Samsungは2018年秋冬モデルのハイエンド大画面スマートフォン Galaxy Note9を正式に発表しました。本機種は現行モデル Galaxy Note 8の後継モデルとなり、ドコモ・auから発売される見込みが非常に高くなっています(2018年10月25日、ドコモとauからも発売されました。価格情報も下記に追加、実機レビューも後日掲載予定あり)。
Galaxyのノートシリーズでは、「Sペン」と呼ばれるタッチペンをスマートフォン本体に内蔵するという特徴的な機能を持ち、スマートフォンとタブレットの中間であり「ファブレット」として一部ユーザーに高い人気があるシリーズとなっています。
2017年にはGalaxy Note8がドコモ(SC-01K)、au(SCV37)からそれぞれ発売され、現在も取り扱われています。
(上記はNote8 SC-01Kの内蔵ペン)
☆「2017年モデル Galaxy Note8 SC-01Kの実機レビューはこちら」
2017年モデルのNote8に比べて、2018年モデルのGalaxy Note9ではどんな進化があったのか、どのような点が魅力になるのか、Note8使いの管理人の主観を交えながらチェックしていきます。
Galaxy Note9と8のスペック比較
項目 | Galaxy Note9 | Galaxy Note8 |
ディスプレイ | 6.4インチ Super AMOLED QHD+(1440×2960) |
6.3インチ Super AMOLED QHD+(1440×2960) |
本体サイズ | 161.9 mm× 76.4 mm × 8.8 mm |
162.5 mm× 74.8 mm × 8.6 mm |
CPU | Snapdragon 845 (Exynos 9810) |
Snapdragon 835 |
RAM | 6GB/(8GB) | 6GB |
ストレージ | 128GB/(512GB) | 64GB |
外部ストレージ対応 | 最大512GB | 最大256GB |
バッテリー容量 | 4000 mAh | 3300mAh |
重さ | 201グラム | 190グラム |
メインカメラ | デュアルカメラ 12MP (f 1.5/2.4切り替え) 12MP(f2.4 ズーム用) |
デュアルカメラ 12MP (f 1.7) 12MP(f2.4 ズーム用) |
防水・防塵 | IP68 | IPX5/IPX8, IP6X |
ワイヤレス充電 | 対応 | 対応 |
生体認証 | 虹彩認証+指紋認証 インテリジェント スキャン対応 |
虹彩認証 指紋認証 |
Sペン | Bluetooth接続 | ワイヤレス接続 |
*各数値はSamsung発表時点のもの。括弧内の数値は海外向け限定の可能性がたかく、日本向けモデルでは仕様が変更になる可能性があります。Note8の数値はドコモモデル「SC-01K」を参照しています。
海外向けモデルではストレージ容量が512GB・メモリ(RAM)8GBモデルが存在しますが、2018年8月時点で日本語向けサイトにはRAM 6GBモデルと掲載されているため、ドコモ・auモデルでは6GBになる可能性が高そうです(ストレージ512GB/RAM 8GBという記載自体が、日本語サイトには存在しない)。
電池の持ちが飛躍的にアップか
Galaxy Note 8とNote 9のスペックを見比べると判るように、2018年モデルのGalaxy Note 9では電池容量がおよそ20%増えた、4000mAhになりました。
バッテリー容量が3300mAhであるGalaxy Note8を実際に使ってみて、スタンバイ時の電池の持ちは良く、現状でも電池の持ち具合に関してはそれほど不満はありません。しかしながらドコモモデル SC-01Kの場合は実利用可能時間は約115時間とされており、高パフォーマンスと大画面での消費はやはり大きく、ゲームやカメラの連続利用をし続けると相応に電池の減りが早く感じることもあります。
