KDDIは2022年3月末をもって、3G接続サービスの「CDMA 1X WIN」の提供を終了します。これに伴い古いauガラケーが使えなくなるため、旧タイプのガラケーおよびスマートフォンを使っているユーザーは早めに機種変更をしなければ、同じ電話番号を使いつづけられなくなります。

2019年時点でauからダイレクトメールや通知にてCDMA 1X WIN(3G)が終了する旨が利用者に告知されており、いよいよ「auガラケー終了/3G停波」が近づいてきたことが周知され始めています。

CDMA 1X WINのみに対応した3Gガラケー・スマホは、2022年に通話もメールもネットも、一切使えなくなります。契約しているサービスも打ち切られるため、機種変更手続きをせずに2022年4月を迎えてしまうと、携帯番号が強制解約される見込みです。

これに対応するためauユーザーが出来ることは、

・auの最新iPhone, スマートフォンに買い換える
auの4G接続が出来る新型ガラケーに買い換える
他社のケータイに買い換える
・携帯電話の利用をやめる(解約する)

この4つです。

今もauの3Gガラケーを使い続けているユーザーの場合は、料金が高くなるのを避けるためにスマホを使わない(あるいは別途スマホは持っていて、通話用にガラケーを使っている)と決めている利用者が多いと思いますので、ここでは「auの新型ガラケーに買い換える」または「他社ケータイに買い換える」場合について詳しく料金・コスト解説をしていきます。

普通に「スマホデビューをしても構わない」という人は、au キャッシュバッククーポンを手に入れて、安く買えるiPhoneや新型スマホへ機種変更すれば良いでしょう。2019年春時点で「ケータイ→auスマホ割」という、専用の割引プランもあります→「au公式サイトでスマホ向け料金プランをみる

au 3Gガラケー利用者は事務手数料0円で取り替え促進中

KDDIでは3G停波に伴い、2018年11月の時点から旧型ガラケー・旧型スマートフォン専用のプラン契約者に対して機種変更の手数料を無料化し、4G接続サービスに対応した機種への取り替え促進を開始しています。

事務手数料が無料になるユーザーにはauからダイレクトメールによる告知が行われているはず。まだ通知を受け取っていないユーザーでも、以下のプランを契約中ならば、無料になります。

プランE、プランEシンプル、プランF (IS)、プランF (IS) シンプル、プランL、プランLシンプル、プランLL、プランLLシンプル、プランM、プランMシンプル、プランS、プランSシンプル、プランSS、プランSSシンプル、プランW、プランWシンプル、プランZシンプル、シンプルプランL、シンプルプランS、デイタイムL、デイタイムLシンプル、デイタイムS、デイタイムSシンプル、カケホ (3Gケータイ)、カケホ (3Gケータイ・データ付)、WINシングルL、WINシングルL WiMAX (シンプル)、WINシングルL WiMAX (フルサポート)、WINシングルLL、WINシングルLL WiMAX (シンプル)、WINシングルLL WiMAX (フルサポート)、WINシングルM、WINシングルM WiMAX (シンプル)、WINシングルM WiMAX (フルサポート)、WINシングルS、WINシングルSS、WINシングルフラットWiMAX (シンプル)、WINシングル定額、WINシングル定額 (シンプル)、WINシングル定額 (フルサポート)、WINシングル定額WiMAX (シンプル)、WINシングル定額WiMAX (フルサポート)、PHOTO-Uプラン、PHOTO-U TVプラン、あんしんGPSプラン、ぷりペイド、オフィスケータイプラン WIN、ビジネスWINシングル定額WiMAX (シンプルコース)、ビジネスWINシングル定額WiMAX (フルサポートコース)、1xシングルプランA、1xシングルプランB、1xモジュールプランL、1xモジュールプランM、1xモジュールプランS、WINモジュールプランL、WINモジュールプランM、WINモジュールプランS、WINモジュール定額

