ドコモの2017年夏スマートフォンのハイエンドモデルの最後を飾るのはシャープの新コンセプトモデル「AQUOS R」、この機種は従来の「ZETA」シリーズから名前が変わっただけでなく、「人と寄り添う=ユーザーファースト」をさらに追求した究極のモデルになっています。

そして2017年の最高性能モデルのスマートフォンに使われているCPU, 「Qualcomm Snapdragon 835」を搭載したドコモのスマートフォンで、最も機種変更価格が安いのもAQUOS R SH-03Jのメリットであり、機種変更で購入しやすいモデルになりました(価格・キャンペーン情報はページ下部で解説しています)。

今夏のハイエンドスマホは単なるマイナーチェンジの繰り返しではない、新しい機能性・特長を持った機種がトレンドですがお値段も安くなかったため、「機種変更で買い」なSH-03Jを細かく見ていきましょう。

先に公式サイトでAQUOS Rの価格・スペックを見たい人はこちら→「docomo AQUOS R SH-03Jを見る」/2017年7月7日発売  9月1日から機種変更値下げ

AQUOS 「R」の意味

これまでのAQUOSシリーズのフラッグシップモデルではドコモの「ZETA」、auの「SERIE」、ソフトバンクの「Xx」というように名称がバラバラでした。かつてはそれぞれのキャリアごとに若干デザインや機能が違うモデルが投入されていた名残で名前も変えていたようですが、最近はどの携帯メーカーも全く同じモデル(せいぜいロゴが違うくらい)を同時期に発売するようになったため、シャープもシリーズ名を統一して戦略を改めたということです。

AQUOS 「R」には、4つの「R」の意味が込められているとされています(SHARP-AQUOSより)。

Reality(現実):臨場感のある映像美
Response(反応):俊敏なレスポンスと快適な操作性
Robotics(ロボット工学):人工知能(エモパー)によるサポート
Reliability(信頼):使いやすく、快適に使える信頼性

最近のスマートフォンは「人と寄り添う」・「ユーザーにとって便利・有利・快適」というようなフレーズを使うメーカーが多く、AQUOS Rもその路線を採るようです。そこにシャープオリジナルの技術や培ってきたコンセプトを盛り込んだ機種が「AQUOS R」となります。

ソフトバンクモデル・auモデルでもその特徴は共通ですので、それぞれのキャリアで購入・予約することが出来ます。

☆「au Online Shopで予約する

☆「ソフトバンク AQUOS Rを予約/購入する

5.3インチの大画面でも持ちやすく、美しく

ここ1~2年のスマートフォンのトレンドである、手で持ちやすいラウンド形状を取り入れつつ、高級感のある特殊なコーティングがされたAQUOS Rは、実物を見れば従来のAQUOSシリーズとはひと味違うデザインを感じられると思います。

写真ではちょっと伝わりづらいのですけれど、新色・クリスタルラベンダー(ドコモオリジナルカラー)を含む各モデルは多層膜構造により見る角度によって色合いが変わる綺麗なコーティングが施されています。

エッジ部分は鏡面仕上げのアルミフレームにより高級感があります。どちらかというと綺羅びやかなものではなく、さりげないかっこよさがあるデザインだと感じました。

また、AQUOS Rでは指紋認証センサーがiPhoneと同じようにフロントディスプレイの下に配置されました。従来のAQUOSスマホでは本体横(SH-04H)のホームボタンに内蔵されていたこともありましたので、フロントタイプのほうが好みという人には改善と言えるかもしれません(個人的にはセンサーは横でも背面でも、位置は慣れてしまえば問題ないと思っています)。前面にセンサーがあると机に置いたままでもすぐにロック解除が出来るのが便利ですよね。

WQHD(2K)解像度のIGZOディスプレイに進化

シャープのスマートフォンと言えばIGZO液晶。そのIGZO液晶が従来モデルから大きく進化したのがAQUOS Rのディスプレイパネルです。

2016年モデルのAQUOS ZETA SH-04HはフルHD(1920×1080ピクセル)であったのに対し、AQUOS R は約1.8倍の解像度となるWQHD(2,560×1,440ピクセル)にアップしています。

解像度はもちろん高けければ高いほど細かい文字・画像が鮮明に見えるのですけれど、試作機を見せてもらった印象としてはAQUOS Rの新液晶の長所は色再現の幅が広がった「リッチカラーテクノロジーモバイル」を搭載したことの方にあるように感じました。

