docomoの2015年冬モデルスマートフォンを選ぶとき、ソニーの「Xperia Z5 Compact SO-02H」とシャープ「AQUOS Compact SH-02H」はサイズ感が近いライバルです。どちらもスペック上は良い感じのモデルなのですが、比較していくと多少の違いがありますので選択に迷うかもしれませんね。
デザインに関しては好みの問題があるのでなんとも言えませんが、SO-02HがXperiaらしく落ち着いたシンプルデザインなのに対し、SH-02Hは特徴的なカラーリングになっているあたりも含めて、管理人の主観を交えながら比べてみたいと思います。
外観のデザイン
色んな角度の画像はドコモの公式サイトにありますし、どちらも発売済み機種なので各自で店頭で確認していただきたいのですが、このコンパクト2機種はパッと見の形状はよく似ています。
XperiaのコンパクトシリーズはXperia Z1 f SO-02Fから始まってすでに5代目くらいになるわけですが、今回のSO-02Hは横側に指紋認証ボタンが配置されたことが最大の違いでしょう。
背面はフラットで、本体の外縁は丸みのあるカーブデザインはこれまでのcompactシリーズと同様です。
AQUOS Compactは外縁の黄色と青という珍しい配色になりました。背面はガラス質のパネルになっており、これまでのXperia Zシリーズに似ています。上記の真正面からの画像だとわかりづらいですが、フレームは思った以上にしっかりとした黄色・青色です。
どちらも形状は似ていますので、デザインではカラーリングがやっぱり一番のポイントになるでしょう。好みに合えばそれでいいですし、好きな色がある方を選びましょう。
サイズ比較
項目 | Xperia Z5 compact SO-02H |
AQUOS compact SH-02H |
画面 | 4.6インチ HD |
4.7インチ フルHD |
縦 | 127 mm | 126 mm |
幅 | 65 mm | 66 mm |
厚み | 8.9 mm | 8.9 mm |
重さ | 138グラム | 121グラム |
電池 | 2700 mAh | 2810 mAh |
データからも判るように、外観の大きさはほとんど同じです。一方で重さは17グラムも差があるので2台を同時に持ち比べると明らかに違いがわかるはずです。SO-02Hの138グラムが特別重たいというわけではなく、SH-02Hが軽いのです。
どちらも女性でも比較的使いやすい小さなサイズ感だと思うのですが、表示画面の大きさ・解像度はAQUOS のほうが上です。特にSH-02Hでは「ハイスピードIGZO」と呼ばれる新しいディスプレイパネルを投入してきているので、省電力性・画像の滑らかさは従来の機種よりもアップしています。
Xperiaのコンパクトシリーズはここ数年ずっとHD(1280×720ピクセル)です。画面が見づらいほど粗いわけではありませんが、そろそろフルHDに移行しても・・・と思わなくもないですね。フルHDにすれば消費電力が上がるし、パネルの製造コストも高くなるのでしょうけれども。。。ディスプレイに関しては色の好みの問題もあるので、どちらが優れている、という議論はやめておきましょう。
スペック・機能比較
項目 | Xperia Z5 compact SO-02H |
AQUOS compact SH-02H |
画面 | TFT トリルミナス ディスプレイ for mobile |
ハイスピードIGZO |
CPU | MSM8994 2.0+1.5GHz 8コア |
MSM8992 1.8+1.4GHz 6コア |
RAM/ROM | 2GB/32GB | 3GB/16GB |
OS | Android 5.1 | Android 5.1 |
カメラ | 23M/5.1M | 13M/5M |
通信 | PREMIUM 4Gt対応 下り最大225Mbps |
PREMIUM 4G非対応 下り最大150Mbps |
VoLTE | 対応 | 対応 |
テレビ | ワンセグ | ワンセグ |
LTE連続待受 | 400時間 | 460時間 |
実利用時間 | 85.6時間 | 98.8時間 |
電池容量とCPUの差なのか、利用可能時間はAQUOSに軍配です。SO-02Hはスナドラ810を使っているので処理性能はハイエンド中のハイエンド。一方のSH-02Hにはヘキサコアで省電力重視と言われるスナドラ808が使われています。ベンチマークを走らせれば両者には明らかなスコア差は出ると思いますが、よほど重い3Dゲームでもやらない限りはSH-02HのCPUでも十分快適に使えるはずです。
バッテリーの持ちの良さはSH-02Hの特長でもありますね。しかしながら、電池が長持ちする機種が良いという方にはこの2台よりも「ドコモ Xperia A4 SO-04G」をオススメしたいです。特に機種変更の場合に安いため、在庫があるうちはA4がお買い得です。スペックはこの2台から多少劣りますが、SO-04GならLTE連続待受時間は620時間と圧倒的です。
SO-02HはRAMが2GBです。最近のハイエンドモデルはRAM3GBが標準になりはじめており、SH-02Hも3GBあるのに、ちょっとXperiaはアンバランスな感じも。2GBで十分といえばそうなのかもしれませんが、複数のアプリを同時にたくさん動かすと差がでる・・・のかもしれません。管理人はRAM 512MBから1GB、2GBも3GBのスマホも持っていますが(4GBはまだ持ってないです)、2GBあれば十分かなと思っている派です(笑)
カメラ性能はXperia Z5シリーズの特長でもあるので、カメラは多分Xperiaのほうが満足できるでしょう。
この2機種はテレビ機能としてワンセグは視聴可能ですが、フルセグはありません。画面が小さいから必要ないという判断なのか、コンパクトシリーズには代々フルセグは搭載されませんので諦めましょう。フルセグが使いたい方はXperia Z5 SO-01HやAQUOS ZETA SH-01Hの5インチ以上のモデルのほうが良いです。
機能面での大きな違いとして、Xperiaは指紋認証によるロック解除が可能ですが、SH-02Hには指紋・虹彩などによる生体認証システムはありません。Xperia Z5シリーズから横のボタンに搭載された指紋センサーはかなり便利になっているので、これを重視するならXperiaのほうが良いかもしれません。
価格
それぞれの契約種別での実質負担額は以下のとおりです。
契約種別 | Xperia Z5 compact SO-02H 一括:84,888円 |
AQUOS compact SH-02H 一括:79,704円 |
新規 | 36,228円 | 31,104円 |
機種変更* | 25,920円 | 10,368円 |
MNP | 36,228円 | 31,104円 |
*価格情報を2016年2月1日に更新しました。機種変更時は「春のおとりかえ割」を適用した場合の価格です。SO-02Hの場合はU25スマホ割を適用させると更に安くできます。
機種変更の場合、ドコモで10年以上利用中の場合は「ありがとう10年スマホ割」が月サポに10368円分上乗せ値引きがあるはずです。
SO-02HとSH-02Hでは月サポの額が同じなので(新規・機種変で月額-1890円)、実質負担額の差は定価の5千円分がそのまま反映されます。SO-02Hのほうが5000円ほどお高いわけですが、前項で比較したようにあらゆる面でXperiaのほうが機能性に優れるというわけでもないので、それぞれの特性をよく理解して選ぶべきです。
☆「ドコモ AQUOS Compact SH-02H詳細ページ」
☆「ドコモ Xperia Z5 compact SO-02H 詳細ページ」