2021年モデルの格安5Gスマートフォン AQUOS sense5G(ソフトバンク版・au型番SHG03/・ドコモ型番/SH-53A・SIMフリーモデル SH-M17)と、ほぼ同スペックの4G 格安スマホの定番 AQUOS sense4の違い・価格差・割引やキャンペーン情報を解説します。

2021年2月に各通信会社から発売されるAQUOS sense5Gと2020年冬発売のAQUOS sense4は本体デザイン・サイズ・カメラ・機能面は、5G対応以外ほとんど同じです。

2021年時点ではまだ5G対応エリアは限定的であり、5G通信など必要ないという場合にはAQUOS sense4を選ぶことも可能ながら、「いち早く5G通信も試してみたい!」という場合に、安易にAQUOS sense5Gを選ぶと電波の安定性に大きな差を感じてしまう場合があります。

また、「AQUOS sense4」には取り扱いキャリアによって派生モデル(plus/lite/basic)もありますので、購入時に間違えないように気をつけてください。

AQUOS sense5GとAQUOS sense4の違い

スペックと機能 AQUOS sense5G AQUOS sense4
発売日 2021年2月5日~ 2020年11月12日
ディスプレイ 5.8インチ
IGZO TFT
フルHD+
左同
本体サイズ 縦:148mm
横:71mm
厚さ:8.9mm
左同
本体重さ 178グラム 177グラム
CPU Snapdragon 690 5G Snapdragon 720G
RAM/ROM 4GB/64GB 左同
電池容量 4570mAh 左同
電池持ち時間 5G利用 約145時間
4G利用 約170時間
約180時間
最大通信速度 下り 2.1Gbps/
上り 218Mbps
下り 350Mbps/
上り 75Mbps
3G対応(FOMAプラスエリア) 非対応 対応
カメラ 1200万画素
+1200万画素
+800万画素
左同
防水防塵 対応 左同
おサイフケータイ 対応 左同
ワンセグ 非対応 左同

*各ドコモ版のスペック基準。より詳しい仕様・全スペックデータはドコモ公式ページを参照ください。

上記の通り、AQUOS sense5GとAQUOS sense4は本体のサイズ・ディスプレイは全く同じです。

AQUOS sense5Gとsense4なら保護ケースや画面フィルムも同じものが利用可能です。ただし、旧型のAQUOS sense3以前のモデルとはサイズが異なります。

本体の重量はスペックデータ上は1グラムのみsense5Gが重くなっていますが、内蔵されたチップ以外に違いはないため、持った印象はほぼ同じと考えて良いでしょう。

Android OSのバージョンについては、AQUOS sense5Gは初期状態でAndroid 11、AQUOS sense4はバージョンによってAndroid 11へとアップデートが配信中です(SH-41Aの場合)。

SDM690/SDM720Gの違い

AQUOS sense5Gは5G通信に対応させるため、AQUOS sense4とは異なるチップが使われています。

AQUOS sense4はQualcomm Snapdragon 720G、AQUOS sense5Gは Qualcomm Snapdragon 690Gとなっており、以下のように動作周波数が違います。

Snapdragon 720G Snapdragon 690G
2.3GHz+1.8GHz オクタコア 2.0GHz + 1.7GHz オクタコア

Snapdragon 720Gは2021年春時点でハイエンド向けモデルのチップに比べると性能は低いものの、多くのゲームはスムーズに遊べるくらい高い性能があります。

AQUOS sense4 (SH-41A)のAntutuベンチマークスコアは約25万点です。3年位前のハイエンドクラスの処理性能と同等クラスだと言えます。

一方で、AQUOS sense5GのSnapdragon 690 5GもAQUOS sense4とほぼ同等のCPU性能があります。

公式の表現だと、以下のように記載があります。

処理性能比較 AQUOS sense5G
(SDM690 5G)
AQUOS sense4
(SDM720G)
CPU性能 AQUOS sense3の約2.4倍 AQUOS sense3の約2.2倍
GPU性能 AQUOS sense3の約4.2倍

AQUOS sense5GのGPU性能については比較表現がありませんが、CPU性能は1世代前のAQUOS sense3よりも2倍以上アップしているという点は共通しています。

