2年前に発売されたXperia Z3 Compact SO-02Gに比べて性能がアップした2016年冬モデルスマートフォン docomo Xperia X Compact SO-02Jのベンチマークテスト・処理性能のレビュー・実利用の感想をお届けします。


Antutu Benchmarkは多くのテストユーザーがいる、有名なベンチマークテストアプリです。ベンチマークの結果が良ければ良いスマホというわけではありませんが、一定の処理性能に関する評価基準には使えますので私はとりあえず新しいスマホを手に入れたら測定しています(ベンチマークアプリだけ処理能力の制限を解除して良いスコアが出るように手を加えているメーカーもあるそうなので、あくまで目安程度にしましょう)。

アプリは無料で使えますので、測定したことが無い人はお手持ちの端末で試してみましょう。

Android版-Antutu Benchmark Google Play
iOS版-Antutu Benchmark iTunes

SO-02Jのベンチマーク結果

測定に使ったアプリは2017年2月25日時点でそれぞれ最新のバージョン(Ver.6.2.7)となります。

Ver6.2 Xperia
SO-02J
Xperia XZ
Premium SO-04J
AQUOS L
SHV37
ZenFone3
Ultra
iPhone7
トータルスコア 76878 172631 42208 81630 172185
3D トータル 16020 71663 7863 20112 48985
3D Garden 5023 28763 2276 8214 17232
3D Marooned 10997 42900 5587 11898 31753
UX トータル 28493 52773 15118 28409 56947
Data Secure 6296 7551 3575 4999 9120
Process 4251 7712 2164 4118 13033
Strategy Games 7790 11689 2767 7466 23306
Image Process 6463 20170 4034 8760 5111
I/O Performance 3693 5651 2578 3066 6377
CPU トータル 24298 37517 14449 25771 53449
Mathematics 7916 9926 2503 7229 20593
Common Use 6123 12068 4929 6389 18062
Multi-Core 10259 15523 7017 12153 14794
RAM 8067 10678 4778 7338 12804

・Xperia X Compact SO-02J: Snapdragon 650/ 3GB
・Xperia XZ Premium SO-04J:Snapdragon 835/4GB (2017年10月追加)
・AQUOS L SHL37 : Snapdragon 430 / 2GB
・ZenFone3 Ultra(ZU680KL JP版):Snapdragon 652 / 4GB
・iPhone7 : A10 / 2GB

以上のような結果になりました。iPhone7は2016-2017年に発売されているスマートフォンの中でもトップクラスの超高性能モデルですので、他の3機種と比べてずば抜けた数値を叩き出しています。

iPhoneとAndroidスマホではシステムが根本的に違うため、単なる処理能力の違いが使い勝手の良さに単純比例するわけではありませんが、やっぱり最新のiPhoneは快適です。私の使い方では今のところ一度もエラーや処理落ちが発生することもなく、とても安定しています。

☆「ドコモのiPhoneシリーズを見る

しかし、スコア的にはiPhone7の半分程度しかないXperia X Compact SO-02J, ZenFone3 Ultraのスナドラ65xシリーズでも、一般的なゲームアプリ・ツールはほとんど問題なく動きます。ポケモンGOも快適に楽しめます。

Antutuのベンチマークテストを実施したスコア別のスマホ動作は、個人的な印象は以下のようになっています。

・2万点以下:システム・アプリすべての動きがもっさり
・2万点~3万点:基本的な利用(通話・メール)だけなら特に問題なく使える
・3万点~6万点:一般的なツールアプリ・軽めのゲームアプリなら普通に使える
・6万点~9万点:通常動作は十分快適、3Dレースゲームなどもスムーズに動く
・9万点~12万点:どんな用途に使っても快適に動く
・12万点以上:あらゆる動作が快適で、これ以上の数値では差を感じない

このような感じです。とても大雑把な印象ですけれど、私は4~5万点以上あれば普段使いには問題を感じません。もちろんスマホ個々の調整・システム自体の動作調整の方が、ベンチスコアよりも「スマホの快適性」に大きく影響します。

ただ、Antutuベンチマークで表示される3D映像では、6万点以下のスマホだと若干表示が遅れたり・動きがカクツキます。7万点を超えてくるとどの機種でもスムーズに再生出来ているように感じますので、そのあたりが3Dゲームを快適に楽しめるボーダーラインなのかなと考えています。

Xperia X Compactはディスプレイが4.6インチと小ぶりであるため迫力のあるゲームや映像を楽しむという点では5インチ以上の大画面スマホに比べて若干劣るかもしれません。一方でそのコンパクトさこそがXperia X Compactの魅力となりますので、片手でも持ち易く・超高性能では無いながらも日常のアプリ動作は十分に快適に利用できるSO-02Jへ旧モデルからの買い替えはオススメです。

☆「ドコモオンラインショップ Xperia X Compact SO-02Jを価格・性能を見る

後継機 Xperia XZ1 Compactはさらに快適

2017年冬モデルとして発売されたXperia X Compactの後継機種、Xperia XZ1 Compact SO-02Kでは、SO-02J比べてAntutuベンチマークスコアは2倍以上の高処理性能モデルになっています。

SO-02Jに比べてSO-02Kのほうがゲームも快適に動き、発熱も少なくなっていますので、これから購入するのであればSO-02Kを推奨します(ドコモの公式価格もSO-02J発売当時と同額)。

SO-02JとSO-02Kはほぼ同じサイズであり、持ち易さはほぼ同じです。ボディのコーティングの質感が変わっていたりしますが、個人的な印象ではSO-02Kのほうが指紋がつきにくくて好みです。

SO-02Kを実際に入手して使い込んでみた実機レビューは以下の記事も参照ください。

irumo

iPhone7とXperia X Compactのサイズ比較レビューはこちら → 4.6インチ vs. 4.7インチ ドコモのコンパクトスマホ Xperia X Compact SO-02JとiPhone7の外観比較

[レビュー]ドコモXperia X Compact SO-02JのAntutuベンチマークテスト RAM増量で3Dゲームも快適動作

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