新しいiPhoneを少しでも安く買うために、これまで使っていた携帯電話会社から他社に乗り換えようと考えているのなら、携帯会社の乗り換えるだけではまだまだ節約を最大活用しているとは言えません。

携帯会社の乗り換えとセットで契約変更をして節約が出来るものとして、自宅用のインターネットサービス(ドコモ光/auスマートバリュー/おうち 光セット割など)とのセット割引は聞いたことが多い・実際に使っている人も多いでしょう。

しかし、セット割引・特典があるのはインターネットサービスだけではありません。最近の携帯会社は携帯サービスだけでなく、ネットサービス・ネットショッピングサービス・ポイントサービス、さらには電力サービスから各種提携サービスをそれぞれのキャリアが作ることで、顧客の囲い込みを行っています。携帯会社を変えるのであれば、生活に関わる多くのサービスも乗り換え先の関連サービスに合わることが節約のポイントになります。

ここではドコモ・au・ソフトバンク(Y!mobile)にMNPをした時に、それぞれの携帯と一緒に有利に使えるサービス・活用すべき特典をざっと紹介していきます。隅から隅まで活用して、スマホ料金を実質的に安くしていきましょう。

iPhone 8/8 Plus/ Xの事前予約がまだの方は、以下の新型iPhone価格・予約方法解説ページを参照ください。

☆「ドコモ iPhone8/8 Plusの価格・予約方法解説
☆「au iPhone8/8 Plusの価格・予約方法解説
☆「Softbank iPhone8/8 Plusの価格・予約方法解説

3キャリアの関連サービス

個別のサービスを紹介する前に、それぞれのキャリアで活用できるサービスの違いを一覧にしてみてみましょう。すでに他キャリアの携帯を使っていながら利用しているサービスもあるかもしれませんし、特典があることを知らなかったサービスもあるかもしれませんので改めて確認してみる価値があるはずです。

関連サービス ドコモ au ソフトバンク
ネットサービス ドコモ光 auひかり
スマートバリュー
光コラボレーション
Softbank光
Softbank Air
ホワイトBB
ポイントサービス dポイント WALLET ポイント Tポイント
ネットショッピング dショッピング Wowma! Yahooショッピング
電力サービス auでんき ソフトバンクでんき
カードサービス dカード au Walletカード ソフトバンクカード
動画・ムービー dTV ビデオパス アニメ放題
スポナビなど

他にも細かなサービスを挙げればいくつかありますが、主要なサービスはこのようなものがあります(各キャリア専用のものではなく、他キャリアの携帯利用者でも使えるものも多数含みます)。

ではキャリアごとに見ていきましょう。

ドコモにMNPしたら使うべきサービス

ドコモは「NTT」を冠し、国内最大の携帯電話契約数を持つ会社ですので、囲い込みサービス自体の範囲は他キャリアより比較的弱いと言えるかもしれません。

ドコモにMNP(乗り換えする)のなら、まず最初にやることはdアカウントの作成です。dアカウントがあればドコモユーザーでなくても「dポイント」を扱う「dポイントクラブ」に加入出来るため、ポイントを貯め始めることが出来ます。

ドコモの公式ショップ「ドコモオンラインショップ」で携帯を買う時にもdアカウントは必須です。

☆「dアカウントの発行(無料)

そうして貯めたポイントは、ドコモのショッピングモールサイト各種で使えます。さらにdポイントはたくさんのネットショップ・実店舗ショップの提携店で使うことが可能です。