本体のサイズは若干大きくなったものの、電池容量を2割も増大させたことでNote8よりもスタンバイ時の電池の持ちは大きく伸びそうです。ただ、2018年モデルのハイエンドモデルに搭載されたSnapdragon 845は高パフォーマンス時にバッテリーをかなり消耗する傾向があるため(参考:[実機レビュー]AQUOS R2(SH-03K)のバッテリーの持ちは?待機時・利用時の消費と充電速度)、連続利用時にも電池が長持ちになるかどうかは、実際に発売されてから確かめる必要がありそうだという印象です。
GalaxyスマートフォンではS6 edgeから対応したワイヤレス充電にも引き続き対応しており、ケーブルレスですばやく、快適な充電が可能です。ワイヤレス充電の規格は一般的なQiであるため、従来向けモデルやサードパーティ製のワイヤレス充電器も使える見込みです。
SDM845搭載で処理性能3割アップ
Galaxy Note9のSoCはQualcomm Snapdragon 845という、2018年夏モデルの最上位スマートフォンの多くに搭載されているチップと同じものが採用されます(海外向けにはExynosを採用したモデルも出るようですが、過去の傾向からも日本向けモデルではスナドラになるでしょう)。
Snapdragon 835搭載のNote8に比べてCPUは34%、GPUは44%アップするとされています。Antutu Benchmarkで言えばNote8は202234点(管理人所有のドコモモデルの場合)ほどであり、Snapdragon 845搭載機種ならば25~26万点くらいが出ることと一致しています。
同じCPUを搭載したモデルでは、Xperia XZ2 Premium(SO-04K, SOV38)やGalaxy S9+(SC-03K, SCV39)などがあります。CPU/RAMが同じモデルであれば体感できるパフォーマンスに大きな違いが生じることは滅多にありませんが、Galaxy Note9ではあらゆるアプリが快適に動くことが期待できそうです(実際の挙動はインストールされたアプリやUIによる反応・調整に依るところが大きいため、処理速度だけでは判断できないでしょう)。
カメラが絞り可変タイプに
Galaxy Note8からの大きな変更点の一つとして、カメラ性能の向上がありました。Galaxy S9/S9+から導入された「デュアルアパチャー」がNote9にも採用されています。
F値(絞り)を物理的に変更スルことが出来るデュアルアパチャーを使うことで、撮影環境の明るさに応じて感度を上げたり、より鮮明な写真を撮れるようになります。メインカメラのF値もNote8の1.7から1.5へ明るくなり、夜景撮影に強いGalaxyのカメラがさらに強化されたと考えて良いでしょう。
光学2倍ズームに相当する望遠側のカメラは従来のものと同じようですが、デュアル光学手ブレ補正によって多少手が動いてしまっても写真撮影に失敗しにくい機能も継続して搭載されています。
また、シーン判定を自動で行うことが出来るインテリジェントAIもGalaxy S9/S9+と同様に搭載し、普段はオート機能だけでさまざまな撮影場面においても簡単に綺麗な写真の仕上がりを期待して良さそうです。もちろんマニュアルによる「プロ」モードで、シャッタースピードやISO、ホワイトバランスを好みに合わせて調整することも可能です。
SペンがBluetooth接続に対応
Noteシリーズの最大のユニークポイントであるSペンにも変更がありました。これまでのSペンでは1~2センチくらい離れた状態では動作する(ボタンを押すとSペンのメニューを起動できる)仕様になっていましたが、新型のSペンではBluetoothで接続することによりリモコンとしての機能を追加しています。これはとても便利そう。
SペンではマイクロソフトのPowerPointでスライドショーのページ送りをしたり、再生中の動画を一時停止したり、カメラのシャッターとして使うことも可能になります。
Sペンの先端は0.7mmと細く、4096段階の感度(Note8のSペンと同じ)により実際のペンで書いているような筆圧の表現が可能です。
Galaxy Noteは画面の大きさとSuperAMOLEDによる黒画面時における低電力消費状態で、メモを取ることが出来る点が最大の魅力だと言っても過言ではないでしょう。Sペン以外の機能は、Galaxy S9+でもほぼ同じであるため、Sペンを全く使わない人はS9+を選べば良いです(Note9のほうが電池の大きさ、ROMの大きさといった違いはありますが、価格面ではS9+のほうが安い)。
