”新料金プラン”ラッシュです。

KDDIは2019年9月12日、auのスマートフォン・ケータイ向けの新料金プランとして、ネット通信量が少ないユーザーから無制限利用を含む大容量プランを使いたいユーザー向けに、2019年10月より5つの新プラン提供開始することを告知しました。

新しい料金プランではライトユーザーであれば月額1,980円から使えて、2年契約ではあるものの更新月以外に解約しても違約金は1,000円というお手軽プランが登場しました。

これでauの新料金プランは、2019年9月13日から提供を始めるNetflixパックを含めると6種類になります。

2019年9月時点で発表されているキャリアのプランでは、auだけが提供している他社にはない構成のプランがありますので、そこにメリットを見いだせるのであればプラン変更を検討してみる価値がありそうです。

au 2019年新料金プランの一覧

auが新しく提供を開始する、スマホ向け料金プランの最安値料金をまとめてみました。

プラン名 データ容量
auデータMAXプラン Pro 上限無し
(テザリング制限20GB/月)
auデータMAXプランNetflixパック 上限無し
(テザリング制限2GB/月)
auフラットプラン25
NetflixパックN
25GB
auフラットプラン20N 20GB
auフラットプラン7プラスN 7GB
新auピタットプランN ~7GB
(3段階)

(MAXプランでは月間のデータ利用上限はありませんが、一部通信内容については制限があります。詳細は下記の解説または「au公式サイト」にて確認してください)

上記は各種割引を使った後の価格ですが、大容量プランもかなり安くなりましたし、あまりスマホでの通信容量を必要としないユーザー向けの料金を違約金の少ない「2年契約N」でも実現したとしています。

では各プランの特徴をもう少し詳しく解説します。

使い放題込みの最上位 au データMAXプラン Pro

新料金プランの中で2つある「データMAXプラン」のうち、iPhone11シリーズの名称に寄せた(?)かのような”Pro”を冠したこのプランは、一部の通信を除き、いくらでも高速通信が使い放題になり、月額6千円を切る価格から使うことが出来ます。

2019年9月の時点で”データ通信の上限なし”を明確にアピールしているのMNOはauのプランだけです(他社では特定の通信に対してカウントフリーのサービスしかまだ無い)。

”一部の通信を除き”の部分は、以下の条件がついているためです。

テザリング、データシェア、国際ローミングを、20GB/月までご利用いただけます。

スマホのネットワークを仲介してパソコンやタブレットをネットする機能(テザリング)やデータシェア・海外利用には、20GB/月の制限があるものの、通常の国内スマホ利用は使い放題ということになりました。

このプランに”Pro”が付いている理由は、次のプランと比較するとよく判ります。

使い放題+Netflixサービス込みで4,880円

前項のプランとは違い、”Pro”がつかない”auデータMAXプランNetflixパック”も、同じく”上限なし”を謳ったプランとなりますが、こちらはNetflix「ベーシックプラン (通常800円/月)」が含まれたサービスプランです。

この部分だけを読むと「使い放題でネットフリックスも使えて、”Pro”プランよりも安いとはどうなっているのか?」と、思うところでしょう。

しかし、auデータMAXプランNetflixパックには、以下の制限があります。

テザリング、データシェア、国際ローミングを、2GB/月までご利用いただけます

Proプランでは制限対象通信の利用可能容量が20GBでしたが、ネトフリパック版では2GBに上限が下げられているのです。これがProとそうでないプランの違いです。

テザリング・データシェア・国際ローミングを必要としないのであれば「auデータMAXプランNetflixパック」が有利となりますが、スマホをモバイルルーター代わりにテザリングでたくさん通信を使いたい・海外でのローミングサービスを頻繁に使うのならProプランを選ぶことができるということです。

auフラットプラン25 NetflixパックN(月額5150円~)

このプランはネット通信もかなり多めで、ネットフリックスの動画配信も楽しみたいという、上限無しの「Max」ほどではありませんがそこそこのスマホヘビーユーザー向けです。

auフラットプラン20N(月額5000円~)

これはそのまま、20GBまで使えるプランです。一昔前ならば5~7GBプランの基本料金(月額5千円~)で、20GBまで使えるようになったという感じです。

auフラットプラン7プラスN(月額3千円台~)