上記のプランはすでに新規加入を打ち切っている旧プランとなりますが、2022年3月末以降、既存の利用者も継続してプランを使い続けることは出来なくなります

auでは2019年2月時点において、全9機種のガラケータイプのモデルを提供していますので、以下のいずれかに機種変更手続きを行えば、事務手数料が0円になります。

それぞれの機種の価格は異なりますので、続いて機種代金について解説していきます。

au新型ガラケーの価格と割引

3G停波の準備を進めていたauでは、すでにCDMA 1X WINにはそもそも接続することすら出来ない新しいガラケー(4G VoLTE専用ケータイ)に数年前から変更しています。

ガラケーの料金は機種ごとによって異なり、2019年2月時点では以下のようになっています(ケータイとりかえ割適用時)。

機種名(型番) 発売日/カテゴリ 機種変更負担額
(割引適用後価格)
京セラ製
INFOBAR xv(KYX31)
2018年11月29日発売
ストレート携帯
35,640円
(990円×36回)
京セラ製
かんたんケータイ KYF38
2018年7月27日発売
折りたたみ携帯
(シンプル機能携帯)
5,400円
(150円×36回)
シャープ製
AQUOS K SHF34
2017年12月15日発売
折りたたみ携帯
10,800円
(300円×36回)
京セラ製
GRATINA KYF37
2017年12月23日発売
折りたたみ携帯
0円
(0円×36回)
京セラ製
MARVERA KYF35
2017年8月10日発売
折りたたみ携帯
16,200円
(450円×36回)
京セラ製
かんたんケータイ KYF36
2017年8月10日発売
折りたたみ携帯
(シンプル機能携帯)
0円
(0円×36回)
京セラ製
TORQUE X01
2017年2月24日発売
折りたたみ携帯
(頑丈な携帯)
21,600円
(600円×36回)
京セラ製
かんたんケータイ KYF32
2016年7月30日発売
折りたたみ携帯
(シンプル機能携帯)
0円
(0円×36回)
シャープ製
AQUOS K SHF33
2016年7月6日発売
折りたたみ携帯
10,800円
(300円×36回)

*ケータイとりかえ割の適用には、3Gケータイを24ヶ月以上利用中などの条件があります(詳しくは下記参照)。

各機種の機能・性能および在庫状況は「au Online shop(au公式ウェブ販売サイト)」を参照下さい。

続いて、2019年2月時点で一番安く機種変更出来るスタンダードな折りたたみ携帯 GRATINA KYF37に買い替えた場合の最安料金を解説します。

au新型ガラケーの最安機種変更プラン

GRATINA KYF37(ぐらてぃーな KYF37)はシンプルで安いauガラケーの定番機種です。3Gケータイ→4Gケータイへの買い替え時には、本体代金負担額は0円となる最安モデルですので、機能にこだわりのない(メール・通話・ウェブ閲覧が出来れば十分という)方にはオススメです。

なお、GRATINAには複数の新旧モデルが存在しますが、最新モデル(2017年モデル)でも0円であるため、今から機種変更するならKYF37という一番新しいモデルを推奨します。

KYF37の無料通話付き、最安料金プランを組んだ場合の料金内訳は以下のようになります(3Gケータイを2年以上使ってきた場合)。

項目 月々の負担
KYF37本体代金 900円×36ヶ月
(定価32,400円)
ケータイとりかえ割 ▲10,800円値引き
(+充電器を無料プレゼント
事務手数料 0円
頭金 0円
毎月割 ▲600円×36回
(総額21,600円の値引き)
機種代金小計 負担額0円
VKプランS 998円/月
(1,100円/月の無料通話付き)
ダブル定額(ケータイ) 500円~4200円/月
LTE NET 300円/月
月々の利用金額
(税込み)
機種代金コミ
月々 1,941円~

(2019年2月時点。2年定期契約時の割引を含み、ユニバーサル料金を除く)

クーポン値引きや下取りプログラムなどの割引を使った場合は上記よりさらに維持は安くなることがあります。

ケータイとりかえ割の適用条件はCDMA 1X WINの古いガラケーをずっと使い続けているユーザーなら対象になりますが、以下のような条件があります。

・KDDIに登録されている機種が3Gケータイであり、24ヶ月以上利用中の場合
・4G LTEケータイ(新型auケータイ)に機種変更時、2年契約(自動更新あり/なしどちらもOK)またはスマイルハート割に加入

