ドコモは2017年11月中旬に2017年冬モデルとしてソニーの新型コンパクトスマホ「Xperia XZ1 Compact SO-02K」を発売することを発表しました。管理人は1世代前の旧モデルとなるXperia X Compact SO-02Jを使っていますので、実際に新型のXperia XZ1 Compactを入手して触り比べて感じたレビュー・機種としての違いをお届けします。

先に公式サイトでスペック・価格を見たい人はこちら→「ドコモ 2017年冬モデル Xperia XZ1 Compact SO-02K」/ 2019年2月8日、機種変更でも一括648円に値下げされ、ドコモ史上最高にお買い得なスマホに昇格しています。小型スマホが好きなら、絶対に買っておくべき一台です

スペック比較

まずは数値データとしてXperia XZ1 Compactと、その他旧モデルのコンパクトモデルのスペックの違いを見てみましょう。

機種名XZ2CXperia XZ1CXperia XCXperia Z5CXperia A4Xperia Z3C
ドコモ型番SO-05KSO-02KSO-02JSO-02HSO-04GSO-02G
発売日2018.06.222017.11.172016.11.022015.11.132015.06.182014.11.12
画面サイズ5.0インチ4.6インチ4.6インチ4.6インチ4.6インチ4.6インチ
解像度1080×2160720×1280720×1280720×1280720×1280720×1280
重量168g143g135g138g129g129g
縦幅135mm129mm129mm127mm128mm127mm
横幅65mm65mm65mm65mm66mm65mm
厚さ12.1mm9.3mm
(最厚9.5mm)
9.5mm8.9mm9.1mm8.6mm
電池容量2760mAh2700mAh2700mAh2700mAh2600mAh2600mAh
CPUSDM845MSM8998
スナドラ835
MSM8956
スナドラ650
MSM8994
スナドラ810
MSM8974AC
スナドラ801
MSM8974AC
スナドラ801
RAM4GB4GB3GB2GB2GB2GB
ROM64GB32GB32GB32GB16GB16GB
メインカメラ1920万画素1900万画素2300万画素2300万画素2070万画素2070万画素
サブカメラ500万画素800万画素500万画素510万画素220万画素220万画素
防水/防塵○/○○/○○/○○/○○/○○/○
指紋認証××
[2018.08.19更新] C= Compactの略です。また、各データ値は「およそ」の数値で個体ごとの誤差を含みます

ドコモモデル SO-02Kはほぼグローバルで発表された仕様そのままでした。一般的な数値や機能面に関しての概要は「ドコモ2017年冬モデル Xperia XZ1 Compact(SO-02K) 旧モデル SO-02Jからの進化点は?新機能やスペック比較」の記事にすでにまとめました。以下では「X Compact SO-02Jと比べてどうなっているのか・買い換えるほどの価値がありそうか」を中心にレビューをしていきます。

SO-02KとSO-02J 機種変更の価格比較

すでに旧モデルのXperia X Compact SO-02Jは在庫が少なく、公式ウェブショップ上では入荷状況未定となっていますが、発売当時および現時点での価格を比べてみましょう。

機種 SO-02K
(6/1~値下げ)
(10/19~再値下げ)
(2/8~購入サポ化)
SO-02J
発売時
SO-02J
2017/10時点
本体価格  77,760円   63,504円
月サポ  −51,192円
→62,208円
 −36,936円  —
端末購入サポート  -77,112円  —  −47,952円
負担額  26,568円
→15,552円
→一括648円*
 26,568円 15,552円

*2019年2月8日、SO-02Kは純新規契約・機種変更(スマホの買い替え)も端末購入サポートの対象となりました。最終在庫処分の段階に突入しています。

月々サポート・購入サポート以外にも使える還元・割引キャンペーンがあります。本ページでは機種自体について掘り下げていくので、料金面について詳しくは公式サイト「Xperia XZ1 Compact SO-02K」を参照ください。

docomoのXperia XZ1 Compact SO-02Kの本体定価は従来機種よりも1万4千円ほど高く設定されています。これは前述のスペックデータを見ても解るように、CPUやメモリ、ボディの素材がハイエンドモデルと同等に引き上げられたため、製造コストが上がっているためでしょう。しかし、その分だけ月々サポートが昨年よりも増額され、機種変更での実質負担額が全く同じ2.6万円に抑えられています。

→2018年6月1日より、機種変更時の月々サポートが増額されてSO-02Jと同額の1.5万円に値下げされました!Snapdragon 835搭載のハイエンドスマートフォンの中で最も安く機種変更が出来るドコモモデルとなりますので、お買い得度はさらにアップしています。