フラットプラン7プラスNは、ファミリーで使うスタンダードなプランといえます。多くのスマホユーザーは7GBもあれば十分という容量で、家族割プラスによる割引効果が大きくなっています(割引の内訳は後述)。

新auピタットプランN(月額2千円台~)

このプランがauの新料金プランで最も安く維持できる基本的なプランとなります。使ったデータ容量によって料金が変動するシステムですので、パケットを上手く節約すれば月々のスマホ代を安くすることが出来ます。

新料金プランの割引内訳

2019年9月13日・10月1日から始まるau新料金プランを安く使うためには、主に3つのキャンペーン・特典を利用した価格がauのサイトではアピールされています。

その3つとは、

家族割プラス(2019年10月適用開始)
auスマートバリュー(従来より引き続き提供)
スマホ応援割プラスauデータMAXプラン NetflixパックauデータMAXプラン Pro、auフラットプラン25 NetflixパックNのみ対象

これらを併用することで、最大3千円/月分、auのスマホ料金が下がります(スマホ応援割プラスは、申し込み翌月の適用から最大6ヶ月のみ)。

「家族割プラス」は、対象プランに加入の同居されているご家族の人数に応じて、月々の料金を割り引くサービスです

家族割プラスを使うことによって、毎月回線あたりの値引き効果を得ることが出来ます。

auスマートバリューは従来どおり、auの光回線または提携ケーブルネットサービスなどとセットにすることで、割引が適用されるというもので、新auピタットプランNの1GB未満の場合を除くと、すべての新プランで割引が適用されます。

以上をまとめたものが、auのサイトに料金プラン例として掲載されています。

より詳しいプランの提供条件は公式サイトの注釈も良くチェックしてください(通話かけ放題のオプションなども別途あります)。

旧プランの2年縛りから違約金なしで新プランに変更OK

新料金プランの「2年契約N」では、更新月以外に解約をすると違約金1,000円が掛かる、新しい定期契約条件を前提としたプランです(2年契約無しを選ぶと各プラン+170円高くなります)。

「2年契約N」は、2年単位のau継続利用で月額料金が毎月170円割引になるおトクな料金割引サービスです。3カ月間の更新期間に廃止のお申し出がなければ自動更新となり、更新期間以外に解約・一時休止・「2年契約N」の廃止をされた場合は、契約解除料1,000円がかかります。

一方、すでにauで2年定期契約を結んで利用中のユーザーは、2019年10月より(一部プランは9月13日)「2年契約N」に変更する場合、現在の更新月に関わらずプラン変更をしても違約金・手数料が掛からないことが明らかになっています。

現在「2年契約」にご加入中のお客さまは、対象プランへの変更時には「2年契約N」への変更が可能となり、契約変更に伴う契約解除料や手数料はかかりません(「2年契約N」への申込翌月を1カ月目とし、2年単位での契約となります。ただし、2020年2月までに「2年契約」から「2年契約N」に移行した場合、「2年契約」での契約期間を引き継ぎます)

つまり、これまでの2年契約を使っているユーザーも、新プランでそのまま”定期契約”自体は維持する必要はあるものの、料金や違約金(1000円)は新料金プランのサービス内容に気軽に変更できるものということのようです。

ただし、旧プランにおいて端末購入サポート割引・毎月割などの「旧プランの契約/維持が前提」となっている割引を使っている回線で、規定利用期間未満で変更してしまうと返って割引が減る・割引解除料が発生するケースが考えられるため、必ずしもすぐにプラン変更をすれば良いというものではないはずです。

auでは2019年9月13日午後9時よりiPhone11シリーズの受付、9月20日より販売も始まりますので、旧プランのまま機種変更をするべきか、新料金プランで契約すべきかよく検討してみてから購入することをオススメします。

*本ページの情報は2019年9月12日のニュースリリース時点の記載に基づいています。より詳しい情報・正しい情報はau公式サイトやauのカスタマーサポートにお問い合わせください。

auが2019年10月提供新料金プラン「新auピタットプランN」等を発表 旧2年縛りプランからの解除料無しで変更OK

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