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2017年5月24日から提供開始となったドコモの低料金プラン「シンプルプラン」および新しい料金割引サービス「docomo with」の登場に伴い、スマホ料金の見直しを考えている人も多いと思います。

通常通りにスマートフォン・ケータイ・タブレットを契約し、契約した機種のまま使い続ける場合には特に気にする必要はないのですが、ドコモのプラン料金体系には端末によって契約できる「ご利用デバイス区分」と言うものが存在します。

ドコモで契約した基本プランの区分から外れたデバイスでSIMカードを差し替えて利用すると「指定外デバイス料金」という請求が発生し、通常よりも高い利用料金になってしまうこと・基本プランを変更することで割引の対象外・割引解除料が発生するケースもあります。通常とは少し異なる使い方を考えているのであれば、このあたりのルールを把握しておく必要があるでしょう。

*ドコモのデバイス区分に関する基準は曖昧なところがあり、機種によって判定は変更される可能性もあります。提供条件は公開されていますが具体的な端末ごとのデバイス区分の仕訳方法は非公開となっているため、指定外デバイス料金を絶対に払いたくない人は特殊なプラン変更・SIMカードの入れ替えは控えて下さい。以下で解説する内容は2017年6月時点で確認出来た情報に基づき記載しており、各自最新情報に十分に注意して自己責任において運用して下さい。

契約種別の種類

まず、ドコモの契約種別について理解しておきましょう。

現在のドコモ契約種別は「Xi」と「FOMA」の2種類に大きく分けられます。

Xi(クロッシィ)はいわゆる LTE通信、4G(3.9G)通信などと言われる、現在のほとんどのドコモ向けiPhone・スマートフォン・タブレット端末・新型ケータイの購入時に契約する、高速なインターネット接続ができる契約プランです。

最近のスマホでは出ない(?)みたいですが、旧モデルのXi対応スマホやタブレットだと、本体に「docomo Xi」のロゴがあったり、端末起動時にこのようなXiのロゴマークが出たはずです(写真はXperia Tablet Z SO-03E)。

もう一つのFOMAプランはXiが主流になる前、従来通りのガラケー・初期のスマートフォン/タブレットで対応していた(最新のモデルも3G通信を併用して使っています)端末で契約できる、旧料金体系向けプランです。2017年6月時点でドコモではFOMAケータイ機種の販売をほぼ全て終えていますが、すでに契約中の場合にはもちろん引き続き旧ケータイ向けのプランも利用可能です。

Xi/FOMA用の基本プラン

今回はXi/FOMAで契約できるすべての新プラン・旧プランを網羅することは煩雑になりすぎるためやめておきますが、FOMA用プラン・Xi用プランは区別されており、通常はXi端末を使うときはXiプランを、FOMAのみに対応した端末を使う時にはFOMA専用のプランの中から基本プランの契約を選択します。

基本プラン 指定デバイス プラン名称 *月額料金
カケホーダイ
プラン
スマートフォン
タブレット
カケホーダイプラン
(スマホ/タブ)
2,700円
iPhone カケホーダイプラン
(スマホ/タブ)【iPhone】
2,700円
ケータイ カケホーダイプラン
(ケータイ)
2,200円
他社端末,
SIMフリー端末
カケホーダイプラン
(SIMフリー)
2,700円
カケホーダイ
ライトプラン
スマートフォン
タブレット
カケホーダイライト
プラン(スマホ/タブ)
1,700円
iPhone カケホーダイライトプラン
(スマホ/タブ)【iPhone】
1,700円
ケータイ カケホーダイライト
プラン(ケータイ)
1,200円
シンプルプラン スマートフォン シンプルプラン(スマホ) 980円
ケータイ シンプルプラン(ケータイ) 980円
データプラン スマートフォン
タブレット
データプラン
(スマホ/タブ)
1,700円
データカード
ルーター
データプラン
(ルーター)
1,200円

*基本料金は定期契約あり、税別表記のみを抜粋しています。このリストはドコモの公式提供条件により詳しい全種別が掲載されていますので、興味のある方は本ページ下部より参照してください。

上記のように、スマートフォン(iPhone, SIMフリー)/タブレット/ケータイ/データカード・ルーターなどなど、それぞれ利用端末によって”同じような基本プラン名でも料金が異なる”ことがあります。そのため、公平を期するために指定したデバイス以外で利用をすると、その差額分を調整するための「指定外デバイス料金」というものが発生する仕組みです。

これもドコモの基本料金プラン提供条件にすべて書かれていることですが、大雑把に言えば「同一月内に本来の契約とは違うデバイス区分で利用した場合、最も高いデバイス区分の基本料金に合わせるように指定外デバイス料金が追加課金される」と理解しておけば問題ないでしょう。

