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ソニーの2019年夏モデルとして人気の超大画面スマホ Xperia 1 SO-03Lには、カメラのモードとして「0.6倍」の広角撮影が出来るようになっています。

広角カメラを使うと1枚の写真に広い範囲を写し取ることが出来るため、ダイナミックな風景撮影・大人数での集合写真撮影などに効果を発揮する人気の機能であり、ソニーでは2019年夏モデルになってようやくXperia1にて初めて導入したカメラモードです。

一方、この「広角カメラ」の機能を持った他社のスマホもすでにたくさんあり、Xperia1だけの機能というわけではありません。今や「スマホのダブルレンズ・トリプルレンズ」は当たり前のトレンド機能となっており、10万円もするXperia1ではなくても2~3万円の低価格スマホですら、広角レンズを楽しめるスマホもあります。

例えばドコモの取り扱い機種の中で、5万円以下のスマホとして唯一デュアルカメラに対応しているLG Style2 L-01Lも標準+広角レンズ搭載です(詳しいL-01L実機レビューはこちら)。

L-01Lは大画面・大容量電池搭載といった点を重視した格安スマホですので、広角カメラモードには対応するもののやはり画質面においては上位モデルには敵わないという印象です。

スマホカメラでキレイな広角写真を撮りたい場合には「カメラがいっぱい付いていればいい」という観点だけで選べば良いのでありません。やはりカメラに力を入れたモデルとそうでないモデルでは、同じ「広角レンズ対応スマホ」であっても、出来上がる写真のクオリティに差が出ます。

一方で、Xperiaのスマホと言えば旧シリーズのスマホに関して過去に「写真に歪みがある」として不評になったモデルがありました。

今はもう販売終了となっていますが、2017年夏モデルのXperia XZ Premium SO-04Jです。

Xperia1から見ると2世代前のソニーの超ハイエンドモデルとして人気があったSO-04Jも、今となってはちょっと古く感じられるようになりました。SO-04Jのカメラ歪み問題についてはアップデートが提供され、補正が出来るようにもなりました。

関連情報:NTTドコモ-Xperia XZ Premium SO-04Jアップデート情報

SO-04Jのソフトウェア更新で追加された「静止画歪み補正機能」と同じように、Xperia 1では撮影の設定として「レンズ補正(静止画)」が出来るようになっています。

「Xperiaスマホのカメラと言えば歪みがトラブルになったことがあるから・・・」と購入に不安がある人向けに、実際にXperia 1の広角レンズの歪みの確認・歪み補正の効果、そして他社の広角レンズ搭載の超ハイスペックスマホと比較した場合の画質比較を行ってみます。

Xperia1のレンズ補正機能チェック

Xperia1のカメラレンズ補正はデフォルトでオンの状態になっているはずですが、手動でオフに(補正なし)に切り替える事もできます。

設定はカメラを起動した画面にて右上にある歯車のアイコンをタッチして設定画面を表示させ、「レンズ補正」を選ぶと上記のように「画質優先」(歪み補正なし)と「歪み補正優先」を選択できます。

まず、下記の写真がXperia 1の広角レンズ(0.6倍)にて、マス目シートを撮影したものです。

なるべく真っ直ぐになるよう配置したつもりですが、スマホに対して若干斜めになってしまったのはお愛嬌ということで・・・(今回のテストは「斜めになっている」ことではなく「歪みの補正」の検証なので、斜めでも結果に変化は生じません)

一番右の縦線は画面に対して垂直にまっすぐ表現されているように見えますが、右端と左端で縦のラインを比べると逆「八」のように多少の歪みが見られます。

しかし、これで「Xperia1の写真はやっぱり歪んでいる」と考えるのは早計です。この上の写真は、じつは強力に補正を効かせた結果であることが、「画質優先」を選ぶと確認出来ます。

上記が「画質優先」モードにして、Xperia 1で広角レンズで撮影したものです。一つ前の写真と全く同じ場所・距離から撮影してます。

Xperia1の広角レンズでは、本来魚眼レンズのように歪んだ状態で光を取り込み、歪みを補正することでデフォルト写真のような歪みが少ない画像へ変換しているのです。スマホアプリ・カメラ機能において「魚眼レンズ」の効果を付けられる機能があるスマホもありますが、上記の歪んだ画像こそがXperia1本来の広角レンズで写し撮られている画ということになります。これを初期状態で補正して表示するのが「歪み補正優先」モードというわけです。

よく2枚を比較すると、歪み補正なしのほうがより広いエリアが映っていることが判ります(緑色のシートの外側背景まで画質優先モードでは写り込んでいる)。歪み補正をする際には中央から離れた場所ほどキツイ歪みを補正するため、一部の情報を切り捨てて長方形に整えています。

Xperia1の広角レンズ歪み補正は、上記のようにきっちりとしたマス目に近づいて撮影をすると「歪みがまったくない」状態にはならないものの、風景撮影をする場合にはほとんど歪みは気にならないはずです

(実際にXperia1で撮影した夕暮れ風景)