120Hzのハイレートでリフレッシュされる表示により、日常的な動作である画面スクロール・ページ送りをよりスムーズに感じられます。「120HzのハイスピードIGZO」だけなら従来のモデルにも採用されていた技術です。SH-03Jではさらにその応答速度が速く、表示がなめらかになっているということです。

また、明暗がよりくっきりと判るようになった「4KHDRコンテンツの再生」に対応する夏のAQUOSスマホとなります。これはぜひ実機で見てみるとよく分かるのですけれど、色のコントラストが高く色鮮やかなものに変わっています。

ドコモの動画サービス「dtv」では2017年6月よりHDRコンテンツの配信が始まりましたので、AQUOS Rを購入したら是非試してみましょう。30日の無料トライアル期間中でもHDRのコンテンツの映画を見ることが可能です(2017年7月1日時点)。

新CPUによる超パフォーマンスを実現

2017年夏モデルのハイエンドモデル用SoCとなるクアルコム社のSnapdragon 835は、2016年夏モデルの多くに採用されていたSnapdragon 820に比べて約20%処理性能がアップ(SH-04H比)しています。

同じチップを搭載したモデルとしてドコモならGalaxy S8/S8+, Xperia XZ Premiumがあります。

参考記事:2017年夏ハイエンドスマホ用SoC Snapdragon835搭載機種を比較

また、AQUOS RではRAM(メモリー)が4GBになりました。これもシャープスマホ歴代最大であり、バックグラウンドで複数のアプリ・システムが稼働していても動作に遅延が発生しにくくなります。

さらにUFS(Universal Flash Storage)規格に対応した64GBのストレージは読み込み速度が3倍(SH-04H比)になっており、写真やムービーのファイル読み込み・表示までの速度がアップしているということです。

これらの性能は1年前の機種に比べても大きな進化であるため、2年前(AQUOS ZETA SH-03G)よりも更にスマホを今も使っている人が機種変更をすると、格段に使いやすくなっていると感じられるはずです。

IGZOの特性による,水滴が付いても誤動作しにくい画面

ディスプレイ関連でもう一つオススメしたいのは、IGZOディスプレイの特性を利用したタッチパネルの誤動作対策です。

上記の動画を見ると明らかに水滴が付いたときの反応が違うことが判ると思います。

これはIGZO液晶が静止状態(画面内の表示が動いていない状態)になると処理の頻度を下げ・書き換えを休止状態にすることで余計なノイズを効率良く減らすことが出来、それによって実際のタッチ操作をそれ以外を見分けることが出来る技術が利用されているということです。

同じような「水に濡れても誤動作が少ない」という機能はソニーのXperiaシリーズ(Z4以降)にも特長として紹介されていますが、それとは異なるシャープスマホならではの誤動作防止技術なのだそうです。

関連記事:[レビュー]水も滴る良いスマホ!Xperia X Compact SO-02J 防水の仕様とお風呂場での使用感想

処理性能が高いCPUを使うことでしばしば発生する、スマートフォンの発熱問題に対してもシャープは先手をうっています。以下の動画はシャープが公式にアップしているYoutubeより。

独自の温度調整システムによってスマホを連続使用した場合にも過熱状態になりづらく、内部に放熱性の高いアルミニウム合金パーツを採用することで、パフォーマンスを落とすこと無く快適に使い続けられるようにしたということです。もちろん全く本体が熱くならないということはない(実機を利用した感じでは、特に本体左上のカメラ部分周囲は熱くなりやすい)ものの、すぐにスマホが熱くなって動作が鈍く・機能停止してしまうということは少なくなっているということです。

より広角になったメイン/サブカメラ

AQUOS Rのメインカメラは画角90度、F値1.9、2260万画素という構成のなものです。これは2016年モデルSH-04Hとほぼ同等(35mm換算で26mm→22mmへ広角な画像が撮れるようになった)です。

AQUOS Rのカメラではインカメラの性能が一気にアップしています。2年前のSH-01Gから比べると7.7倍、昨年のSH-04Hでも500万画素しか無く、他社スマホに比べてセルフィーに弱めだったAQUOSの印象を払拭する、広角23mm相当・1630万画素のカメラユニットに変更されました。

管理人もAQUOS Rで自撮りを試させてもらいましたが、自撮り棒を使わずともスマホ所持者の全体像だけでなく背景まで広く1枚の写真に取り入れて撮影が出来ます。従来機種のメインカメラ並の画質で写真が撮れるようになりましたので、インスタやFacebookといったSNSに綺麗で印象的な写真をアップしたい人に向いています。

