2017年6月15日の販売分から、ドコモでは2015年秋モデルのiPhone6s/6s Plusの一括セールが始まりました。従来の月々サポートによる「実質割引」ではなく、購入時に機種代金を一括で値引く「端末購入サポート」方式で新規・機種変更でも契約できるようになっています。
今回の価格変更では月々サポートで割引された金額 → 一括値引きへの変更であり、割引する総額は変わっていません。従って携帯販売でよく表現される「実質価格」は全く変わっていないのですが、本体支払いを分割にしなくても安く買える本日からの購入のほうがiPhone6s/6s Plusへ買い替えやすくなったといえます。
一方、ドコモではプラン次第では月額280円からスマホを持てる「docomo with(ドコモウィズ)」という割引が2017年6月より始まっています。これは今回iPhone6s/6s Plusの機種変更で利用できるようになった端末購入サポートとは真逆と言っていい運用方法をすることでおトクさを最大限に発揮出来るようになりますので、ここではその割引方式の違いによる運用方法の違い・おトクさの違いを分析してみましょう。
御託は良いからiPhone6s/6s Plusをすぐに買いたい・公式サイトで価格をチェックしたい人はこちら → 「ドコモのiPhoneシリーズを見る」
2017年6月時点のiPhone6s/6s Plus価格一覧・在庫情報
まずはドコモのiPhone6sシリーズの機種変更価格を見てみましょう(2017年6月15日時点)。
機種変価格 | 容量 | 本体定価 | 割引額 | 一括価格 |
iPhone6s (4.7インチ) |
16GB | 93,312円 | 77,760円 | 15,552円 |
32GB | 69,984円 | 49,248円 | 20,736円 | |
64GB | 99,792円 | 79,056円 | 20,736円 | |
128GB | 99,792円 | 66,744円 | 33,048円 | |
iPhone6s Plus (5.5インチ) |
16GB | 99,792円 | 79,056円 | 20,736円 |
32GB | 81,648円 | 48,600円 | 33,048円 | |
64GB | 99,792円 | 66,744円 | 33,048円 | |
128GB | 99,792円 | 54,432円 | 45,360円 |
*ここではすべてのモデルの価格を書き出しましたが、すでに一部のモデルは販売が終了しており在庫はほとんどありません。ドコモの公式サイトからも購入不可・取り寄せ不可となっているモデルがありますので、在庫情報は「ドコモオンラインショップ」のウェブサイト上にて確認してください。
☆「ドコモ iPhone6s 32GBモデルを見る」/スペースグレイ・ローズゴールドあり
☆「ドコモ iPhone6s Plus 32GBモデルを見る」/全カラーあり
(2017年6月23日時点)
2015年頃、ドコモではスマホの価格設定で10万円を超えないように設定していた名残で16GBモデルと後発の32GBの本体定価がテレコになっていますが気にしないようにしましょう。
端末購入サポートの縛り期間
上記の画像にある通りなのですが、ドコモの端末購入サポートでは機種購入を1年間利用継続することを前提に割引を適用するシステムです。
この「12ヶ月」という期間以内に機種変更・割引適用条件外への契約変更・解約などを行うと「割引解除料」として、先程記載した割引額の半額相当の請求が発生します。
規定の利用期間は上記のイラストにある通りで、朔日(1日)契約以外の場合は購入日を含む月の翌月から数え、満12ヶ月の経過が必要です。例えば2017年6月15日にiPhone6sを端末購入サポートで契約したとすると、2018年7月1日以降は割引解除料が発生しなくなります。
逆に言えば、2017年6月中に買えば来年の7月1日になれば次の買い替え機種へ機種変更をしても良い(他社へ転出する場合は別途2年契約の更新月を考慮する必要があります)ということです。端末購入サポートの規定利用期間満了時には本体残債も、割引の未適用還元も残っていない状態になっています。
つまり、端末購入サポートを利用して機種変更する場合には規定利用期間の約13ヶ月毎に機種変更をし続けることで機種の値引きを最大限・最速で受け続けることが出来るということになります。
より詳しい端末購入サポート、iPhone以外の端末購入サポート適用機種などは公式サイトの記載を確認して下さい。
ドコモウィズは「買い換えずに続く割引」
端末購入サポートが「13ヶ月毎に機種変を続ける」ことで最効率化される運用であるのに対し、ドコモの新しい割引・docomo withは「同じ機種を使い続けても割引が変わらず続く」という、新しいコンセプトのプランです。