今までの古いXperiaスマホに比べて、広角レンズ・ズームレンズともに大きくクオリティがアップしており、1世代前のXperia XZ3と比べた場合にも写真撮影の楽しみが広がっているのがXperia 1のカメラです。

Xperia1と他のハイエンドモデル比較

ソニーと言えばデジタルカメラ業界では世界でもトップランクで人気の「α(アルファ)」シリーズは有名ですが、スマホのカメラとしては他社のカメラ特化モデルに大きく差を付けられていたのが現状です。

スマホは携帯電話なんだから、カメラに特化させる必要がない・写真なんてある程度の画質で撮れればどうでもいい、というのなら特に気にする必要はありませんが・・・お手軽に持ち歩くことの出来るスマホでも、出来る限りキレイな写真を撮りたい・デジカメを使わずスマホだけにしたいという場合は、スマホカメラの頂上決戦も気になるでしょう。

Xperia 1は「過去のXperiaスマホに比べれば多機能でキレイな写真が撮れる」ことは間違いないと思いますが、他社スマホと広角レンズの機能を比べた場合にどのような水準になっているのか、管理人所有のカメラ特化モデルと比較してみたいと思います。

今回はXperia 1の他に、同じくトリプルレンズを搭載した2台のスマホを用意しました。

OnePlus7 Pro(写真左)は、カメラの評価サイトとして有名なDxOmarkにてトータルスコア111点(静止画のみ118点)・Mate20 Pro(写真右)はトータルスコア109点(静止画のみ114点)という、トップランクの評価を得ているモデルです(DxOmark)。

Xperia 1, OnePlus7 Pro, Mate20 Proは3機種とも「広角+標準+ズーム」のトリプルレンズ構成であり、Xperia1の比較ライバルとしては申し分無いと思います(OnePlus7 Proは国内未発売)。

比較前にそれぞれの機種のカメラスペックを紹介しておきましょう。

まずOnePlus7 Proはメインにソニー製の4800万画素のイメージセンサーを搭載しています(48MP撮影はプロモードでの設定が必要。通常時は4in1により12MPになっている)。

3つのレンズは上から広角・メイン・ズーム用です。

OnePlus7 Proの広角レンズは1600万画素・絞り f/2.2、視野角117°相当です。

続いてMate20 Proも同じくトリプルレンズカメラスマホとして、日本ではSIMフリーモデルとソフトバンクモデルが発売されています。

Mate20 ProのカメラレンズはLEICA製であり、4000万画素のメインカメラ+2000万画素の超広角レンズ+光学3倍相当の800万画素カメラという構成です。

Mate20 Proの広角レンズは2000万画素・絞りF/2.2です。

そしてXperia1のトリプルレンズカメラはすべて12メガピクセルで、上から順番に標準レンズ・望遠レンズ・超広角レンズです。

Xperia1の超広角レンズは1,220万画素 絞り f/2.4、焦点距離16mm相当という仕様です。

では実際にそれぞれのスマホで広角撮影モードにて、同じくマス目シートを撮影した写真を比較していきます。

Xperia 1
OnePlus7 Pro
Mate20 Pro

(画像をクリックすると拡大出来ます)

3つの写真を比較すると、映る範囲(画角)と補正機能に関しては、それほど大きな違いは見られません。OnePlus7 Proは若干他機種よりも広いエリアが映っています。

3機種とも歪み補正が効いている状態(Xperia以外は補正無しで撮影するモードはありません)ですが、どの機種もかなり綺麗に歪みが補正されているようです。

しかし、画質に関しては大きな隔たりがあります。

画像の隅を拡大して比較したものが上記のデータです。「33-34」区域のマス目の形状はXperia1でも、キレイな正方形に見えるレベルに補正されています。

しかし画素数も12メガ・16メガ・20メガとそれぞれ違いがありますので差があるのは当然ですが、Mate20 Proの広角カメラは隅まで圧倒的に綺麗に写ります。画質的にファーウェイのスマホカメラはベタ塗りになりがちではありますが、Xperia1ではぼんやりしてしまうワイドカメラの外周部分も、Mate20 Proならかなりくっきり写すことが可能です。

Mate20 Proは2018年モデルのスマホとしてはdocomo P20 Pro HW-01Kと並び最高点の109点を記録していただけあり、2019年モデルのスマホと比較してもまだまだ引けを取らないと言えそうです。

☆「Yahooショッピング SIMフリー Mate 20 Pro 本体 + OCN モバイル ONE スマホセット」/一括57,024円に値下げ中(セール期間2019年8月20日11時まで予定)

OnePlus7 Proは国内では通常販売されていませんが、輸入品が流通しています。

☆「Oneplus 7 Pro Smartphone

Xperia 1はドコモ・au・ソフトバンクからそれぞれ発売中です。auではお盆休み期間、Xperia1とiPhone XRの値下げセールも実施されています(詳細はこちら)。

より詳しいXperia1のレビューは下記ページを参照ください。

☆「ドコモXperia1 SO-03L購入実機レビュー 人気の理由は6.5インチ/21対9比の使いやすさ?

ソニーXperia1の広角カメラ歪み DxOmark111点・109点超高性能スマホと比較
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