ソフトバンクは2017年8月1日より同社(およびワイモバイル)が販売するスマートフォン・タブレット端末等についてSIMロック解除の条件を一部変更することを発表しました。

変更は2017年8月1日および12月1日の2段階によって行われ、すでに発表されていたKDDIのSIMロック解除変更ルール(参考:2017年auスマホのSIMロック解除ルール変更で何がどうなる?白ロム運用・格安SIM利用時の注意点)とほぼ同様のものとなりました。

ソフトバンクのSIMロック解除ルール

8月1日からの変更では、機種代金を一括・分割で購入した場合に101日目以降に手続きが可能になります。そして12月1日以降は機種代金を一括購入していれば即日SIMロック解除が(支払いが確認出来た時点で)可能になる予定です。

過去にSIMロック解除を行ったことのある回線では以下の特例により101日以内でもSIMロック解除が可能になるパターンがあります。

過去に対象回線でSIMロック解除を行ったことがあり、かつ前回のSIMロック解除受付日から101日目以降である場合は、機種購入日から100日以内の場合でもSIMロック解除の手続きが可能です。この手続きは2017年12月1日(金)から開始します

ただし、auと同じく一括購入割引を適用した場合には端末代金の支払いをしても100日間はSIMロック解除が出来ない期間が設けられることになりました。

機種代金の分割払いの残債を全て精算された場合も含みますが、そのお支払いを確認できるまでの間は手続きが行えません。また、機種代金を一括払いされた場合であっても、一括購入割引など(ご購入機種の継続利用および適用条件の継続契約を条件として、毎月のお客さまの合計金額を割り引くサービス)が適用されている機種については、機種購入日から100日以内の場合はSIMロック解除の手続きが行えません-ソフトバンク

変更の要点は完全にauのルール変更を踏襲しているようです。

auとの違いは、いずれの場合においてもSIMロック解除手続きが可能なのは契約者本人に限る、という点です。これは以前からずっとソフトバンクでは本人しか解除できず、今後も白ロムを購入してロック解除を第三者が行うことは解禁されないことが確実となりました。

本ルールの変更は2015年5月以降に発売されたSIMロック解除可能なソフトバンク端末すべてに適用され、変更以前に購入された端末でも変更後のルールが適用されます。ソフトバンクユーザーにとっては改悪となる点はありませんので、特定の条件は付きますが解除条件が緩和されると考えればよいでしょう。

SIMロック解除の手数料はウェブから行った場合は無料、店頭で行った場合は有料となります。これはワイモバイルでも同様です。

ワイモバイルのSIMロック解除ルール

ソフトバンクグループのワイモバイルでも、全く同様のルール変更が同じスケジュールで実施されます。ニュースリリースの一字一句、ソフトバンクとワイモバイルに違いはありません。

ワイモバイルではソフトバンクで発売されたモデルと全く同じ機種が発売されることがあり、SIMロック解除が可能になる端末は「ワイモバイルで2015年5月以降に発売されたモデル」ではなく、ソフトバンクも含みSIMロック解除義務化後になる点に注意して下さい。

具体的には2016年3月にワイモバイルから発売開始されたiPhone 5sは、ソフトバンクにおいて2013年に発売されているモデルであるためSIMロック解除の対象外です。iPhone5sは実質価格108円から利用できる格安スマホとして人気なので、今後もワイモバイルで購入したものはワイモバで使いましょう。

☆「ワイモバイル iPhoneシリーズ

また、ワイモバイルでは2017年7月からiPhone SEの割引が増強され、最大16,800円値引きされました。iPhone SEはソフトバンクでも2016年3月31日が発売日でしたので、ワイモバイル経由で購入した場合でもSIMロック解除に対応しています。

☆「ワイモバイル iPhone SEをみる」(iPhone SE2も販売中)

将来SIMフリー化してドコモやau系のMVNOでの利用予定があるのなら、iPhone5sよりiPhone SEのほうが良いかもしれません。見た目は上記の写真のように全くと言っていいほど同じですが、中身は大きくスペックアップしています。

関連記事:[iPhoneSEレビュー]Antutuベンチスコアは12万超 iPhone5sと比較

ソフトバンク&ワイモバイル SIMロック解除日数を8月1日より短縮 値下げされたiPhone SEもSIMフリー化可能