KDDIは2022年3月を以ってこれまでに提供してきたCDMA 1X、いわゆる3Gガラケーおよび3G通信のみを使ったスマホのサービスを終了(停波により、通話・ネットなどを一切使えなく)させます。いよいよ「3G利用者は買い替えを余儀なくされる」というタイミングまで来ました。

これに機会にそろそろガラケー(折りたたみ携帯タイプ)からスマホデビューをしてみようかな?というauユーザーに、auの中でも比較的カンタンに操作が出来るシニア向けスマホ・初心者向けスマホに機種変更した場合の料金イメージを解説します。

auでは2019年2020年冬春モデルとして、新しく京セラ製のかんたんスマホ「BASIO4」を発売します。このスマホは日本のガラケー時代から続く京セラ製の最新デバイスだけあって、古くからのガラケー利用者にも使いやすく作られています。かといって「いかにも高齢者・老人向け」といったデザインでもなく、外観・機能面も至って普通のスマホですので、老若男女問わず、初めてのスマホデビュー向けにもってこいのモデルです。

また、「初心者向けのスマホ」をauで選ぶ場合、2020年春時点でau最安スマホ Galaxy A20の存在もあります。

もちろんBASIOやGalaxy A20のような格安スマホは、単純な性能で比べれば最新鋭のiPhoneやトップメーカーのハイエンド旗艦モデルには性能は大きく劣ります。しかしながらそういうスマホへは「自分はスマホにこんな機能があるともっと便利だ、安いスマホではココが物足りない」というのを自分自身で(家族のスマホデビューを代わりに手続きするご家族の場合も同様)把握してから機種変更すれば良いので、最初の一台は安いスマホをauで選ぶことをオススメします。

auのシニアスマホの利用料金はいくら?

昔であれば「シニア向け端末専用料金プラン」というものが存在する携帯会社・専用機種もありましたが、auには2020年時点において「シニアスマホ専用プラン」というものは存在しません。

auのシニアスマホ・かんたんスマホを利用する場合には、【auピタットプラン/auフラットプラン】(2019年6月1日以降は「新・auピタットプラン」「auフラットプラン7プラス」なども登場します)という名称の基本料金プランを選ぶのが一般的です。

「フラットプラン」は毎月たくさんのスマホ(ネット)を使う人向けの料金ですので、料金プランの仕組みが良くわからない・どのくらい使うか想像もつかないという方は、使った分に応じて料金が変わるauピタットプランを選べば間違いありません。

auシニアスマホの基本料金は月額2千円台から利用できます。

この料金に含まれるサービス内容は、

・データ通信量1GBまでのインターネット料金(ISP料金含む)

(1GBの目安は以下の通り)

ウェブニュースページなら何千回開いても1GBを超えることはまずありません。ユーチューブ動画(中画質)なら最大4時間くらい見ることが出来ます。

・無料通話は無し(通話オプションを付けたい場合は有料追加)
ネットのセット割引不要(auスマートバリューの割引は1GB未満は対象外)

たくさんアプリやネットを使いこなせるようになったら、auのネットサービスとの割引を考慮してフラットプラン(20GB/30GB)やデータ使い放題プラン(auデータMAXプラン)などへの切り替えを検討すればよいので、とりあえず「一番シンプルで安いauスマホ料金は家族と使えば2千円くらい~」と覚えておけばOKです。

auの新しい料金プランの場合は、auのサービスを使っている家族の人数などによっても割引が変動します。詳しくは「2019年6月開始au新プランわかりにくい? まず割引後価格ではなく定価→割引条件を確認」を参照下さい。

auシニアスマホの機種代金は?

2020年1月25日時点でau公式サイトで購入可能なauのシニア向け・初心者向けスマートフォンは2種類のモデルがあります。

上記が2019年最新モデル 最安機種、 Galaxy A20 SCV46です。

 

もう一台のシンプルスマホはBASIO3(べいしおすりー、KYV43)という名前のスマホです(BASIO4は2020年2月以降発売予定)。

ベイシオ3は2018年に発売されたスマートフォンなのですが、価格は2019年モデルのSHV43kよりベイシオ3のほうが高いのですが、一定条件を満たすと割引が強化されます(詳細は下記で解説します)。