昨今では自撮り棒の利用を禁止する観光地もありますし、スティックから外れてスマホを落としてしまうという事故もなくなり安心してセルフィーを楽しめます。

AQUOS R SH-03Jの機種変更価格

記事の冒頭で「AQUOS Rは機種変更が安い」と書きましたが、その内容は以下のハイエンドモデルの価格一覧を見て頂ければ解ると思います。

ドコモ夏モデル 本体価格 機種変更用
月々サポート
機種変
実質価格
AQUOS R SH-03J  89,424円  -2,376円
増額→2,646円
再増額→2,862円
 32,400円
25,920円
→20,736円
Xperia XZ
Premium SO-04J
 93,960円  -2,025円  45,360円
Xperia XZs SO-03J 85,536円 -2,214円 32,400円
Galaxy S8 SC-02J  93,960円  -1,620円  55,080円
Galaxy S8+ SC-03J  118,584円  -2,241円  64,800円

*月々サポートの適用には指定加入プラン・定期契約条件があります。

上記の通り、Snapdragon 835を搭載した(XZs SO-03Jは旧モデルと同じスナドラ820ですが、2017年夏モデル比較用に入れておきました)2017年を代表するモデルになる各社のフラッグシップモデルの中で、一番安く機種変で買えるのがAQUOS Rなのです。

Xperia XZ Premiumには4Kディスプレイ、Galaxy S8/S8+は5.8インチ・6.2インチの縦長・インフィニットディスプレイという非常に特徴的な魅力のある機種ではありますが、お値段も高くなってしまいましたので、もう少しお手軽にハイスペックモデルを体験したいドコモユーザーはAQUOS Rも購入候補に入れてみましょう。

AQUOS R SH-03Jに使えるキャンペーン/割引

上記で機種変更価格として「実質32,400円→25,920円(9/1~)」と書きましたが、この他にもたくさんのキャンペーン・割引を併用することで更に安くAQUOS Rを購入することが可能です。

AQUOS R SH-03Jの発売を記念し、2017年7月31日までに機種の購入を行いエントリーを行った人を対象として抽選で1万名に5000dポイントが当たる大型のキャンペーンが用意されています。SH-03Jのみが対象のキャンペーンなので、当選確率は結構高そうですね。

エントリーは契約審査・ドコモへの登録が完了している状態でないと有効にならないため、7月31日ぎりぎりの購入だと間に合わない可能性があります。購入希望の方はお早めの契約・手続きをオススメします。

エントリー手続きは購入したSH-03Jにインストールされている専用アプリ「SH SHOW」からのみ出来ます(パソコンからのエントリー不可)ので、お手元に端末が届いたらすぐに応募しておきましょう。

以下、2017年7月5日時点で利用できる一般的なキャンペーン・割引となります。それぞれ適用条件を確認し、最大限に安く買えるように購入時に適用を狙いましょう。

・「ドコモの下取りプログラム」/ AQUOS  SH-01Gなら最大郵送下取り 9,168dポイント還元
・「家族まとめて割」/ 家族グループ内複数台購入で1台につき5,184円還元
・「シニアはじめてスマホ割」/60歳以上・スマホデビューなら最大月額1520円×2年値引き
・「オンライン限定 dポイントが当たるキャンペーン」/事前予約で当選確率2倍(オンライン限定
機種変更事務手数料無料 (Xiプラン同士の変更・オンライン限定
頭金無料 (加入条件無し・オンライン限定

それぞれの詳しい適用条件は下記公式ページで確認してください。

☆ドコモ公式サイト AQUOS R SH-03Jの予約/購入はこちら/」/2017年7月5日10時、購入手続き開始

初期設定が不安定な人はオンラインショップの購入特典を受けつつ、ショップで受け取る事のできる「ドコモオンライン注文 ショップ受け取り」を利用しましょう。ただし、自宅配送をしたほうが早く入手出来ますので、より速く手に入れたい・わざわざ店頭まで取りに行く手間を省きたい人は送料無料の自宅配送を指定してください。

オンラインショップの詳しい使い方・注文から配送、下取りの使い方などは以下の記事で解説していますので、実際の注文画面の画像を見ながら手続きを進めてください

☆ドコモの簡単オンライン注文手順まとめ

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ドコモ AQUOS R SH-03J 2017年ハイエンド夏モデルで最も安い機種変更向けスマホ

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