AQUOS sense4とAQUOS sense5GはRAM4GB/ROM64GBという点も同じであるため、パフォーマンス・処理性能に関する部分はほぼ同等であると考えて良いでしょう。

電池持ちは5Gのほうが悪い

これはすべての5G対応スマートフォンに共通することで、4Gスマートフォンに比べて5Gスマートフォンは電池持ちが悪くなる傾向があります。

AQUOS sense5GとAQUOS sense4は全く同じ電池(4570mAh)を搭載していますが、5G通信オンで使うと電池持ちが1~2割ほど悪くなります。これは高速通信に必要な消費電力が大きいことが影響しているようです。

AQUOS sense5Gでも、5Gをオフ(ネットワーク設定から4G/3G/2Gのみを選択)にして使えば、ドコモ基準で約170時間の電池持ちを実現します。ただ、5Gを初めから使う気がないのならAQUOS sense4を選ぶべきです。

カメラ性能は全く同じ

AQUOS sense5GとAQUOS sense4は同一のトリプルレンズを搭載しています。

レンズは121度の広角レンズ、83度の標準レンズ、そして2.9倍相当(広角レンズに対して)の望遠レンズがあります。

AQUOS sense5GとAQUOS sense4のカメラはシーンに合わせてAIが設定を自動で合わせる機能や、手ブレ補正などもあります。

(実際にAQUOS sense4で撮影した写真)

他社最高峰の高級スマートフォンと比べてしまうと広角・ズームレンズの画質は低めであるものの、一般的な写真撮影には十分な機能があります。

☆「[実機レビュー・評価]ドコモ AQUOS sense4 SH41A SDM720G Antutuスコア・機能・価格と割引」

AQUOS sense5Gは3G/FOMA非対応

2021年モデルの5Gスマートフォン AQUOS sense5Gは、3G通信/FOMAに非対応となっています(ドコモ・ソフトバンクモデルはバンドとしては3Gにも対応していますが、5G契約での接続は出来ない見込み)。

ドコモの場合2020年11月10日より5G契約で3G/FOMA対応のモデルであっても、3G通信が利用できないように順次移行しています(実際の対応可否は各社にお問い合わせください)。

2021年時点で4G/LTEが繋がらないエリアはごくわずかのはずながら、山間部や地方エリアで3G通信が無いと不安という場合には、AQUOS sense4を選べば引き続き3G通信が利用可能です。

*ドコモモデルの場合。FOMAは2026年に停波予定です。

☆「ドコモ公式HP 4Gスマートフォン AQUOS sense4をみる

SIMフリー版はDSDV対応

家電量販店や通販、格安SIMサービス向けに提供されるSIMフリーモデル SH-M17は、nano SIM×2スロットのDSDV版となります。

対応バンドは以下の通りです。

対応バンド5G : n77 / n78 / n79
LTE : B1 / B2 / B3 / B5 / B7 / B8 / B18 / B19 / B20 / B28 / B38 / B39 / B41 / B42
3G : B1 / B2 / B5 / B6 / B8 / B19
GSM : 850 / 900 / 1,800 / 1,900MHz

その他の主な仕様はキャリア版と同じ(RAM4GB/ROM64GBも同じ)で、おサイフケータイも対応しています。

AQUOS sense5Gのドコモ/au/SB/SIMフリー価格

AQUOS sense5Gはドコモ・au・ソフトバンクの各社で同スペック(対応バンドなど一部異なる部分もあり)で販売されます。

各社の価格設定は以下の通りです。

キャリア AQUOS sense5G 定価 割引・キャンペーン
ドコモ 39,600円 5Gウェルカム割(Xi→5G)
3月19日~ 1.1万円引き
au 39,890円 5Gスマホお得割(最大2.2万円引き)
ソフトバンク 43,200円 ウェブ割(21,600円値引き)
SIMフリー 50,600円

(2021年3月27日時点)

SIMフリーモデルはOCNモバイルONEの発売記念セール特価が狙い目です。SIMフリー版の発売日は2021年3月12日です。

各社乗り換え契約だと2万円相当の還元や値引きが期待できるため、現在契約中の会社からMNPで買うことをおすすめします(割引条件・対象料金プランは各社HPを参照ください)。

[実質1.5万円~]AQUOS sense5GとAQUOS sense4の違い 5G対応以外の差・SDM690 5Gの性能

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