ケータイとりかえ割引(旧名称 au STARケータイ取り替えお助けギフト)は機種購入にのみ使えるポイントを付与することで実施されます。割引額・対象機種は随時変更される可能性がありますので、最新情報を必ずau公式サイトにて確認してください。

公式オンライン手続きで機種変更をした場合、CDMA 1X WINサービスを2年以上利用中のユーザーならば事務手数料・頭金・送料・機種代金(KYF37実質負担額)すべて無料です。

上記はKYF 37が実質負担0円という前提で計算していますので、KYF37以外の機種で料金プランを計算したい場合は、前項でリストアップした「機種変更負担額 (割引適用後価格)」を足せば、各機種の利用金額になります。

au3G携帯→ドコモのガラケーに買い換える場合

auの3Gガラケー→4Gガラケーに買い換える場合の最安維持は、KYF37の場合・機種代金コミで1,941円~となりましたが、4Gケータイ最軽量・最薄ガラケーの「カードケータイ(KY-01L)」などがあるドコモへ乗り換える場合、もっと安く買い替えが可能になるケースがあります。

2019年2月時点で最も安いドコモのガラケー SH-01Jの場合、auから乗り換え時の負担額は以下のようになります。

項目 月々の負担
SH-01J 1296円×24ヶ月
(定価31,104円)
月々サポート ▲1,296円×24ヶ月値引き
事務手数料 [オンライン手続き限定]
0円
(店頭では3,000円)
頭金 [オンライン手続き限定]
0円
(店頭では3~8千円程度)
機種代金小計 負担額0円
カケホーダイライト(ケータイ) 1200円/月
(5分以内のかけ放題付き)
ケータイパック
(パケットプラン)
300円~4200円/月
(加入は必須ではない)
spモード
300円/月
(加入は必須ではない)
月々の利用金額
(税込み)
機種代金コミ
月々 1,944円~(パケット通信あり)
月々 1,296円~(パケット通信無し)

(2019年2月時点、ユニバーサル料金別)

より詳しいドコモガラケーのサービス内容・他の料金プラン(もっとたくさん通話/ウェブを使う人・家族で契約する場合)を知りたい人は「ドコモ新ガラケー AQUOSケータイSH-01J 機種変更時の維持費シミュレーション」を参照下さい。

NTTドコモではガラケーを「通話専用」に使いたい人向けに、2018年11月よりパケットプラン・ウェブ利用サービス(spモード)を契約しなくても、月々サポート(機種代値引き)を適用できるように条件を緩和しました。

(かけ放題無しのシンプルプランを選択した場合はパケットプラン必須)

関連記事: 2018年11月1日~ドコモのガラケーが更に安く月額1200円~ 月サポ値引き条件緩和 パケットプラン不要へ

auでは2019年2月時点で4G LTE対応ケータイに買い換える場合は一番安いダブル定額とLTE NETに加入しないと機種値引きを受けられません。一般的にはパケットプラン・ネットサービスに加入して使うユーザーが多いので問題はないかもしれませんが、ガラケーを通話専用に使っているau3G携帯利用者は、ドコモの新型ケータイへ乗り換えすれば負担を減らすことが出来ます。

ドコモケータイはオンライン手続きで乗り換え注文をすれば事務手数料が無料になりますので、auガラケーからドコモガラケーへ買い換える場合は以下を参照に乗り換えて続きをしてみてください。

*公式オンライン手続き時には、spモード/パケットプランは選択必須となります。契約後にパケットプランはすぐ外しても月々サポートは継続されますので、事務手数料無料化のメリット>初月のパケットプラン/spモード請求額になる、ウェブ手続きを活用してください。

ドコモケータイの実機利用レビュー

ドコモケータイの機種選びに迷った方は、以下の実機利用体験レポートを参照下さい。

☆「[実機レビュー]ドコモカード携帯 KY-01Lの良いところ・不満点、出来ること/出来ないこと 全まとめ
☆「ドコモガラケー SH-01Jをスマホユーザーが使ってみた感想と評価
☆「FOMA終了後も使えるドコモガラケー P-01J(P-smart)購入レビュー

[手数料/機種代0円~]au3Gガラケー終了(CDMA 1X WIN) 「ケータイとりかえ割」買える安い携帯料金・維持費

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