従来の月々サポートが24ヶ月で終了していたのに対し、docomo withでは対象のスマホを購入してから割引対象プランを維持している限り、3年目移行もずっと1,500円(税率適用前)の割引が続きます。
ここで月々サポート・端末購入サポート(月サポと同じ実質負担額の場合)・docomo withの割引の概念を図にしてみましょう。
*これらの割引は同じ契約・機種に適用出来るわけではないので、あくまで割引の仮想イメージです。docomo withは特定の低価格機種にしか使えません(本来はドコモウィズは「端末値引き」ではなく「料金値引き」という考え方をします)ので、ここでは2つの「本体定価」を書きましたが、別々の機種として考えて下さい。
月々サポートは24ヶ月に分割して割引が続くため、従来は「2年毎の機種変更」が定着していました。一方のdocomo withを適用できる機種では、毎月割引額は一般的な月々サポートよりも小さめですが、満2年以上を過ぎてもずっと割引が積み重なっていくと考えれば、端末の本体負担額はどこまでも小さく(マイナスに)なっていきます。
docomo withの欠点としては対象機種以外に機種変更した時点で終了してしまうため、ずっと割引を受け続けるためにはドコモで別の割引を適用した機種変更が出来ないということです。2017年6月時点ではdocomo with対象機種は2モデルしか存在せず、iPhoneやハイスペックスマホの購入には使えません。
☆「docomo with 対象機種とキャンペーン適用条件詳細」
また、上記のイメージ図では端末購入サポート・月々サポートの割引期間が終了した後、別の機種に買い換えればまた割引を受ける事ができますので、割引(および規定利用期間)終了毎に買い替え続けるとdocomo withよりも割引総額は大きくなる傾向にあります。
例えば、今回のiPhone6s 32GBモデルの場合なら、
・端末購入サポート:14ヶ月で「 49,248円」の割引を受けられる(解除料発生期間が終わる)
・月々サポート:24ヶ月で「 総額49,248円」の割引を受けられる
・ドコモウィズ:14ヶ月分(22680円)・24ヶ月分(38,880円)の割引を受けられる
(*くどいようですがiPhoneの購入にはdocomo withは使えませんので、ここでは「同期間で受けられる割引の総額比較」という意味で並べています)
このように、比較的短い同一期間で比べるとdocomo withの「毎月1500円(税込1620円計算)」の割引幅はそこまで大きなものではないのです。
しかし、機種変更をせずに3年間同じiPhoneを使い続けた場合には、
・端末購入サポート:14ヶ月以上使っても「 49,248円」の割引で変わらず
・月々サポート:24ヶ月以上使っても「 総額49,248円」の割引で変わらず
・ドコモウィズ:36ヶ月分(58,320円)の割引を受けたことになる
ドコモウィズ適用で1620円の割引を受け続ければ、32ヶ月目(31回の適用)でドコモウィズの割引総額が月サポ・端末購入サポートの割引額を超えます。
まとめ
端末購入サポート・月々サポート・docomo withのおトクな運用方法は
・最短期間で安くスマホを買い替え続けたい → 端末購入サポートが有利
・2年くらいの買い替えが丁度いい → 端末購入サポートでも月々サポートでも同じ
・スマホが壊れなければ機種変更をしたくない → docomo withが有利になる可能性がある
このように「いつスマホを買い替えたいか」を考えるとよいでしょう。
ただし、機種変更契約時には月々サポートは多くの最新・ハイスペックスマートフォンで利用可能、端末購入サポートは型落ちした旧モデルで適用可能、docomo withは低価格な特定機種のみで利用可能という傾向があり、購入機種によって選べる割引方式が異なります。
docomo withについてもっと詳しく格安運用方法を知りたい人は「 最安月額280円でスマホ追加契約が可能”docomo with”(ドコモ・ウィズ)割引のお得な運用方法を解説」の記事も合わせて参考にしてみてください。
「この機種が欲しい」という目的のiPhone・スマホがある場合は、割引方式よりも機種を優先して購入したほうが満足出来ると思いますので、スマホ選びに迷った時にそれぞれの割引適用方式をチェックして、それに合わせた賢い運用法を理解して次の機種変更をいつすれば良いのか計画を練りましょう。
以上の解説ではよくわからない!という人は、ドコモのウェブサイトではオンラインチャットによるサポートが受けられます。割引の種類や機種情報・キャンペーンについてすぐに回答が得られますので、分からない点はチャットで聞いてみましょう。
オンランチャットは「ドコモオンラインショップ」のページを開くと、上記の画像のようにポップアップが出てきますので、そこからご利用下さい。オンラインショップの注文方法・機種変更までの流れ・手続きを知りたい方は以下のページを参考に注文してみてください。