スマホ本体の代金 一括払い 初スマホ割
利用者負担額
Galaxy A20
SCV46
(オススメ)
22,000円 ▲16,500円
一括5,500円
ベイシオ3
KYV43
50,400円 ▲38,500円 一括11,900円

(2020年1月25日時点)

Galaxy A20のスペック・機能

Galaxy A20で使える機能・サイズなどについて概要を解説します。

Galaxy A20は流行の大画面デザインを取り入れた、大きなモデルです

ディスプレイの大きさは5.8インチ(HD+)です。縦幅150ミリ、横幅71ミリ、厚さは8.4ミリです。「5.8インチ」と聞くととても大きなスマホのような印象も受けますが、同じディスプレイサイズのiPhoneよりも軽くなっています。

Galaxy A20の重さはおよそ151グラムです。一般的な折りたたみガラケーは110グラム~120グラム前後の機種が多いので携帯機種に比べれば重いと言えますが、スマホの中ではまずまず軽い機種です。

Galaxy A20には背面に1つ、前面に1つのカメラが搭載されています。

画質は800万画素です。他社の高級なスマホに比べると品質は低いものの、ガラケーよりはキレイに撮れます。

Galaxy A20は「防水」にも対応しています。

一方、Galaxy A20が「対応していない機能」もいくつかありますので注意して下さい。

・ワンセグ/フルセグ(テレビ)視聴は出来ません
・ワイヤレス充電(Qi)は出来ません
・赤外線通信機能はありません
・ハイレゾ再生機能はありません
・電池パックは取外し出来ません(電池は修理交換扱い)
・指紋認証はありません(顔認証あり)

電池容量 3,000mAh 連続待受時間 約450時間
OS Android 9 Pie 電池の持ち 約140時間
CPU Exynos 7884B
生体認証 顔認証
メモリー 3GB おさいふケータイ 対応
ストレージ 32GB テレビ ワンセグ非対応

より詳しい詳細スペックはau公式ページを参照下さい。

スマホデビュー限定値引き「初スマホ割」

これまでauのガラケーを長く使っている利用者が初めてスマホに買い換える場合、最大38,500円スマホが安くなる”初スマホ割”という特典があります。

auの3Gガラケーをずっと使い続けている人なら大半が対象になると思いますが、以下の条件を満たすとスマホを安く買えます。

①:今の3Gプランauケータイを16ヶ月以上使っている(auで正規購入した機種履歴)
②:対象機種購入時に対象プランに加入する

初スマホ割を使うと、ベイシオ3も大きな割引となりますが、元の価格が安いGalaxy A20のほうが安くなります。

対象機種は変更されることもあるため、購入時に公式サイトのキャンペーン欄でお確かめください。

シニアスマホではなくauガラケーを使い続けるには?

Galaxy A20は安くて使いやすい機種になっていますが、「やっぱりスマホよりガラケー(折りたたみ携帯)のほうが良いな」と思った場合には、auの4G LTE(VoLTE)接続が出来る新型ケータイを買えば、今後も今の3Gガラケーとほぼ同じ使い勝手で使い続ける事もできます。

auでは2019年夏モデルとしても新しいケータイ機種「GRATINA KYF39」を追加するなど、スマホではなくガラケータイプを今後を利用したいユーザー向けの受け皿も用意しています。

「2022年にauガラケーが使えなくなる」と聞いて、折りたたみ携帯が全部使えなくなる・スマホしか今後は使えないと勘違いしていた方は、auの新型ケータイへの機種変更を行うことで、今後もずっと今と変わらない使い勝手の携帯電話をauで持つことが出来ます。

2019年5月時点でauの新型ケータイ(3Gガラケーが使えなくなっても利用できるVoLTE対応)は8機種あります。

これらの機種は2022年で終わる3Gガラケーとは料金プランが変わります(3G用のプランもすべて2022年3月で廃止されます)。

auの新型ケータイ(4G LTE, VoLTE対応機種)への取替は公式ウェブサイトから受け付けていますので、それぞれ料金プラン・価格をチェックして3Gガラケーが終了する前に機種変更手続きを行って下さい(3Gプランのまま放置すると、サービス停止時に強制解約されてしまう見込みですので注意してください)。

[2020年版]au3Gガラケー終了でスマホデビューの料金はいくらになる?シニアスマホの価格と料金解説