現時点では大きく値下げされているXperia X Compactに比べると1万円以上高く・一括値引きではなく月々の料金から値引きが続くというタイプの差があるので、買いやすさとしてはSO-02Jには及ばないものの、新機種のスペックを考えれば妥当な価格→2018年6月の値下げにより、小型スマホが欲しい人にとって最もお買い得な一台になりました。

→2018年10月の値下げにより、最終投げ売りに突入しました。ドコモのオンライン限定特典を併用することでわずか648円(ポイント還元含む)となり、とてもお買い得なスマホとなりました。

→2019年2月、端末購入サポート化されました。一括648円で買える、最も安いドコモスマホの一台です。

デザインの変更

Xperia X Compactではコスト削減とデザインの確保するためか、本体ボディはメタル素材(XperiaシリーズではALKALEIDO(アルカレイド)というアルミ合金素材を使ったモデルも)ではなく、樹脂素材に多重コーティングによって陶器のような艶を持たせたものになっていました。

SO-02Jの艶のある感じも悪くはなかったのですが、SO-02Kではグラスファイバー強化プラスチック製のマットな質感のメタリックカラー(素材は樹脂系のまま)に変わりました。

手触りはさらりとした感じで、反射しないタイプです。このコーティングでは全くと言っていいほど指紋が付かない(目立たない)のが特長です。上下のつなぎ目には「メタルライン」が入っており、オシャレ感がアップ。指紋が目立つX Compactとは大幅に雰囲気が変わったと言えるでしょう。

カラーラインナップも従来のユニバーサルブラック・ホワイト・ミストブルー・ソフトピンクから、ブラック・ホワイトシルバー・ホライズンブルー・トワイライトピンクへ、全カラーの雰囲気が変わっています。同じブラック系でも、SO-02Jがやや青みを帯びた色だったのに対し、新型は完全なブラックカラーです。

このカラーリングはソニーのヘッドホンシリーズ「h.ear」シリーズと統一したイメージになっているとのことです。

これにより、ソニーファンの人がヘッドホンやウォークマンシリーズとセットで使った場合のファッション性が向上したといえるでしょう。

同じく冬モデルのXperia XZ1 SO-01Kも似た色合いのカラーラインナップとなっていますが、素材・色合いは違います。

また、本体右横にあるシャッターボタン/音量ボタンの位置が入れ替わっています。

Xperia X Compactでは「ホームボタン(指紋認証)・ボリュームキー・シャッター」の順番だったのに対し、XZ1 Compactでは上から「ボリュームキー・ホームボタン(指紋認証)・シャッター」に変わりました。この2機種間で買い換えるとちょっと違和感を感じるかもしれませんね。

処理性能の向上

一般的なメニュー画面操作・アプリの動作において、Xperia X Compactの時点ですでにハイスペックと言えるSnapdragon 650, RAM 3GBを搭載していましたので、日常的な利用・ゲームのプレイでも特に不満を感じたことはありませんでしたが、Xperia XZ1 Compactでは3D Creator機能などの高速処理にも対応できるように、ハイエンドモデルクラスの性能になりました。

数値上のものとしてはSO-02Jに比べてSO-02Kは2倍近い処理速度を持っています。ただ、実際に1ヶ月使ってみても日常の操作ではその違いを感じることは出来ませんでした。重い処理が必要なアプリを使えば多少の差は感じられるかもしれませんが、普段使いから劇的に高速になるということはないでしょう。

関連記事:ドコモのハイエンド最小スマホ Xperia XZ1 Compact SO-02K Antutuベンチマークのスコア結果・比較

電池の持ちが大幅アップ

電池容量は2700mAhのまま旧機種から変わっていないものの、ドコモの測定による実利用可能時間が95時間→140時間延びています。これは大きな違いです。

この利用可能時間は2017年冬モデルのスマートフォンのハイエンドモデルで最も長い電池の持ち時間でもあります。

ただし、CPUの処理能力も大きく向上しているので重いゲームアプリなどを連続動作させた場合は旧モデルとあまり変わらない電池の持ちになる可能性もありそうです。

上のグラフは、SO-02Kの実際のバッテリー使用状況を追跡したものです。スタンバイ状態なら5~6時間に1%くらいしか消費せず、とても電池は長持ちします。

いたわり充電・スタミナモード・Type-C USB接続充電などは従来モデルから変わっていません。

インカメラの広角レンズも魅力

見た目からインカメラのレンズが大きくなっていることが解るほどに、自撮り用の機能がアップしています。Xperia X Compactのインカメラは500万画素と最新のモデルにしては低い性能(XZシリーズはインカメラも13メガピクセルになった)でしたので、この点ではXZ1 Compactが有利です。

