このネタは私の運営するもう一つのブログサイトで2015年1月頃に考察しています。あれから半年以上が経過し、MVNOの情勢も変わってきていますので、改めて2015年8月の最新格安SIMプランを調査・比較して、ヘビーユーザーにオススメな格安SIMを考えてみましょう。

過去記事:白ロム節約ブログ-ヘビーユーザー向けのMVNO選び ガッツリ使うならどこがいいのか

1月時点での私は、DMMモバイルの7GBプランをオススメしていますねぇ。当時の価格は7GBで月額2280円ですか~。

今ではDMMの各データパックプランは価格改定&新プランが追加されています。7GBプランも大きく値下がりしてます。

dmmmobileplan201508今は7GBプランより10GBプランの方がコスパが上がっています。

単価(円/GB)
プラン 2015年1月 2015年8月
7GB 326円 266円
10GB 368円 225円
20GB 該当無し 305円

1GBあたりの価格は、実に3割もの値下がりです。スゴイですね~。1月時点では無かった15GBプラン、20GBプランの大容量や2GBといった中間層までカバーしています。

ヘビーユーザー向け、という意味では最もコスパが良いのは10GBプランなのですが、20GBプランを1枚契約するより、10GB×2回線の方が維持費は1590円/月も安くなります。SIMを入れ替える手間を惜しまないなら、2枚持ち推奨です。

この他にも以前は無かった大容量のプランを出しているMVNOはあるのですが、正直言って通常プランではDMMに価格で単純勝負できるところはありません。「匹敵する」というプランなら、

・楽天モバイル 10GBパック → 月額2260円 (DMM比+10円)
・IIJmio、BIC SIMなど 10GBプラン →月額2560円 (DMM比+310円)
・フリーテル 使っただけSIM → 月額上限2470円 (DMM比+220円)
・ぷららモバイル 7GBプラン → 月額1886円 (DMM比+26円)

といったMVNOもあります。このあたりはどんぐりの背比べですね。

現在MVNOで最大の容量を出しているのはDMMの20GBプランだと思います。1契約でそれ以上のデータ容量プランはありません。ただし、「データ通信容量無制限」プランも以前より増えました。

まず容量無制限のMVNOといえば、ぷららモバイルの3Mbps中速定額2760円プランですよね。このプランでは、最速ダウンロード速度が3Mbpsと制限が掛かっているかわりに、月間にどれだけ通信させても、速度制限・利用制限が掛かりません。最近若干スピードの低下があるという噂を耳にしますが、多少遅くてもいいので常時接続、長時間接続をさせたい人には向いています。

次に無制限プランとして思い浮かぶのは、「U-mobile LTE使い放題(月額2480円)」と「b-mobile SIM 高速定額(月額1980円)」があります。この2つは2014年後半頃にスタートした、LTE通信速度での使い放題プランです。しかし、確かにこの2社も「月間のデータ通信量制限」はないものの、どちらも短期間に通信をたくさん行うと、通信制限が掛かります(具体的な制限データ量・速度は非公開)。評判を聞く限りでも、やはり動画の連続視聴のようなデータ通信を大量・長時間使うといった目的には向かないようです。

また、au系MVNOではUQ-mobile(U-mobileではない)では、500kbpsの低速で無制限通信プラン(月額1980円)があります。ただし、こちらも3日で1GBを超えてしまうと利用制限がかかる可能性があります。

2015年1月と8月の違いはこんなところです。

で、ハードユーザーにオススメの格安SIMはどれなのか?

一言に「ハードユーザー」で括ってしまうと難しいですね。たくさんネットを使うという中にも、2パターンにわけてプランをオススメしたいと思います。

このタイプは、例えば大容量ゲームインストールや映画の視聴を利用したいというユーザーさんが該当します。この場合は1回の通信を素早く出来たほうが快適ですので、速度の上限・短期間制限の無い格安SIMプランが良いでしょう。それこそDMMモバイルのプランは高速通信量が残っている間は短期間にいくら使っても制限は掛かりませんので、極端な話10GBを1日で使いきってもOKです。

ただし、10GBでは全然足りない、30GBや50GBくらい使いたい!となってしまうと、10GB×3枚→月額6750円、10GB×5枚→月額11250円という高額な維持費が掛かってしまいます。このような10GB以上のデータを使いたい「大容量系ハードユーザー」にはパケットパック系のプランは向きません。

こちらのタイプは、音楽や動画のストリーミングや、PCをテザリングさせてウェブ閲覧をしまくりたいというユーザーさんが該当します。言うなれば「長時間系ハードユーザー」ですね。

タイプBな方にはぷららモバイルの定額無制限プランの一択推しです。U-mobileやb-mobileのLTE使い放題も夜中ならそれなりに速いでしょうし、それなりのデータ通信量を使うならアリなのですが、「常時接続」させるような使い方をすると、多分簡単に速度制限が掛かるでしょう。

その点ぷららの3Mbpsでは、3Mbpsが出続けてくれれば1時間で1.35GB、8時間連続で通信させれば10GBを超える通信も可能です。仮に実測度が1Mbpsに落ちていても、24時間通信させ続ければやっぱり1日で10GB、1ヶ月で300GBもの超大容量のパケット転送が可能です。

3Mbpsでは大きなデータを転送させるのには向いていませんが、スマホ向け動画サイトの視聴やネットサーフィンくらいならそれほどストレス無く利用できるはず。それで月額たったの2760円ならば安いと言えるでしょう。

最後に、MVNO(格安SIM)に限らないのであれば、今はWiMAX2+の方が大容量通信が可能です。WiMAX2+のギガ放題プランでは3GB/3日の制限はありますが、制限時にも5Mbps程度の速度で常時接続が可能なため、上述のぷらら3Mbpsプランよりももっとたくさんの通信をさせることが出来ます。そのため、タイプAのような使い方にも、Bのような使い方にも対応できます。

料金面は「UQ WiMAX ギガ放題プラン」で4380円/月となり、格安SIMのプランに比べればお高いですが、速度制限時ですら5Mbpsで通信が可能ならば、1ヶ月で1TBを超える通信すら出来る計算です。これを「コスパが高い」と考えるか、「維持費が高い」と考えるかは利用者次第です。接続エリアも、ドコモやauのLTEとは異なります(接続エリアは公式HPで確認できます)。

なお、今回は「プランのデータ量とコストパフォーマンス」に重点をおいて考察しました。根本的なところで快適な速度を保っているのか?という観点を議論に入れていませんので、本当にMVNOの契約を検討しているなら、単なる安さよりも実速度の評判なども合わせて考慮して下さいね。ただ料金が安い、というだけでMVNOを選んでしまうと満足出来ない可能性も高いです^^;

2015年夏 ヘビーユーザー向けの格安SIM選び 大容量パックからオススメの無制限通信