2017年モデルのiPhone 8 Plusは歴代iPhone最強のスペックを持つモデルとなり、スマホでゲームを楽しみたい人に向いています。
旧モデルのiPhone 7でもあらゆるアプリが快適に動作するレベルの高い処理能力を持っていますが、連続でアプリを動かし続けると端末が発熱し、処理能力が落ちる現象が見られます。
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端末が過熱した状態でもiPhone 7の能力は他の低価格スマホと比べれば格段に高いパフォーマンスを発揮しています。ではiPhone 8 Plusで同じ実験をしたらどうなるのかな？と興味が湧いたので試してみることにしました。
ベンチマーク連続動作テスト
今回はスマホの処理能力を数値として表示できるベンチマークアプリ「Antutu Benchmark」（iOS用）を利用し、連続して測定を繰り返しました。1回の測定には5分程度が掛かり、スコア表示後に温度を測定、そしてすぐに次のベンチマークテストを実行しています。
iPhone 8 Plusと一緒にPhone 7でも測定し、比較した結果は以下のようになりました。
| 測定 | iPhone 8 Plus | iPhone 7 |
| 1回目 | 213,264 (32.3℃) |
154,226 |
| 2回目 | 198,899 (34.8℃) |
106,643 |
| 3回目 | 184,432 (35.6℃) |
100,148 |
| 4回目 | 188,026 (36.0℃) |
95,686 (39.6℃) |
スマホの発熱具合は「放射温度計を使ってスマホの温度を物理的に測る方法」で紹介した非接触型温度計を使い、ディスプレイ前面の温度を調べています。
iPhone 8 Plusの平時のスコアは20万点を超える、超ハイエンド級です。現存するあらゆるスマホの中で最高峰となっており、どんなゲームもスルスルと動きます（あくまで数値上での比較。実際の動作はアプリの調整・OSの動作処理によって実体感出来る動きには違いが出ます）。
iPhone 7では前回の測定と同様に、2・3回目の測定あたりから本体温度が上昇し、処理能力が6割程度まで下がってしまいました。一方のiPhone 8 Plusも多少の処理低下が起こりましたが、20分の連続動作後にも18～19万点というハイスコアを叩き出し続けています。
本体の温度上昇についてもiPhone 7に比べて緩やかでした。手で触った感触ではそれなりの暖かさを感じるものの、iPhone7よりも8 Plusの方が明らかに発熱が起こりにくくなっているようです。これは本体が大きく放熱効果が高いことも影響しているかもしれません（他のPlusシリーズを所有していないので5.5インチサイズのiPhoneとは比較出来ていません）。
引き続きiPhone 8 Plusの連続テストを実行しても、やはり発熱度合いは緩やかです。
| 測定 | iPhone 8 Plus |
| 5回目 | 166,391/(36.3℃) |
| 6回目 | 184,794/(36.5℃) |
| 7回目 | 180,068/(38.7℃) |
| 8回目 | 179,981/(38.8℃) |
5回目の測定ではなぜかスコアが低めに出ましたけれど、バックグラウンドで動作している他のアプリもあるはずなので、ベンチマーク測定では1万点以上の誤差があることもよくあります（その程度のおおざっぱな目安としてのみ考えてください）。
8回の測定後でも18万点を記録しており、これはAndroidスマートフォンの最高性能レベルのSoC Snapdragon 835搭載機種レベルです（たとえばGalaxy S8シリーズ、Xperia XZ Premium, AQUOS Rなど）。8回の測定で40分程度の時間が掛かっているものの、持てないほど熱くなることはありませんでした。
4.7インチサイズのiPhone 7/8に比べて、5.5インチのiPhone 8 Plusはメモリーも3GBの大容量であり、高い処理能力が必要とされるゲームアプリを大画面で楽しみたい人はiPhone 8 Plusに機種変更すると、処理落ちが少なく遊べそうです。
＊ベンチマークテストの連続動作は並のアプリに比べて高負荷を掛けることになり、電池消耗も激しいため一般の方は真似しないほうが良いです。また、40℃以下の温度でも皮膚に長時間触れさせ続けると低温やけどする可能性はあります。充電しながらの利用だともっと早く過熱しますので、iPhoneの連続利用はほどほどにしましょう。また、まだ発表後間もないiOS 11に対応していないアプリもあるようなので、特定のゲームを遊びたい場合はバージョンの対応状況にも注意してください。