複数のデバイス区分に跨ってご利用した場合は、最も料金が高く設定されている「指定外デバイス利用料」のみがかか ります

公式の表記は上記の通り。基本的に料金の設定は【通話が出来る端末】>【データ通信のみの端末】>【データカード・ルーター端末】の順になります

例えば、

カケホーダイ(ケータイ・月額2,200円)の契約→ iPhoneで通信させると【2,700円-2,200円=500円】の指定外デバイス料金発生

データプラン(ルーター・月額1,200円)の契約→  スマートフォンで通信させると【1,700円-1200円=500円】の指定外デバイス料金発生

このように考えれば全種別リストのデバイス外利用料金を覚える必要はありません。逆に、

データプラン(スマホ/タブ・月額1,700円)→ ルーターで通信させても【1,200円-1700円=-500円】→指定外料金発生なし

料金的に上位のプランを契約していれば追加の指定外デバイス料金は発生しません(もちろん余剰料金が戻ってくるわけでもありません)。

シンプルプランの場合

2017年5月末に新設されたシンプルプランの場合、従来の区分とは異なり「スマートフォン/タブレット」が別々に分けられているところに注意が必要です。

シンプルプラン(スマホ)および(ケータイ)の基本料金は月額980円に設定されています。通話回線専用であるシンプルプランにはタブレット端末での利用が想定されていないため、シンプルプラン(タブレット)は存在しません。ここでドコモのタブレット・iPad機種で利用するとカケホーダイ・ライトプラン(あるいはデータプラン)と同額の1,700円になるよう、高めの指定外デバイス料金が調整として設定されます。

シンプルプランの特殊性はこれだけではなく、上記図の一番右の列「左記以外」のところにあります。シンプルプラン以外の基本プランでは、実はこの「左記以外」のデバイスで利用すると、同契約区分の中で最も高い料金になるよう指定外デバイス料金が発生します。

・カケホーダイライト(ケータイ)で【左記以外:500円の追加料金】
・データプラン(ルーター)で【左記以外:500円の追加料金】
・デバイスプラス500で【左記以外:1700円の追加料金】

基本プラン内で最も高い料金を初めから契約している場合は【左記以外】でも勿論追加料金は発生しないのですが、シンプルプランでSIMフリースマホや「左記以外」の端末で使っても指定外デバイス料金は発生しません

【左記以外】とはどの端末を指す?

この項目が皆さんの最も気になる点なのかもしれませんが・・・【ドコモ以外で発売されている通信端末すべて】であるのか、SIMフリーの場合にもスマホ/タブレット/ケータイの区分が存在するのか、ここがハッキリとしていないのが現状のようです(契約約款には書かれていそうなものですが、見つけられませんでした)。おそらく前者の、”SIMフリー機種はすべて「左記以外」”なのだとは思われますが、ハッキリとした回答がサポートからは得られませんでした。

ただ、カケホーダイプランには「SIMフリー」という区分があるように、ドコモではドコモが販売したスマホとタブレット、SIMフリースマホ(他社販売品のSIMロック解除済み端末を含む)・SIMフリータブレットとをそれぞれ判別することが出来るはずなのです。

指定外デバイスを使っているかどうかを判定する方法は提供条件を見ても明記はされていませんが、おそらくIMEI(意味合いは”国際移動体端末識別番号”)という、世界に存在するすべてのモバイル端末1台1台に割り当てられた識別番号(製造番号。Dual SIMスマホには2つのIMEIがありますのでより正確にはSIMスロット毎、というべきでしょうか)を使って判定しているものと推測されます。

IMEIは端末を製造したメーカー、機種、生産国、シリアル番号、IMEIが正しいものであることを表すチェックディジットの合計15桁の数字から構成されている。多くの端末では電池パック装着部などのシールに印刷されており、待受画面から「*#06#」と入力して、表示できる機種もある- KDDI用語集

このIMEIが分かると、それがどのメーカーの、どのスマホであるかがすべて分かるのです(偽装していない限り)。

例えばドコモから発売中の Xperia X Compact SO-02Jの場合、IMEIの先頭6桁の数字は「358969」になっているはずです。Xperia XZ SO-01Jならその一つ次の「358970」です。iPhoneの場合は複数の番号があるようですが、とにかく「IMEIがわかると使っている端末がスマホか、ケータイか、タブレットかも判る」ということは間違い無さそうです。この情報はSIMカードを端末に挿してデータ通信・通話のための発信をしたりする(装着しただけでも電波受信のためにIMEI情報が伝わるのかも)と、ドコモが契約情報と照らし合わせて指定外デバイスの判定をするのだと予想されます。

IMEIの登録端末のリストがあれば、ドコモ以外が発売するスマートフォン・タブレット・ルーターなどを使ってもそれぞれを判別できる・・・はずです。実際の運用についてはドコモに問い合わせても異なる回答があるようで、管理人には断定できる情報は得られませんでした。

