白書参照)。

この「3G通信の廃止」はドコモだけでなく、KDDI(au)もすでに3G通信サービスである「CDMA 1X WIN」の廃止を2022年3月に予定しており(SBは2019年11月時点で具体的な発表は無し)、日本全体での大きな流れとなっています。

より詳しいFOMA終了に関する解説・情報ソースは「なぜドコモのFOMAガラケー・3Gガラケーが使えなくなる?古い携帯販売が終わる理由」も参照ください

Q 「FOMA」が終わると、どうなるのか?

FOMA専用の携帯電話/スマートフォンを利用している場合、FOMAサービスの提供終了と同時に、通話・メール・インターネットなどの通常通信機能の一切が使えなくなる見込みです(2019年11月時点では具体的な停止日程に関する各サービスごとの案内は出ていませんが、過去のmova終了時・auの事例からは、一部緊急通話などは終了日程が異なる可能性もあります)。

現在「FOMA料金プラン」として提供されているサービスを契約している場合、2026年3月31日までにプラン変更・契約変更手続きを行わないと、回線契約が解約状態になることが予想されます(2019年11月時点では、具体的な契約解除に関わる情報は公表されていません。今後日程が近づいた段階でアナウンスがされる見込みです)。

2026年4月以降まで継続が出来ない旧プラン・旧サービスを契約中のドコモ携帯番号が解約されてしまうと、再度同じ電話番号・メールアドレスなどを取得・維持できない可能性があります。

Q いつまでに機種変更をすれば良いのか?

FOMAプラン/FOMAサービスの廃止日は「2026年3月31日」と確定しているため、FOMA専用携帯・スマホを利用している場合には、最終的に2026年3月末までにXiケータイに変更していれば、そのままドコモで利用が可能です。

ただし、ドコモのFOMA専用ガラケーの修理加工日・サービスサポートは2026年よりも前に終わっていくため、可能な限り早めに機種変更をしておくことをオススメします(特にサービス提供最終日付近は、FOMA携帯利用者の変更者でショップが混雑することが予想され、来店予約が難しくなる可能性もあります)。

古いFOMAガラケーでは、すでに2019年の時点で修理が出来ない機種も増えています。FOMAガラケーはドコモ公式ショップで新しい端末を買うこともほぼ出来ない状態になっている(公式オンライン購入は完全に終了済み)ため、携帯電話が壊れる前に買い替えておくことを推奨します。

FOMAガラケーが壊れてしまうと、ドコモショップでも取り替え・修理が出来なくなっていますので、その時点でFOMAプランからXiプラン対応ケータイかスマホに機種変更をしなければならなくなります(あるいは、「白ロム」としてFOMA携帯の中古端末をリサイクル店等で買ってSIMカードのみを入れ替えることも出来ます)。

続きを読む ▶いつまで使える?ドコモFOMAガラケーのサポート・修理受付終了時期一覧

Q ドコモの新しいガラケーはどんなモデルがあるのか?

NTTドコモではFOMAサービス終了後にも使える折りたたみ携帯・カード型携帯・らくらくホン各種を引き続き提供しています。

2026年4月以降も使えるドコモガラケー機種は、従来のガラケーとほとんど操作性が変わらないシャープ・パナソニック・富士通製などのガラケーもあります。

富士通ガラケー F-03Lは2019年夏モデルとして、ドコモの通常Xi/spモードケータイとしては4年ぶりにガラケーを出しました(らくらくホンを除く)。昨今では富士通製のモバイル端末は「arrows Be」という格安スマホか「らくらくホン/らくらくスマホ」がメインとなってきましたが、FOMAガラケー時代には富士通製携帯を使っていたユーザーも多いと思いますので、そのまま富士通製携帯が使いたい場合はF-03Lを選ぶと、操作方法があまり変わらず使いやすいでしょう。

今までドコモの折りたたみ携帯を使っていたユーザーで、「スマホには変えたくない」「同じ使い勝手の携帯を使い続けたい」という場合は、今後もドコモのXiケータイを選ぶことをオススメします。

FOMA利用者向けお得情報NTTドコモでは、FOMA利用者のXiケータイ・スマホへの移行促進を図るため、2019年11月よりFOMAプランからの契約変更時に対象のXiケータイを買うと割引(またはdポイント付与)があります。詳しくは「FOMAガラケーから機種変更がお得なドコモ折りたたみ携帯「F-03L/P-01J/SH-02L」1.1万円引き」を参照ください

Q ドコモの新ケータイ料金はいくらか?