特に以下の特約店ではdカードを使うと通常店よりもたくさんのポイントが貰えます

特約店ジャンル追加ポイント対象決済
ドコモオンラインショップ携帯・スマホ100円で1ポイントカード
dデリバリー
デリバリー100円で1ポイントカード
ドトール バリューカードカフェ100円で3ポイントカード
ENEOSガソリンスタンド200円で1ポイントカード/iD
ENEOSでんき
電気200円で1ポイントカード/iD
オリックスレンタカーレンタカー100円で5ポイントiD
JAL航空券100円で1ポイントカード
JALパック 国内ツアー国内旅行100円で1ポイントカード
JALパック 海外ツアー海外旅行100円で1ポイントカード
dトラベル
国内旅行100円で1ポイントカード
JTB(ナビダイヤル限定)旅行100円で2ポイントカード
クラブメッド
(バカンスダイヤル限定)
海外旅行100円で3ポイント
(旅行代金5%割引)
カード
高島屋ショッピングモール100円で1ポイント
カード
伊勢丹ショッピングモール100円で1ポイントカード
三越ショッピングモール100円で1ポイントカード
タワーレコード音楽・映像100円で最大3ポイントiD
紀伊國屋書店書籍100円で1ポイントiD
洋服の青山紳士服・衣料100円で1ポイントiD
紳士服のコナカ紳士服・衣料100円で2ポイント
カード/iD
紳士服のフタタ紳士服・衣料100円で2ポイントカード/iD
THE SUIT COMPANY衣料100円で1ポイントiD
多慶屋ディスカウント100円で1ポイントカード
第一園芸フラワー・園芸100円で1ポイントカード/iD
リンベルカタログギフト100円で4ポイントカード
ショップジャパン総合通販100円で1ポイントカード
ドコモオンラインショップ携帯電話100円で1ポイントカード
日経ヴェリタス本・出版100円で2ポイントカード
日経ビジネス本・出版100円で最大4ポイントカード
プレジデント本・出版100円で2ポイントカード
スターバックスカードカフェ100円で3ポイントカード
ドトール バリューカードカフェ100円で3ポイントカード
伊達の牛たん本舗レストラン100円で2ポイントカード/iD
ジェイアンドジェイグループ対象店鋪レストラン100円で3ポイントiD
十徳グループレストラン100円で3ポイントiD
サカイ引越センター引っ越し100円で3ポイントカード
ビックエコーカラオケ100円で2ポイントiD
東京無線タクシー交通(東京)100円で1ポイントカード/iD
チェッカーキップ交通(東京,横浜)100円で1ポイントカード/iD
さわやか無線センター交通(札幌)100円で1ポイントiD
マツモトキヨシ(2018年4月上旬開始)ドラッグストア100円で2ポイントカード
マクドナルドファストフード100円で1ポイントカード
ルートインホテルズ宿泊100円で1ポイントカード/iD
[2019.08.11更新] 追加ポイントとは別途、通常の100円につき1ポイントの決済特典があります。店鋪によってポイントアップ対象のカードが異なる・倍率が異なる・カード利用可否が違うことあります。条件は変更されることもありますので、それぞれ公式サイトにて条件を確認のうえご利用下さい。

dカードを持っていればローソン、マクドナルド、高島屋、ジョーシン、ノジマなどなど、全国に多数の店鋪を持つ企業で毎日の買い物によりdポイントを貯めて・使うことが出来るようになっています。もちろんドコモショップでiPhoneやスマートフォンの代金に充てることも可能です。

auにMNPしたら使うべきサービス

 

auのiPhoneを買う場合、2017年9月22日から「auピタットプラン/フラットプラン」という新料金体系のプランに加入して契約が可能になりました。auピタットプランでは月額料金が1年間最大1,980円から利用できる格安プランになりますが、この「1,980円」という料金には以下で解説するいくつかの割引を併用した場合に達成できるおトクな料金となっていますので、最大限に割引を活用してこそauのiPhoneで節約が出来ると言えます。

まずauのスマホ料金を割引させるために一番大きな影響力を持っているのは、「auスマートバリュー」/「au光コラボレーション」による、固定回線とのセット値引きになります。auスマートバリューを組むと、スマホ料金が最大で月額2,000円安くなります。auのスマバリは固定回線1契約のつき最大10回線までの割引を使うことが出来ますので、家族でauのスマホを使う人が多ければ多いほど、節約額が大きくなります。

auピタットプランの場合はパケットデータ通信の利用量に応じて対象外~最大月額1,000円の値引きとなります。

スマートバリューを組むことの出来るインターネットサービスは、KDDIが運営する「auひかり」の他、各種地方のCATV回線や光コラボレーションセット割引もあります。

