2017年9月2日から7日までの期間で開催される「楽天スーパーセール」の一部として、格安スマホサービスの「楽天モバイル」が協賛セールとしてSIMフリースマートフォンを通常価格の最大90%引きで放出しています。

[2018年9月4日20時~:楽天モバイル楽天市場店にて、ZenFoneシリーズやHuaweiの格安スマホが半額セールを超える大幅値引きで登場予定です。人気タイムセール品は瞬殺が予想されますので、販売開始開始前にルールをしっかり把握・準備してから臨みましょう 。

楽天モバイルではこのような「SIMフリースマホ半額セール」をこれまでに何度も開催していますが、半額セールでお買い得に購入するためには楽天モバイルのSIM契約が必須・販売数が限定など、よくルールを把握しておく必要があります。

今回は半額セールおよび楽天モバイルで初めて契約を考えている方向けに、楽天モバイル自体の契約に関する注意点やセールの攻略方法をまとめていきたいと思います。

当ページで考察している内容は2018年9月時点(初稿2015年12月, 改訂)の楽天モバイルの契約ルールと、過去の半額セールを見てきた管理人の経験に基づく情報が含まれています。契約・販売のルールは変更される可能性・私の理解が間違っている可能性もありますので、重要なポイントは各自で公式サイトを読みなおすようにしてくださいね。

「格安スマホ」と呼ばれるサービスにはau系ネットワークを使うものもありますが、楽天モバイルで契約できるのは2015年12月時点ではドコモのネットワークを利用したもののみです。接続エリアはドコモのFOMA,Xiサービスの地域に準拠しますので、ドコモの携帯が繋がりやすい地域かどうかを契約前にチェックする必要があります。

楽天モバイルではドコモのネットワークに対応したSIMフリースマートフォンが販売されていますが、この他にドコモから発売されたXiスマートフォン(白ロム)にもSIMカードを差し替えるだけで利用できると考えてよいです(SIMロックが解除されていればソフトバンクのモデルも一部使えると思いますが、auのスマートフォンは利用できない可能性が高いです)。

また、将来MNP転出をすることを考えるなら、ドコモ系以外のMNOへポートアウトするのが良いでしょう。

今回(2018年9月)半額セールが開催されているのは、「楽天モバイル楽天市場店(http://www.rakuten.ne.jp/gold/rakutenmobile/)」です。一方で、過去には楽天モバイルのサービスサイト「楽天モバイル」でセールが開催されたこともあります。

どっちも「楽天モバイル」のサービスであることには変わりないのですが、販売サイトが違いますので、それぞれで対象となるキャンペーンの内容が異なることがあるので要注意です。

例えば、2015年10月頃には楽天モバイルのサービスサイトで半額セール(秋の楽天モバイル感謝祭)、6月と9月初めに楽天市場店で同じく半額セールが行われてきました(楽天スーパーセールが3ヶ月に一回行われていますので、その協賛セールですね)。

楽天モバイルでは他の格安スマホ提供業者に比べても、たくさんのSIMフリースマホを取り揃えています。楽天モバイルの専用機種もいくつかあるほどです。

しかし、半額セール(近頃は最大90%引きを超える値引率もあり)では全てのSIMフリースマートフォンが半額になるというわけではありません。過去に半額になったことがある機種を挙げていくと、

・ファーウェイ honor 6 Plus, honor8, honor9,nova lite, Ascend Mate 7、Mate9, Media Pad M3,Mate10 Pro
・ASUS Zenfoneシリーズ各種

・ファーウェイ P9, P9 lite, P8 lite, P10, P10 Plus
・シャープ AQUOS SH-M01, M02, M03, M04, SH-N01, AQUOS R Compact
・富士通 ARROWS M01, M03, M04
・ZTE Z330, Z530, E01, Axon 7
・ソニー Xperia J1 compact
・HTC Desire 626
・アップル iPhone SE, 6sなど整備品・海外モデル

Mate7, Zenfone5はすでに売り切れているようで、12月のセールには登場しませんでした。一方で、XperiaとDesireは今回からの参戦です。傾向としては発売されたばかりの機種、セールにしなくても売れる機種は対象になりづらく、在庫が余っている機種が安売りされるようですね~。