現在FOMAプランを利用しているユーザーが今後機種変更をする場合、必ず料金プランが変更になります(FOMAプランを新しいケータイで契約することは不可)。

ドコモの携帯料金プランは、2019年10月1日時点でリニューアルされており、基本プランとしては「ケータイプラン」という1種類のみが提供されています。

現行の「ケータイプラン」は非常にシンプルな料金設定になっており、格安です。従来のように無料通話の量によって「タイプS/タイプM/タイプL」といった、たくさんのプランに分かれていることはありません。

基本プランには100MBまでのデータ通信料金・spモードの契約料が含まれます。家族間通話以外の無料通話はありません。

通話に関するオプションは2種類あり、「5分通話無料オプション」/「かけ放題オプション」、またはオプション無しが選べます(加入は任意であり、必須ではありません)。

より詳しいドコモの新しいケータイプランについては、下記解説を参照ください。

続きを読む ▶ ドコモ2019年10月ガラケー用新料金プラン「ケータイプラン2」とは?FOMAプランからの買い替え料金イメージ

オンラインで交換すれば事務手数料無料

ドコモショップでFOMA携帯からXiケータイ・またはスマートフォン機種に交換する場合、2019年時点ではFOMA終了が理由で機種変更をする場合でも、手数料は有料です。

しかし、このドコモの契約事務手数料はタダにすることが出来ます。

NTTドコモでは2018年9月より、店頭での契約混雑を解消する目的で、公式オンラインで機種交換手続き(新規・乗り換えもすべて含む)を行うと、事務手数料を取らなくなりました。機種購入時の頭金・送料も無料であるため、携帯ショップで機種変更をする場合の待ち時間を無くしたいユーザーは、オンライン手続きを活用してください。

オンラインでの機種変更手続きは契約者自身が自分で選択を行う必要はありますが、操作自体は非常に簡単です。初めてのウェブ機種変更を行う場合は、以下のページや「オンライン無料チャットサポート」にて相談も出来ます。

他社の格安SIMケータイプランは?

ドコモのFOMAプランが使えなくなった場合に、ドコモで使い続けるより格安スマホ・格安SIMプランに変更したい!という場合には、月額1,000円以下でドコモの電話番号を引き継いで(MNPをして)使える格安ケータイ向けプランもあります。

例えば、”メールやネット利用はタブレットやパソコン通信を使うので、携帯電話は”電話だけ出来れば良い”というのであれば、IIJmio(あいあいじぇい みお)というサービスでは、月額1千円台から使えるケータイプランがあります(2021年3月時点。ドコモの「ケータイプラン」とは異なるため、ドコモのメールアドレスは継続利用不可)。

IIJのケータイプランはFOMAガラケーでも使えます(ただしドコモがFOMAサービスを終了する時点で、IIJのタイプDもFOMA携帯は使えなくなる可能性が高いです。その後は4G対応ケータイ端末を自身で用意する必要があります)。

ドコモのケータイプランは100MBまでのネット利用が出来るデータプランがもれなく付いてきますが、それすらも必要ないから料金を下げたい、というユーザー向けです。

☆「IIJmio 公式サイトで最新情報・キャンペーン情報をみる


各キャンペーン情報は記事執筆時点のものです。内容は変更されることがあるため、必ずIIJmio公式サイトで正しい情報をご確認下さい。
[FOMA/iモード終了]ドコモの「ガラケーなくなる」問題を解説 いつ、何ができなくなるのか。