角度は80度→120度にアップしており、撮影できる写真の雰囲気は全く異なります。

セルフィーを良く使う・自撮り棒無しで複数人での撮影や風景も入れて撮りたいのであればSO-02Kのインカメラは満足の行くものになっていると思います。

また、Xperia XZ premiumから追加されたスーパースローモーション(960fps)も試してみました。

この動画は実際にSO-02Kで撮影しており、通常なら目視も難しい火花が広がる様子まで観察できます。

関連記事:[レビュー]Xperia XZ1 Compact SO-02Kの新インカメラを試す 自撮り棒不要の超広角レンズ

まとめ

以上のようなX Compact → XZ1 Compactへの進化では性能をやや抑えたハイスペックモデルから最新の機能を詰め込んだモデルへ変更されたため、カメラ・処理性能・デザインといった部分で旧モデルとはかなり異なった印象を受けると思います。もちろん良い意味で、です。

これで現状で価格差が実質1.5万円ほどの違いということですから、カメラできれいな写真・面白い写真を撮りたい・3D Creator機能を使ってみたい、ゲームもガンガン遊びたいというのならX CompactではなくXZ1 Compactを選ぶべきだと思います。Xperia XZ1 CompactはX Compactの完全上位互換だと考えて良いでしょう。

一方で、カメラはあまり使わないし、それなりのものが撮れれば十分である・少しでも価格が安い方がいいと考えるのであればXpeira  X Copmactもまだ十分に使い勝手の良い機種と言えるレベルにある → 2018年6月1日よりXperia XZ1 Compactが値下げされたため、すでに旧モデルのSO-02Jを買うメリットは皆無です。100%、SO-02Kを選ぶべきです。

旧モデルのXperia X Compact SO-02Jはすでに生産は終了しており、在庫が終了し次第すべてSO-02Kの販売に切り替わっていくため、もし何らかの理由でSO-02Jを買いたいと考えるのであれば早めに購入したほうが良いでしょう。

☆「ドコモ Xperia XZ1 Compact SO-02Kを予約・購入する

☆「ドコモオンラインショップ Xperia X Compact SO-02Jの在庫情報をみる(販売終了)」

すでに公式ウェブサイトではSO-02Jの在庫は枯渇していますので、もし今後入荷が合った場合にもすぐに売り切れが予想されます。入荷がなければそのまま販売終了となる見込みも高いので、その場合はサイズ感はほとんど同じである新モデルSO-02Kを検討してください。

☆ドコモの簡単オンライン注文手順まとめ

irumo

2018年夏モデル Xperia XZ2 Compact登場も、SO-02Kが人気に

2018年夏モデルとしてXperia X Compactより2世代新しい、Xperia XZ2 Compact SO-05Kがドコモ専売モデルとして発売されました。XZ2シリーズで最も小さな機種ながら、今回はディスプレイが5.0インチ・フルHD+にサイズアップしています。

処理性能はXperia X Compactから比べると3倍近くにもアップしており、超高性能です。これまでXperiaのコンパクトシリーズでは長らくHD解像度を維持してきましたが、SO-05KはフルHD解像度・縦長ディスプレイになりました。


Xperia X Compactよりもう少し画面が大きければ・・・と考えていた人にとってはXZ2 Compactが良い機種変更先になると思いますが、大型化したことによって本体重量も大きく増えて、「コンパクトで扱いやすい」という点では旧モデル Xperia XZ1 Compactに分があります。

2018年8月時点においてこの新機種 SO-05KよりもSO-02Kのほうが高い人気を得ています。SO-02Kはすでに生産も終わっていることが予想されますので、小型機種が好みだった人はSO-02Kの在庫があるうちに機種変更しておくことを推奨します。

Xperia XZ2 Compact SO-05Kについてもっと詳しく知りたい人は、以下の実機レビューを参照下さい。

☆「ドコモXperia XZ2Compact SO-05Kのレビュー・進化点・不具合情報 安く機種変出来る小型ハイエンド

ドコモコンパクトハイエンド Xperia XZ1 Compact SO-02Kは買いか?XC SO-02Jユーザー視点からチェック

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