*現在この料金プランは受付終了となっています。

ソフトバンクにMNPしたら使うべきサービス

ソフトバンクの割引でも威力を発揮するのはインターネットサービスです。

ソフトバンクおよびワイモバイルでは、「ソフトバンク光(Softbank光)」「ソフトバンクエアー(Softbank Air)」「ホワイトBB」「Yahoo!ADSL」といった各種固定回線とセットにした「おうち割 光セット」が使えます。おうち割光セットを利用することで月額割引を受けられます。

関連記事:Softbank AirでiPhone料金大幅値引き ホワイトプランでおうち割光セット増額キャンペーン中

なお、ワイモバイル回線とのセット割引は「光セット割」という名称で、ワイモバイルの契約回線数に応じて料金値引きを適用することが可能です。

ソフトバンクエアーでは条件を満たして加入するだけで15,000円のキャッシュバック貰えるキャンペーン+各種ポイント還元も実施中(2017年9月18日時点)です。詳しい加入方法は「[実体験]Softbank Airの申し込み~利用開始までの手順解説」を参照ください。

ドコモのdポイント・auのWalletポイントとはやや異なり、ソフトバンクではCCC( Culture Convenience Club)が主に運用しているTポイントを主なキャンペーン還元方法に採用しています。Tポイントは現在Yahoo Japanとの戦略提携によって国内のポイントシステムに大きなシェアを広げており、Yahooショッピングだけでなくツタヤ・ファミリーマート・サンクス/サークルK・ウエルシアなど全国展開しているチェーン店等の幅広い利用・ポイント取得が可能になっています。

Yahooの関連サービス(通販・ロハコ・旅行予約・電子書籍・ゲーム)にもポイントが使えるため、生活の多くをTポイントに絡ませた使い方が出来ることでしょう。

ポイントを貯めるにはTカード(ポイントカード)の他、ソフトバンクが発行している「ソフトバンクカード」またはヤフーのクレジットカードサービス(年会費無料)でも貯めることが出来ます。ソフトバンクカードとYahoo! JAPANカードは役割が似ているところもありますので、詳しい違いは「ソフトバンクカードとヤフーカード(ヤフーカード)の違い」を参照ください。

さらにTポイントを日常生活で貯めたいのなら、電力自由化にあわせてソフトバンクが開始した「ソフトバンクでんき」もあります

ソフトバンクでんきでは2017年2月から新しく「自然でんき」という、基本料金0円+使った分だけの料金が発生するという新しいプランの提供もはじめました(自然でんきはセット割の対象ではありません)。

ソフトバンクでんきを契約すると、ソフトバンクのモバイル回線または自宅のネット回線と合わせて「おうち割 でんきセット」による割引を受けることが出来ます。

ただ、ソフトバンクでんきは全国すべてのエリアで契約できるわけではないため、申し込み前に公式サイト「ソフトバンクでんき」で対応エリア・セット割引の適用条件をご確認ください。申し込みはウェブからすぐに行えます。


もっといろんなサービスが各社で提供されていますが、主要な関連サービス/特典のあるセット割引情報は以上となります。「同じ携帯会社で機種変更をするよりもMNPをしたほうがiPhoneの本体代金・月額料金が安く使える」=「関連サービスの特典/割引を使いこなす」ということでもあります。ドコモ・au・ソフトバンクへそれぞれ初めて乗り換える場合は、いろいろと調べて使うサービスを選定することが節約の第一歩となります。

まずは新型のiPhoneを予約して、発売・在庫入荷までの待ち時間にしっかりと勉強して「関連サービスの乗り換え」準備を進めておきましょう。

新型iPhoneをMNPで安く買えるのは当たり前 関連サービスもまとめて乗り換え 各キャリアの特典を最大活用する方法