セールになる時にも販売数はその時々で異なっており、機種ごと・カラーごとに異なる時間でタイムセールが行われるのが恒例です。欲しい機種・欲しい色の販売スケジュールを事前に良く確認することが、もっとも重要な攻略方法と言っていいでしょう。

 過去に何度も楽天の半額セールを眺めてきましたが、人気のある機種はタイムセールで設定された時間内に完売することも多々あります。開始5分で数百台の在庫が売れることも珍しくありません

楽天モバイルで半額セール品を狙うなら、たとえタイムセールの時間が平日であろうと、夜中のスタートであろうと、開始直後にすぐに購入が出来るように準備をするべきです。

ただ、楽天モバイルのセール品はセール開始から「秒単位」で売り切れてしまうことはまず無く、落ち着いて購入手続きを手早く済ませれば(最も人気のある製品でも1~2分程度)購入は出来るはずです。サーバーが大混雑して接続不能になることもこれまではほぼありませんので、しっかりと準備さえしておけば狙ったセール品の確保は誰にだって出来ます。

 これは2017年6月に開催された楽天市場店で観測された事例になりますが、半額セールの詳細が公式サイトで発表されたあとから、緊急開催としてセール品の在庫追加・価格の変更が行われたモデルが出ました。しかも追加開催分のほうが値段が安くなっていることがありましたので、購入のタイミングがやや難しくなったと言えそうです。セール開催時期は一度価格と日程を確認するだけで終わらず、常に最新情報を仕入れるようにしてください。

2018年9月に開催されている楽天市場店でのセールには、プレセール(予約購入)が実施されています。

予約購入品の場合は楽天市場のスーパーセールが開始される日程よりも先に商品の販売が実施されますが、実際の商品発送は後日通信契約のご案内メールが届いてから行われます(2018年6月の場合は14日21時以降とされています)。

予約購入品では通常のセール購入よりも注文から開通手続きまでの期間が長くなるため、MNPをする場合には予約番号を通信契約の案内メールが届いてから取得するようにとの注意書きが追加されています。

また、予約品の購入時には楽天スーパーポイントが利用できないという制限もありますのでご注意ください。

楽天モバイルの音声SIM回線では、他社からのMNP(乗り換え)に対応しています。詳しい方法はサービスサイトのQ&Aを読んで欲しいのですが、セールで購入後にMNP予約番号を取得して手続きをすれば、同じ番号のまま楽天モバイルで利用が可能です。

rakutenmnp

セール品の購入方法

セール品の購入方法は「楽天モバイルのサービスサイト」で実施されるものと、「楽天モバイル楽天市場店」で開催されるもので異なります。

まず前者の場合は普段から販売されているSIMフリースマホのセット購入と全く同じです。公式ホームページの端末一覧・セールページに掲載されているところから欲しい機種を選び、SIMサイズ・購入支払い方法・契約者の情報などを追加して回線契約・端末購入手続きをします。

一方で、楽天モバイル楽天市場店でのセールの場合、まずはじめに楽天市場で普通の通販商品を買うのと同じように「商品をカゴに入れる→購入をする」というステップが発生します。端末の支払い(楽天市場店内)では楽天スーパーポイントが利用できます(通常1回の支払いあたり上限3万ポイント。予約販売品にはポイント利用不可)。

その後、楽天モバイルからメールによって具体的な契約手続き案内が来ます(早ければ即日~翌日、手配状況・発売日によって3~4日掛かることもあります)。そこからの手続方法は通常購入とほぼ同じですので、詳しくは以下の記事に実際に楽天モバイルの半額セールを購入したときの実体験に基づく手順を書きましたので、初参戦する方は一読してみてください。

関連記事:楽天モバイルセール品の注文手順・契約方法・審査&配送日数 全解説

前項のMNPの手続き方法にも関わりますが、楽天市場店で半額のSIMフリースマホを購入した場合、必ず音声SIMの回線契約をする必要があります(半額セール対象商品はデータプランではダメ→今はデータプラン・音声プランのどちらでも可・音声のみ対象と機種ごとに設定されています)。この手続きを進めないと注文はキャンセルになってしまいますので要注意です。