公式プロモーション動画
より詳しく外観、特徴を確認出来る公式ムービーも公開されています。
発売時期・価格
2018年8月10日時点において、日本での発売に関する正確な情報は出ていません。しかしGalaxyの公式サイトには日本語のページが出ており、ドコモ・auから発売されることはほぼ確実です。
ソフトバンクではGalaxyスマートフォンはS6 edgeを最後に、S7/S8/S9, Noteシリーズはすべてスキップされている状況から、ソフトバンク版Galaxy Note9の取扱可能性は低いでしょう。
日本向けの発売時期は2018年秋冬モデルとして、2018年10月~11月頃になる見込みです。
予想販売価格はドコモ12万円~13万円程度、ドコモモデル (予想される型番はSC-04K、SC-01L)の割引適用後予想実売価格は、乗り換え時に2~3万円、機種変更時は7~8万円です。
auモデル(SCV40)の割引後予想価格は6~6.5万円(アップグレードプログラム利用時)で、現行のGalaxy Note8と同等か若干高くなる見込みです。
海外スマートフォンの輸入サイト・エクスパンシスにて、8月10日よりGalaxy Note9の仮予約受付が始まりました。日本ではおそらく発売されないDual SIMモデル・RAM 8GB/ ROM 512GBの取扱があり、間もなく発売とされています。
海外スマホの輸入サイト、イートレンにてグローバルモデルの販売が始まりました。初回発送は8月24日~28日頃となります。
☆「Etoren Galaxy Note 9 Dual Sim N960FD」128GB 115,400円 / 512GB 141,000円 (2018/08/21時点)
ドコモ・auモデルの発売日・価格(確定)
2018年10月25日、NTTドコモおよびauより、Galaxy Note9が予想通り発売されました。
それぞれの販売価格は以下のとおりとなっています。
Galaxy Note9 | ドコモ SC-01K | au SCV40 |
本体価格 | 126,360円 | 129,600円 |
機種変更時 | 実質85,536円 | 実質64,800円 (Pontaパス加入、 毎月割適用後) |
新規契約 | 実質85,536円 | |
のりかえ | 実質68,688円 |
ドコモ向け・au向けともにそれぞれ発売記念キャンペーン(予約キャンペーン)が実施されました。予約をしてから購入した場合は特典が貰えますので、詳しくはそれぞれの公式HPおよびGalaxyMobile Japanのサイトを参照ください。
ドコモのオンラインで購入する場合は上記から5,184円値引き(または即時dポイント還元)による「ドコモオンライン限定特典」が2018年11月30日まで適用されます。
参考:Galaxy Note8 SC-01K, SOV37の価格(8月時点)
Galaxy Note8 | ドコモ SC-01K | au SCV37 |
本体価格 | 126,360円 | 118,800円 |
機種変更時 | 実質76,464円 (FOMAから買い替え時、端末購入サポートあり) |
実質59,400円 (Pontaパス加入、 毎月割適用後) |
新規契約 | 実質76,464円 | |
のりかえ | 一括 15,552円 |
*より詳しい販売価格・割引情報、Galaxy Note9の価格は各キャリアの公式HPにて確認してください。
4Kでの撮影時間がたったの5分程度というのがネック。(アイフォンは2時間撮れます。)
冷却機能がついたという事でましになっているのでしょうか?
Note9は5分程度しか撮れないのですかね?!Note8の場合はフルHDの60fps以上を選ぶと10分が上限なっちゃいますね。
スナドラ845はやや発熱しやすく、XZ2 Premiumの場合だと一応15分以上でも4K HDR撮影が連続で可能でしたが、本体温度はカメラ自動停止寸前レベルまで上がっちゃいました。過熱状態になってしまったときの停止は仕方ないにしても、涼しい環境・冷やしながらなら10分以上も撮れる仕様のほうがありがたい気がしますね。