従来のカケホーダイ・カケホーダイプランだけであれば(スマホ/タブ)・(iPhone)・(SIMフリー)のいずれであっても一番高い料金区分で一律であったため、指定外デバイス料金を考える必要はなかったのですが、シンプルプランの登場によって「SIMフリーのスマホ」と「SIMフリーのタブレット」の区別の有無が重要になってきました。

実体験に基づくものではありませんので保証は出来かねますが、おそらくシンプルプラン(スマホ)の契約時には「SIMフリーのスマホやケータイ→ 指定外デバイス料金は発生しない(左記以外に含まれる)」・「SIMフリー(他社ロック解除端末を含む)のタブレット ・LTE対応 PCなど→ 指定外デバイス料金は発生しない」左記以外に含まれる *(例外もあり)」・「ドコモのiPad,タブレット → 指定外デバイス料金が発生する (指定外区分・タブレットに含まれる)という判定すると思われます。実体験でどうなるかご存じの方がいらっしゃれば、よろしければコメントにて教えて下さいm(_ _)m

IMEIのデータをドコモがどのように参照し、判断を下しているのか部外者には分かりませんが、とにかく仕組み的にはSIMカードを入れ替えて使うとドコモ以外が発売しているタブレット・SIMフリースマホも、「ドコモ以外の機種」という大雑把なグループ分けではなくメーカー・端末型番まで知ることが出来るであろうことは原理的に推し量る事ができます。そのため、安全を期するなら試すのは「SIMフリーのスマホ機種」までにしておいたほうが無難そうです。iPad, タブレットだと指定外デバイス料金が掛かるという事例があるそうですし。

ドコモの通話・インターネットに使われているネットワーク(3G,4G)では比較的たくさんのSIMフリースマートフォンが利用できます。そのすべての動作を出来るかどうかはともかく、一般的に国内で販売されているSIMフリースマートフォン・タブレット(国内において技適を正規に取得した端末)であれば、使えないモデルは滅多にないでしょう。

ただし、

ドコモでは、FOMAカード/ドコモUIMカード/ドコモminiUIMカード/ドコモnanoUIMカードを他社携帯電話機に挿入して利用される場合について、原則、動作確認などを実施しておらず、一切の動作保証を行いません- 他社製品の携帯電話機などをご使用される際のご注意

ということで、ドコモが販売していないモデルのことまではさすがに保証はしてくれません。よく格安スマホサービスでドコモ系ネットワークを使った場合の「動作確認機種」というものがありますが、あれらもすべての動作・機能をもれなく使えることを確実に保証してくれるものではありません。機種選びの参考にはなりますが、利用は自己責任なのです(MVNOが正規セットとして販売しているものであれば、まず間違いなく使えますけれど)。

緊急速報・メールの受信や、利用機種・エリアによっては電場受信の感度が悪くなることも考えられます(ドコモネットワークで利用している電波周波数帯との適合が少ない端末の場合)。このようなトラブルを避けたい場合、やはりSIMフリーモデルではなくドコモから販売された端末を使うのがベストでしょう。

ドコモのシンプルプランは、SIMフリースマホで使っても割引が続く「docomo with」との組み合わせによってスマホ料金節約に大きな役割を果たすものです。シェアグループにスマートフォンを追加する場合はわずか月額280円から使える、格安スマホ回線運用も想定されます。

☆「最安月額280円でスマホ追加契約が可能”docomo with”(ドコモ・ウィズ)割引のお得な運用方法を解説

指定外デバイス料金を発生させたり、プランの違約金・割引不適用になってしまうとせっかくの低料金プランも台無しになってしまいますので、うまく活用出来るようにプラン選択・利用端末選択を行ってください。

本稿でまとめた基本的な情報は、以下のドコモ基本料金プラン提供条件を参考にしています。公式の表記にも必ず目を通しておきましょう

☆「https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/support/…/new_charge_kihon_plan.pdf

(PDFのURLは変更になる可能性もありますので、リンクが切れていたらドコモ公式サイト内から探して下さい)

ドコモ回線運用 シンプルプランの契約区分と指定外デバイス料金発生条件について
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2 thoughts on “ドコモ回線運用 シンプルプランの契約区分と指定外デバイス料金発生条件について

  • 2017年6月4日 at 10:26 AM
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    私もシンプルプランでSIMフリー機種の指定外デバイスについて問い合わせたのですが
    SIMフリー機種は指定外デバイスには該当しないそうですが
    指定外デバイス料金がかかる可能性もあるので使わない方がイイのでは?止まりでした
    まだまだ謎が多いプランですね

    • 2017年6月4日 at 12:01 PM
      Permalink

      私もぴんくじじいさんと全く同じ返答をしてきたサポートにも当たりました(笑)たぶんそれが模範解答になっているみたいですね。一括りに「SIMフリー端末すべて」で括っているわけでもなさそうな・・・という雰囲気の回答をしたサポートも居て、でも詳細はやっぱり答えられないという中途半端な状態でモヤモヤしますね~(´Д`;)

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