セールで購入後、回線契約を申し込むためのURLがメールで送られてくるはず(通常は注文から翌営業日までにメールが届きます)ですので、そこからリンクして「注文後1週間以内に手続きを完了」させる必要があります。キャンセルされてしまうとせっかくの半額割引が無効になってしまう可能性があるので、忘れずに手続きを進めましょう。

楽天市場店セールの場合、売買契約成立のタイミングは購入後に通信契約の案内メールが届いた時点とされています。基本的に決済まで進めてしまった場合はキャンセルできないものと考えましょう。

楽天モバイルでは良くある携帯契約と同じように、初めて登録する場合には3394円(2016年9月23日~改訂)の事務手数料・初期手数料が必要です。しかし、今回行われている「楽天市場店」でのセールでは、販売価格の事務手数料料金が含まれています。そして、その事務手数料を含んだ分も含めて半額になっているのでちょっとお得なのです。

例えば、楽天モバイルでは通常45800円で販売されているhonor6 Plusの場合だと(2015年12月時点)、

となっているはずです。今年の10月に楽天モバイルの「サービスサイト」で販売された半額セールでは「本体のみが半額」になっており、事務手数料は通常通り請求がありました。そんな感じで「サービスサイト」での販売と「楽天市場店」での販売には手数料の考え方が異なるので注意して下さい。

2018年9月現在、楽天モバイルではデータプラン契約には最低利用期間はありませんが(2016年10月販売分より、一部端末セット機種に対してデータプランにも最低利用期間が設けられるようになりましたので注意してください)、音声SIM回線は1年間の設定があります。

セール対象品では、機種ごとに「音声SIM/データSIM両方可能」または「音声SIM契約のみ」と契約対象が定められるようになりましたので、購入したい機種の対象種別を良くチェックしてください。

最低利用期間のカウント方法は、「利用開始月を1ヶ月目」として含み、「12ヶ月以内に解約すると9800円」の短期解除違約金が発生しますので気をつけて下さい。

さらに2017年9月1日からスタートした「スーパーホーダイ」プランでは最大3年の縛りがあります。スーパーホーダイ↔通常音声プランへ最低利用期間内の変更は不可です(既存の通常音声プランからスーパーホーダイへ変更も出来ません)。

最近ではMVNOでも短期期間での単位でデータ通信量の制限を設定しないサービスも増えているのですが、楽天モバイルは2015年12月現在もサービスの安定性確保のために短期通信制限を下記のように設けています。

各プランは3日あたり3.1GBプラン:540MB、5GBプラン:1GB、10GBプラン:1.7GBの通信速度制限がございます。3日間制限中の通信量も繰り越し容量、高速通信容量、高速通信容量追加パックが消費されます。

5GBプランの場合でさえ3日間で1GBとちょっと厳しいめです。普通にネットサーフィン・アプリ利用くらいならそんなにデータを消費することもないかもしれませんが、スピードテストをガンガン回したり、動画を長時間視聴したりしたい方にはあまり向きません。

【追記】:2017年3月1日より、上記の3日間制限は撤廃されます。

楽天モバイルでは音声プランからデータプラン、逆にデータプランから音声プランへと、契約種別の変更をすることは出来ません。この変更が出来るのは現状ではmineoくらいなものでしょう。

参照:mineo以外に格安SIMでデータと音声(通話)間プラン変更が出来るサービスがあるか調べてみた

楽天モバイルの公式サイトには「1人何回線まで」という記載が見当たらないのですが、1人5回線までは契約が可能なようです(音声・データの合計で判定されているという噂です)。

→2017年6月時点では「1人あたり5回線まで」と明記されています。これはデータ・音声回線の合計でカウントされます。

音声回線の契約審査がありますので、それに通らなければ半額スマホも購入することは出来ませんので注意して下さい。また、回線を解約したばかりだと枠のカウントがクリアされていないこともありますので購入のタイミングにも注意です。

→2018年3月のセールでは、「セール対象商品はお一人様一台まで」の購入制限が記載されています。複数台を購入するとキャンセルされる可能性があるため注意してください。

この記述はいつからあったのか気づきませんでしたが、2017年6月17日以降の開催のタイムセール品において、注文確定後に以下のようなことをすると、2,000円のキャンセル手数料が請求されることがあります。

以下理由によって注文確定後にキャンセルとなった場合は、各種手続きを停止するため、端末1台につきキャンセル料2,000円(非課税)が発生します。
・誤注文等お客様都合によりキャンセルを希望された場合 ※商品変更のためのキャンセルも対象
・通信契約不備(MNPエラー、本人確認書類不一致)となり、再申込みを行わずキャンセルを希望された場合
・申込み期限を過ぎてしまった場合
・既存の契約を含め6契約以上のお申し込みでキャンセルとなった場合

注文時には欲しいカラー・価格情報などをよく確認してから申し込みましょう。

楽天モバイルの10GBプランは、格安SIMの中でも屈指の安さ(MVNO 1GBあたりの料金参照)です。

また、楽天モバイルでは2017年9月1日から新プラン「スーパーホーダイ」が追加され、これがセール割引条件になっている機種も登場しています。

スーパーホーダイプランは「高速データ容量+5分かけ放題+容量使い切り後の中速通信使い放題」がセットになった特殊プランであり、最低利用期間が2年と3年のものがあります。セット販売品で契約する場合は短期解約の違約金に十分注意して下さい。

また、セールとは関係なくスーパーホーダイで契約を行うと「長期優待ボーナス」として2年契約で1万円・3年契約で2万円相当の端末値引き(またはポイント還元)があります、端末セットセールでスーパーホーダイが条件になっている場合は長期優待ボーナスは対象外になります(2017年9月期セール時点)。

*2018年3月セールより、音声SIMセットの販売価格に対してスーパーホーダイ 3年プランで契約すると20,000円のキャッシュバック・2年契約で10,000円キャッシュバックを受けられるようになりました(CB対象可否は機種ごとにこ設定されている)。スーパーホーダイは必須条件ではないタイムセール品が多くなったため、特典条件はよく確認してください

2018年のセールより、契約時にスーパーホーダイプラン(2年・3年)を選ぶとキャッシュバック(長期優待ボーナス)を受け取ることが出来るコースが用意されています。

キャッシュバックは楽天の「メルマネ」というサービスを利用して、口座への振込を申請する必要があります。キャッシュバック付与時期は開通した時期(毎月5日まで・20日まで、および口座振替を選んだ場合)によってことなりますが、最短で1ヶ月程度で受け取れます(詳しくは公式サイトの提供条件を参照)。

なお、2018年9月時点のセールではスーパーホーダイが必須となるセール品はありません。また、スーパーホーダイの特典が月額割引に変更されています。

楽天モバイルでは月額800円とやや高額ですが、購入後の設定サポートと故障時の補償を行う「端末補償・スマホサポートパック」が端末と常時購入時に限り加入することが出来ます。この補償オプションを付けると、水濡れや修理・全損時にも年2回まで5000円で端末交換が行えます。

この他、通話定額オプション・安心リモートサポート・データ復旧サービスオプションなど、各種オプションを半額セール購入品契約についても申し込むことが可能です(セールで購入後に契約手続きすることになります)。

楽天モバイルではSIMカードのサイズを契約後に変更することが出来ますが、変更手数料が3000円(2016年9月23日~改訂)も掛かります。他社に比べてもこの手数料は高く、正直楽天モバイルでサイズ変更をすることはオススメしません。必ず利用予定の端末に合せて、計画的にSIMサイズを選びましょう。

関連記事:MVNOのSIMカード交換(サイズ変更)手数料まとめ

SIMカードは「小は大を兼ねます」。ですが、逆はムリです。ちょっと強引な方法としてSIMカードをカッター(専用のパンチなどもあります)で切ることにより小さくすることも不可能ではないのですが、楽天モバイルのSIMはカットしてはいけません

楽天モバイルでは解約時にSIMカードの返却が必須であり、その際にICカードが破損していると違約金が取られてしまうのです。

参照:MVNOの解約後SIMカード 返却しないとどうなる?各社の取り扱い状況まとめ

具体的にいくら、と決められているわけではないのですが、交換手数料が3千円なので、おそらくそのくらいでしょう。

[追記]楽天モバイルはMNOへ

上記は楽天モバイルがMVNO時代のものです。2021年時点、楽天モバイルはMNOになり、料金プラン・手数料などの仕組みがすべて変更されています。最新情報は楽天サイトで確認してください。

楽天モバイルのスマホ半額セール攻略法 購入方法や契約後の運用方法情報まとめ

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